エンゲージメントを高めるための具体的方法と成功した企業の施策例

3.エンゲージメントを高める具体的な5つの方法

エンゲージメントを高める具体的な5つの方法について解説します。

・会社のビジョン、ミッションを従業員と共有する
・社内コミュニケーションを活性化させる
・従業員の成功をサポートする環境を作る
・ワークライフバランスやストレスケアを推奨する
PDCAを回して職場の人事課題を解決していく

自社に欠けているものがあるかどうかをチェックし、欠けているものがあれば、「具体的な施策」の箇所を参考に改善策を考えてみてくださいね。

3-1.会社のビジョン、ミッションを従業員と共有する

会社のビジョンやミッションを従業員と共有することで、同じ目標に向かい一体感を持って仕事ができるようになるため、従業員のエンゲージメントは向上します。

会社の社長や幹部の情報や考え方がオープンにされていなければ、従業員は会社に対する不信感を持ちやすくなり、会社と従業員間の信頼関係であるエンゲージメントは低くなるでしょう。

そこで、会社が将来どこに向かおうとしているのか、社長や幹部がどのような考え方や経営理念を持っているのかなどを従業員に伝え続ける必要があります。

<具体的な施策例>
・社内で勉強会を開催してビジョンやミッションを共有する
・社内報などの情報共有ツールで社長や幹部の考えを発信する
・研修の中に社長や幹部の話をする時間を設ける

3-2.社内コミュニケーションを活性化させる

社内でコミュニケーションが円滑に行われ、人間関係がうまくいっていることは、エンゲージメント向上のための必須事項です。

例えば、上司と部下の関係が悪い中では、自分の意見が言いにくかったり、悩みを相談しにくかったりなどして、仕事へのモチベーションがなかなか上がらず、会社に貢献したいという気持ちは持ちにくいでしょう。

また、円滑にコニュニケーションが取れていない会社では、休暇を取りにくかったり、無駄な作業によって残業が多くなったりなど労働環境にも悪影響を与えるため、エンゲージメントは低下する一方です。

そこで、従業員へ積極的に声をかけたり、1on1ミーティングを行うなどして、オープンなコミュニケーションができる職場環境に整えましょう。

そうすることで、労働環境の改善や従業員の自発的な仕事へのかかわりを促進し、エンゲージメントを高めることができます。

<具体的な施策例>
1on1ミーティングによってコミュニケーションの機会を増やす
・情報共有ツールを導入して気軽なコミュニケーションを促す
・社内イベントによって社内の人間関係を広げられるようサポート

また、近年は「ピアボーナスⓇ」など、従業員同士の相互理解を深め、オープンなコミュニケーションが生まれる土壌をつくるwebサービスなども登場しています。

ピアボーナスとは、従業員同士が互いの日々の仕事に対して、感謝・称賛のメッセージとともに少額のインセンティブを送り合う仕組みで、様々な組織課題解決に効果があるとして、近年注目を集めています。

国内発のピアボーナスサービスとしては「Unipos(ユニポス)」が有名で、アース製薬やベネッセコーポレーションをはじめ多くの企業での導入が進んでいます。

■参考:従業員同士の感謝・称賛コミュニケーションが増える「ピアボーナス」とは?

3-3.従業員の成長をサポートする環境を作る

従業員の成長をサポートし、理想のキャリアに導けるような環境を作ることで、エンゲージメントは向上します。

自分の成長を感じられず、キャリアの見通しがつかないような会社に対して愛着心を持つことは難しいため、そのような会社ではエンゲージメントは低くなるでしょう。

そのため、従業員ひとりひとりが理想のキャリアを築けるよう、将来の仕事のステップアップについて明らかにしたり、スキルアップを促すような制度を作ることが大切です。

また、自分の強みを生かせる仕事を与えたり、新しいチャレンジを促したりなどして、主体的に仕事に関わらせるようにしましょう。

従業員が仕事を通して成長を感じられ、「今の会社にいれば理想のキャリアを築ける」という信頼を持てれば、会社に対するエンゲージメントは向上します。

<具体的な施策例>
・スキルアップをサポートする制度を創設する
・社内公募制度などであらゆる仕事にチャレンジできる機会を与える
・従業員が納得しやすい人事評価制度を導入する

