社内のコミュニケーションを活性化するおすすめイベント事例22選

働きやすい環境を作るためには、定期的に社内コミュニケーションイベントを実施することが重要です。

JTBコミュニケーションデザインが実施した「社内イベントに関するコミュニケーション調査」によると、「社内イベントは直接会って話をするいい機会だ」半数以上の社員が回答しており、社員の立場から見ても社内のイベントに関心を寄せていることが分かります。

だからと言って、どのようなコミュニケーションイベントでも実施すればいという訳ではありません。

促進したいコミュニケーションや目的、実施のしやすさなどを考慮し選ばないと思った成果を実感できないままとなってしまいます。

 

そこで、

「どのようコミュニケーションイベントが実施されているの?」

「どのようなイベントなら、コミュニケーションを活性化できるの?」

と気になりますよね。

 

この記事では

【事例付き】社内のコミュニケーション活性化に使えるイベント22

社内コミュニケーションイベントを成功させるポイント

イベントを実施するときの注意点

を解説していきます。

シーンに合わせて実施できるイベント名だけでなく、企業が実践している事例を掲載しているので「このイベントを実施すると、どのようなコミュニケーションが活性化するのか」イメージしやすくなっています。

また、社内コミュニケーションイベントを実施する際の注意点や成功のポイントまで理解できるので、すぐに実施しやすくなるでしょう。

 

ぜひ最後まで読み実施してみたい目的に合う社内コミュニケーションイベントを見つけて、成功するポイントを抑えた社内コミュニケーションイベントが企画できるようになりましょう。

 

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1.【シーン別】社内コミュニケーションイベント事例22

まずは、5つのシーンに分けて社内のコミュニケーションを活性化できるイベントをご紹介します。

実際に導入している事例付きなのでイメージが掴みやすく、社内で実施するかどうかジャッジするヒントにもなるはずです。

紹介する社内コミュニケーションイベントは下記の通りです。気になるシーンがある場合は、早速下記のリンクよりチェックしてみてください。

1-1. 【室内ゲーム系】手間いらずで盛り上がるイベント事例

1-2.【スポーツ系】思い切り体を動かすイベント事例

1-3.【宿泊込み】短期集中イベント事例

1-4.【継続しやすさを重視】実践しやすいイベント事例

1-5.【福利厚生につながる】企業のカラーを活かしたイベント事例

 

1-1.【室内ゲーム系】手間いらずで盛り上がるイベント事例

コミュニケーションイベントにかかる時間や手間を削減したい場合は、場所を選ばずに実施できる室内ゲーム系イベントがおすすめです。

トランプやボードゲームなどの必要なゲームさえ購入してしまえば、空いた時間や定時後の時間を使い手軽にコミュニケーションを図ることが可能。

学生時代の放課後を思い起こすような、楽しいひと時となるでしょう。

手軽にできるからと言って「いつも同じメンバー」「決まった人たちが利用している」という状態ではコミュニケーションの活性化に繋がらないため、

 

・社内でのトーナメント表を作る

・他部署との対戦形式にする

・曜日や日ごとの対戦表を作ってしまう

 

といったように導入方法を工夫してみるといいでしょう。ぜひ、次の事例も参考にしてみてください。

1-1-1.社内ポーカー大会

株式会社ワークスメディアでは、社員が集まる全体会議の後にポーカー大会を実施。

社内に本格的なポーカーテーブルを設置、ディーラーも呼び会場作りにひと手間かけることでムードを盛り上ました。

豪華賞品がかかったトーナメント方式になっており、誰もが試合に参加できるよう配慮しているところが特徴。ゲームに参加していない社員同士もコミュニケーションが取れるよう、軽食の用意もあったそうです。

大勢でカードゲームとしようとすると退屈をする社員が出てしまうことが多いですが、それをうまくカバーし社員が交流できる場としている好事例です。

 

参考:株式会社ワークスメディア公式サイト

社内ポーカー大会

予算

一人:2,000円程度~(軽食・ボードゲーム台レンタル費用など)

参加人数

無制限(プレイするのは4人)

実施時間

2時間程度

促進できるコミュニケーション

役職、部署を越えた交流

メリット

・誰でも簡単に参加できる

・社内で実施できるため、導入しやすい

デメリット

・本格的に実施する場合、レンタル等の手配が必要

実施している企業

株式会社ワークスメディア・株式会社テクロス

 

1-1-2.ボードゲーム

種類が豊富で手軽に遊べるボードゲームは、手軽に実施できるコミュニケーションイベントの一つです。

I.M.Dデザインでは試しにアナログなボードゲームで社内コミュニケーションを図ってみたところ、ゲームの進め方やゲーム中の会話で性格や考え方が推測できることが実感できたそう。

