
「目の前にやるべきことが山積みされているのにやる気が起きない…」
「仕事へのモチベーションが低い部下がいる。どうしたらやる気を出してもらえるだろう?」
「自分自身はもちろん、部下や子供など、他人のモチベーションを意識的に上げる方法はないだろうか?」
仕事や勉強など様々な場面で、多くの方がこのような悩みを抱えているのではないでしょうか。
モチベーションを自分の意志で自由にコントロールし、上げたい時に上げることができれば、必要な場面でやるべきことを素早く終え、より生産性高い日々を送れるはずです。
「そんな難しいこと自分には無理!」
なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっとしたコツをつかめば、意識的に自分や他者のモチベーションを上げることは可能です。
この記事では、モチベーションを上げてより生産性高く働くための、具体的なモチベーションアップ方法を徹底解説します。
1.モチベーションとは
モチベーションとは、人が何かを行うための動機や意欲、心理的な理由になるものを意味します。
やる気、刺激、熱意などという意味にあてはめられ使われる場合もあります。
日本語では「動機づけ」、つまり第三者に動機を与えたり引き出したりすることも指します。
モチベーションには内発的なものと外発的なもの、以下2つのタイプがあると考えられています。
1. 内発的モチベーション
仕事の達成感、自分の成長欲、知的好奇心から生じる、自己の内側から発生する意欲を「内発的モチベーション」と呼びます。
2. 外発的モチベーション
外部から与えられる報酬や称賛、名誉や肩書、金銭などを目標とする意欲を指します。
また、ペナルティなどのネガティブな要因も(それを与えられないために)行動する意欲となります。
3. 仕事には内発的・外発的両方のモチベーションが必要
仕事においては内発的モチベーション、外発的モチベーションともに必要です。
両方がバランスよく存在することで、質の高い仕事ができるようになります。
内発的モチベーションが求められる場合
例えば、新たなものを生み出す創造的な仕事、粘り強い挑戦が求められる仕事では、すぐに表立った成果が出ないことも珍しくありません。
そんな時は、自分の内面から湧いてくる意欲の有無が、仕事の質を左右します。
「それをしているだけで楽しい」「好奇心が満たされる」といったものが自分の中にあると、すぐには成果に結びつかなくとも、
高いモチベーションを保ちながら仕事に取組み続けることができるのです。
実際、内発的モチベーションから起こる行動は、これまでに行われた様々な研究から、持続性が高いことがわかっています。
外発的モチベーションが求められる場合
短期間に一定の成果を出さなければならない場合、外発的に動機付けられた行動の方が効率的である、という研究結果があります。
「今月売上○○円を達成したら、○○をあげる」といった形で、期間とゴールと報酬を設定され意欲が湧いた、
という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
参考記事:マネジメントは「叱る」より「褒める」が効果あり!その根拠とすぐ使える効果的な褒め方
内発的モチベーションは、自分自身でコントロールし鍛える必要があります。
一方、外発的モチベーションは他者から与えられるため、自分ではコントロールしにくい領域です。
つまりモチベーションが高い組織をつくるには、社員一人ひとりが自分の内発的モチベーションを上げ、持続させる努力をするとともに、
マネージャーやリーダーは一人ひとりのやる気を引き出せるよう、内発的・外発的モチベーションを高められる職場環境や仕組みづくりを行う必要があるのです。
2.他人の外発的モチベーションを高める9つの戦略
外発的モチベーションを高めるためには、特定の戦略やアプローチが必要です。これは自己モチベーションとは異なる部分もありますが、チーム全体の効果を高めるために重要な要素です。
外発的モチベーションを高める手法の一つに、集団の力を最大限に活用することが挙げられます。上司やリーダーとして、以下の方法で部下やチームのモチベーションを向上させることができます。
1. 自分の目標を宣言する機会を提供する
目標を宣言することで、個人は期限内に努力する意欲が高まります。また、目標が具体的であればあるほど、達成する可能性が高くなります。さらに、目標を宣言することで、周囲から応援や協力が得られやすくなり、モチベーションがさらに高まります。
