心理的安全性を測定する方法とGoogleに学ぶ心理的安全性の高め方

1-3-1.厳しいフィードバックや話し合いができる

1つめは「厳しいフィードバックや話し合いができる」という点です。

心理的安全性がある環境では、上司が部下に厳しいフィードバックを与えたり、チームメンバー同士が真っ正面から向かい合って厳しい話し合いをしたりすることが、可能になります。

冒頭でも触れた通り、「安全」という言葉のイメージに引っ張られて「厳しさのない環境である」と勘違いしやすいのですが、むしろ逆です。

心理的安全性のあるチームでは、メンバーは次のように感じています。

  • 何かミスをしても、そのためにほかの人から罰せられたり評価を下げられたりすることはない

  • 手助けや情報を求めても、不快に思われたり恥をかかされたりすることはない

  • このチームではっきり意見を言ってもばつの悪い思いをさせられたり拒否されることはない

こういった確信があるからこそ、厳しい意見を述べることも可能になる。それが、心理的安全性の効果といえます。

1-3-2.反対意見が歓迎される

2つめは「反対意見が歓迎される」という点です。

心理的安全性は、チームメンバーが自然と仲良くなるような“居心地の良さ”を指す言葉ではありません。

それどころか逆に、チームの結束性が強いことによるデメリット「集団思考」を払拭する効果があります。

集団思考とは、集団で意志決定を行うと、不合理あるいは危険な結論が容認されやすい傾向のこと。

チームの結束性が強すぎるがゆえに調和を乱す異論を唱えにくくなり、間違った方向へと突っ走ってしまう。ビジネスの現場のみならず政治の世界でも散見される悲劇です。

一方、心理的安全性のあるチームでは反対意見であっても期待・歓迎されます。異論であっても寛容に受け止められるため、集団思考に陥るのを防ぐことができるのです。

1-4.心理的安全性を高めるメリット

心理的安全性が高いチームは、組織にとって大変有益であることが、徐々にご理解いただけたかと思います。

ここで「企業が心理的安全性を高めるメリット」について、まとめておきましょう。

エドモンドゾン教授は「職場での心理的安全によって7つの明確なメリットがもたらされることが研究で明らかになっている」と述べています。その7つのメリットとは、以下の通りです。

1.率直に話すことが推奨される

心理的安全があれば、きまりの悪い思いをすることになる可能性を持つ態度や行動について、ほかの人がどう反応するかという概念が軽減される。

2.考えが明晰になる

不安が原因で脳が活性化されると、探求したり計画したり分析したりする神経の処理能力が弱まってしまう。

3.意義ある対立が後押しされる

心理的安全があると、自己表現や生産的な話し合いが可能になり、対立を思慮深く処理できるようにもなる。

4.失敗が緩和される

心理的に安全な環境のおかげで、ミスについて報告して話し合うことがたやすくなり、結果としてそれが日常茶飯事になる。

5.イノベーションが促される

率直に話す不安が取り除かれると、革新的な製品やサービスの開発に不可欠な、斬新なアイデアや可能性を提案できるようになる。

6.成功という目標を追求する上での障害が取り除かれる

心理的安全があれば、保身ではなくやる気を刺激される目標の達成に集中できるようになる。

7.責任が向上する

心理的安全は、自由気ままな雰囲気を後押しするのではなく、対人リスクを冒す——高い基準を追求したり挑戦しがいのある目標を達成したりするのに欠かせない——人々を視線する雰囲気を生み出す。

出典:エイミー・C・エドモンドソン『チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ』英治出版,2014年

組織の生産性を向上させるには、心理的安全性は必要不可欠であるといえるでしょう。

これらの7つの項目を満たすチームであれば、事業目標の達成に向けて、自律的に動いていくことが期待できます。

組織づくりのカギとなる「心理的安全性」、どう高める?|構築法の詳細をご紹介!

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