労働環境改善で取り組むべき3問題とその対策 改善3ステップも紹介

.労働環境改善の2事例

3-1.伊藤忠商事株式会社

商事会社の性質上、社員の半数は海外勤務です。書類のやりとりや現地との連絡のため、深夜残業や休日出勤が定例化し、「残業体質」と呼べるほど残業ありきの労働スタイルが習慣となっていいました。日本のトップ企業の1つとして、より効率的でより働き方改革に沿ったワークスタイルに変化するため、思い切って国内の社員に対してのみ、深夜に働くスタイルを早朝に働くスタイルに切り替えました。

 

  • 問題点

長年、残業ありきの仕事スタイルが蔓延し、労働時間削減を提唱しても根付かなかった。

 

  • 対策

所定勤務時間帯(9:00-17:15)を基本勤務とした上で、夜型の残業体質から朝型勤務へ変更しました。トライアル後、労使との話し合いの上、社則にしています。

  • 深夜勤務(22:005:00)の「禁止」
  • 200022:00 における勤務の「原則禁止」
  • インセンティブ付与

    ・給与:早朝勤務時間(5:00~8:00)に対し、深夜勤務と同様の割増賃金(一般社員:150%、管理監督者など:25%)

    ・朝食:8:00前始業社員に対し、軽食を無料配布

  • 効果

今まで残業に使っていた夜の時間帯を活用して

  • お客様との会食
  • 社内のコミュニケーション
  • 家族との団欒読
  • 自己啓発

に費やす時間が増え、社員がライフワークバランス充実を体感しています。

【参考:厚生労働省:第3回 長時間労働削減推進本部(平成28年4月1日開催)、長時間労働削減に向けた各企業の好事例 ~「働き方・休み方改善ポータルサイト」

3-2.株式会社ノバレーゼ

ウエディングの顧客は人生最大のイベントとして大金を投じているため、ウエディングと結婚式業界は基本「顧客第一優先」で仕事をするのが当たり前、自分都合で休みを取るのは不可能と言われていました。しかしその、「休めるはずがない」前提の仕事場で、有休消化率100%を義務化に成功しています。

  • 問題点

ウエディング業の慣習上、スケジュールを

お客様のスケジュール>式場スケジュール>イベントスケジュール>打ち合わせスケジュール

上記の優先順に合わせて動くため、自分の休みは後回しになる傾向にありました。また、お休みをした際にゲスト対応が滞る可能性がある不安から、長期の休みが取りづらい傾向にありました。

  • 対策
    • 料理長と管理職に、担当する部門の部下に有給消化100%取らせることを義務とした
    • 休むための年間計画を管理職と部下が一緒に練り、実行する
    • 部門ごとに、達成率を発表する
    • 情報共有システムの導入で、各人の仕事進捗を一目瞭然にした

 

  • 効果

「結婚」という幸せを販売するビジネスの社員らしく、社員たちも幸せになった。休めない理由を探すのではなく、休むために努力をするようになり、休むためにはどうしたらいいのかという発想に切り替わった。

従来の「自分がいないと仕事が進まない」「休んだらお客様に迷惑をかける」という心配をゼロにするため、情報共有システムに全ての伝言とメモを書き込めるにようにした結果、全員で全員をフォローできる体制に変革し、全社で顧客に対応できるようになった。

【参考:Yahoo記事 有給休暇100%を義務化したブライダル企業は「休めるはずがない」をどう払拭したか

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。労働環境改善のために必要な手がかりとして

.改善検討すべき3大労働環境とその原因

.労働環境改善をするアイデア

.労働環境改善の2事例

をまとめました。自社にとって、労働環境を根本から改善して、働きやすい職場、働きがいのある職場へするための道筋が見えてきたのではないでしょうか。自社の従業員が安心して長く働ける、自社にとって理想の職場になるために、労働環境改善が成功することを応援しています。

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