インナーブランディングとは?成功事例、意味、効果的な施策までを解説!

5.インナーブランディングを行う際の3つのポイント

インナーブランディング導入の前に、気をつけていただきたい3つのポイントをご紹介します。

 

インナーブランディングはピンポイントで行うものではなく、長期的な視野を持って行うものですので、地道に行うものであるという認識をしっかり持ってから導入するようにしてください。

3-1.社員に強要・強制しない

インナーブランディングは社員に強要や強制して行うものではありません。インナーブランディングは、スタッフ側から自発的に会社に興味や関心を持ってもらうために行うべきです。そのためにも、トップダウン型のブランディングの押し付けをしないように気をつけてください。

3-2.短期間で効果を出そうとしない(効果が出るまで時間がかかる)

インナーブランディングを導入したからといって、即日結果が出るわけではありません。特に、企業理念、将来ビジョンといった抽象的な概念は、スタッフに浸透し、定着するまである程度の時間がかかります。

 

だからこそ、1回だけやって終わりにせず、定期的に何度も行うことが大切ですし、長期計画を立てて、さまざまなメディアを使ってインナーブランディングを行うことが大切です。

3-3.導入したら定期的に効果測定を行う

インナーブランディングがどの程度、スタッフに浸透しているかを定期的に測定することも大切です。

 

社内向けのブランド発信はただ発信しただけでは意味がありません。自己満足で終わっていないか、チェックする必要があります。

 

スタッフひとりひとりにしっかりと受け止めてもらえているか、定期的にアンケートなどを行なって測定し、その結果から課題が上がれば、都度修正していくことで、インナーブランディングの効果を高めていきましょう。

 

6.インナーブランディングの導入事例

すでにインナーブランディングを導入して成功している企業の事例を紹介します。

ここでご紹介する企業は、「アウターブランディング」の王者といっても過言ではない有名な2企業ですが、外側の圧倒的なブランディング成功の裏には、地道なインナーブランディングが行われていることがわかります。

6-1.スターバックス

テレビCMなどを行わずに、抜群の知名度・人気を誇るスターバックスコーヒー。

創業者ハワード・シュルツの「従業員に誇りをもって働いてもらいたい」という強い思いはビジネス書などで頻繁に取り上げられているので非常に有名ですし、スターバックスコーヒー・ジャパンの元CEO・岩田松雄氏も「CS(顧客満足)よりES(従業員満足)が大事」という言葉を残しています。

 

このような考えから、スターバックスは、アルバイトの人材育成に年間80時間の研修を行なっています。研修といってもマニュアルはなく、一人ひとりのスタッフが顧客満足のために自主的に行動することが求められます。スタッフ一人ひとりが「お客様を満足させる接客」を考えることで、主体性が育まれ、満足度の高いサービスの提供が行われています。

 

また、週20時間以上勤務するパートタイマーも含めた全社員に対して、健康保険とストックオプションを付与するなど、福利厚生の充実にも力を入れています。全てのスタッフを大切にする姿勢が、企業とスタッフとの結びつきを強め、ブランド価値を高めているのです。

6-2.オリエンタルランド

オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートを運営している企業です。

ディズニーリゾートではパークを「ステージ」とみなし、働くスタッフは「キャスト」と呼ばれています。ダンサーも販売スタッフも清掃員も、ディーズニーリゾートで働く人すべてが夢の国を演出するキャストであると意識してもらうためです。

サービスの行動基準は「The Four Keys4つの鍵~」にまとめられています。これは、「SCSESafety:安全性、Courtesy:礼儀正しさ、Show:ショー、Efficacy:効率)」の4つでできており、マニュアルにない対応が求められた場合でも、キャスト自身が判断して、望ましい行動が取れるようになっています。

さらに同社では、年に一度、サンクスデーと呼ばれる、普段上司である役職社員がキャストになり、準社員をゲストとして閉園後の施設でおもてなしをする日が設けられています。ミッキーとフレンズたちも駆け付けて出迎える特別なイベントです。

サンクスデーを行うことによって、役職社員がキャストに日頃の感謝の気持ちを伝えるのはもちろんのこと、企業使命である「夢、感動、喜び、やすらぎ」を体現することで、全社の一体感を高めることに成功しています。

このようなインナーブランディングによって、ディズニーのフィロソフィーを身につけたキャストたちが感動的なサービスを生み出し、多くのファンを魅了し続けているのです。

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7.まとめ

インナーブランディングとは、自社の企業理念や将来的なビジョン等をスタッフ(社員だけでなく派遣やアルバイトも含む)に理解させ浸透させるための啓蒙活動です。

ここで、インナーブランディングの8つ効果を復習しておきましょう。

1.社員の会社に対する満足度アップと愛社精神発揚

2.社員自らブランド価値を積極的に社外発信する

3.仕事への誇りとモチベーションの向上

4.若手社員・中途採用社員の離職率を下げる

5.目指す姿の一元化による一体感の醸成

6.業務の効率と質の向上

7.社員の顧客志向を上げ、顧客視点の新製品・サービス開発ができる

8.顧客満足度の向上

インナーブランディングは効果が出るまでに時間がかかりますので、早めに検討を始めてください。

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