
「福利厚生の一環として、オフィスにドリンクサーバーを導入したいと思っているけれど、どういうサービスを導入したら従業員に喜ばれるか、導入の際に気をつけるべき点などについて知りたい」
あなたはいま、ドリンクサーバーの導入を検討していますね。
ドリンクサーバーには、以下のようなメリットがあります。
・手軽に様々な飲み物を楽しめる
・来客時にすぐお茶を出せる
・職場のコミュニケーションを促進する
ドリンクサーバーの場合、一種類だけでなく何種類かの飲み物を楽しめるため、その時の気分や好みでドリンクを選べるのが嬉しいところです。
また、ドリンクスペースをつくれば、ふだん話す機会のない社員同士のコミュニケーションの場にもなり、人間関係を良好に保ったり、非公式な会話の中からユニークなアイデアが浮かんだりすることも期待できます。
この記事では、ドリンクサーバーをオフィスに導入するもたらすさまざまなメリットを確認し、効果的に導入する方法についてご紹介していきます。
1.オフィスにドリンクサーバーを導入するメリット・デメリット
仕事で心身が疲れたなと感じた時、好みのドリンクがあると気分転換やリラックスをしやすいですよね。この章では、ドリンクサーバーをオフィスに導入することのメリットとデメリットについてお伝えします。なお、この記事でいうドリンクサーバーとは給茶機タイプのサーバーを指します。
1-1. メリット
まずはメリットから確認していきましょう。
1-1-1. 手軽に様々な飲み物を楽しめる
ドリンクサーバーが社内にあれば、従業員はわざわざコンビニなど飲み物を買いに出かける必要がなく、手軽にドリンクを楽しめ、時間を有効活用できます。
また、サーバーのドリンクは一杯あたりの原価が平均6.5円程度なので会社の負担も大きくありませんから無料で提供しやすいですし、有料化する場合でも、一杯あたり20円程度に設定すれば社員の懐にもやさしく導入することが可能です。
1-1-2. 来客時にすぐにお茶が出せる
来客が多い企業の場合、お客様が来社するたびに急須でお茶をいれていたら時間も手間もかかります。しかし、ドリンクサーバーがあればボタンを押すだけで素早くお茶をいれることができるので、その分の人的コストを削減することができます。
1-1-3. 職場のコミュニケーションを促進する
ただサーバーを置くだけでなく、ドリンクを味わいながら一息つけるスペースを設ければ、自然なかたちで従業員同士のコミュニケーションが生まれやすくなります。違う部署などでなかなか話す機会がないという人同士であっても、飲み物を片手にリラックスモードになれば、お互いに話しやすくなり会話も弾むことでしょう。
ドリンクスペースは、職場の雰囲気をやわらげ、人間関係を良好にするだけでなく、非公式な会話の中からビジネスに関するアイデアが生まれやすくなるといった効果も期待できます。
1-2. デメリット
次はデメリットについて確認します。
1-2-1. 利用するほどコストがかかる
いくら一杯あたりの値段が安いとはいえ無料でドリンクを提供する場合は、従業員が利用すればするほど、会社にとっては負担がかかることになります。
もし会社の負担を減らしたいということでしたら、月極めで従業員から一定額を徴収したり、ドリンク代入れをサーバーの近くに用意して、一回利用するごとにお金を払うシステムにしてもよいでしょう。
1-2-2. 毎日手入れをしなくてはならない
ドリンクサーバーは毎日手入れをしないと、故障の原因になったり、ドリンクの味を損ないかねません。そのため、抽出口まわりをふく、受け皿を洗う、茶殻を捨てるなどといった手入れを毎日行う必要がありますので、その手間が負担となる会社もあるでしょう。その場合は、自動販売機など手入れ不要なサービスの導入を検討する必要があるでしょう。
2.【特長別】ドリンクサーバーの4タイプとおすすめのサービス会社
2章では、特長別におすすめのドリンクサーバーのサービス会社を紹介します。
2-1. 複数の飲み物を味わえる
ドリンクサーバーの利点は何と言っても、複数のドリンクを味わえるという点です。ダイオーズの「マースドリンクス」は、高品質な20種類以上のドリンクを提供できるため、従業員の多様な好みに対応することが可能。またメンテナンスが簡単なのも嬉しいところです。
マースドリンクスの特長
(出典:https://www.daiohs.com/tea/)
・コーヒー11種(浅煎り〜深煎り、デカフェ)、ティー6種(紅茶、緑茶、ハーブティー)、ココア・ミルクなど多彩なドリンクを提供
・本格的なコーヒーやティーが30秒程度で抽出できる
・ドリンクの抽出は一杯ごとにパック内部で衛生的に行うため、次のドリンクに前のドリンクの味や香りがうつらない
・抽出音が静か
・抽出をパック内で行うためメンテナンスが簡単(給水とダストボックスを空にするだけ)
株式会社ダイオーズ 〒105-6123 東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル23階 お問い合わせ先:0120-02-3456 |