3-4.ワークライフバランスやストレスケアを推奨する

従業員が自身の能力を最大限発揮して会社に貢献するためには、ワークライフバランスや健康状態が整っていることが不可欠です。

残業が多く健康に問題があったり、家庭に悩みを抱えていたりする状態では、働く土台が固まっていないとも言え、従業員のエンゲージメントは向上しないでしょう。

そのため、従業員のワークライフバランスを推奨する制度を設けたり、ストレスケアや健康管理を行うなどして、仕事に従事しやすい環境を整えることが大切です。

<具体的な施策例>
・残業の多い従業員を洗い出し人員を増やす
・福利厚生を充実させる

3-5.PDCAを回して職場の人事課題を解決していく

エンゲージメントを高めるためには、ここまでに紹介してきた「エンゲージメントを高める方法」についてチェックすることが必須です。

もし自社に欠けているものがあれば、改善のための施策を実行することで、エンゲージメント向上につなげることができるでしょう。

しかし、ここまでに紹介してきた「エンゲージメントを高める方法」を全てクリアしたとしても、会社によって文化や状況は様々なので、一般的な課題ではない会社独自の課題が深刻化していることもあります。

そのため、定期的に従業員のエンゲージメントレベルをチェックすることを通して、自社における人事上の課題を明確化していくことをおすすめします。

そして、明確化された課題に対する施策を実行し、効果をチェックするといったPDCAを根気強く回していきましょう。

そうすることによって、自社が解決すべき課題と自社に合った施策に辿り着き、エンゲージメントを向上させることができるのです。

<具体的な施策例>
・エンゲージメントサーベイを行い従業員のエンゲージメントをチェックする
・人事上の課題を話し合うミーティングの場を設ける

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4.エンゲージメント向上を妨げる4つの要因

ここからは、エンゲージメント向上を妨げる4つの要因について解説します。

日本における従業員のエンゲージメントが139カ国中132位と低い理由については、主に下記の4つの原因があると言われています。

・勤務時間の縛りなど時代に合わない古い制度や風土
・トップダウン型の管理方式
・複雑な組織体系や多すぎる役職者
・従業員の強みが活かせない職場環境

エンゲージメントの向上を妨げる要因を知らずに行ってしまっていたら、せっかくの向上のための施策が台無しになるので必ずチェックしてくださいね。

4-1.勤務時間の縛りなど時代に合わない古い制度や風土

決まった時間は職場にいなければならないといったような、時代に合わない制度や風土によってエンゲージメント向上は妨げられます。

例えば、9時から17時まで必ず職場にいることが求められていると、スキルアップや効率的に仕事をしようという意欲を持ちにくくなり、時間つぶしをする社員も出てくるでしょう。

もちろん勤務時間の縛りだけではなく、生産性のない会議長時間労働の強要実力に見合わない年功序列の給与体系など、時代に合わない働き方を変えようとしない会社は要注意です。

従業員の「無駄なことをさせられている」「スキルアップしても意味がない」などという気持ちが強くなると、会社への愛着心であるエンゲージメントは低下していきます。

4-2.トップダウン型の管理方式

トップダウン型の管理方式のみを採用している会社では、自発的に仕事に挑戦するエンゲージメントの高い従業員は育ちにくく、エンゲージメントの低い指示待ち人間を増やしてしまいます。

エンゲージメント向上のためには、部下が自由に発案や挑戦ができる環境が大切ですが、多くの会社が上司からの指示を待って行動するというトップダウンの管理方式のみを採用しています。

部下の意見を上司が吸い上げるボトムアップ型の管理方式を採用したり、従業員の自発性を高めるための対策をとったりしなければ、エンゲージメントは低下していく一方でしょう。

4-3.複雑な組織体系や多すぎる役職者

複雑な組織体系によって誰に何を伝えておけばいいかが分かりにくくなると、本来の業務に集中できなくなって、エンゲージメント向上を妨げます

また、ある程度の勤続年数によって自動的に役職を与えるような制度になっていると、役職者の数が多くなり、従業員が多くの役職者に承認を得なければならずにストレスが強くなります

例えば、ひとつのプロジェクトを動かすにあたって、多くの役職者が口を出してくるようでは進むものも進まず、従業員の挑戦しようという意欲を低下させます。

また、報連相ばかりに時間を使っているようでは生産性も上がりようがありません。

このように、複雑な組織体系や多すぎる役職者を抱えることは、従業員の負担やストレスが大きくなり、エンゲージメント向上を妨げる要因になります。

組織体系や承認形態を見直すなどして、従業員のストレス軽減に努めることが大切です。

4-4.従業員の強みが活かせない職場環境

自分の強みを生かせず、専門性を磨けないような会社では、自分の成長や達成感を感じにくくなるために、エンゲージメント向上を妨げます

自分の成長が感じられない、キャリアアップの見通しがつかないような会社では、従業員は仕事へのモチベーションを上げられるはずがなく、エンゲージメントは低下します。

エンゲージメント向上のためには、従業員が強みを発揮して仕事に没頭でき、成長を促すような環境を作ることが大切です。

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