あなたの会社は大丈夫?社会心理学者スタイナーが説く社内コミュニケーションの重要性

3.密なコミュニケーションは大きな能力差をも埋める

つまり、コミュニケーション次第では個々人の能力がそれほど高くない組織やチームでも、能力の高い組織やチームに勝てる可能性があるということです。

「THE TEAM」というアメリカのベストセラーより、面白い事例を紹介しましょう。

ハーバード・ビジネススクール教授のエイミー・エドモンドソン率いるハーバード大学の研究チームが、チームの学習に関する実験を行いました。

内容は16の外科医のチームで、侵襲心臓手術(MICS)という、難易度が高く新しい手術法を習得する速さを計測するというものです。

大都市にある一流の病院 VS 田舎にある小さな病院

実験前に本命視されていたのは、チェルシー病院のチーム。一方それほど有力視されていなかったのが、このチェルシー病院と正反対のマウンテン・メディカル・センターのチームでした。二つのチームの実験当時の状況をまとめると以下です。

どちらが勝つかを予測するなら、多くの人がチェルシー病院だと言うのも無理はないでしょう。

しかしながら実験の結果、勝ったのはチェルシーではなく、なんとマウンテン・メディカル・センターだったのです。2チームそれぞれの結果は以下の様なものでした。

●チェルシー病院: 10位
●マウンテン・メディカル:2位

そして16のチームは、マウンテン・メディカルのような優秀なチームと、チェルシーのようなそうでないチームにはっきりと分かれたそうです。

優秀なチームとそうでないチームを分けたのは、能力の高さではなかった

なぜこの様な結果になったのでしょうか?
エドモンドソンによると、優秀なチームとそうでないチームには、以下の点で明確な違いが見られたそうです。

個々人のスキルや経験よりも、メンバー同士で密にコミュニケーションを取り、全員で目的を共有し合えるチームの方が、優秀な成果を出すという結果になりました。

このようにコミュニケーション次第で組織やチームの力は大きく変動し、個々人の能力差をも超えていくことが可能となるのです。

(参考:「THE TEAM」ダニエル・コイル著 かんき出版)

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