2-2. 本格的なお茶を味わえる
おいしい緑茶にこだわりたい場合は、エームサービスの「銘茶フレッシュeco」がおすすめです。
銘茶フレッシュecoの特長
(出典:https://www.ochadoki.com/tea_server/meicha/)
・一杯ずつ専用茶葉を交換する機能でいつでも香り高い煎茶本来の味わいが楽しめる
・紅茶、ブラジル豆100%コーヒー、麦茶、烏龍茶、スポーツウォーター、ハーブティー、青汁など20種類以上のドリンクを提供
・過去3週間の使用状況を曜日ごとに学習し、最適な運転モードに自動切り替えして節電を行う
エームサービス株式会社 〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目23番1号 アークヒルズ フロントタワー お問い合わせ先:0120-469-501 |
2-3. コンパクトで場所を取らない
ドリンクサーバーの設置には、サーバーだけでなく、カップやマドラーなどを置く場所も必要なので、意外にスペースをとるものです。その点、ジャパン・ビバレッジの「給茶機 MDS-K13」は、サーバーの中にカップなどを保管できるように設計されているので、スペースを削減することができます。
給茶機 MDS-K13の特長
(出典:https://www.jbinc.co.jp/officecoffee/tea-mdsk13/index.html)
・カップホルダーが本体に内蔵されており、砂糖やマドラー等も収納できるので、ドリンクコーナーの省スペース化を実現
・コンパクトながら高い連続抽出能力で、ホットで100杯、コールドだと65杯連続抽出が可能
・専用パウダーによる煎茶、ほうじ茶、ジャスミン茶、紅茶、コーヒー、レモン水など豊富なラインアップから味を選べる
・高性能浄水器によるマイクロピュア活性炭水で、お茶やコーヒーをよりおいしく。お湯や冷水も使える
・ミキシング部を取り外せるので手入れが簡単
・カセットタンク用台車を装備しているので重いタンクも楽に持ち運びができる
・省エネ運転タイマー機能搭載で、設置場所の状況に合わせて時間・曜日別に設定が可能
株式会社ジャパンビバレッジホールディングス 東京都新宿区西新宿一丁目24番1号 |
2-4. デザイン性が高い
人目につく場所に設置する場合や、オフィスのインテリアにこだわる企業には、デザイン性の高いホシザキの「ティーディスペンサー ヴァリエ」シリーズがおすすめです。
ティーディスペンサー ヴァリエの特長
(出典:https://www.hoshizaki.co.jp/p/new/varie/lineup.html?id=lineup02)
・製品カラーは、ブラックとブラウンの2色から選択可能。どちらも落ち着きのあるシックなトーンで、あらゆるオフィスになじむ
・パウダー茶1種(大容量)・パウダー茶2種・パウダー茶3種・粉砕茶1種・ポットどりタイプ・コンパクトタイプと豊富な製品ラインアップで、用途や設置場所に最適なタイプを選べる
・ドリンクを衛生的に楽しめるパウダータイプのティーディスペンサーで、パウダー原料はそのままお湯や水に溶けるので、茶殻が出ず生ゴミを捨てる手間が不要
・撹拌モーターの高速化により煎茶や玄米茶、烏龍茶などのお茶だけでなく、コーヒー、スポーツドリンク、味噌汁、コーンスープなどの注出も可能
・手入れしやすい部品形状で、取り付けと取り外しも簡単なので、掃除が楽にできる
ホシザキ株式会社 お問い合わせ先:03-6275-3255 |
3.ドリンクサーバーの導入は3つの方法から選択
ドリンクサーバーの導入には、買取・リース・レンタルという3種類の方法があります。
初めてドリンクサーバーを導入する場合には、初期費用やメンテナンス代金が別途かからないため、レンタルがよいでしょう。また、導入費用はかけられないがすぐに利用したいという方や、長期的に利用するかどうかがわからない方にもおすすめです。長期的(目安として5年以上)に利用する場合はランニングコストが高くつくので注意が必要です(下の表参照)。
3-1. 初期費用をある程度かけられるなら:買取
サーバーを一括購入するため、導入コストが高くつきます。その一方で、茶葉等の購入ノルマがなく、利用頻度によって茶葉等を自由に購入できます。
3-2. 長期的に利用するなら:リース
月々定額でサーバーを貸してもらえるため、初期費用を抑えることができます。契約期間を終えた後の更新では本体代がかかりませんが、途中解約した場合は、残金を支払う必要があります。
3-3. 導入コストをかけたくないなら:レンタル
月々定額でサーバーを貸してもらえるため、初期費用を抑えて導入できます。メンテナンス費用は料金に含まれています。長期的に利用する場合は、ランニングコストが高くつきます。
ドリンクサーバーのおおよその導入費用の比較
タイプ |
給茶機・導入費用 |
保守費用 |
お茶代 (月)100杯×22日 |
5年間の合計費用
|
買取 |
40~50万円 一時金 |
故障が仮に5年間に2回発生で仮100,000円 |
