社内コミュニケーション, 組織づくりの基礎知識, 組織風土, 取り組み事例, 心理的安全性 2020.03.16 (最終更新日 2022.02.16) 風通しの良い職場とは?職場の風通しを良くする6施策と4事例を紹介 「風通しの良い職場にしたいと思っているが、そもそも風通しの良い職場とはどんな職場なんだろう?」 「風通しの良い職場はメリットしかないように思えるが、デメリットはないのだろうか?」 一言で「風通しの良い職場」と言っても、人それぞれに想像する「風通しの良い職場」があります。 各自異なるイメージをぼんやりと持っているだけでは、「風通しの良い職場」を実現することは難しいでしょう。 そこでこの記事では、風通しの良い職場づくりを確実に実現させるために 1.風通しの良い職場とは具体的にどんな職場なのか 2.風通しの良い職場をつくることのメリット・デメリット 3.風通しの良い職場づくりのための6つの施策 4.風通しの良い職場づくりの4つの事例 をご紹介します。 「ウチの会社って風通しよくないよね~」ということが日頃話題になったり、ご自身がなんとなくそう感じているのであれば、 まずはこの記事を参考に問題点を特定し、改善のための一歩を踏み出していきましょう。 1.風通しの良い職場とは具体的にどんな職場なのか まずはじめに、風通しの良い職場とは具体的にどんな職場なのか、明確にしておきましょう。 さまざまな定義がありますが、大まかには以下の4つに絞られます。 1.社内のコミュニケーションが活発である 2.上司と部下の関係がフラットである 3.自分の意見を言いやすい・自己主張できる雰囲気 4.社内の雰囲気を悪くする厳しい規則やローカル・ルールがない 以下一つずつ解説していきます。 1-1.社内コミュニケーションが活発である 社内コミュニケーションの活発さは、風通しの良さをはかる指標の一つです。気軽に発言できる雰囲気があるからこそ、コミュニケーションが活発になるのです。 「これを言ったらどう思われるだろう?先輩や上司の気に障るかもしれないな…」など、周囲の反応を必要以上に気にしなければならない環境では、どうしてもコミュニケーションが消極的になってしまいがちです。 1-2.上司と部下の関係がフラットである 上司と部下との関係がいい意味でフラットであることも風通しの良さの現れと言えます。組織をフラット化すると、情報の迅速な伝達・共有が実現でき、組織の意思決定速度をはやめて、状況変化に柔軟に対応することができるようになります。 部下が上司の顔色をうかがったりすることなく、必要なことがあれば部下からも進言できるような関係性が保たれている職場は、情報が滞ることがなくなり、上下関係を気にしないで率直な意見やアイデアが出せる風通しの良い職場と言えるでしょう。 1-3.自分の意見を言いやすい・自己主張できる雰囲気 風通しの良い職場は、社内のスタッフがまんべんなく、自分の意見を言えたり自己主張ができる雰囲気があります。 自分が自分らしく意見を述べても否定されない安心感は、風通しの良い職場の必要条件とも言えます。安心感があることで、さらにオープンな議論が行われたり活発な意見の交換ができるので、社内が活性化していきます。 1-4.社内の雰囲気を悪くする規則やローカル・ルールがない 社内の雰囲気を悪くする規則やローカル・ルールが元々ないか、少ないことも風通しの良い職場の条件になります。 ローカル・ルールは、会社が長い年月かけて作り上げた「暗黙の了解」のようなものです。明文化されていないのにも関わらず、破ると陰口を叩かれたりしてしまいます。 たとえば、定時は5時半なのに、上司が帰り支度を始めるまでは誰も帰宅できないといったものです。これ以外にも、「◯◯の時は、××××しなければいけない」といった強制的なローカル・ルールは社内の雰囲気を悪くし、コミュニケーションに消極的な雰囲気を生み出します。 組織運営上、最低限守らなくてはいけないマナーやルールは設定するべきですが、それ以外は従業員・スタッフが自律的に動けるような自由度がある職場が、風通しの良い職場と言えるでしょう。 社内の風通しを良くし、従業員の生産性を上げるカギとなる”心理的安全性”について徹底解説! 2.風通しの良い職場をつくることのメリット・デメリット この章では、風通しの良い職場をつくることのメリットとデメリットをみていきましょう。 風通しの良い職場には多くのメリットがありますが、デメリットもないわけではありません。 風通しが良くなるということはオープンな組織になるということですが、オープンになり過ぎると組織にデメリットを与える場合があることを知っておきましょう。 2-1.風通しの良い職場にするメリット 風通しの良い職場をつくるメリットは以下です。 仕事のモチベーションが高く保たれる 社員スタッフ一人一人が持つ高いパフォーマンスが発揮されやすくなる 業績アップも見込める 上記の3つは独立したメリットではなく、それぞれが影響し合っているメリットです。 各スタッフの業務に対するモチベーションが高く保たれることで、高いパフォーマンスが発揮されやすくなり、それに伴って会社の業績アップが図れます。 風通しの良い職場をつくることは、会社の業績を伸ばし、長期的な発展に貢献するという多大なメリットがあるのです。 2-2.風通しの良い職場にするデメリット 風通しの良い職場には、少ないながらデメリットもあります。 コミュニケーションが苦手な人には苦痛になることもある フラットな組織になり過ぎて会社組織としての緊張感に欠けてしまう場合もある コミュニケーションが苦手な内気なタイプは、あまりにもオープンな雰囲気の会社は敬遠します。特に最近の若年層は直接的な会話よりもLINEのようなチャットツールを通した会話を好む傾向がありますので、風通しの良い職場づくりにはそうしたタイプの社員への配慮も必要になります。 また、あまりにもオープンでフラットな職場にし過ぎてしまうと、会社組織としての緊張感が欠けてしまうことがあります。遅刻が増えるなど勤務態度がルーズになったり、お客様に対しても礼儀を欠いてしまうようなトラブルが発生する可能性も高くなるので、オープンな雰囲気の中にも適度な緊張感を保ち、メリハリをつけることが大切になります。 次ページ「風通しの良い職場づくりのための6つの施策」 1 2 無料でご覧いただけます。 組織の巻き込み方法から、施策の実践・効果測定・改善方法を一気に解説! 組織の風通しを良くするためのカギとなる”心理的安全性”。社内に展開するための具体的なStepをご紹介! テスト