モチベーションを上げる具体的方法9つ|リーダーが部下へできること


3.モチベーションを維持するために行いたい具体的な5つの仕掛け

せっかく上げたモチベーションも持続せずすぐに下降してしまうと効率がよくありません。
ここではモチベーションを維持するために日常的にできる方法、仕掛けをいくつかご紹介します。

3-1. マイルストーンを設定し「あと一歩だけがんばる」を繰り返す

心理学者クルト・レヴィンの「ツァイガルニーク効果」と呼ばれる理論があります。「今のままでは何かが足りない」という心理状態が人にはあり、それがその人を成長させるという考え方です。

この理論をつかって、「あともう少しだけ頑張ればもっと高い目標がクリアできる」という、あと一歩だけがんばる目標(マイルストーン)を設定します。
大きな目標の最終到達地点まで一気に登るのではなく、ひとつの目標(マイルストーン)を達成したら、さらに次の目標を目指すこの繰り返しでゴールまで、あきらめることなくたどり着く方法です。
繰り返し習慣化することで、モチベーションを持続させられます。

3-2. モチベーションの高い人のそばで真似をする

2章でも述べたとおり、よい集団の力は、個人にとってよいモチベーションを生み出します。日ごろからやる気に満ち溢れている人がいれば、その人のそばで真似をすることで自分のモチベーションも影響を受けて高まります。

3-3. 健康維持と観察

モチベーションを上げるには、健康状態が良いことが必須です。

(1)十分な睡眠をとる

スケジュールの都合で十分に取れない場合は、適切な時間(10分~30分)の昼寝がおすすめです。

(2)栄養のある適度な量の食事をとる

よい食事が健康な体をつくり、ひいてはモチベーションにもかかわります。
腸をきれいにすると体全体の調子がよくなるので、水分はこまめに十分とり、食物繊維や乳酸菌を適度に摂取しましょう。
また糖分のとりすぎはかえってイライラが募るため注意しましょう。

(3)視力の低下がないか、肩こりや頭痛はないかチェック

視力が落ちるとやる気が損なわれます。また頭痛や肩こりも起きやすくなります。
パソコン仕事をするなど長時間同じ体勢を続けてしまいがちな人は、1時間ごとに立ち上がり軽く体を動かしたり歩いたりしましょう。

(4)適度な運動をする

モチベーションは脳に直結し、脳の状態は体の状態に直結しています。
適度に運動することで体の血流をよくし、脳を活性化させてモチベーションをアップさせることができます。巷で人気の筋トレなども効果的です。集中力がなくなってきたと感じたら、体勢を変えて身体を動かしてみましょう。

(5)悩み事は溜め込まない

心の状態と体の状態は密接につながっているため、悩み事や心配事があると体調にも悪影響が出ることがたびたびあります。実際、悩み事が解決したら嘘のように体調がよくなったという経験がある人もいるのではないでしょうか。
精神状態が不安定ではモチベーションのアップなど到底期待できないでしょう。

仕事であれ個人的なことであれ、悩み事はなるべく周囲と共有し、ひとりで抱え込まないことが大切です。

3-4. モチベーションを上げるパターンをつくる(アンカリング)

アンカー(錨)とは、心理学的には「引き金」「基準」を意味します。

アンカーとなる特定の行動などを利用し、決まった反応を引き起こすプロセスを意図的に作り出すことを「アンカリング」といいます。

例えば、プロ野球選手などがこの「アンカリング」を使っていることは有名です。
試合で先発が決まっている日は必ず野球場までの高速料金所は同じゲートを通っていた元横浜ベイスターズの佐々木投手や、打席に入るときの動作は必ず同じ足から踏み出し打席で同じポーズをするメジャーリーグのイチロー選手などの例があります。
成功のための動きのパターンやルーチンづくり、同じ行動をすることで「これで大丈夫」と自分に暗示をかけることができるため、モチベーションを上げるためにも有効です。

難しく考える必要はありません。
「モチベーションが上がらないときはこの音楽を聴く」
「好きなお茶をのんで軽く運動する」
「息抜きに近所の神社でお参りをする」
など、その行動をすることでモチベーションが上がるような反応を引き出せれば、立派なアンカリングです。

3-5. ポジティブな言葉を使う

「言霊」ともいうように、言葉には実際に人の行動や感情を左右する力があります。ネガティブな言葉を使うと脳に刷り込まれます。
そのためモチベーションを上げるには、日ごろからポジティブな言葉、キレイな言葉、よい言葉、心地よい言葉を使うように心がけるとよいでしょう。
そうすることで、同時に周りの人との人間関係もよくなります。

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