ただし、目標は現実的で達成可能な範囲に設定することが重要です。大きすぎる目標は逆効果となり、モチベーションが低下する可能性があります。
具体的には、以下の手順で目標を宣言してもらうとよいでしょう。
- 個人の目標を把握する
- 個人が目標を達成するために必要なサポートを提供する
- 個人が目標を達成したことを評価する
目標を宣言することで、個人は自分の目標を意識し、達成に向けて努力するようになります。また、周囲からの応援や協力を得ることで、モチベーションを維持しやすくなります。
以下の例を参考に、目標を宣言する機会を組織の中で提供してみてはいかがでしょうか。
- 個人面談や目標設定面談で、個人の目標を把握する
- 目標達成を支援する研修やプログラムを提供する
- 目標達成者を表彰する
外発的モチベーションを高めることで、個人のパフォーマンスや成果を向上させることができます。
2. 短期と長期の目標設定でモチベーションを高める
仕事で成果を出すためには、モチベーションが欠かせません。モチベーションを高めるためには、短期的な目標と長期的な目標を設定することが効果的です。
短期的な目標は、達成しやすい目標を設定し、モチベーションを維持するのに役立ちます。短期的な目標を達成することで、達成感を得て、次の目標に向かってさらに努力することができます。
長期的な目標は、仕事に対する意欲を高め、達成感を得るのに役立ちます。長期的な目標を達成することで、仕事に対する自信を築き、さらに高い目標に挑戦することができます。
短期的な目標と長期的な目標を組み合わせることで、効果的にモチベーションを引き出すことができます。例えば、短期的な目標を達成することで、長期的な目標に向けてさらに努力するようになります。また、短期的な目標を達成することで、自信を築き、他の業務への良い影響を生み出すことができます。
短期的な目標と長期的な目標を設定することで、仕事に対するモチベーションを高め、成果を出すことができます。
3. 目標と結果の可視化でモチベーションを高める
短期的な目標は、達成しやすい目標を設定することで、モチベーションを維持するのに役立ちます。短期的な目標を達成すると、達成感を得て、次の目標に向かってさらに努力することができます。
長期的な目標は、仕事に対する意欲を高め、達成感を得るのに役立ちます。長期的な目標を達成すると、仕事に対する自信を築き、さらに高い目標に挑戦することができます。
短期的な目標と長期的な目標を組み合わせることで、効果的にモチベーションを引き出すことができます。短期的な目標を達成すると、長期的な目標に向けてさらに努力するようになります。また、短期的な目標を達成すると、自信を築き、他の業務への良い影響を生み出すことができます。
短期的な目標と長期的な目標を設定することで、仕事に対するモチベーションを高め、成果を出しましょう。
4. ルーティンを構築して仕事の効率を上げる
ルーティンを構築することで、習慣的な行動を促進し、仕事や勉強の効率を上げることができます。
例えば、毎週火曜日に報告書を作成する習慣を身につけると、報告書を作成する作業が自然と習慣化され、効率的に作業を進めることができます。
ただし、習慣を設定する場合は、無理のない範囲で行うことが大切です。無理な習慣を設定すると、すぐに挫折してしまい、モチベーションが下がってしまいます。まずは、小さな目標から始め、徐々に難易度を上げていくようにしましょう。
具体的には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
- 習慣化させたい行動を明確にする
- 習慣化させるための具体的な方法を考える
- 習慣化させるためのスケジュールを立てる
- 習慣化させるためのモチベーションを維持する
習慣を身につけることで、仕事や勉強などのパフォーマンスを向上させることができます。ぜひ、自分に合ったルーティンを構築して、習慣的な行動を身につけましょう。
5. フィードバックを与えて、モチベーションとパフォーマンスを高める
フィードバックは、モチベーションとパフォーマンスを向上させるための重要なツールです。外部の視点を取り入れることで、自身の強みや弱み、改善点などを客観的に把握することができます。
フィードバックを与える際には、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
具体的で、かつ、建設的なものである
フィードバックは、漠然とした言葉ではなく、具体的な事例を挙げて伝えることが大切です。また、批判ではなく、改善につながるような建設的な内容にしましょう。
