
2.海外の社内SNSオープンソースソフトウェア
次に海外のオープンソースソフトウェアをご紹介します。
2-1.eXo Platform
出典:eXo Platform
eXo Platformは、オンプレミス版のオープンソース社内SNSです。「SaaS(クラウド)ではなく、オンプレミス設置を行いたい」というニーズに応えてくれる、数少ないOSSです。
海外製で日本語の開発情報が少ないというデメリットはありますが、オンプレミスでの設置が必須の場合は、第一選択肢となるでしょう。
<主な機能>
・ダッシュボード
・いいね!機能
・カレンダー
・トピックツリー表記のフォーラム
・wiki
・ドキュメント管理
<おすすめシチュエーション>
・SaaS(クラウド)ではなく、オンプレミス設置を行いたい。
<メリット>
・オンプレミス設置ができる。
<デメリット>
・海外製のため日本語の開発情報が少ない。
3.社内SNSオープンソースソフトウェアの違い比較表
本記事でご紹介したオープンソースソフトウェアの標準機能の違いを以下にまとめました。
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メッセージ |
コミュニティ作成(グループ) |
OpenPNE |
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抹茶SNS |
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SKIP |
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XOOPS Cube |
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eXo Platform |
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○ |
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標準以外の機能も、カスタマイズで追加が可能ですが、必要機能があらかじめ備わっているOSSを選べば効率的です。
4.社内SNSオープンソースソフトウェアを取り入れる上での注意点
最後に、社内オープンソースソフトウェアを導入する上で注意したい点を確認しておきましょう。
4-1.サーバ費用や運用費を試算する
「コストがかからないから」という理由で、オープンソフトウェアの社内SNSを導入したいというケースは多いでしょう。しかしながら、サーバ費や担当者の工数というコストは発生します。
「実際に導入したら、想定外のコストがかかってしまった」とならないよう、導入前にサーバ費用や運用費を試算しておくことが重要です。
場合によっては、オープンソースにこだわらずに、有料サービスを利用する方がメリットが大きいケースもあります。
4-2.カスタマイズ担当者の退職後の運用まで考慮する
社内SNSに限ったことではありませんが、システムを自社でカスタマイズする場合、「カスタマイズした人が退職して、運用できなくなった」というケースは多いものです。
カスタマイズ担当者が退職したり、病気などで長期休暇を取ったりすることがあっても運用できるように、運用体制を整えることが求められます。
特に、ごく限られた従業員しかシステムを扱うスキルを持っていない職場では、オープンソースの導入自体を慎重に検討する必要があります。
4-3.開発終了になるリスクを踏まえておく
オープンソースソフトウェアは、有料サービスと異なり、いつ開発終了になるかわからないというリスクがあります。
開発が終了した後に発覚したセキュリティ問題やバグ・不具合は、自社で対応する必要があります。
もし開発終了になったらどう対応するか、導入前に方針を決めておくと安心です。自社で対応できない場合には、その時点で他のサービスに乗り換える可能性も視野に入れて設計しましょう。
まとめ
社内SNSが構築できるオープンソースソフトウェアとして、おすすめの5つをご紹介しました。
①OpenPNE
②抹茶SNS
③SKIP(オープンソース版)
④XOOPS Cube
⑤Xo Platform
オープンソースソフトウェアを導入する際には、次の3点に注意してください。
①サーバ費用や運用費を試算する
②カスタマイズ担当者の退職後の運用まで考慮する
③開発終了になるリスクを踏まえておく
注意点を踏まえた上で、自社に合う社内SNSを選ぶことができれば、社内のコミュニーションや情報共有をグレードアップさせることができるでしょう。
気になるオープンソースがあれば、ぜひダウンロードして試してみてください。
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