
あなたは今、会社にいる「やる気のない社員」のことでお困りではありませんか?
やる気のない社員のやる気のなさは周囲に伝播し、他の社員のモチベーションまで下げてしまう可能性があります。
やる気のない社員がチーム全体の足を引っ張り、成果にも悪影響が出る、そんな事態は避けたいものです。
とはいえ「どうしたらやる気を引き出せるのか見当もつかない…」と思った皆さま、ご安心ください。
やる気のない社員のモチベーションを上げることは意外と簡単で、誰にでもできます。
ポイントは、以下の4つの見直すことです。
- コミュニケーションのあり方
- 育成プラン
- 事業プラン
- 評価制度
これらを改善すれば、やる気のない社員だけでなく、社員全員がイキイキと働いてくれるようになり、会社全体の生産性向上も見込めるようになります。
この記事では、
- やる気のない社員の特徴
- やる気のない社員のモチベーションを上げる方法
- やる気のない社員にしてはいけないこと
を詳しくお伝えしていきます。
最後までお読みいただければ、やる気のない社員を生き生きと働く社員に生まれ変わらせ、チームや組織をより良いものにするヒントがきっと見つかるはずです。
1.やる気のない社員の特徴
やる気のない社員がいる場合、やる気のない原因を掴み、素早く対処することが大切です。
なぜなら「やる気のなさ」は周囲に伝播し、拡大する傾向があるからです。
ちなみに「やる気がない=仕事ができない社員」とは限らず、世の中には「成績が良くてもやる気がない社員」もいます。
優秀なのにやる気がない場合、周囲に与える影響はより大きく「こんなに優秀な人がやる気がないとすると、会社側に何か問題があるのではないか…」と他の社員が会社への不信感を持つキッカケにもなりかねません。
まずは1章でやる気のない社員の特徴をつかみ、その理由(ホントの気持ち)を2章で確かめていきましょう。「やる気がでない」その背景に潜む理由を的確に把握することが、やる気のない社員を変える第一歩です。
1-1.無気力で覇気がない
全体的に無気力で元気がないタイプです。
「やる気がない」が頂点まできている場合もありますが、体調不良やうつ病といった心身の病が潜んでいる場合もあるので、注意が必要です。
(「つらい、もう限界」「死にたい」と漏らしたり記憶が飛ぶなどの症状が見られる場合は、会社の産業医に相談した方がよいでしょう)
<具体例>
- 指示を出しても返事がないので分かったのか、分からないのか、不満なのか、何なのかよくわからない
- 喜怒哀楽が少なく、表情がボーッとしている
- 机で居眠りしがち
- 天候の悪い日や忙しくなると休んだり、遅刻・早退しがち
- 周囲との会話が極端に少ない
- たまに発言すると、ネガティブな言葉が多い
1-2.会社やまわりの人の愚痴や文句、批判ばかり言う
会社や環境、まわりの人の悪口や批判ばかり言うタイプです。
元気があって攻撃的な場合と、無気力で他力本願な場合があります。
<具体例>
- できないのは会社のやり方が悪いから、まわりが教えてくれないから、誰々が悪いからと延々と人のせいにする
- 中途で入社してきて、会社の体勢に文句ばかり言う
- 持論を陰で言うだけで、表で実行しようとしない
- 自分の自慢が多い(特に過去の)
1-3.言われた最低限のことしかやらない
言われた最低限のノルマだけを時間いっぱいかけてやり、それ以上のことはやりたがらないタイプです。
仕事に楽しさを見いだせていないか、仕事は生活のために仕方なくしている、といったスタンスの方が多いようです。
何をしていいかわからない新入社員にもよく見られます。
<具体例>
- 「はい」と返事は良く、静かに仕事をこなすが、言われたこと以上のことは絶対やらない
- 何か失敗があっても「指示されていません、聞いていません」と言う
- 少しでも守備範囲以上のことを頼むと「それ、わたしの仕事ですか?」と言う
- 定時きっかりに急いで休憩に入ったり、帰ったりするのに必死
1-4.仕事が雑でミスが多く、いい加減
仕事が雑でミスが多い人は、周囲に迷惑をかけたり、会社に損害を与えたりしてしまう可能性があります。
また、本人の成長にも悪影響を及ぼします。この記事では、仕事が雑でミスが多い人の特徴と、改善するための方法を解説します。
