組織風土の測り方にはどんな尺度がある?組織風土分析でわかることを解説!

2.組織風土を測定するメリット

前章で紹介した研究から組織風土測定のメリットを感じた方も多いかと思いますが、ここで一度、組織風土を測定するメリットをまとめてみます。

メリット①「組織風土」の客観的な姿を認識できる

主観的に語られた「組織風土」からは、その姿を正しく把握し、有効な施策を打つことが困難です。大まかに共通する部分はありつつも、それぞれの立場や置かれた状況、取り組んでいる内容により、見ている姿は異なるからです。

しかし先の研究のように、組織風土を適切に評価する軸をもとにそれを定量化できれば、客観的な判断材料から自社の組織の姿を正しく認識し、それにより的確な課題設定・施策を実施できるようになります。

メリット②有効な組織風土改革施策を選択することができる

前述したリクルートの研究では、組織風土により注力すべき要素が異なるということが明らかになりました。

つまり、業績が優れていてこんな企業風土になりたい!と思う企業があったとしても、ただその企業の真似をしても、上手くいくとは限らないということです。

自社の姿を客観的に捉えた後、タイプ分類などで自社の傾向を把握すれば、オーダーメイドで施策を組み立てることができるので、より効率的に組織風土改革を進めることができるでしょう。

組織風土を改善し、チームのパフォーマンスを上げる!成長する組織がもつ「心理的安全性」とは?

3.組織風土測定おすすめサービス3選

組織風土測定にメリットがあることはわかったものの、先に紹介したような研究を実施するのは現実的ではありません。ここでは、組織風土を測定できるサービスをご紹介いたします。

①パソナ:良い会社サーベイ

パソナの「良い会社サーベイ」の特徴は、総合的に組織風土を測ることができるという点です。

無記名式で11のカテゴリ、計83問で実施されるアンケートで「働く幸せ」「自己効力感」「主体性」など、社員が主観的にどういう感情で働いているかを計測できるほか、「経営への信任」「人事労務への納得」「福利厚生」などのトップマネジメントや制度に関する項目や「職場環境」「多様性」などの企業文化的な視点のものなど、幅広い設問によって、広範囲から自社の姿を把握できるようになっています。

アンケート結果によから自社の特徴が把握でき、またパソナが所有する他社データとの比較によって、強みや弱みなどをより鮮明に把握することができます。

まずは0ベースで自社の組織風土がどのようなものか知りたい場合や、他者と比べながら組織風土を把握したいという場合におすすめのサービスです。

社員意識調査「良い会社サーベイ」パソナの組織・風土改革支援

②博報堂:Creative Growth Index

クリエイティブな組織風土をつくるためのサービスとして開始されたのが、博報堂の「Creative Growth Index」です。従業員やチームの持っている力を充分に引き出し、イノベーションを起こす組織風土づくりへの貢献を掲げています。

取得するデータの内容は、

  • パーパス(存在意義、目的)やビジョンに従う行動」
  • クリエイティブな行動
  • 関係の質の良さを示す行動
  • オープンイノベーションに適した組織風土
  • 効率や機能優位を重視した行動
  • 業務評価およびその実感

という6つで、各指標を数値化。これらは「オープンイノベーションに最適な企業風土」として内閣府が提唱したものです。

Creative Growth Indexには、クリエイティブな組織作りへの具体的なヒントも盛り込まれており、例えばファッションスタイル、自身のキャラクター認識、食生活の傾向性など、生活スタイルや趣向などがクリエイティビティにどのような影響を及ぼすのか、という点まで検証することができます。

クリエイティビティに溢れる組織風土を築いていきたいという方向性が明確に定められている場合は、特におススメのサービスです。

博報堂、組織開発の効果を可視化する指標「Creative Growth Index」を開発 ―企業のクリエイティブな組織風土づくりを支援― |ニュースリリース|博報堂 HAKUHODO Inc.

https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2020/07/20200721.pdf

③シャイン経営研究所:組織風土診断(無料)

シャイン経営研究所は、研修を通じてキャリア開発、マネジメント、業務効率化などを支援している研究所ですが、その一環として組織風土診断の仕組みを無料で提供しています。

先に紹介した2つからもわかるように、組織風土診断サービスの多くは有料です。

しかしこちらのサービスはアンケートと集計のためのエクセルシートを無料で提供しているので、お金をかけずに自社で組織風土を測定することが可能です。

簡易的であること、自社内で作業が必要なため手間がかかってしまうという2つのデメリットはありますが、組織風土という目に見えづらいものに予算を割きづらい企業や、簡易的でもいいので、まずは組織風土を定量化することから取り組んでみたいという場合におすすめのサービスです。

https://shain-keiei.biz/soshiki-fudo-shindan-free/

4.まとめ

組織風土は目に見えづらく客観的に把握することは容易ではありませんが、組織で活動する人たちのモチベーションや定着率、ときには業績にまで影響を及ぼすような重要なものです。

そしてご紹介した研究からもわかる通り、定量化は難しいとはいえ不可能なことではありませんし、組織風土を診断・分析するサービスも存在しています。

組織風土の現状がどうなっているのか、どのようにしていきたいのか、現状とあるべき姿のギャップを明確にすることが組織風土改革の第一歩なので、真剣に組織を変えたいとお考えの方は、ぜひ一度真剣に検討してみることをおススメいたします。

本記事が、組織風土改革のはじめの一歩を踏み出すきっかけになりますと幸いです。

組織に関する悩みを解消しませんか?改善するためのヒントや実践方法をご紹介!

テスト