風通しの良い職場とは|風通しの良い職場づくりのための6つの施策

「風通しの良い職場にしたいと思っているが、そもそも風通しの良い職場とはどんな職場なんだろう?」

「風通しの良い職場ってメリットしかないの?デメリットはないのだろうか?」

一言で「風通しの良い職場」と言っても、人それぞれ、想像する「風通しの良い職場」があります。しかし、ぼんやりとした印象論のままでは、「風通しの良い職場」を実現することは難しくなってしまいます。

そこでこの記事では、風通しの良い職場づくりを確実に実現させるために

1.風通しの良い職場とは具体的にどんな職場なのか

2.風通しの良い職場をつくることのメリット・デメリット

3.風通しの良い職場づくりのための6つの施策

4.風通しの良い職場づくりの3つの事例

この4つをご紹介します。

「ウチの会社、風通しがよくないよね?」と言われたり、なんとなく感じるのであれば、この記事を参考にして、問題点を特定し、その改善のための施策を取り入れてみましょう。


1.風通しの良い職場とは具体的にどんな職場なのか

まず最初に、風通しの良い職場とは、具体的にどんな職場なのかを明確にしておきましょう。

さまざまな定義がありますが、大まかには以下の4つに絞られます。

1.社内のコミュニケーションが活発である

2.上司と部下の関係がフラットである

3.自分の意見を言いやすい・自己主張できる雰囲気

4.社内の雰囲気を悪くする厳しい規則やローカル・ルールがない

次章からひとつずつ、確認していきます。

1-1.社内のコミュニケーションが活発である

会社内のコミュニケーションが活発であることは、一番に風通しの良さの指標となります。なぜなら、コミュニケーションが活発に行われているということは、社内の人間関係の良好さを示し、オープンな関係性である証拠になるからです。

1-2.上司と部下の関係がフラットである

上司と部下との関係がいい意味でフラットであることも風通しの良さの現れと言えます。組織をフラット化すると、情報の迅速な伝達・共有が実現でき、組織の意思決定速度をはやめて、状況変化に柔軟に対応することができるようになります。

部下が上司の顔色をうかがったりすることなく、必要なことがあれば部下からも進言できるような関係性が保たれている職場は、情報が滞ることがなくなり、上下関係を気にしないで率直な意見やアイデアが出せる風通しの良い職場と言えるでしょう。

1-3.自分の意見を言いやすい・自己主張できる雰囲気

風通しの良い職場は、社内のスタッフがまんべんなく、自分の意見を言えたり自己主張ができる雰囲気があります。

自分が自分らしく意見を述べても否定されない安心感は、風通しの良い職場の絶対条件とも言えます。安心感があることで、さらにオープンな議論が行われたり活発な意見の交換ができるので、社内が活性化していきます。

1-4.社内の雰囲気を悪くする規則やローカル・ルールがない

社内の雰囲気を悪くする規則やローカル・ルールが元々ないか、少ないことも風通しの良い職場の条件になります。ローカル・ルールは、会社が長い年月かけて作り上げた「暗黙の了解」のようなものです。明文化されていないのにも関わらず、破ると陰口を叩かれたりしてしまいます。

たとえば、定時は5時半なのに、上司が帰り支度を始めるまでは誰も帰宅できないといったものです。これ以外にも、「◯◯の時は、××××しなければいけない」といった強制的なローカル・ルールは社内の雰囲気を悪くし、コミュニケーションの低下を招きます。

組織運営上、最低限守らなくてはいけないマナーやルールは設定するべきですが、それ以外は従業員・スタッフが自律的に動けるような自由度がある職場は、風通しが良い職場と言えるでしょう。


2.風通しの良い職場をつくることのメリット・デメリット

風通しの良い職場をつくるメリットとデメリットをみていきましょう。風通しの良い職場をつくることには多くのメリットがありますが、デメリットもないわけではありません。

風通しが良くなるということは、オープンな組織になるということですが、オープンになり過ぎると組織にデメリットを与えることもある場合があることを知っておきましょう。

2-1.風通しの良い職場にするメリット

風通しの良い職場をつくるメリットは以下のようになります。

・仕事のモチベーションが高く保たれる

・社員スタッフ一人一人が持つ高いパフォーマンスが発揮されやすくなる

・業績アップも見込める

上記の3つは、独立したメリットではなく、それぞれが影響し合っているメリットです。

各スタッフの業務に対するモチベーションが高く保たれることで、高いパフォーマンスが発揮されやすくなり、それに伴って会社の業績アップが図れます。

風通しの良い職場をつくることは、最終的に会社の業績を伸ばし、さらに企業の発展につながっていくことに貢献するという大きなメリットがあるということです。

2-2.風通しの良い職場にするデメリット

風通しの良い職場には、少ないながらデメリットもあります。

・コミュニケーションが苦手な人には苦痛になることもある

・フラットな組織になり過ぎて会社組織としての緊張感に欠けてしまう場合もある

コミュニケーションが苦手な内気なタイプは、あまりにもオープンな雰囲気の会社は敬遠します。特に最近の若年層は直接的な会話よりもLINEのようなチャットツールを通した会話を好む傾向がありますので、風通しの良い職場づくりにはひと工夫が必要になります。