仕事が雑でミスが多い人は、次の特徴が見られます。
- 締め切りギリギリまで仕事を引っ張り、ミスが多い
- 締め切りに間に合わず、完成しないこともある
- 何かと雑で、安心して仕事が任せられない
- 何度注意しても直らない
仕事で失敗しても人のせいにする人の特徴と改善方法
仕事で失敗しても人のせいにする人は、周囲の信頼を失い、チームワークを乱す可能性があります。また、本人の成長にも悪影響を及ぼします。この記事では、仕事で失敗しても人のせいにする人の特徴と、改善するための方法を解説します。
仕事で失敗しても人のせいにする人は、次の特徴が見られます。
- うまくいかないことがあると全部環境や人のせいにして、自分は反省しない
- ミスがあっても「自分は悪くない」と言ったり、謝らない
- 仲間や部下を守らない
- 責任感がないように見える
- プライドが高いように見える
これらの原因は、大きく分けて2つ考えられます。1つは、周囲の人間関係に愛情を持っていない、または自己肯定感が低いことです。もう1つは、自分に自信がなく、自分を守るために人のせいにすることです。
2.やる気のない社員の本心とは?つまらない仕事の原因を探る
やる気のない社員は、仕事に対するモチベーションが低く、仕事の成果も上がらないことが多いです。その原因は、仕事そのものがつまらなく感じるからなのかもしれません。本記事では、やる気のない社員の本心を探り、つまらない仕事の原因を解説します。
仕事で良い結果が出ないから、つまらない
どれだけ頑張っても仕事で思うような結果が出ない場合、人は次第に自信を無くし、やる気も失ってしまいます。
もし、やる気のない社員の周囲に、仕事で成果を出していない人がいたら、その人の能力や適性を見直してみる必要があります。その人に向いてない仕事や、難しすぎる仕事を振っていないかどうか、今一度チェックしてみましょう。
上の言いなりだから、つまらない
トップダウンで、上の言う事を黙って実行するだけだから、つまらないのかもしれません。ロボットのように命令に従うだけでは、自分が仕事をする意義や自発性を奪われ、やる気が起きなくなってしまいます。
もし、やる気のない社員の周囲に、高圧的な上司がいたら、その上司の態度を改善してもらう必要があります。また、やる気のない社員に、自分で考えて仕事を進めてもらう機会を与えるのも効果的です。
仕事にやりがいを感じないから、つまらない
仕事にやりがいを感じられないと、やる気は出ません。仕事にやりがいを感じるには、自分の能力や経験を活かせる仕事であることが重要です。また、仕事の目標や成果が明確であることも大切です。
もし、やる気のない社員の周囲に、仕事にやりがいを感じられない人がいたら、その人の能力や経験を活かせる仕事を見つけてあげましょう。また、仕事の目標や成果を明確にして、達成感を感じられるようにすることも大切です。
仕事の環境が悪いから、つまらない
仕事の環境が悪いと、仕事に対するモチベーションが下がってしまいます。例えば、人間関係が悪い、職場環境が汚い、仕事量が多いなど、仕事の環境に不満を感じている社員は、やる気を出しにくいでしょう。
もし、やる気のない社員の周囲に、仕事の環境に不満を感じている人がいたら、仕事の環境を改善してあげましょう。例えば、人間関係を改善するための社内交流イベントを企画したり、職場環境を整えたり、仕事量を調整したりするなどの対策が考えられます。
やる気がない社員のホントの気持ちとは?7つの理由と改善方法
やる気のない社員は、仕事に対するモチベーションが低く、仕事の成果も上がらないことが多いです。その原因は、仕事そのものがつまらなく感じるからなのかもしれません。本記事では、やる気のない社員のホントの気持ちと、改善方法を解説します。
①仕事で良い結果が出ないから、つまらない
どれだけ頑張っても仕事で思うような結果が出ない場合、人は次第に自信を無くし、やる気も失ってしまいます。
②上の言いなりだから、つまらない
トップダウンで、上の言う事を黙って実行するだけだから、つまらないのかもしれません。ロボットのように命令に従うだけでは、自分が仕事をする意義や自発性を奪われ、やる気が起きなくなってしまいます。