タイミングよく、かつ、頻繁に行う
フィードバックは、早めに行うことが大切です。また、頻繁に行うことで、継続的な成長を促すことができます。
プライバシーを尊重して行う
フィードバックは、受ける側のプライバシーを尊重して行うことが大切です。公の場ではなく、個別に行うようにしましょう。
受ける側の立場に立って行う
フィードバックは、受ける側の立場に立って行うことが大切です。相手の気持ちを考え、配慮した言葉遣いを心がけましょう。
フィードバックは、個人の成長だけでなく、チームのパフォーマンスを向上させるための重要なツールです。ぜひ、上記のポイントを参考にして、フィードバックを活用してみてください。
6.多面的なロールモデルで、モチベーションとパフォーマンスを向上させる
ロールモデルを設定することは、モチベーション向上とパフォーマンス向上に効果的です。しかし、一人の人物をロールモデルに設定するのではなく、各人の特異なスキルをロールモデルとする戦略が効果的です。
例えば、営業部であれば、トップセールスマンをロールモデルに設定することができます。また、マーケティング部であれば、優れたマーケティング戦略を立てることができる人をロールモデルに設定することができます。
多面的なロールモデルを設定することで、以下のメリットがあります。
- 目標を明確にすることができる
- モチベーションを高めることができる
- 成長の方向性を示すことができる
ロールモデルを設定することで、社員は目標を明確にし、モチベーションを高めることができます。また、ロールモデルの背中を追うことで、社員は成長することができます。
7.失敗を恐れない環境をつくることで、社員の成長を促す
失敗を恐れる人は、新しいことに挑戦することを避け、成長を妨げます。失敗を恐れない環境をつくることで、社員は新しいことに挑戦し、成長することができます。
失敗を恐れない環境をつくるには、以下の3つのポイントに注意する必要があります。
- 失敗を認める文化をつくること
- 失敗から学ぶ機会をつくること
- 失敗をサポートする体制をつくること
失敗を認める文化をつくることで、社員は失敗を恐れずに挑戦することができます。失敗から学ぶ機会をつくることで、社員は失敗を成長の糧とすることができます。失敗をサポートする体制をつくることで、社員は失敗しても安心して挑戦することができます。
失敗を恐れない環境をつくることで、社員はより積極的に挑戦し、成長することができます。
以下に、失敗を恐れない環境をつくるための具体的な方法をご紹介します。
- 失敗を経験した社員を評価する
- 失敗から学ぶための機会を提供する
- 失敗をサポートする体制を整える
失敗を恐れない環境をつくることで、社員はより積極的に挑戦し、成長することができます。
8.感謝の気持ちを具体的に表現して、組織のコミュニケーションを活性化
感謝は、組織内のコミュニケーションと連帯感を高める力強い要素です。しかし、現代の職場では、感謝の気持ちを具体的に表現する機会が少ない傾向にあります。
そこで役立つのが、Uniposです。Uniposは、従業員同士が互いに感謝の気持ちを送り合うことができるツールです。このツールを活用することで、感謝の気持ちをより具体的に表現し、組織内のコミュニケーションを活性化することができます。
感謝の気持ちを具体的に表現することで、従業員のモチベーション向上やチームワークの強化につながります。また、組織の活性化や離職率の低下にも効果があります。
Uniposは、感謝の力をうまく活用し、次世代の組織づくりをサポートするツールです。
具体的には、Uniposでは以下のような機能を提供しています。
- ピアボーナス:従業員同士が互いに報酬(ボーナス)を贈り合うことができます。
- 感謝ポス:感謝の気持ちをメッセージとして送ることができます。
- 表彰制度:感謝された回数が多い人をランキングで表示します。
- 推奨行動にスポットライトが当たる:部署を跨いだコミュニケーションが活性化します。
これらの機能を活用することで、感謝の気持ちをより具体的に表現し、組織内のコミュニケーションを活性化することができます。
たとえば、ピアボーナスを利用することで、従業員は仕事で誰かから助けてもらったときや、良い仕事ぶりを見た人に報酬を贈ることができます。感謝ポスを利用することで、従業員は誰かに感謝の気持ちを直接伝えることができます。表彰制度を利用することで、感謝された回数が多い人が表彰され、他の従業員のモチベーション向上につながります。推奨行動にスポットライトが当たることで、部署を跨いだコミュニケーションが活性化されます。