自由に購入 1.4円×2200杯=3,080円 |
684,800~584,800円 6年目からはお茶代のみ |
リース |
8,000~10,000円 /月 5年間限定 |
故障が仮に5年間に2回発生で仮100,000円 |
自由に購入 1.4円×2200杯=3,080円 |
764,800~884,800円 6年目からはお茶代のみ |
レンタル |
5,000~10,000円 /月 永続的 |
0円 |
レンタル会社より 購入が必須条件 5.9円×2200杯=13,000円 |
1,080,000~1,380,000円 6年目以降も必要 |
(出典:http://kipputt.com/blog/?cat=11)
4.ドリンクサーバー導入の手順
ドリンクサーバーの資料を取り寄せて検討し、利用したいサーバーの目星がついたら、見積もりを依頼しましょう。
メーカー直営でリースやレンタルをしている場合もあれば、代理店が運営している場合もあります。料金体系やサービス内容などが各社で異なるため、複数の会社に見積もりを依頼して比較するようにしてください。
導入を決めてから実際に利用できるようになるまでには1〜2週間程度かかるのが一般的です。以下が見積もりの依頼から設置までの代表的なステップです。
①申し込み
資料請求や見積もりの依頼をする
②ヒアリング
業者が訪問し、要望をヒアリングする
③提案
ヒアリングに基づいた提案(見積もり)をもらう
④契約
提案内容に納得したら契約をする
⑤設置
導入日を決定し、サーバーを設置する
5.導入時に注意すべきポイント
ドリンクサーバーをオフィスに設置するにあたり確認しなければならない点があります。
5-1. 設置方法を確認する
ドリンクサーバーは利用会社が水を用意しなければなりません。オフィスに水道排水設備がある・なしによって給排水方法が異なります。
ドリンクサーバーの給水方法には2種類あります。それぞれの特徴は下記の通りです。
5-1-1. カセット給水式の特徴
・自分でタンクに水を汲んで本体にセットする
・工事の必要がない
・重いタンクを運ばなければならないのが負担
5-1-2. 水道直結式の特徴
・水道に直接つなげて給水する
・工事が必要
・水道排水設備の近くに設置しなければならない
・水を汲んで運ぶ負担がない
5-2. メンテナンス方法を確認する
衛生を保ち、ドリンクのおいしさを損なわないためにも、ドリンクサーバーは毎日のお手入れが必須です。以下が代表的なお手入れポイントとなります。
①抽出口や受け皿などを拭く
②茶葉等や水、カップの補充
③茶殻等や排水の処理
④茶葉等の在庫チェック
この他にも、レンタル会社による定期メンテナンスがあります(月1回、年1回等)。定期メンテナンスに関しては、アフターフォローとしてレンタル会社が無料で行ってくれる場合がほとんどです。
メンテナンス専門会社にまかせるなら ドリンクサーバーを買い取る場合は、メンテナンスは利用会社で行うか、以下のようなメンテナンスの専門会社に依頼することになります。
①凰商事株式会社 ドリンクサーバーのメンテナンスとして以下の3種を提供しています。 ・年間保守契約 お客様のご要望とご予算に応じて定期的に訪問するプランを組み立てることができます。 ・スポットメンテナンス お客様が希望される時に合わせて単発的に行うメンテナンスです。 ・浄水器交換 浄水器が取り付けられているサーバーが多いため、ご利用条件に合わせて定期的な交換をおすすめします。
②株式会社TMS 設置や水道工事、デイリーメンテナンス、オーバーホール、フロン回収や保管など、ドリンクサーバー のトータルサービスを提供しています。
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5-3. 試用期間で使い勝手を確認する
ドリンクサーバーの使い勝手を確認するために、サーバーのお試し期間を活用しましょう。
サービス会社にもよりますが、一般的に、1週間ほど無料でレンタルすることが可能です。
気に入ればそのまま導入完了ですが、もし使用感が悪かったり、再検討したい場合は、返却することも可能です。
実際に利用してみて、社員の利用頻度や味への評価、サーバーの性能等を確かめておくと安心して導入できますね。
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6.まとめ
ドリンクサーバーを導入するには、コストもかかりますし、毎日のお手入れも必要になってきます。
しかし、従業員の気分転換や時間の有効活用を実現し、仕事の効率を上げてくれるというメリットは大きいので、ぜひ前向きに導入を検討されることをおすすめします。
ドリンクサーバーにはそれぞれ以下のような特長がありましたね。
・複数の飲み物を味わえる
・本格的なお茶を味わえる
・コンパクトで場所を取らない
・デザイン性が高い
自社の事情やニーズに合ったサーバーを選ぶようにしてください。
この記事がドリンクサーバーを導入する足がかりになれば幸いです。