
「職場で1on1ミーティングをすることになったけれど、どうやって進めればいいんだろう?」
「1on1ミーティングをしているけれど、うまく進められずに効果が上がらない……」
ビジネスパーソンの中には、そんな疑問や悩みを持っている人も多いことでしょう。
1on1ミーティングは、従来の評価面談と同じように行っても効果はありません。
「部下が主役」で、「部下自身が自主的に課題解決の方法を考え、自立的に行動する」ようにサポートするものなのです。
そこでこの記事では、
◾️効果が上がる1on1ミーティングの進め方
を、事前準備・実際のミーティング・事後処理の3フェーズに分けて具体的に解説していきます。
また、
◾️ミーティングのテーマの例
◾️具体的な質問項目
◾️話題に詰まった際の対処法
についても説明します。
さらに、ミーティングをより効果的にするために、
◾️1on1ミーティングの6つのポイント
もお知らせしますので、最後まで読めば1on1ミーティングをどう進めればいいのかが実践的にわかるはずです。
この記事をもとに、あなたの1on1ミーティングがより一層充実することを願っています!
目次
表示する
]1 1on1ミーティングは「部下が何をすべきか」をゴールに進める
1on1ミーティングを効果的に進めるには、かならず守らなければいけないひとつのポイントがあります。
それは、「毎回のミーティングの最後には、かならず部下自身が『課題解決のために自分は何をすべきか』という具体的なアクションプランにたどり着くこと」です。
どんなテーマで対話する場合でも、上司と部下はかならずこのゴールを目指すという共通認識を持って進めてください。
ではなぜこのゴール設定が必要なのでしょうか?
それは、1on1ミーティングの長期的な目標である、「部下が自主的に考え、課題を自己解決し、自立して行動できるように成長すること」を実現するためです。
そのために、ミーティング1回ごとに以下のPDCAサイクルを繰り返していきます。
【毎回の1on1ミーティングで行うべきPDCA】
《Plan》事前準備:ミーティングのテーマを考え共有する |
▽
《Do》ミーティング:部下の話を聞き、部下自身に考えさせる |
▽
《Check》振り返り:上司によるフィードバック、部下による内省、他メンバーからの評価など |
▽
《Action》改善・実行:課題を解決するための改善や、対処法の実行 |
これを定期的・頻回に繰り返すことで、部下の成長を促すのです。
ですが、ただサイクルを回せばいいというわけではありません。
PDCAの「A」が具体的でなければ、部下の成長が期待できないのです。
例えば、部下は「最近、営業目標の達成に今一歩で届かないことが続いている」という課題を抱えていたとします。
ミーティングの結論が「達成できるようにもっと努力しよう」といった精神論や、「1日にアプローチする顧客数をもっと増やせ」などの漠然とした指導で終わってしまえば、部下は課題を解決することができません。
というのも、すでに部下は努力していて、それ以上努力するには時間がない、あるいは方法がわからないなどの理由で困っているからです。
そこで必要なのは、具体的に何をどうすればいいのか、という行動計画です。
例えば、「今日のミーティングの中で、新規顧客の開拓に比重をおきすぎていると感じたので、既存顧客へのアップセルに比重を移して、2:3ぐらいの割合でアプローチするようにします」といった、具体的な行動と数値目標が見えてくれば、すぐに動き出すことができるでしょう。
具体的な行動に移して、その結果をまた1on1ミーティングのトピックとして取り上げる、この繰り返しが、成長へとつながるのです。
ですから1on1ミーティングを進める際には、「最後にはかならず具体的なアクションプランを決めるのだ」というゴールを見失わないようにしてください。