
「福利厚生の一環としてオフィスコンビニの導入を検討中だけど、いろいろ種類もあるようだし、実際どのようなサービスを導入するのが自分の会社に合っているのか、何を基準に判断すればいいのかわかりづらい」
あなたはいまオフィスコンビニを導入することを考えてはいるものの、導入のメリットやどのようなサービスが自社に適しているのかを知りたくて、このページにたどり着いたのではありませんか?
オフィスコンビニとは、ドリンクやスナック類などが入った専用の冷蔵庫やケースをオフィスの一画に設置し、そこで商品を購入できる無人のコンビニサービスです。
この記事では、オフィスコンビニのメリット・デメリットや導入事例、おすすめのサービスについて紹介していきます。オフィスコンビニ導入の可否と可の場合のサービス選びにお役立てください。
1.オフィスコンビニを導入するメリット4点
オフィスコンビニを導入すると、以下のようなメリットがあります。
- 時間を有効活用できる
- 軽食代を節約できる
- 社員の食事をサポートできる
- 災害時の備蓄としても活用できる
この4つのメリットについて詳しく見ていきます。
1-1. 時間を有効活用できる
オフィスコンビニの一番のメリットは、食べ物や飲み物を買いに行く時間を省ける点です。特に高層ビルに入っているオフィスだと、小腹がすいた、ノドが乾いたなどのちょっとしたことで屋外のコンビニまで出かけていくのは時間も手間もかかります。また、昼時などの混雑時には余計に時間をとられます。
そんな時、オフィスに設置型のコンビニがあれば、気軽に食品を調達できるので時間を有効活用することができます。オフィスコンビニによっては、お菓子類や飲み物だけでなく、軽食やお弁当を提供するサービスもありますので、時間に追われるすべての方にとって喜ばれる、価値あるサービスと言えるでしょう。
1-2. 軽食代を節約できる
オフィスコンビニでは、通常の販売価格よりも安い値段で買い物をすることができます。
サービスによっては半額以下という低価格で販売しているところもありますので、屋外のコンビニなどで買うよりもずっと安く上げることができます。商品のラインアップは季節や時期によって変わり、サービスによっては商品の要望を出すことで品揃えを変えてもらうこともできるので、飽きがくる心配がないのも嬉しいところです。
1-3. 社員の食事をサポートできる
オフィスコンビニは24時間利用することができるので、ランチを食べ損なったときや残業時などいつでも好きなタイミングで食事をとることができます。忙しくて食事に行くヒマも惜しいという方にとっても食べ逃しを回避することができるという点で重宝するでしょう。
また、食事に特化したサービスでは健康に気を配った多彩なメニューが用意されているので、社員の健康面もサポートでき、福利厚生という点でも導入する価値があるといえます。
1-4. 災害時の備蓄としても活用できる
オフィスコンビニは、災害時の備蓄としても役に立ちます。災害時にオフィス内に留まらねばならなくなった場合でも、オフィスコンビニのお菓子やパン、即席麺、飲み物などでしのぐことができます。
自動販売機型や冷蔵庫型は停電時でも開けられるようになっているものがほとんどです。消費期限管理をしっかりと行うサービスを選ぶことで安心して利用することができます。
2.オフィスコンビニ導入時に気をつけるべきポイント4点
大変便利なオフィスコンビニですが、導入にあたっていくつか気をつけるべき点があります。
2-1. セキュリティを考慮に入れる
業者が定期的に商品の入れ替えや補充を行うため、社内に外部の人間が出入りすることになります。よってセキュリティを守るためには、オフィスの奥に設置することはやめたほうがいいでしょう。メンテナンスのスタッフをどこまで出入りをさせるのかについてはよく検討する必要があります。
また、オフィスコンビニは無人サービスなので、防犯上、人の目が届かない場所や、外部者が多く出入りする場所には設置しないほうが無難です。特に鍵のかからない棚やかご方式のサービスは注意が必要です。
2-2. 代金の未払いが発生する場合がある
専用棚などに商品を置くタイプのオフィスコンビニは、基本的に利用者の自主性に任せる支払い方式です。回収ボックスに代金を入れるスタイルの場合、おつりも出ませんし、代金をきちんと支払わない人がいてもわかりません。
