心理的安全性を測定する方法とGoogleに学ぶ心理的安全性の高め方

3-1.心理的安全性を高めるためにマネジャーがしていること

Googleでは「心理的安全性を高めるためにマネージャーにできること」として下記の5つのポイントを挙げています。

①積極的な姿勢を示す

②理解していることを示す

③対人関係において相手を受け入れる姿勢を示す

④意思決定において相手を受け入れる姿勢を示す

⑤強情にならない範囲で自信や信念を持つ

それぞれの具体的な事例は、Googleがドキュメントとして下記のリンク先にてPDFを公開しています。

心理的安全性を高めるためにマネージャーにできること

例えば、積極的な姿勢を示すためには「今」を大切にし目の前の会話に集中する(会議中はノートパソコンを閉じる)、理解していることを示すためには互いの理解が一致していることを確認するため、相手の発言内容を要約する( 「あなたがおっしゃったのは…ということですね?」)、など、今すぐに取り入れたいことばかりです。

ぜひ、PDFにて詳細を確認してみてください。

3-2.Googleが導入している制度

前項3-1.「マネジャーがすべき5つのこと」でご紹介したのは、マネジャーの“姿勢”に関わるエッセンスでした。

一方、Googleでは心理的安全性を高めるための“制度”も、多数導入しています。その中でも代表的で、心理的安全性を高める効果の高い2つをご紹介しましょう。

3-2-1.1on1(ワン・オン・ワン)

Googleでは、マネジャーは「1on1(ワン・オン・ワン)」を行うことが求められます。

1on1は「1on1ミーティング」を略したもの。マネジャー(上司)とチームメンバー(部下)が、1対1で行う個人面談を指す言葉です。

Googleの1on1には、次の特徴があります。

・マネジャーは、週に1回・1時間、すべてのメンバーと1on1を行う

・1on1はマネジャーではなくメンバーの時間

・基本的にはメンバーが話したいことを話してもらう

・タスク(作業)を管理するための打ち合わせではない

・時にはプライベートな悩み相談の場となることもある

こうした1on1を通して、マネジャーはメンバーそれぞれの状況や望みを把握して、チームの生産性を高めることができます。同時に、メンバーの心には「自分は承認されている」という安心感が芽生え、心理的安全性を高めることができます。

Googleでは、良い1on1ができないマネジャーは、どんなにチームの成果が上がっていても、評価が下がる仕組みになっているそうです。

それだけ1on1は、チームの心理的安全性を高めるために重要であるといえます。

3-2-2.ピアボーナス

もうひとつ、心理的安全性を高めるGoogleの制度が「ピアボーナス」です。「“ピア(Peer)=同僚”へのボーナス」で、同僚にボーナスを渡すことのできる仕組みです。

Googleでは社員一人ひとりにピアボーナスの決裁権が与えられています。自分の選んだメンバーに、ボーナスを支払うことができるのです。

運用ルールは次のようになっています。

・社員1人につき約15,000円の決裁権がある

・1年間で払える人数や回数は決められている

・ピアボーナスの社内システムに送りたい相手の名前とその理由を入力すると承認後ボーナスが支払われる

・マネジャーは承認時にピアボーナスの申請内容を見て受け取るメンバーを褒めることができる

ピアボーナスのやり取りを通じてメンバー同士の心のつながりを深めることができ、さらにメンバーはマネジャーにがんばりを認めてもらうことで、承認されていると感じることができます。

日本では、日本初のピアボーナスサービス「Unipos(ユニポス)」が有名です。

Uniposは、Googleのものとはだいぶ仕組みが異なり、「従業員同士がインセンティブを送り合うこと」が主目的ではなく「従業員同士が感謝・称賛のメッセージを伝え合うこと」が主目的になっています。

  • インセンティブの理由となる感謝・称賛のメッセージがないと、ピアボーナスを送ることができない
  • 送り合えるインセンティブは少額で、チップのような感覚
  • 全従業員が見られるオープンなタイムラインに、送り合ったメッセージとピアボーナスが表示される

トヨタ自動車TC第2車両開発部マイナビベネッセコーポレーション、など国内でも有数の企業が導入し成果を上げていることから、現在非常に注目を集める施策の一つです。

参考:世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法

まとめ

心理的安全性とは、「ネガティブな反応が予想される行動をしても、このチームであれば大丈夫」と信じられるかどうかを意味します。

心理的安全性が高い状態であれば「自分らしさを発揮して、のびのびとチームに参加できる」という実感が持てます。

心理的安全性はチームごとに異なり、心理的安全性が高いチームの特徴として次の2点が挙げられます。

①厳しいフィードバックや話し合いができる

②反対意見が歓迎される

心理的安全性を高めれば、企業の事業目標の達成に向けて、責任感を持ち自律的に行動する強いチームを作ることができます。

心理的安全性が高いのか低いのかは、次の2つを利用して測ることができます。

①7つの質問

②職場が心理的に安全であることを示すサイン

心理的安全性を高めるための試みが、最も進んでいるのはGoogleです。Googleのマネジャーがしていることや導入している制度は、自社の心理的安全性を高める上で大いに参考になります。

具体的な制度の「1on1」「ピアボーナス」は、すぐ導入を検討しても良いでしょう。

さっそく職場の状態を心理的安全性の視点から見直して、心理的安全性を高めるための施策をスタートしてください。

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