株式会社オーレでは、数種類のボードゲームを持ち寄りボードゲーム大会を実施。それぞれルールやジャンルが異なるため、飽きることなく楽しめたようです。ボードゲームをしていると次第に会話が増えて、自然と社員間でコミュニケーションが取れるように。

ボードゲームにより一度に参加できる人数が異なるため、事例のように社員の人数に合わせて実施方法を工夫してみてください。

 

参考:I.M.Dデザイン公式サイト

   株式会社オーレ公式サイト

ボードゲーム

予算

一人:500円程度~(軽食・ボードゲーム購入費など)

参加人数

ボードゲームによる

実施時間

2時間程度

促進できるコミュニケーション

役職、部署を越えた交流・少人数で密度の高いコミュニケーションが取れる

メリット

・社内で実施できるため、導入しやすい

・ボードゲームさえあれば空いている時間に実施可能

デメリット

・一度に410人程度しかプレイできないため、大人数での実施に向かない

実施している企業

I.M.Dデザイン・株式会社オーレなど

 

1-1-3.ビジネスゲーム

業務時間内に社内コミュニケーションを促進するイベントを組み込みたいときに、支持を集めているのがビジネスゲームです。

職種や階級に合わせた勉強にもなるゲームとなっており、コミュニケーション能力やチーム力、知識を同時に養えるようになっています。

株式会社タニタでは、営業職を対象に営業力強化と組織力強化を目的にビジネスゲームを実施。積極的なゲーム展開で、楽しみながら参加できたとのこと。ゲーム実施後には、主体的にチームや組織に関わっていこうとする姿勢が見られたようです。

「せっかく業務時間内で実施するのなら、業務に結びつくゲームを」と考えている場合は、ぜひ検討してみてください。

 

参考:株式会社タニタ様:「The 商社」での営業力強化・組織力強化 研修

ビジネスゲーム

予算

一人:5,000円程度~(ビジネスゲーム実施費用など)

参加人数

ゲームによる

実施時間

2時間程度

促進できるコミュニケーション

業務内容に沿ったコミュニケーション・同部署内、同業種内でのコミュニケーション強化

メリット

・業務と結びつけた仕事に役立つゲームができる

・業務時間内に実施したい場合に導入しやすい

デメリット

・人数が多くなると、幅広い人とのコミュニケーションが難しくなる

・実施までに打ち合わせ等が必要

実施している企業

株式会社タニタ・ヤフー株式会社・トヨタ自動車株式会社など

 

1-1-4.その他の室内ゲームイベント一覧

カードゲーム

予算

一人:500円程度~(カードゲーム購入費・軽食など)

参加人数

ゲームによる

実施時間

1時間程度

促進できるコミュニケーション

少人数で密度の高いコミュニケーションが取れる・役職、部署を越えた交流

メリット

・時間もかからず場所も取らないため、やりたいときにすぐに実行できる

・トランプやウノなどは比較的誰もがルールを把握しているため、取り入れやすい

デメリット

・大人数では実施しにくい

1ゲームの時間が短く単調になりやすいため、コミュニケーションに繋がらないことも

 

ビンゴ大会

予算

一人:2,000円程度~(軽食代、景品代など)

参加人数

無制限

実施時間

2時間程度

促進できるコミュニケーション

・部署、役職を越えた交流

メリット

・ルールが簡単で実施しやすい

・忘年会、誕生日会など他のイベントと組み合わせやすい

デメリット

・景品などの準備が必要

・コミュニケーションを取らなくても進めることができる

 

1-2.【スポーツ系】思い切り体を動かすイベント事例

同じ目標を掲げ一致団結できるスポーツ系のイベントは、社内のコミュニケーション不足を解決できる方法として近年また注目されるようになってきました。

社内運動会をサポートする「 NPO法人ジャパンスポーツコミュニケーションズ」の実施件数を見てみるると社内運動会の実施件数は毎年増加しており、2012年から2015年までで2倍以上に増えています。

幅広い世代がいる職場や男女ともに活躍している職場では、

 

・チーム分けをして誰もが楽しめるようにする

・年代別のトーナメント式にする

・スポーツに参加しなくても、応援団として参加できる

・設備の整った施設で実行する

 

など導入方法を見直して、コミュニケーションが取れる場となるようにしましょう。

 

