働きがいのある会社に共通した4つの特徴と働きがい向上9アクション


3.働きがいのある会社に共通した4つの特徴

本章では、働きがいのある職場に共通する4つの特徴についてまとめました。

特徴1:経営理念がシェアされている

働きがいのある職場では、社員個人と企業の価値観がおおむね一致しています。

これは、社員が経営理念に納得して入社して働いているという単純なことではなく、「理念に込められた思い」や「将来のビジョン」までが社員に浸透しているという意味です。

このような特徴がある企業のトップと経営陣は、自社の社員に対して大変フレンドリーです。社員と経営陣との間に心理的な隔たり(威圧感・緊張感・劣等感)がないため、職場やカフェテラスなどで誰とでも自由に会話をしています。

様々な会話の中で、経営陣から直接

 ・なぜその理念・ビジョンなのか
 ・それが実現された先に何があるのか

などを語られると、社員たちはその理念の背景・自分たちが抱いている企業イメージ・自分たちを含めた将来の姿などを経営トップの脳内あるものと擦り合わせて共有することができるため、社員一人ひとりの中で経営理念がよりリアルなものとして息づいていきます。

特徴2:カルチャーがあり根付いている

企業カルチャー・風土・社風など様々な表現がありますが、ありていな言い方をすれば「その会社らしさ」です。働きがいのある会社では、「らしさ」が言語化されキーワードのように明示されます。

例えば、Googleでは「エンパワーメント&インディペンデンス」です。2つの単語の中には

 ・エンパワーメント:
  権限委譲・情報公開・フラットなシェア文化・毎週金曜の質疑応答時間
 ・インディペンデンス:
  失敗を恐れずにチャレンジ・セルフスターター・自分で考える・社員同志で教え合う

などが含まれています。社員は判断・行動する時にはこの2つの単語に寄り添って進んでいきます。その繰り返しの結果、Googleらしさが社内で醸されていきます。

企業によっては、このようなキーワードが社内に張り出してあるところもあります。
【参照:エリック・シュミット How Google Works 私たちの働き方とマネジメント】 

特徴3:コミュニケーションが良好な状態を保つ

働きがいのある会社は、社員同士のコミュニケーションが良好です。また、そうなるように、企業側が積極的に環境作りに取り組んでいます。社員同士のコミュニケーションが円滑だと、以下のような3つのメリットがあります。

1.職場への安心感が得られる

社員が職場を自分の居場所だと確認するためには、その場所で安心感を得る必要があります。コミュニケーションが多い場所では人は安心感を多く得ることができる為、社員同士のコミュニケーションが多い場所は安全な場所だと思え、心落ち着いて仕事をしていくことができます。

また、安心感ある場所の構成員に対しては信頼を得やすいため、職場の人間に対する信頼度合いも安定したものになります。
【参照:群馬大学教育学部附属学校教育臨床総合センター心理的居場所感が対人ストレスコーピングに与える影響
【参照:世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法:最も大切な心理的安全性

2.理念・カルチャーの伝播・醸成・共有

特徴2でも触れた「その会社らしさ」は、同じキーワードでの行動や判断を繰り返していく中で伝播・醸成・共有されていきます。例えば、家族や一族は、血脈以外にもその一族らしさがありますが、それらはその一族に受け継がれてきた独特の考え方・しきたりなどがベースにあり、それを家族や一族全員が日々、言葉や行動によりシェアしてきた結果です。

これと同じように、働きがいのある会社でも、理念・カルチャーなどが共に時間と空間を共有した職場の仲間との言葉や行動によってじわじわと伝わっていき、醸成されていき、最終的に様々なことにその会社らしいものづくりなどに繋がっていきます。
【参照:三木 佳光 文教大学国際学部 その企業らしさ”の経営とは–企業DNA(遺伝子)

3.悩みがなくなる

コミュニケーションが活発な職場は社員に悩みが無くなる傾向があります。働きがいのある会社では、役職に関係なく自由闊達に意見を述べる時間が確保されているため、社員がモヤモヤを溜め込んだまま仕事をするということが無くなります。その結果、仮にその課題が未解決で残ったとしても、悩むことでは無くなります。
例えば、サイボウズ株式会社では、働きかた改革が始まった時に、社員全員で働きかた改革に対する取り組み方法を話し合っています。社員の中にあるワークスタイルへの懸念を吐き出してもらうプロセスの中に、自分たちが本当に取り組むべき「理想の働きかた」の答えがあるかもしれないと、経営陣が考えたからです。

経営陣クラスにまで社員のモヤモヤが伝われば、その悩みは、その時点で社員が考え込まなくてはならない事柄ではなくなります。このように悩みやモヤモヤがない精神状態で仕事をしている社員が大多数になるため、必然的に明るい職場になります。
【参照:チームのことだけ、考えた。サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか

    特徴4:社員の「やりたい!」をサポートする環境

    業務命令でもないのに仕事の中で新しいことをやってみるためには、仕事への熱量が必要になります。働きがいのある会社には、このような熱い気持ちがある社員の「やりたい」をサポートできる環境があります。

    具体的には企業や職場としての柔軟性です。例えば、社員Aが総務から営業にチャレンジしたいと申し出た時、それを推奨してあげられる。またもし、社員Aが「やはり営業は合わないから、総務に戻してほしい」と願い出た時に、その希望が叶うなど、社員が自社の中で「やってみたい」「知りたい」「試してみたい」と思ったことに対して、できる限り応援する・できる環境を持っています。

    このような環境下では、社員同士はお互いのチャレンジに対して寛容であり、たとえ失敗したとしてもそれを攻めるような人は存在しません。なぜなら「その失敗をした理由は、それまでなかったことをしようとしたから」ということを、全員が理解しているからです。

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