会社のチームワークを高める! スローガンの決め方や具体例を紹介

3.キャッチフレーズやミッション・ビジョン・バリューとはどう違う?

スローガンは理念や最終的な目的を表す、会社の存在意義という意味合いが強い標語です。

対してキャッチフレーズは、主に宣伝を目的としている点でスローガンとは異なります。

いずれも会社をポジティブに表現しているため、どちらにも当てはまる場合もありますが、キャッチフレーズは多くの場合、純粋なアピールとしての側面が色濃く出ています。

メンバーの力を合わせることでチームワークの向上を図るという目的であれば、スローガンの設定が適切です。

コンビニで例を挙げると、ファミリーマートの「あなたとコンビに」は、コンビニの経営を通じてパートナーのように人々の生活に寄り添うという理念が込められたスローガンです。

対してセブンイレブンの「セブンイレブン、いい気分」は、同業他社よりも高い満足感を提供するコンビニというアピールが込められているため、キャッチフレーズに分類されます。

ミッション・ビジョン・バリューは企業が存在するための社会的な意義や正当性を示すもので、経営学者ドラッカーが提唱しました。

それぞれ企業の社会的な使命や目的(ミッション)、社会の中での将来的なポジション(ビジョン)、価値や行動の基準(バリュー)を表しています。

スローガンを最終的な将来像を実現するためのポリシーとするなら、ミッション・ビジョン・バリューはその将来像や存在意義そのものとも言え、スローガンよりも上位の概念です。

会社の中で絶対にアウトソーシングできない機能、してはいけないものを定義したものがミッション・ビジョン・バリューなのです。

4.大きな成果を上げている有名企業のスローガン

既に大きな成果を上げている有名企業のスローガンを例に、良いスローガンとは何かを考えてみましょう。

①小林製薬「あったらいいなをカタチにする」

CMでも、新しいものを発見したような「あっ」という声が冒頭に挿入されています。

小林製薬は経営理念の中で、常に新しいものを創造および革新し、今までになかった満足を提供することが存在意義だとしています。

これを「あったらいいな」というキーワードにまとめ、誰にとってもわかりやすくしたのがこのスローガンです。

痒い所に手が届くような便利かつ親しみやすい製品を送り出す小林製薬を適切に表現して世に知らしめている名スローガンだと言えるでしょう。

②タイガー魔法瓶「食卓に、温もりの魔法を」

これはタイガー魔法瓶のビジョンである「世界中に幸せな団らんを広める」につながっています。

タイガー魔法瓶創業者は幼少期の奉公生活の中で、「母親が入れてくれた温かいお茶が飲みたい」と温もりへの憧れを抱いていましたが、当時の魔法瓶は非常に高価かつ壊れやすいものでした。

それを日用品として日本に定着させることに貢献し、温かい食卓を増やしたタイガー魔法瓶は、それを世界に拡大することをビジョンとしています。

主力製品である魔法瓶を文字通り「魔法」と表現し、それに値する価値を提供することを表明する、自社製品を上手く取り入れたスローガンの好例です。

③三井不動産「都市に豊かさと潤いを」

スローガンは対外的に発表する標語である以上、キャッチフレーズほどではないにせよ少なからずプロモーションとしての側面を持っています。

そのため、BtoC企業が顧客向けに設定する例が多いですが、これはBtoB企業が社員や就職希望者をターゲットにスローガンを設定した例です。

三井不動産は不動産ビジネスを通して、人と地球がともに豊かになる社会を目指しています。人にとっての豊かさや心の潤い、そして守るべき地球環境の豊かさや潤いを両立することを宣言しているのがこのスローガンなのです。

このように、スローガンは会社を代表する言葉として、存在意義や目的を端的ながら雄弁に主張しています。

チームワークを向上させメンバーの力を合わせる意味でも、スローガンという合言葉が皆に共有される意義はとても大きいのです。

スローガンがあれば、メンバーが指針を見失ったり勘違いをしたまま仕事をしたりすること自体を防げるため、士気の低下も防ぐことができます。

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