しっかりと金銭管理をしたい場合は、自動販売機型のサービスを利用するとよいでしょう。クレジットカードや交通系ICカードでの決済が可能なタイプを選べば、代金回収の手間はかかりませんし、利用者も小銭を持ち歩く必要がありません。また、購買データを分析してラインアップを改善するなどといったことも可能です。
2-3. 最低利用人数がある
ベンダーによっては、オフィスコンビニ導入にあたって最低利用人数という条件を設けている場合があり、現実的には10〜15名程の利用者数が導入の最低条件となるところが多くなります。
ただ、お客様の数がある程度見込めるような店舗や訪問者数の多い事業所の場合は、ベンダー側が相談にのってくれることもあるので、一度問い合わせてみることをおすすめします。
2-4. 食事が偏る場合がある
保存がきくお菓子や即席麺等が常備されることが多いため、それらばかりを食べ続けていると、健康状態を悪化させてしまうケースが見受けられます。オフィスコンビニは、あくまでも小腹が空いた時に少し食べ物をつまんだり、外のコンビニに買いに行く手間を省くことがメインのサービスですので、日々の食事をオフィスコンビニに頼り過ぎないことが大切です。
逆効果?!従業員エンゲージメント向上を図るための施策に潜む7つの落とし⽳とは|ポイントを徹底解説
3.【特長別】おすすめのオフィスコンビニ5選
オフィスコンビニには、大きくわけて「自販機型」と「小型什器型」の二つのタイプがあります。
自販機型
飲料に加え、おむすびやサンドイッチ、惣菜パンといった軽食も扱うタイプがある。
小型什器型
お菓子やカップ麺、日用品も扱うサービスもある。
以上を踏まえつつ、特長別におすすめのオフィスコンビニを紹介します。
3-1.【低価格&商品数が多い】おふぃすこんびに(小型什器型)
おふぃすこんびには、専用の小型冷蔵庫を無料でオフィスに設置し、300種類を超える豊富な品揃えのドリンクやお菓子を、お客様が利用した分だけ支払うシステムです。備蓄、節約、福利厚生に役立つサービスです。
こんな事業所におすすめ
カバーエリア 東京23区/川崎市/横浜市 大阪府(大阪市/豊中市/吹田市/池田市/箕面市/茨木市/摂津市/守口市/門真市/寝屋川市/四条畷市/大東市/東大阪市/八尾市/松原市/堺市/高石市) 兵庫県(神戸市/尼崎市/西宮市/芦屋市/加古川市/明石市/高砂市/伊丹市/三田市) エリア外でご要望の場合は、下記のお問い合わせフォームをご利用ください。 |
おふぃすこんびにの特長
①業界最大級の取り扱い商品数
小さな冷蔵庫と棚にレギュラー商品が約100種類、季節・キャンペーン商品を含めると約300種類と業界最大級の取り扱い数。 お客様の要望が多い紙パックのドリンクや駄菓子などの新商品も続々と追加されています。
②格安な料金
ミネラルウォーターが50円(※)から、ジュースやコーヒーも60円からと、ディスカウントショップなみの価格で利用できます(※一部エリアは60円から)。
③簡単な利用方法と安心のキャッシュバック制度
利用方法は、食べた分飲んだ分だけ支払うというとてもシンプルなサービスです。また、ご利用金額に応じてキャッシュバック制度も用意。万が一、金額差異などが発生した場合にも適用されるので安心して利用できます。
④設置無料で負担は冷蔵庫の電気代だけ
サイズが、横50cm、奥行き52cm、高さ85cmという小型の冷蔵庫を無料で設置。利用状況によっては置台や食品の棚、複数の冷蔵庫なども貸し出します。
⑤管理が不要
サービススタッフが定期的に訪問し、商品をチェック。商品の入れ替えや補充、代金の回収はもちろん、メンテナンスも行うため、利用者には管理の手間がかかりません。
おふぃすこんびに
https://www.office-conveni.com/
3-2.【徹底した品質管理で商品の鮮度が良い】セブン自販機(自販機型)
セブンイレブンのオリジナル商品最大73アイテムが自動販売機型の什器に並びます。自動販売機ながら、常に鮮度の良い商品を提供してくれるので安心です。
こんな事業所におすすめ
カバーエリア セブンイレブンの店舗が出店しているエリアに展開可能(ただし一部地域を除く) 詳細については以下の「お問い合わせフォーム」をご利用ください。 |
