心理的安全性を測定する方法とGoogleに学ぶ心理的安全性の高め方

2.心理的安全性を測定する方法

さて、いよいよこの章では「心理的安全性の測定方法」について解説します。

エドモンドソン教授が提唱した心理的安全性の測定方法を2つ、ご紹介しましょう。

1-1.7つの質問

1つめは「心理的安全性を測る7つの質問」です。

チームの心理的安全性の程度を調べたいときには、次の7つの項目が自分自身に強く当てはまるかどうかを、チームメンバーに尋ねます。

<心理的安全性を測る7つの質問>

1. If you make a mistake on this team, it is often held against you.

チームの中でミスをすると、たいてい非難される。

2.Members of this team are able to bring up problems and tough issues.

チームのメンバーは、課題や難しい問題を指摘し合える。

3.People on this team sometimes reject others for being different.

チームのメンバーは、自分と異なるということを理由に他者を拒絶することがある。

4.It is safe to take a risk on this team.

チームに対してリスクのある行動をしても安全である。

5.It is difficult to ask other members of this team for help.

チームの他のメンバーに助けを求めることは難しい。

6.No one on this team would deliberately act in a way that undermines my efforts.

チームメンバーは誰も、自分の仕事を意図的におとしめるような行動をしない。

7.Working with members of this team, my unique skills and talents are valued and utilized.

チームメンバーと仕事をするとき、自分のスキルと才能が尊重され、活かされていると感じる。

出典:Google re:Work

1・3・5の度合いが低く、2・4・6・7の度合いが高いメンバーが多いほど、心理的安全性の高いチームであると判断できます。

具体的な測定手法としては、この7つの質問を元にアンケート票を作成しチームメンバーに記入してもらうと良いでしょう。

または、面談時や普段の会話の中で、上司から部下へ7つの質問を意識した問いかけをすることでも、心理的安全性の状態を予測することができます。

1-2.職場が心理的に安全であることを示すサイン

2つめは「職場が心理的に安全であることを示すサイン」を確認する方法です。

心理的安全性が高い職場では、次のようなサインが確認できます。

・チームメンバーが次のような言葉を口にする。

「私たちはみな互いに尊敬し合っている」

「誰かがあることを気掛かりに思うと、みんなでそれに取り組むことができる」

「グループの誰もが、プロジェクトに対して責任を持っている」

「職場で仮面をかぶる必要がない。ありのままの自分でいられる」

 

・メンバーが、成功だけでなく、失敗や問題についても話をする。

 

・職場が笑いとユーモアを促しているように思われる。

 

出典:エイミー・C・エドモンドソン『チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ』英治出版,2014年

これらのサインは、チームリーダーがチームの心理的安全性を知る上で、役立つ指標となるでしょう。

・メンバーが尊敬し合っているか・自然体でいられるか

・失敗や問題点が自然と話されているか

・笑いやユーモアが忘れられていないか

こういった面を意識してチームを観察することで、心理的安全性を測り、現状を把握することができます。

3.心理的安全性を高めるGoogleの取り組み事例

前章の2.「心理的安全性を測定する方法」を実践していただくと、チームの心理的安全性が高いのか低いのか、しっかりと把握できるはずです。

把握した後に大切なのが、いかにそれを今後に活かしていくか。心理的安全性が低かったのなら高めるためのアクションを、高かったのなら維持してさらなる高みを目指すアクションを行っていきたいところです。

では、チームの心理的安全性を高めるためには、何を行ったら良いのでしょうか。そこで大変参考になるのが、Googleの事例です。

Googleが実際に行っている次の2つをご紹介します。

・心理的安全性を高めるためにマネジャーがしていること

・Googleが導入している制度

次ページ「Googleで行われている取り組み」

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