③仕事がルーティンだから、つまらない
仕事がルーティン化していると、日々同じような作業を繰り返すことになり、退屈に感じてしまうことがあります。特に、向上心のある人ほど、ルーティンワークはつまらないと感じやすいでしょう。
④サポートがないから、つまらない
仕事で必要なスキルや知識が不足していたり、仕事の進め方について悩んでいたりしても、周囲からのサポートがなければ、やる気を出すのは難しいでしょう。
⑤まわりの承認がないから、つまらない
自分の仕事が評価されなかったり、周囲から認められなかったりすると、やる気は失われていきます。
⑥成果が見えないから、つまらない
自分の仕事がどのように会社に貢献しているのか、成果が見えないと、やりがいを感じにくくなります。
⑦評価されず、待遇が悪いから、つまらない
いくら頑張っても評価されず、待遇が悪いと、やる気を出す意味を見失ってしまうでしょう。
3.社員モチベーションの高め方・4つの秘訣
社員のやる気が不足している場合、その原因は一般的に以下の4つの要素に集約されます。これらのポイントを適切に対処することが、モチベーションを高める鍵となります。
1. コミュニケーション戦略
良いコミュニケーションは、社員が安心して問題やアイデアを共有する土壌を作ります。
2. 成長と育成のプラン
明確なキャリアパスとスキルアップの機会があれば、社員は前向きに業務に取り組みます。
3. 明瞭な事業戦略
社員が会社のビジョンや目標に共感し、それに貢献する意義を感じることで、モチベーションは自然と高まります。
4. 公正な評価制度
成果がしっかりと評価され、報酬やプロモーションに反映される文化は、社員を長期的にやる気にさせます。
これらの基本要素を確立した上で、各ポイントに対する具体的な改善策を進めていく必要があります。
やる気のない社員を増やす原因は?
やる気のない社員を増やす原因は、コミュニケーションが希薄なケースがあります。コミュニケーションが不足すると、社員同士のつながりが弱まり、孤独感や疎外感を感じやすくなります。また、仕事のやりがいや達成感を共有することができず、モチベーションの低下につながります。
そこで、やる気のない社員を減らすためには、コミュニケーションのあり方を見直し、縦横のつながりを密にすることが重要です。具体的には、以下の2つのポイントを意識しましょう。
1. 誉められる
上司や同僚から、自分の仕事や努力を誉められることで、モチベーションが上がり、やる気を引き出すことができます。また、誉められることで、自分の価値や存在意義を肯定され、仕事へのやりがいを感じやすくなります。
2. 承認される
上司や同僚から、自分の仕事や成果を認められることで、仕事に対する自信や達成感が生まれ、やる気を維持することができます。また、承認されることで、自分の役割や貢献度を実感し、仕事に誇りを持つことができます。
やる気のない社員を減らすためには、コミュニケーションのあり方を見つめ直し、上記2つのポイントを意識したコミュニケーションを心がけましょう。
具体的な取り組みとして、以下の2つを挙げることができます。
1. 横のつながりのミーティングを持つ
部署や役職を超えた横のつながりを強化するために、定期的にミーティングを開催しましょう。ミーティングでは、業務の進捗や課題を共有するだけでなく、雑談やレクリエーションなどの機会を設けることで、社員同士の親睦を深めることができます。
例えば、部署ごとに10人程度のグループを作り、月に1回、ランチや懇親会などを行い、仕事以外の話もする機会を設けることができます。また、社内SNSやチャットツールなどを活用して、気軽にコミュニケーションを取れる環境を整えることも効果的です。
2. コミュニケーションツールを導入する
コミュニケーションツールを導入することで、時間や場所を問わず、社員同士が気軽にコミュニケーションを取ることができます。また、ツールによっては、タスク管理やファイル共有などの機能も備わっており、業務の効率化にも役立ちます。
