心理的安全性がない組織はどうなる?行動特徴や測定方法を紹介

心理的安全性がもたらすメリット

心理的安全性には、生産性と社員のエンゲージメントを向上させるメリットがあります。心理的安全性の高い組織では社員がそれぞれ主体的に行動しやすくなるため、組織内のアイデアを効果的に活用できるようにもなるでしょう。

1.生産性が向上する

心理的安全性は、組織の生産性を向上させるメリットがあります。心理的安全性が高い状況ではメンバー全員が仕事に集中でき、業務が円滑に進みます。心理的安全性はものごとにのめり込み、夢中になる「フロー状態」を生みやすくするといい、業務の生産性アップに加えて仕事によるストレス緩和の効果も期待できます。

組織に心理的生産性があれば、マネジメント層だけでなくメンバー全員の意識が前向きになります。難局や新しいことにもチャレンジしやすくなり、積極的に改善とイノベージョンが行える組織にできるでしょう。

また、心理的安全性があることでメンバー同士がお互いを認め、尊重し合う関係性を構築できます。個々が自発的にスキルアップをして切磋琢磨する雰囲気が生まれ、個人のポテンシャルが向上すれば、組織全体の生産性も高められます。

2.社員のエンゲージメントが向上する

心理的安全性がある組織では、社員のエンゲージメントが向上します。自分の考えや発言が否定される不安がないので仕事がしやすく、居心地が良いので、今の職場で長く働きたいと思えるようになります。その結果離職率が下がり、優秀な人材の流出も減らせるでしょう。

心理的安全性が高いと、個人のアイデアや意見が集まりやすくなります。組織全体でコミュニケーションが活発になるので、メンバー間で意識を共有しやすくなる効果もあります。

心理的安全性は組織の目標や問題点について、メンバーが建設的な議論をするための環境を整えてくれます。議論によって組織が目指すべきビジョンが明確になり、メンバー全員が結束して取り組めるので、目標達成までのスピードアップも期待できます。

参考:「「心理的安全性」とは何か? チームや職場へのメリットを紹介」(https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=2122)

組織づくりのカギとなる「心理的安全性」、どう高める?|構築法3選をご紹介!

心理的安全性を測定する方法

組織の心理的安全性を測定するには、「心理的安全性を測る7つの質問」を使うとよいでしょう。メンバーの回答を集計することで、組織全体の心理的安全性の高さを把握できます。

測定方法は7つの質問をもとに集計すること

心理的安全性の概念を提唱したハーバート大学のエイミー・エドモンドソン教授は、「心理的安全性を測る7つの質問」を提案しています。この7つの質問をメンバーに投げかけ、自分に強く当てはまるかどうかを尋ねることで、心理的安全性の程度を測定できます。

心理的安全性を測定するには7つの質問を記したアンケートをメンバーに渡して記入してもらい、それを集計するとよいでしょう。または上司と部下との普段からのやりとりや面談時に、上司から7つの質問について問いかけをすることでも、部下の心理的安全性を測れます。

心理的安全性を測る7つの質問

アメリカのGoogle社では、2012年から4年間で労働改革プロジェクト「プロジェクトアリストテレス」を実施しました。その成果報告では、心理的安全性は組織の生産性を高めるための大切な要素であると結論を出しています。

Google社のホームページでも紹介している「心理的安全性を測る7つの質問」は以下の通りです。

1.チームの中でミスをすると、たいてい非難される。

2.チームのメンバーは、課題や難しい問題を指摘し合える。

3.チームのメンバーは、自分と異なるということを理由に他者を拒絶することがある。

4.チームに対してリスクのある行動をしても安全である。

5.チームの他のメンバーに助けを求めることは難しい。

6.チームメンバーは誰も、自分の仕事を意図的におとしめるような行動をしない。

7.チームメンバーと仕事をするとき、自分のスキルと才能が尊重され、活かされていると感じる。

出典:「「効果的なチームとは何か」を知る」(https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-effectiveness/steps/introduction/)

1と3、5の程度が低く、かつ2と4、6、7の程度が高いメンバーが多いほど、組織の心理的安全性が高いとわかります。

参考:「心理的安全性を測定する方法とGoogleに学ぶ心理的安全性の高め方」(https://media.unipos.me/psychological_safety/3)

次ページ「「心理的安全性が高い=仲が良い職場」は間違い!チーム作りの注意点」

本質的な課題と向き合える

メールマガジン登録

気づきを得られる、試してみたくなる、動きたくなる。 組織改革や人材育成に関するヒントが詰まった、管理職や人事のための無料メールマガジンです。