また、あまりにもオープンでフラットな職場にし過ぎてしまうと、会社組織としての緊張感が欠けてしまうことがあります。遅刻が増えるなど勤務態度がルーズになったり、お客様に対しても礼儀を欠いてしまうようなトラブルが発生する可能性も高くなるので、オープンな雰囲気の中にも適度な緊張感を保ち、メリハリをつけることが大切になります。


3.風通しの良い職場づくりのための6つの施策

風通しの良い職場にしたいが、何から手をつけたらいいかわからないという会社も多いかもしれません。ここでは、取り入れやすく、他社ですでに効果が出ている施策を6つご紹介します。

1.サンクスメッセージを送り合う

2.上司と部下で1on1ミーティングを行う

3.メンター制度、ブラザーシスター制度は新入社員の早期離職防止になる

4.フリーアドレス制度を導入

5.定期的に社内イベントを開催する

6.ウェルカムランチ開催も効果的

一気に6つ全てを導入するのは難しいですが、1つからでもかまいませんので、できるところから行なっていきましょう。

3-1.サンクスメッセージを送り合う

比較的、手軽に導入できるのが「サンクスカードを送り合う」という施策です。サンクスカードとは、名刺大のカードに感謝の気持ちや讃える気持ちを手書きしたもので、社員同士で贈り合い、お互いに褒め称え合います。

サンクスカードは、ザ・リッツ・カールトン東京や東京ディズニーリゾートで実施されていることで有名ですが、最近では、ネット環境を利用してもっと手軽にメッセージを送り合うことができるサンクスカードアプリも登場しています。

社内スタッフ同士で成果給を贈り合える「ピアボーナス制度」という仕組みもあります。日頃の仕事の成果や行動に、感謝や賞賛するメッセージとともに、少額の成果給(ピアボーナス®)を送りあえるwebサービスで、自然に褒め合う習慣をつけることができます。

3-2.上司と部下で1on1ミーティングを行う

1on1ミーティング」とは、上司と部下が30分程度の短いミーティングを定期的に行うものです。通常は直属の上司と行いますが、役員との短い面談や他部署の上司クラスとの面談を行う場合もあります。

短い時間であっても、定期的に上司と部下が顔を突き合わせてミーティングを行うことで、上司は部下のストレス状況を把握したりメンタルの不調を早期に発見できるほか、部下も上司と密なコミニュケーションが取れる場が定期的にあることで、安心感を得ることができます。

3-3.メンター制度、ブラザーシスター制度は新入社員の早期離職防止になる

メンター制度、ブラザーシスター制度とは、新入社員一人一人に対して、先輩の社員がメンター(助言者・指導者)またはブラザーもしくはシスター(兄・姉)役となり、新入社員に対して仕事の進め方や仕事に対する考え方をアドバイスしたり、社会生活の不安や心配事を聞くなどしてサポートする教育制度です。

新入社員の入社後の緊張感や心細さを解消することができるので、早期離職防止対策になります。

3-4.フリーアドレス制度を導入する

会社におけるフリーアドレス制度とは、様々な部署の人同士の交流を目的として、個人個人の固定の席を設けずに、好きな席に座って業務を行う制度です。

やり方は企業ごとにさまざまあり、毎日座る席をシャッフルする企業もあれば、数ヶ月ごとに定期的な席替えを行う企業もあります。

3-5.定期的に社内イベントを開催する

定期的に行われる歓送迎会などの他にも、さらに社内の親睦を深めるために定期的に社内イベントを開催しましょう。規模の大きい会社であれば、普段なかなか話すきっかけがない支店や他店舗の人たちと交流でき、社内のコミュニケーション活性化が期待できます。

社内旅行や社内運動会、夏場ならバーベキュー大会などが一般的ですが、企業ごとにオリジナルのイベントを企画してみることもいいでしょう。強制的に参加をさせるのではなく、こんなイベントなら参加してみたい!と思わせる企画を立てることが大切です。

