人事制度の評価が不満な人は62%!不満ランキングTOP10と対策

3. 人事制度に不満が出る3つの原因と対策方法

人事制度の不満から組織崩壊が起きるのを防ぐために、本章では「人事制度への不満を解決するための具体的な対策」をお伝えしていきます。

記事の前半で「従業員が人事制度に感じる不満ランキング」をご紹介しましたが、10個の不満をグルーピングして分析すると、以下の通り3つのグループに分類できることがわかりました。 

不満

グループ

  • 評価基準が不明瞭
  • 評価者の価値観や経験によってばらつきが出て、不公平だと感じる
  • 会社の定める評価指標が現実に即していない
  • 評価指標が成果のみで、プロセスへの評価がない
  • 評価指標に上層部の意向は反映され、一般社員は反映されない

評価基準とその運用に原因があるグループ

  • 評価結果のフィードバック、説明が不十分、または仕組みがない
  • 自己評価よりも低く評価され、その理由が分からない

評価にまつわるコミュニケーションに原因があるグループ

  • 評価結果が昇進、昇格に結びつく制度ではない
  • 評価結果が昇給に結びつく制度ではない
  • 実績に対する評価より、年功序列が優先される制度である

人事制度の設計に原因があるグループ

つまり、人事制度に不満が出る原因は次の3つに集約されるのです。

それぞれの対策方法をご紹介します。

3-1. 原因評価基準とその運用

1つめは「評価基準とその運用」に問題があるケースです。

<具体的な不満理由>

  • 評価基準が不明瞭
  • 評価者の価値観や経験によってばらつきが出て、不公平だと感じる
  • 会社の定める評価指標が現実に即していない
  • 評価指標が成果のみで、プロセスへの評価がない
  • 評価指標に上層部の意向は反映され、一般社員は反映されない

対策として、以下を実施してください。

評価基準・評価方法の適切性・妥当性を見直す
評価基準を明文化し社内へ情報公開する
評価者向けの評価方法マニュアルを作成し研修を行う

評価者によって評価に違いが出てしまうことを「評価エラー」と呼びますが、評価基準・評価方法の設定が抽象的であるほど、評価エラーが起きやすくなります。できる限り具体化することが必要です。

評価基準は、組織全体に浸透している必要があります。明文化して、社内へ共有しましょう。オープンな運用を心掛けることが大切です。

さらに、評価をする「評価者」用のマニュアルを作成して、評価方法に関する研修を行いましょう。どのようなシーンで評価エラーが起きやすいのかなどをレクチャーし、評価する側の成長を促します。

組織全体で正しい評価が行われるよう導くことで、不満の軽減を図っていきましょう。

3-2. 原因評価にまつわるコミュニケーション

2つめは「評価にまつわるコミュニケーション」に問題があるケースです。

<具体的な不満理由>

  • 評価結果のフィードバック、説明が不十分、または仕組みがない
  • 自己評価よりも低く評価され、その理由が分からない 

人事評価制度は、「評価者が評価を実施する」というステップだけ行っても、機能しません。評価の結果を従業員に対してフィードバックするからこそ、成長を促すことができるのです。

対策として「評価した結果を、本人へどのようにフィードバックするのか」をルール化しましょう。

例えば「フィードバック用の評価シートを作成する」「シートを元に上司と部下が半期に1度・1時間の面談を行う」など、具体的な制度として仕組み化しておきます。

その際には「なぜこの評価なのか」を客観的な事実に基づいて明確に説明することが重要です。

明確な説明が難しい場合は、評価基準の方に問題が隠れているかもしれません。評価基準を「評価後に、明確な根拠を説明できる評価基準になっているか?」という視点で、見直してみましょう。

3-3. 原因人事制度の設計

3つめは「人事制度の設計」に問題があるケースです。

<具体的な不満理由>

  • 評価結果が昇進、昇格に結びつく制度ではない
  • 評価結果が昇給に結びつく制度ではない
  • 実績に対する評価より、年功序列が優先される制度である

対策としては、人事制度の構成要素である等級制度評価制度報酬制度】が、相互にバランスよく連携しているかどうか、全体的な見直しが必要になります。

例えば、長年の企業の歴史の中で人事制度の部分改定が重なり、アンバランスになっている箇所はないでしょうか。あるいは、業務内容の変化とともに評価制度のみが進化して、等級制度や報酬制度の変更が追いついていない面はないでしょうか。

従業員にとって「評価の結果が報酬に反映されるかどうか」「昇級に結びつくかどうか」は、とても重要なポイントです。制度の一部分に着目するのではなく、大局的な視点で人事制度全体をチェックしましょう。

※さらに詳しく人事制度の設計について知りたい方は「人事制度を設計する手順とは?会社を成長させる戦略的やり方と注意点 も併せてご覧ください。

■参考:プロセス評価を実現し人材育成を加速させるピアボーナスとは?

次ページ「4. 人事制度の不満へ対処する際の注意点」+まとめ

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