1on1で「話すことがない」から脱却しよう!1on1の効果を高めるテーマ設定、質問の具体例を解説

3.1on1で話すべきテーマの選び方

1on1ミーティングでのテーマを検討するにあたって、前提としたいのは“必ず話さなければならないテーマも、話してはいけないテーマもない”ということです。

つまり、「こんなこと話しても良いのかな?」と思うようなテーマであっても、それが上司・部下の関係性を構築するためのものであったり、会話の糸口になるものであったりする場合は、導入していただいて問題ありません。

例えば、以下の観点に着目してテーマを選んでみてはいかがでしょうか。

・1on1ミーティングを通じて、会社として・上司として達成したい目的は何か?

 ▶︎目的を達成するために一番有効なテーマは何かを考えてみましょう。

・現状の上司・部下の心理的距離感はどのくらいか?

 ▶︎現状関係構築が不十分なのであれば、プライベートの話や雑談なども上手に取り入れながら、相互理解を図りましょう。

・1on1ミーティングに対して、部下が求めていることは何か?

 ▶︎人によってニーズは異なります。ヒアリングなどを通じて、事前にニーズを把握しておくと良いでしょう。

1人ひとりの貢献を見える化→1on1の対話の質向上! ピアボーナスⓇ「Unipos(ユニポス)」とは?

4.1on1で話すテーマ例と具体例な質問例

それでは、具体的に参考になるテーマを7つピックアップし、質問例と合わせてご紹介します。

テーマ①:相互理解を深めるもの

(例)

  • 最近の趣味は?
  • 最近あった出来事は?
  • 仕事で達成したいことは?
  • どんな思いで仕事をしている?

上司・部下の信頼関係を構築するには、部下からの話を聞くだけでなく、上司自身が自己開示することも大切です。

普段は話さないような内容も、2人でいる時は話してくれるという特別感によって、部下も段々と心を開くようになるでしょう。

例えば業務に直接関係のない、趣味の話や近況などでもOK。カジュアルに会話をしてみてください。また、少し照れくさいような仕事に対する熱い思いでも良いのです。大切なのは、“普段話さないようなことを、1on1の場では話す”ことです。

テーマ②:成長を後押しするもの

(例)

  • 仕事で悩んでいることは?
  • 仕事で行き詰まっていることは?
  • どんなスキルが不足していると感じている?
  • 今後挑戦してみたいことは?

1on1ミーティングの大きな目的として、部下の人材育成が挙げられます。部下にとっても、ミーティングを通じて自身の成長を感じられることができたら、1on1の意義を強く感じられるでしょう。

仕事で悩んでいることや行き詰まっていることの相談や、自身が描いている今後のキャリアについて話してみるのはいかがでしょうか。

相談相手ができることで、自信を持って仕事に取り組むことができたり、上司が部下の適性や意向を把握することで、異動やプロジェクトのアサインなど、成長の機会を提供することにもつながります。

テーマ③:チームワーク向上を促すもの

(例)

  • 現状のチームに感じている課題は?
  • チームメンバーとの関係性はどう?
  • 人間関係で悩んでいることはある?
  • どんな組織が理想的?

働きやすい環境を整えるために、チームワークの向上は欠かせません。上司にとっても職場のマネジメントを成功させることは、管理職としての責務です。

普段チームに対して感じている課題意識や、他のメンバーとの関係性などの情報交換をすることで、より良い組織作りのヒントにすることができます。

部下にとっては、自分が感じている課題意識を参考に上司が改善に取り組もうとする姿勢を見ることで、上司に対する信頼度も向上します。

テーマ④:経営について考えるきっかけになるもの

(例)

  • 今会社が置かれている状況についてどう考える?
  • 会社の制度などに対して何か意見はある?
  • 会社が成長するために何が必要だと考える?
  • 自分は組織に対してどんな点で貢献できそう?

経営に関する話題は、他のテーマに比べるとやや難易度の高いテーマです。ある程度ミーティングの回数を重ね、深い話ができるようになってから用いると良いでしょう。

難しいからこそ、若手社員と一緒に考える意味のあるテーマでもあります。

会社の経営に対して、自分ごととして捉え、ボトムアップで意見を述べるという経験は、組織で働く上で非常に大切なものです。

気をつけたいのは、部下の不平不満を発散するだけの場にはしないこと。「では、自分には何ができるか?」という視点を合わせて考えてもらうように促すことがポイントです。

テーマ⑤:自己評価につながるもの

(例)

  • 現状の自身のアウトプットに対してどう感じている?
  • これから改善していきたいことは?
  • 自分で評価できるなと感じていることは?
  • 今後の目標は?

上司と一緒に自己評価を行うことで、自分自身の働きぶりを客観的に見つめ直す機会を作ります。

現時点でできていること、もっと改善できることを整理することで、次に何をすべきなのかを明確化することができます。

ただし、気をつけなければならないのは、あくまでも1on1ミーティングで出た話で人事評価を行うわけではないという前提を共有しておくことです。

人事評価につながるのではないかと意識してしまうと、ネガティブな内容を話さなくなったり、逆にポジティブな内容を誇張して話すようになる恐れがあるからです。

テーマ⑥:家族やプライベートに関するもの

(例)

  • 育児や介護などの状況はどうか?
  • パートナーや子どもとの関係性で困っていることはないか?
  • 冠婚葬祭に関して相談事はないか?
  • プライベートに関して漠然と抱えている不安はないか?

1on1ミーティングでこんなことまで話していいの?という驚きもあるかもしれませんが、1on1ミーティングでは、業務以外のコミュニケーションを取ることも大切なので、全く問題ありません。

しかし、こうしたテーマで話をする際は、お互いの信頼関係が築けていることが前提になります。信頼関係がない状態で、こうしたプライベートの深い事情に介入しようとしたら、抵抗感を持つ部下もいるでしょう。

プライベートの事情を仕事に持ち込むことは本来好ましいことではありませんが、プライベートが上手くいっていない時は、少なからず仕事のパフォーマンスに影響してしまうもの。

困った時に、身近な第三者である上司に頼れる状態は、理想的な関係性なのです。

1人ひとりの貢献を見える化→1on1の対話の質向上! ピアボーナスⓇ「Unipos(ユニポス)」とは?

テーマ⑦:時事・最近の世の中の動向に関するもの

(例)

  • 最近注目しているニュースは?
  • コロナの影響について感じていることは?
  • 防災に対して感じていることは?
  • 環境問題に関して考えていることは?

こちらも意外かもしれませんが、1on1ミーティングでの立派なテーマになります。

時事問題をテーマにすることで、部下が日頃どんなことに興味関心を抱いているのかを知るきっかけになるでしょう。

時事に関するテーマはネタが非常に豊富なため、会話に行き詰まった際や、開始時のアイスブレイクなどにも活用することができます。

次ページ「1on1での対話の質を高めるポイント」

組織に関する悩みを解消しませんか?改善するためのヒントや実践方法をご紹介!

テスト