セブン自販機の特長
①さまざまな場所に設置可能
オフィス・工場・病院・学校などさまざまな場所に設置可能です。
②品質・鮮度管理がしっかりしている
通常の店舗同様、品質・鮮度管理されたおにぎり・パンなど最大73アイテムを扱っています。また、販売期限が切れると商品ごとに販売を中止。常に鮮度の良い商品を提供します。
③販売状況分析で適切な商品を揃えられる
日々の販売状況を分析することで、売れ筋商品・立地特性に応じた品揃えが可能です。
④メンテナンス不要
機械の保守・メンテナンスはすべてセブンイレブンが行います。
セブン自販機
https://www.sej.co.jp/sej_case/jihanki/
3-3.【利用者のリクエストに対応&キャッシュレス】オフィス向け無人コンビニ600(自販機型)
オフィス向け無人コンビニ600は、クレジットカードによるキャッシュレス決済が可能。商品は、お菓子、お弁当、飲料から文房具、日用品まで揃っています。導入後の運用はすべて専任のコンシェルジュが行うため、社員の皆さん一人ひとりの要望に応じた品揃えを提供します。
こんな事業所におすすめ
カバーエリア 東京23区をメインに提供しているが、23区以外も随時拡大中。 詳細については下記サイトの「Q 設置エリアの条件などはありますか?」からお問い合わせください。 |
オフィス向け無人コンビニ600の特長
①社員がほしいものを直接コンシェルジュにリクエストできる
INEやSlackなどのチャットツールから専任のコンシェルジュと直接コミュニケーションがとれるので、従業員一人ひとりのニーズに対応することが可能です。
②データに基づきオフィスに最適な品揃えを提供
社員のリクエストや購買データから、あなたのオフィスにぴったりの品揃えを提供します。小腹を満たすお菓子から日用品まで、3000種類以上の商品から自由自在に組み合わせることができます。
③クレジットカードで簡単決済
クレジットカード決済対応なので小銭を持ち歩く必要がありません。また、代金回収がないので、毎月の売り上げ計算から解放されます。
〈成功事例〉株式会社LIFULL オフィス向け無人コンビニ600の評価ポイント:時短勤務者に喜ばれる
|
オフィス向け無人コンビニ600
3-4.【健康的な惣菜を低価格で提供】オフィスおかん(小型什器型)
オフィスに専用のボックスと冷蔵庫を設置することで、管理栄養士監修の、健康的で安心・安全な美味しい手作りのお惣菜を1品100円から食べることができるサービスです。毎月メニューが変わるので飽きずに利用できます。
こんな事業所におすすめ
カバーエリア 東京都(23区、武蔵野市、三鷹市、調布市、府中市、西東京市、狛江市)、神奈川県横浜市(鶴見区、港北区、神奈川区、西区、中区、都筑区)、神奈川県川崎市(川崎区、幸区、中原区、高津区、宮前区)、千葉県(市川市、浦安市、船橋市)、埼玉県(さいたま市、戸田市、川口市、新座市、和光市、朝霞市、志木市、越谷市、草加市、八潮市) 詳細は以下をご覧ください。 |
オフィスおかんの特長
①美味しくて健康的な惣菜が豊富にラインアップ
冷蔵庫を常備し、管理栄養士が監修した、安全・健康的・美味しい商品を提供。バランスの良いお惣菜を約20種類用意し、毎月新しい商品が登場するので飽きずに食べられます。
②1品100円でお惣菜が味わえる
美味しく健康的なお惣菜が1個100円で利用可能。お腹いっぱい食べても300〜400円ほどと、お財布に優しい福利厚生サービスです。
③初期費用が無料ですぐスタートできる
初期費用は無料。月額利用料金の中に配送費・サービス開発費・冷蔵庫のレンタル費用・資材費などが全て含まれており、申し込みから最短1週間でスタートできます。
④電子レンジを用意するだけで簡単に導入できる
導入はいたって簡単。オフィスおかんが専用冷蔵庫・ボックス・料金箱を設置するので、ユーザーが用意するのは電子レンジだけ。在庫管理・賞味期限管理・現金管理・ニーズ調整も全てオフィスおかんが行います。
※1都3県(オフィスおかん対象地域)のみのサービスになります。
〈成功事例〉ANAエアポートサービス株式会社 オフィスおかんの評価ポイント:食環境が改善されて健康への意識が向上した
|
オフィスおかん
3-5.【お菓子で社員間のコミュニケーションを促進】オフィスグリコ(小型什器型)