具体的には、チャットツールやビデオ会議ツール、社内SNSなどを導入するとよいでしょう。チャットツールでは、テキストや画像、動画などを簡単に送信できるため、業務の進捗やアイデアなどを共有するのに便利です。ビデオ会議ツールでは、離れた場所にいる社員同士が画面越しに会議や打ち合わせを行うことができます。社内SNSでは、社員同士が自由に情報を発信したり、コメントしたりできるため、社内コミュニケーションの活性化に効果的です。
なお、コミュニケーションツールを導入する際には、社員の意見や使い勝手などを考慮して、適切なツールを選ぶことが重要です。
こちらも参照→課題別の解決策はコチラ
育成プランの見直しで、一人ひとりが成長する組織へ
育成プランの一貫性と効果性は、企業全体の成長に直結します。ここでは、企業全体の人材育成を促進するための戦略と具体的な手段を解説します。
個々のニーズに対応: 社員一人ひとりの状況とニーズを理解し、それに合わせてプランを調整します。
サポート体制の整備: 社員が任務と成長に専念できるように、しっかりとしたサポート体制を設けます。
具体的な実施策
段階的な育成キャリアプランの作成
社員が各段階で何を学び、どのように成長するかを明確にし、その進捗を追いやすいようにします。
1on1の定期的な実施
マネージャーと社員が1対1で直接対話する時間を設け、仕事の振り返りや成長に必要なアドバイスを提供します。これにより、日常業務で見落としてしまう重要なポイントに対処できます。
バディ制度とメンター制度の導入
新人社員が業務に慣れるまでのサポートを強化するため、経験豊富な社員をバディやメンターとして割り当てます。このような制度を通じて、不明瞭な点や課題を早期に解決する機会を提供します。
これらの戦略と手段を組み合わせることで、組織全体での人材育成が効果的に行えます。人材は企業成長の鍵であり、この点に投資することはビジネス成功の基盤となります。
やる気のない社員を減らすために!事業プランの見直し
やる気のない社員が多い組織では、事業プランを見直してみることが有効です。事業プランが明確で、社員一人ひとりが自分の仕事の意味や役割を理解できていれば、モチベーションの向上につながります。
事業プランの見直しを行う際には、以下のポイントを押さえましょう。
目標とゴールを明確にする
会社が目指すビジョンや、そのために達成すべき目標とゴールを明確にしましょう。目標とゴールが明確になれば、社員一人ひとりが自分の仕事の目的を理解し、モチベーションを維持しやすくなります。
目標とゴールを現場の業務に落とし込む
目標とゴールを現場の業務に落とし込むことで、社員一人ひとりが自分の仕事がどのように会社に貢献するのかを理解しやすくなります。また、目標とゴールを達成するために必要な行動を明確にすることも重要です。
目標とゴールを達成するための仕組みを整える
目標とゴールを達成するためには、社員一人ひとりが必要なスキルや能力を身につける必要があります。そのため、教育や研修の機会を充実させ、社員の成長を支援する仕組みを整えましょう。
事業プランの見直しによるメリット
事業プランの見直しを行うことで、以下のメリットが得られます。
- 社員のモチベーション向上
- 社員のエンゲージメント向上
- 組織の生産性向上
事業プランの見直しは、やる気のない社員を減らし、組織全体のパフォーマンスを向上させるための有効な手段です。ぜひ、本記事を参考に、効果的な事業プランの見直しを行ってください。
社員のモチベーションを上げる2つのポイント
1.段階的な事業プランを作成
社員が何のために仕事をしているのかを明確にするためには、段階的な事業プランを作成することが重要です。会社の長期ビジョン、中期ヴィジョン、短期ヴィジョンを踏まえた、各部署の事業プランを作成しましょう。
事業プランを作成することで、社員は自分の仕事が会社の目標達成にどのように貢献しているのかを理解することができます。また、事業プランに沿って仕事に取り組むことで、達成感ややりがいを感じやすくなります。
2. リアクション、指示出しをタイムリーにする
管理者は、社員の進捗を定期的に確認し、適切なリアクションや指示出しをすることが大切です。
社員は、自分の仕事が評価されていると感じることで、モチベーションが高まります。また、上司からの具体的な指示があれば、より効率的に仕事を進めることができます。
