モンスター社員5タイプの見分け方とタイプ別モンスター社員の対処法

4.モンスター社員を抱えるリスク

本章ではモンスター社員を企業が抱えているリスクについてまとめました。

1.業務効率低下リスク

モンスター社員が存在する部署では、常に何かしらの形でモンスター社員が業務の足並みを乱します。その結果、業務効率は低下します。効率が低下するとパフォーマンスが低下し、その結果、モチベーションも徐々に低下し、それは社内全体に広がる傾向があります。

仮に、たった一人のモンスター社員に振り回されたことにより、職場の空気が悪くなってモチベーションが下がり、売り上げに貢献する社員10人チームの生産性が5%落ちた場合

・各社員の年売上高 1500万円
 1500万円×10人×5%の生産性低下=750万円

これだけで、750万円の損失になります。これにプラスして、働かないモンスター社員を維持する経費と、代わりに働いてくれる人材を雇うための採用費用などが加算されていきます。
【参照:大塚泰正 筑波大学准教授「働く人にとってのモチベーションの意義」
【参照:菊入みゆき 筑波大学大学院人間総合科学研究科「職場におけるモチベーション伝播の研究」】

2.人材流出リスク

モンスター社員がいると職場に負のスパイラルが発生します。例えば

  • モンスター社員の理不尽な要求で秩序が乱れる
  • 頻繁に欠勤するモンスター社員のカバーで肉体疲労
  • 職場で泣く・怒鳴るなど最悪の空気で仕事をして精神疲労

など、健康な人間でもこのような職場に長時間関わると体調不良などの影響が出る場合があります。このように、モンスター社員が原因の苦痛な仕事環境を強いられたことが原因で、本来ならばその企業に必要な人から退職していくことがあります。

3.顧客に迷惑がかかるリスク

モンスター社員は企業の利益など考えませんので、たとえ相手が顧客であっても自分のルール通りにしか対応をしません。場合によっては長いお付き合いのあった顧客を怒らせてしまう可能性があります。

4.訴訟リスク

モンスター社員は、自分の思い通りに物事が進まないと弁護士や労働基準監督署などの無料相談に行き、自分に都合の良い話をしてきますので、在職中・退社後に関わらず、ある日突然、訴訟を起こしてくる可能性があります。

しかも現・労働法は基本、労働者に手厚く作られていますので、企業側がしっかり証拠を持っていないと訴訟に負けることもあります。その場合は、多額の損害賠償金の支払いが発生します。この場合のリスクは、金銭損失はもとより、企業の社会的信用を失うというダメージがあります。

5.今後モンスター社員を生み出さないためにできること

本章では、企業レベルでできるモンスター社員をシャットアウトする方法をまとめました。

①採用時に見抜く 

モンスター社員を社内に入れるまえにシャットアウトできれば理想です。

面接時に見抜くポイントとして、

  • 早期退職や転職回数が多い
    前職で何らかの問題を起こした場合があります。
  • 面接時に必要な書類を揃えてこない
    働くことへの自覚があれば、必要書類は揃えてきます。揃わない時点で問題ありです。
  • 経歴への先入観を持たない
    モンスター社員は一流企業からも流れてくる可能性があります。優秀な人ほど嘘も上手なので、相手の話し声、挙動なども総合して判断しましょう。

また、すでに企業が採用している性格テストや適正テストがあると思いますが、さらに数種を追加することを強くオススメします。性格テストを多数しても疑わしい結果の場合は採用しない方向を人事で固めておきましょう。

②評価基準や規約の見直し・改定

自社の採用基準や評価基準が、能力や業績ばかりを基準にしていないか見直す必要があります。放置すると、その社員は協調性や共感力を身につけないまま昇進し、いつかモンスター化する可能性と危険性があります。

評価基準や規約の見直しを定期的に行い、いつの時代でも誠実に働いている社員が不利益にならない、公平で正当な評価基準の維持が必要です。また、そのようにして出来上がった規約などは、必ず全従業員が目を通す機会を設け「認知」させます、もちろん就業規則にも記載をします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。モンスター社員について

1.モンスター社員の3大特徴
2.種類別 モンスター社員の見分け方
3.種類別 「今・そこにいる」モンスター社員の対処法
4.モンスター社員を抱えるリスク
5.今後、社内にモンスターを生み出さないためにできること

をまとめました。モンスター社員の判断基準と、適切な対処法、放置しておくとどうなるのかなど総合的に理解が進んだかと思います。今、モンスター社員に悩まされている人も、これから自社にそのような人材を呼び込まないようにするための場合にも、きっと役に立つと思います。

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