Uniposは、感謝の気持ちを具体的に表現し、組織内のコミュニケーションを活性化するためのツールです。
Uniposの関連記事「サンクスカードとは?企業が導入する目的やメリット、事例を紹介」で詳しく解説しています。
3.モチベーションを維持する5つの方法
目標を達成するためには、モチベーションを維持することが大切です。しかし、モチベーションは長続きしないもの。そこで、今回はモチベーションを維持するための5つの方法をご紹介します。
1. 小目標を立てて、一歩ずつ進む
大きな目標を達成するのは、なかなか難しいものです。そこで、まずは「今少し頑張れば達成できる」と感じる小目標(マイルストーン)を立てましょう。心理学にも支持されているこの手法で、大きなゴールに一歩ずつ近づきます。このルーチンを繰り返すことで、モチベーションを持続可能にします。
2. やる気のある人を模倣する
モチベーションが高い人と一緒にいると、そのエネルギーが伝染します。彼らの行動を参考にし、自分自身のモチベーションも高めていくことが有効です。
3.健康を管理する
睡眠不足や栄養不足、体調不良は、モチベーションの低下を招きます。十分な睡眠をとり、栄養バランスの良い食事を心がけ、定期的に体調チェックをしましょう。
ルーチンを作る(アンカリング)
特定の行動や習慣によって、自分を高揚状態にすることができます。例えば、「特定の音楽を聴く」や「運動をする」などが該当します。
ポジティブな言葉を使う
言葉には行動に影響を与える力があります。ポジティブな言葉を選び、自分自身と他人のモチベーションを向上させるよう心掛けましょう。
これらの方法を織り交ぜて使用することで、モチベーションを維持し、より効率的に目標に近づけるでしょう。
4.モチベーションを高めやすい組織・仕組みをつくるために
職場のモチベーションを高める仕組み
以前も触れたように、職場のモチベーションを高めるには、単独で頑張るよりもチームで協力する方がより効果的です。ここでは、モチベーションを高める自分自身やチームができる行動、そしてそれを支える仕組みについて簡潔に説明します。
1. 自主性を重視したモチベーション向上の仕組み
モチベーションを高めるためには、自ら目標を設定し、主体的に行動することが重要です。そのため、社員一人ひとりが自分の仕事の意義や目標を明確にできるように、マネジメントや制度を整えることが大切です。
例えば、自分の努力が正当に評価され、賞与が増えた場合、その報酬が「自分自身の取り組みによるもの」と認識されれば、意欲はさらに高まります。継続性のあるモチベーションを保つためには、職場全体でそのような「仕組み」を作る必要があります。
2. 内省と他者とのコミュニケーションを促す
職場でのモチベーションを高めるには、自分の仕事の意義や目標を振り返り、他者とのコミュニケーションを大切にすることが重要です。そのため、社内研修やワークショップなどの機会を設け、社員が自分自身と向き合う時間を作ることが有効です。
3. 社員が楽しめる目標設定と報酬制度を導入する
社員がモチベーションを維持するためには、達成可能な目標を設定することが重要です。また、目標を達成した際には、社員が喜ぶような報酬制度を導入することも有効です。
全社員で「残業時間を削減する」や「健康促進のために運動する」などの目標を共有し、それを達成した場合には社内通貨で報酬が出るような仕組みもあります。この社内通貨は、健康ランチやマッサージ、有給休暇と交換できるなど、多様な利用方法が考えられています。
ポイントは、報酬が単なる「ご褒美」でなく、共有された合理的な目標に対する努力の結果として与えられることです。これにより、個々の満足度が高まり、仕事の効率も向上します。
5.まとめ
モチベーションを上げる具体的な方法を紹介しました。
内発的モチベーションと外発的モチベーションも根本的には同じですが、集団の力を使ってモチベーションを上げることはより効果的です。
他者から与えられるきっかけでありながら、感謝や称賛を与え合うことで、やがて自発的に自分自身が「やりたい」欲求につながる効果があります。
情報共有と積極的な感謝のやりとりができる組織づくりが、上司が部下のモチベーションを上げるためには必要といえるのではないでしょうか。
この記事がモチベーションを上げることにとどまらず、よりよい環境、組織作りに役立てば幸いです。