具体的には、以下のような方法でリアクションや指示出しを行うとよいでしょう。
- 日々の業務報告や進捗状況確認の際に、ポジティブなフィードバックやアドバイスをもらう。
- 目標達成に向けて、困っていることはないか、アドバイスはないかを確認する。
- 定期的に面談を設け、仕事に対する考えや目標を共有する。
社員のモチベーションを高めることは、企業の成長に欠かせません。今回ご紹介した2つのポイントを参考に、社員がやりがいを持って働ける環境づくりを心がけましょう。
やる気がない社員をなくすために評価制度を見直そう
社員のやる気は、企業の成長に欠かせません。しかし、やる気のない社員が多い会社では、生産性が低下したり、離職率が高くなったりといった問題が発生します。
やる気のない社員の原因はさまざまですが、評価制度や報酬に不満を抱えていることも少なくありません。自分の努力が正当に評価されず、報酬に反映されないと、社員はやる気を失ってしまいます。
そこで、やる気のない社員をなくすために、評価制度の見直しが有効です。評価制度を明確にすることで、社員は自分の努力がどのように評価されるのかを理解でき、モチベーションを高めることができます。
評価制度の見直しのポイントは、以下の3つです。
評価項目を明確にする
評価項目は、会社が社員に求める成果や行動を具体的に示すものです。評価項目が明確になっていないと、社員は自分の評価がどのように決まるのかを理解できません。
評価項目を明確にするためには、以下の手順を踏みましょう。
会社の目標や戦略を明確にする
社員に求める成果や行動を洗い出す
評価項目を整理・統合する
評価基準を明確にする
評価基準は、評価項目の達成度を評価するために使用されるものです。評価基準が明確になっていないと、社員は自分の評価がどのように評価されるのかを理解できません。
評価基準を明確にするためには、以下の手順を踏みましょう。
評価項目ごとに、評価基準を定める
評価基準を社員に周知する
評価プロセスを明確にする
評価プロセスは、評価を実施する手順やスケジュールを示すものです。評価プロセスが明確になっていないと、社員は自分の評価がどのように行われるのかを理解できません。
評価プロセスを明確にするためには、以下の手順を踏みましょう。
評価者や評価対象者を明確にする
評価の時期や頻度を明確にする
評価結果のフィードバック方法を明確にする
評価制度の見直しのポイントを押さえて、社員のモチベーションを高めましょう。
改善が難しい場合
評価制度や報酬を見直しても、やる気のない社員がいる場合は、個人的な理由や会社の方向性との不一致が原因である可能性があります。
個人的な理由としては、家庭や恋愛、借金などの問題が挙げられます。このような問題を抱えている社員は、仕事に集中することができず、やる気を失っている可能性があります。
会社の方向性との不一致としては、社員の価値観やキャリアプランと、会社の目指す方向性が一致していない場合が挙げられます。このような場合は、社員が会社の目標や戦略に共感できず、やる気を失っている可能性があります。
4.やる気のない社員をやる気にさせるための9つのNG行動
やる気のない社員をやる気にさせるためには、まずはその原因を理解することが大切です。原因がわかれば、適切な対応をとることができます。
やる気のない社員の原因はさまざまですが、以下の9つは特に注意が必要です。
1. 理由をきかない、話をきかない、受け入れない
やる気のない社員は、何かしらの不満や不安を抱えている可能性があります。そのような社員に対して、理由をきかずに一方的に指示を出したり、話を聞いても受け入れなかったりすると、さらにやる気を失ってしまう可能性があります。
2. 無視する、孤独にする、相手にしない、リアクションしない
やる気のない社員は、周囲から孤立していると感じている可能性があります。そのような社員に対して、無視したり、相手にしたり、リアクションをしないなどの態度を取ると、ますます孤立感を強め、やる気を失ってしまう可能性があります。
3. 相手に合わせた指示出しやサポートをしない
