
「心理的安全性が重要って聞くけど、具体的にどうやって作ればいいのか、わからない!」
今、“心理的安全性の実践”でつまずく人が増えています。あなたも、心理的安全性の作り方がわからず、情報収集しているところかもしれません。
心理的安全性とは、
「従業員が、そのチームで、気兼ねなく自由に発言したり行動したりできるかどうか」
を測るものさしのこと。当然、心理的安全性が高いに越したことはありません。
しかし、“心理的”という言葉の通り、心理的安全性は心の中に存在します。
「さあ、心理的安全性を高めよう!」
と呼びかけて高まるような単純なものではなく、その実践には知識とスキルが必要です。
そこでこの記事では、「心理的安全性が高いチームを作りたい」と願う人が今すぐに使える「心理的安全性の知識とスキル」をご紹介します。
<本記事のポイント>
・心理的安全性を高めるためにすべきこと
・心理的安全性の高いチームづくりの実践方法
・成功企業の具体的な事例
・つまずきやすい注意点
心理的安全性の高いチームづくりに成功しているマネジャーは、現場で数々の施策を実践しています。
あなたも、この記事を通して、“心理的安全性を高めるスキル”を自分のものにしてください。心理的安全性は、日々の積み重ねで確実に高めることができます。
では、さっそく続きをご覧ください。
1.心理的安全性を高めるためには対人リスクの排除が必要
実践方法をご紹介する前に、心理的安全性を高めるために何が必要なのか、確認しておきましょう。
心理的安全性を高めるためには必要なのは「対人リスク」を排除することです。なぜなら、対人リスクこそが、心理的安全性を下げる原因だからです。
対人リスクとは、具体的には以下のようなものです。
対人リスク |
例 |
無知だと思われる不安 |
「自分だけ質問したら、無知だと思われるかもしれない」 |
無能だと思われる不安 |
「失敗したら、無能だと思われるかもしれない」 |
ネガティブだと思われる不安 |
「他の人の意見を批判したら、ネガティブな人格だと思われるかもしれない」 |
邪魔だと思われる不安 |
「手伝ってほしいと頼んだら、邪魔だと思われるかもしれない」 |
つまり「心理的安全性が高いチーム」とは、次の通り言い換えることができます。
①無知だと思われる不安がない
②無能だと思われる不安がない
③ネガティブだと思われる不安がない
④邪魔だと思われる不安がない
「心理的安全性を高める」という言葉は、どこか漠然としていますよね。より具体的に表現するなら、
「チームメンバーが対人リスクにまつわる不安を感じない状態を作ること」
といえます。目指す地点はここです。
※ここでは必要最低限の知識のみ解説しました。より深く心理的安全性の概念を理解したい方は「心理的安全性とは?意見が言い合えるチーム作りの新概念を徹底解説」をご覧ください。
次ページ「「心理的安全性の高いチームを作る8つの実践方法」