オフィス環境, 働き方, 人材育成/制度, 人材定着・離職, 人事施策 2020.01.09 (最終更新日 2022.02.16) オフィス音楽は仕事の効率化になる!具体的な効果や導入方法を全解説 「他社を訪問したときにオフィス音楽を導入していたけど、メリットはあるの?」 「オフィス音楽は、社員のやる気アップや業務効率化に繋がるの?」 仕事をする場所であるオフィスに、BGMとなる音楽を導入するかどうかは迷うところですよね。 仕事をしている空間に合う心地よい音楽を流すことで、集中力アップやリラックス効果を与え結果的に仕事の質を高めることが分かっています。 また、オフィスワーカーを対象としたアンケートでも約60%の人が「オフィス音楽の導入に賛成」だと回答しており、オフィスで働く人たちもオフィス音楽の導入に前向きな姿勢を示しています。 しかし、ただ単に音楽を流すだけでは、思ったような効果を得られません。オフィスや社内の雰囲気に合う音楽を選定し、ランニングコストも考慮しながら導入する必要があります。 この記事では、 ◯オフィス音楽の効果や導入するメリット ◯オフィス音楽のデメリットや注意点 ◯オフィス音楽の導入事例 ◯オフィス音楽の導入方法 ◯導入しやすい具体的なサービス など、細かく紹介していきます。 これを読めば、オフィス音楽導入すべきかジャッジでき、具体的な導入方法を理解し自社で導入するための具体的なアクションを起こせるはずです。 ぜひ、最後まで読み、「社員が働きやすい環境を作りたい」「社員のモチベーションが上がる施策はないかな?」という悩みを払拭して、オフィス音楽を取り入れた魅力的な職場環境を実現しましょう。 1.オフィスで音楽を流すことは仕事の効率化につながる オフィスで流す音楽「BGM」とは、「背景で流れる音楽、意図して聞こうとせず自然に入ってくる音楽」のことを指します。 作業スペースや受付、商談室など場所に応じた音楽を流している企業が増えてきており「居心地がいい」「話をしやすい」などと感じたことがある人もいるでしょう。 「オフィス環境における音楽効果についての研究」という論文では無音状態は集中しにくく、ルーチンワークやクリエイティブなワークをするときでも、何かしらのBGMがあったほうが集中しやすくなるという調査結果からオフィス音楽の必要性を述べています。 また、ビルディンググループが2017年にオフィスワーカー400名を対象として実施したオフィスBGMについてのアンケートでは、約60%の人がオフィス音楽の導入に賛同しており、実際に働いている社員からもオフィス音楽を望んでいる声は多いようです。 既にオフィス音楽を導入している企業では、97.6%の人が「オフィス音楽を継続して欲しい」と答えており、オフィス音楽が流れていることで何らかのメリットを実感していることが分かります。 さらに、三井不動産株式会社がオフィス音楽を導入した事例では、70%の社員が「リラックス効果」を、60%の社員が「リフレッシュ効果」実感していることが分かり、オフィス音楽があることで仕事のモチベーションアップや行き詰ったときの気分転換ができていると考えられます。 今までの内容をまとめてみると、下記のようになります。 ・無音よりもオフィス音楽があったほうが集中しやすい ・実際に働いている社員がオフィス音楽の導入に積極的 ・オフィス音楽を導入した事例でも、社員がリラックス効果やリフレッシュ効果を感じている これらのポイントからも、オフィス音楽を導入することは仕事効率化につながると考えることができます。 参考 三井不動産株式会社\株式会社 USEN 「オフィス内BGMによる社内コミュニケーション活性化、 ワークプレイス環境最適化にUSENを活用」 ワークスタイル実態調査〜オフィスのBGM 2.オフィス音楽が社員にもたらす3つの効果 ここでは、オフィス音楽を流すことで社員にどのような効果をもたらすのか詳しくご紹介します。 2-1.リラックス効果 音楽には、不快な気持ちを軽減させる効果があることが分かっています。「音楽のストレス解消効果」という論文では、音楽を聞くことで心理的ストレスの減少、生理的ストレスの緩やかな減少が見られたと述べられています。 また、オフィス音楽向けチャンネル「Concentration ~働く人の集中力UP~」のBGMを仕事の合間に30分聞くとオフィスワーカーにどのような変化があるのかという実験では、全員の体温上昇が見られ、86%の社員においては唾液の分泌量の増加が見られました。 【仕事の合間に30分音楽を聞くことで起こった現象】 体温の上昇 100% 唾液分泌量の増加 86% 唾液IgA値の増加 71% 唾液コルチゾール値の減少(ストレスで増加) 71% このような体の変化は副交感神経が刺激されている証拠で、緊張状態からリラックス状態へと変化したことが分かります。 日々ハードな仕事に追われていると知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまうことがありますが、オフィス音楽を流すことで適度にリラックスをしながら仕事に取り組めるようになるため、職場環境の改善や社員のメンタルヘルス対策としても取り入れてみる価値はあるでしょう。 参考 音楽のストレス解消効果 ストレスを和らげる音楽で「働く人」のメンタルヘルス対策 2-2.マスキング効果 マスキング効果とは「二つの音が重なることで、片方の音が聞き取りにくくなる」現象のことです。 レストランやトイレなどのBGMはマスキング効果を上手く利用し、騒音や雑音を消して快適な空間を作っています。 オフィスも同様で音楽がない場合、隣の人の話し声や電話応対の声、ときには叱咤されている声などが嫌でも耳に入ってしまいます。 アスクルが2019年3月に実施した職場環境アンケートを見ると、職場の「騒音」に不満を感じている人は意外と多く「雑談が聞こえてくる」「電話の声が聞こえて集中できない」とストレスを抱えている声も。 マスキング効果も期待できるオフィス音楽を導入すると周囲の騒音が聞こえにくくなり、一人一人が目の前にある仕事に集中しやすくなります。 参考 「こんなオフィスは嫌だ!」アンケート結果発表! ~理想のオフィス調査! 2-3.集中力アップ そもそもBGMとは、集中力や生産性をアップする環境音楽として販売され始めたものです。 1930年代にアメリカのミューザック社が無音状態よりBGMがあることでオフィスや工場での生産性がアップすることに着目したことがきっかけです。 現在「MUZAK」は「環境音楽」を示す固有名詞として定着しており、BGMの歴史を辿っても「集中力がアップするための音楽」であることが分かります。 実際に、集中力を高めるβ波を刺激するオフィス音楽とリラックス効果のあるα波を刺激するオフィス音楽を上手に活用し集中力をアップさせるBGMを導入している企業もあります。 従業員エンゲージメント向上施策に潜む7つの落とし⽳とは|社内施策を進める上でのポイントを徹底解説 次ページ「オフィス音楽を導入した企業の導入事例」 1 2 3 組織に関する悩みを解消しませんか?改善するためのヒントや実践方法をご紹介! テスト