やる気のない社員は、自分に合った方法で仕事を進めることができていない可能性があります。そのような社員に対して、自分のやり方に押し付けたり、サポートを怠ったりすると、やる気を失ってしまう可能性があります。
4. トップダウンのむちゃぶり
やる気のない社員は、自分にできること以上の仕事を任されると、やる気を失ってしまう可能性があります。そのような社員に対して、トップダウンでむちゃぶりをしたり、無理難題を押し付けたりすると、さらにやる気を失ってしまう可能性があります。
5. 仕事のゴールや背景を教えず、「これをやっておけばいいんだ」という押しつけ
やる気のない社員は、仕事の意味や目的がわからないと感じている可能性があります。そのような社員に対して、仕事のゴールや背景を教えてあげずに、ただ「これをやっておけばいいんだ」という押し付けをすると、やる気を失ってしまう可能性があります。
6. 罰を与える、人前で叱って恥をかかす
やる気のない社員は、自分の失敗を責められたり、恥をかかせたりすると、ますますやる気を失ってしまう可能性があります。そのような社員に対して、罰を与えたり、人前で叱ったりするのは避けましょう。
7. 意味なく誉める、甘やかす
やる気のない社員は、自分に自信が持てず、頑張りきれない可能性があります。そのような社員に対して、意味なく誉めたり、甘やかしたりすると、甘えや依存を助長し、やる気を失ってしまう可能性があります。
8. 閑職にまわす
やる気のない社員は、自分の能力を活かすことができないと、やる気を失ってしまう可能性があります。そのような社員に対して、閑職にまわしたり、チャンスを与えなかったりすると、ますますやる気を失ってしまう可能性があります。
9. クビにする
やる気のない社員をクビにすることは、一見、解決策のように思えます。しかし、やる気の喪失には、必ずしも本人の責任があるとは限りません。また、クビにしたことで、会社にも損失やデメリットが生じる可能性があります。
やる気のない社員を改善する4つの改革で、組織全体の生産性向上を実現
やる気のない社員がいることは、企業にとって大きな問題です。やる気のない社員は、仕事のパフォーマンスが低下し、チームワークを乱し、組織全体の生産性低下につながる可能性があります。
やる気のない社員を改善するには、4つの改革が重要です。
-
コミュニケーションのあり方を見直す
やる気のない社員は、会社や上司への不満や不安を抱えている可能性があります。コミュニケーションを円滑にすることで、社員の不満や不安を解消し、モチベーションを高めることができます。
具体的には、以下のような取り組みを行うことができます。
- 定期的に1on1ミーティングを実施し、社員の悩みや考えを聞く
- 社内SNSやチャットツールを活用して、社員同士のコミュニケーションを活発にする
- 社員の意見を積極的に反映する
-
育成プランを見直す
やる気のない社員は、自分の仕事にやりがいを感じていない可能性があります。育成プランを見直すことで、社員のスキルアップやキャリアアップを支援し、仕事のやりがいを高めることができます。
具体的には、以下のような取り組みを行うことができます。
- 社員のスキルやキャリアの目標を明確にする
- 社員の目標達成を支援するための研修やOJTを実施する
- 社員の成長を評価し、フィードバックする
-
事業プランを見直す
やる気のない社員は、会社のビジョンや目標に共感できていない可能性があります。事業プランを見直すことで、社員のモチベーションを高め、組織全体の一体感を醸成することができます。
具体的には、以下のような取り組みを行うことができます。
- 会社のビジョンや目標を明確にし、社員に共有する
- 社員の意見を積極的に事業計画に反映する
- 社員の貢献を評価し、感謝の気持ちを伝える
-
評価制度を見直す
やる気のない社員は、評価制度に不満を持っている可能性があります。評価制度を見直すことで、社員のモチベーションを高め、公平な評価を実現することができます。
具体的には、以下のような取り組みを行うことができます。
- 評価の基準を明確にする
- 評価の公平性を高める
- 評価結果をフィードバックし、改善につなげる
4つの改革を実施することで、やる気のない社員を改善し、組織全体の生産性向上を実現することができます。