最高で10種24個のお菓子・栄養補助食品がストックできるリフレッシュボックスとドリンクやアイスをストックできる冷蔵冷凍庫(従業員20名以上から設置可能)から商品を購入することができるサービスです。ちょっとした休憩や小腹が空いたときに利用されることが多く、社内のコミュニケーションスポットとしても機能します。
こんな事業所におすすめ
カバーエリア 首都圏・愛知・近畿・広島・福岡 詳細は以下をご覧ください。 |
オフィスグリコの特長
①お菓子など一息つける商品で社内コミュニケーションを促進
チョコレートやビスケット、スナック、米菓(他社品含む)、ガム、アイスクリームや飲料などを幅広い商品を用意。ちょっと一息つきたい時に一緒にお菓子をつまめば、社員同士のコミュニケーションも活性化します。
②設置は無料
設置に伴う費用はかかりません。BOXや冷凍冷蔵庫から商品を取り出し、代金はカエルの貯金箱に投入するシステムです。冷蔵庫タイプ利用の場合は、電気代については利用会社の負担となります。
③スタッフが商品補充などの商品管理を行う
サービススタッフが定期的に訪問し、代金回収や商品の補充、賞味期限管理などを行うため、維持のための手間がかかりません。
〈成功事例〉TOA株式会社 オフィスグリコの評価ポイント:社員間のコミュニケーションが活性化
(参考:https://www.glico.com/jp/enjoy/contents/officeglicocoffee02/) |
オフィスグリコ
https://www.glico.com/jp/enjoy/service/officeglico/
逆効果?!従業員エンゲージメント向上を図るための施策に潜む7つの落とし⽳とは|ポイントを徹底解説
4.オフィスコンビニ導入までの流れ
オフィスコンビニ導入の一般的な流れを確認しておきましょう(サービス会社により若干異なります)。
4-1. 問い合わせ
気になるオフィスコンビニサービスを行っている会社に、電話かサイト上から問い合わせをします。担当者から連絡がきたら、その指示に従い、設置するコンビニのタイプや並べる商品など、設置に向けて相談を進めていきます。
4-2. 冷蔵庫や棚、代金回収箱の設置
担当者と日程を調整し、実際に使う冷蔵庫や棚、代金回収箱などを設置します。冷蔵機器の場合は、設置当日までにどこに設置するのか決めておく必要があります。近くにコンセントがあることが必須であると同時に、セキュリティ面や全ての社員にとってアクセスしやすい場所かどうかなどについてよく考えた上で設置場所を決めましょう。
4-3. 商品を並べる
サービス会社によっては、冷蔵機器と同じタイミングで商品を並べてくれるところもあります。実際に並べられた商品を見て、他の商品が欲しいといった要望も上がるかもしれません。このタイミングで利用会社としての要望を伝えておくと良いでしょう。
4-4. 実際に使う
商品が並べられたら、サービスを利用できるようになります。商品の中から好きなものを選び、お金を代金回収箱に入れるだけです(クレジットカードやICカード決済の場合もあり)。後はサービス会社が代金の回収や減った分の商品の補充などをしに来てくれます。
5.まとめ
オフィスコンビニには、利用者のニーズに合わせたさまざまなタイプがあることがご理解いただけたかと思います。
最後に、オフィスコンビニのメリットを再度確認しておきましょう。
- 時間を有効活用できる
- 軽食代を節約できる
- 社員の食事をサポートできる
- 災害時の備蓄としても活用できる
同時に、オフィスコンビニ導入時に気をつけるべきポイントも再度見ておきましょう。
- セキュリティを考慮に入れる
- 代金の未払いが発生する場合がある
- 最低利用人数がある
- 食事が偏る場合がある
オフィスコンビニは、食べ物を買いに行く時間を短縮できたり、食べ逃しを防いだり、社員間のコミュニケーションを促進したりと、福利厚生の一環として導入に値するサービスと言えますが、気をつけておきたいのは、毎日の食事をオフィスコンビニに頼り過ぎないということです。あくまでも小腹が空いた時などの補完的な食事という認識で利用するようにしましょう。
この記事が、オフィスコンビニ導入を前向きに考える一助になれば幸いです。