3-6.ウェルカムランチ開催も効果的

「ウェルカムランチ」とは、新たに社員が入社したタイミングで、先輩社員が新入社員と一緒にランチに行く制度です。新卒の社員だけでなく中途入社したスタッフに対してもウェルカムランチを開催し、温かい雰囲気で迎え入れましょう。

ウェルカムランチだけでなく、他部署との交流を目的とした「ランチ会」を定期的行うのも効果的です。ウェルカムランチには会社から補助を出しているケースが多く、補助が出ることで気軽に開催することが可能になります。


4.風通しの良い職場づくりの3つの事例

すでに風通しの良い職場づくりに成功している3つの事例もご紹介します。

どの企業も「あれもこれも」と一度に取り入れるのではなく、ひとつの施策をしっかりと行うことで成果を挙げていることに注目してください。

4-1.ヤフー株式会社(1on1ミーティング)

ヤフーの社内施策として有名なのが、1on1ミーティングです。ヤフーが行なっている「1on1」は「週に130分間、場所を確保し、部下の話を聞く」というシンプルなもので、あくまでも部下のためのミーティングとして行われています。

1on1」を行うベースとなるコンセプトとして、「経験学習」というスキームの導入 社員の才能と情熱を解き放つことを挙げており、1on1を受ける部下自身がまだ気づいていない潜在力を引き出すために行うとしています。

1on1を導入する際に「そんな時間は捻出できない」「部下の愚痴を聞くはけ口で終わりそう」などの声が上がったようですが、外部の専門家にアドバイスを受けつつカリキュラムをヤフーに合うものにブラッシュアップしたり、管理職が行う1on1のスキルやフォーマットに磨きをかけていき、徐々に文化として浸透させることに成功しました。

4-2.ヤマハ発動機株式会社(社内報)

ヤマハ発動機株式会社は、20161月から社内報のイメージを大きくリニューアルしました。

リニューアルした社内報『Reves(レヴズ)』は、社員がバックに入れて家に持ち帰りやすく、読みやすくするという狙いからコンパクトなB5サイズを採用しています。フルカラーで写真やインタビューを多く盛り込んでおり、従来の社内報のイメージではありません。

よくある社内報は、経営者クラスからのメッセージや製品紹介、決算発表など無難なコンテンツで占められているものですが、『Reves』の場合、例えば、職人たちの物語、社史をブランドの視点からとらえ直したブランドストーリーなど、古参の社員だけでなく若手社員の興味や関心を引くコンテンツを盛り込んで作られています。

この社内報のリニューアルによって、社内報の閲読率は年々増加し、2018年には84.8%となっています。(社内アンケートの結果)

実際の『Reves(レヴズ)』の紙面はこちらで確認できます。ヤマハ発動機社内報Revs[レヴズ]- Yamaha Motor Co., Ltd.

4-3.日本マイクロソフト株式会社(フリーアドレス制度)

日本マイクロソフト(株)が取り入れているのは、フリーアドレス制度です。

契機となったのは、20112月の本社移転です。それまでは、部署ごとに各人のデスクがパーテーションで区切られているような日本企業によくある座席の配置がされており、コミュニケーションの範囲は限られている状態でした。

品川に本社移転後は、フリーアドレス制度を取り入れ、本社で働く約2500人のうちの60%は自分のデスクを持たず、好きな場所で業務を行なっています。フリーアドレス制度を取り入れたことで、部署や上下関係の壁を超えたコミニュケーションが可能になり、以前よりもコミュニケーションが活発に行われるようになりました。

2011年3月の東日本大震災発生をきっかけにしてテレワークも推進されるようになり、さらに自由度の高い働き方を実現しています。


5.まとめ

風通しの良い職場をつくることで、最終的に企業の業績アップに繋がりますので、ぜひおろそかにせず、ひとつからでもいいので、風通しを良くする施策を取り入れてください。

ここで、風通しの良い職場づくりのための6つの施策を復習しておきましょう。

1.サンクスメッセージを送り合う

2.上司と部下で1on1ミーティングを行う

3.メンター制度、ブラザーシスター制度は新入社員の早期離職防止になる

4.フリーアドレス制度を導入

5.定期的に社内イベントを開催する

6.ウェルカムランチ開催も効果的

手軽に取り入れやすいのが、サンクスカードを使ったサンクスメッセージを社員同士で送り合う施策です。社内スタッフ同士で成果給を贈り合える「ピアボーナス制度」の仕組みも取り入れやすいので、ぜひ試してみてください。

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