参考: NPO法人ジャパンスポーツコミュニケーションズ

1-2-1.運動会

社内の一大イベントとして時間をかけて一致団結し取り組みたい場合には、運動会がおすすめです。

株式会社デンソーは社内運動会に力を入れている企業で長年運動会を止めていましたが、加藤宣社長になり現場を元気にするために復活させたとのこと。

今では製作所の工場単位での予選から始まり、予選を勝ち抜いたチームが本戦に参加できる仕組みとなっており本戦だけでも約3,000人が参加する大イベントとなりました。

運動会を通じて、チームワークを育んでいることが実感できているそうです。

予選や練習、準備など本番までに時間を要する分、その中でもコミュニケーションが活性化するのも運動ならではのメリットでしょう。

 

参考:3000人!デンソーの”社内運動会”がすごい

   社内運動会:事例

運動会

予算

一人:5,000円~(ユニフォーム、軽食代など)

参加人数

無制限

実施時間

本番:1

促進できるコミュニケーション

・部署、支店を越えた交流・チームワークの強化

メリット

・一大イベントとして定着できる

・練習や準備を通じても、コミュニケーションが育まれる

デメリット

・準備に時間がかかる

・参加したい人とそうでない人の差が出る

実施している企業

株式会社デンソー・スターティア株式会社など

 

1-2-2.鬼ごっこ

ここ数年、大人が本気で取り組む鬼ごっこに注目が集まっており、社内コミュニケーションイベントとして活用する企業も出てきています。

フリュー株式会社では社員300人全員で、鬼ごっこを実施。チーム制にすることでコミュニケーション力と知力、体力を使った楽しいイベントとなったようです。

2014年には、渋谷に会社を構えるITベンチャー企業6社対抗の鬼ごっこも開催されており、ルールが単純で分かりやすいからこそ誰でもすぐに取り組めるところが魅力となっています。

チーム制にしたり時間制限や陣地制限としたりとちょっぴり工夫するだけでも、団結力を重視したイベントとして実施できるところが人気の秘訣です。

 

参考:「リアル鬼ごっこ」で社員間のコミュニケーションを活性化!

   渋谷の成長ITベンチャー6社が対決 東京五輪の公開競技候補と話題の「スポーツ鬼ごっこ」で、チームビルディング&渋谷ITベンチャーの団結を図る!

   ネスレなど企業が「鬼ごっこ」導入の理由

鬼ごっこ

予算

一人:0円~

参加人数

無制限

実施時間

1時間程度

促進できるコミュニケーション

・部署、支店を越えた交流・チームワークの強化

メリット

・コストをかけないで実施できる

・ルールが簡単なので、誰でもすぐに取り組める

デメリット

・人数が増えると退屈する人が出る可能性がある

・人数が多い場合、場所を確保する必要がある

実施している企業

ネスレ日本、フリュー株式会社など

 

1-2-3.その他のスポーツ系イベント一覧

サッカー・野球・テニス・ゴルフなどの個別スポーツ系

予算

一人:500円~(施設レンタル代など)

参加人数

無制限

実施時間

2時間程度

促進できるコミュニケーション

・部署、支店を越えた交流・チームワークの強化

メリット

・準備に時間をかけず、すぐに実施できる

・ルールが分かりやすく、誰でもすぐに取り組める

デメリット

・特定のスポーツが得意な人のみの参加となる傾向がある

・チーム決めを工夫しないと、コミュニケーション活性化につながらない

 

サバゲー

予算

一人:1,000円程度~(施設レンタル代など)

参加人数

20名程度

実施時間

2時間程度

促進できるコミュニケーション

・部署、支店を越えた交流・チームワークの強化

・団結力を高める

メリット

・話題性があるので興味を持ってもらえる

・チーム戦となるため、団結力を高められる

デメリット

・大人数では実施しずらい

・興味を持ってもらえる世代が限定される

 

ドッジボール

予算

一人:500円~(施設レンタル代)

参加人数

無制限

実施時間

2時間程度

促進できるコミュニケーション

・部署、支店を越えた交流・チームワークの強化

メリット

・ルールが分かりやすく、実践しやすい

・コストがかからない

デメリット

・チームにより力の差が出ないようにする必要がある

・女性からの人気が低い

 

マラソン・駅伝大会

予算

一人:0円~

参加人数

無制限

実施時間

2時間程度

促進できるコミュニケーション

・部署、支店を越えた交流・チームワークの強化

メリット

・コストをかけないで実施できる

・チーム対抗にすると盛り上がる

デメリット

・得意な人と苦手な人がはっきり分かれてしまう

・練習が必要

1-3.【宿泊込み】短期集中イベント事例

短時間で社員同士の結束を強めたい場合は、一緒に過ごす時間が長くなる「宿泊込み」のコミュニケーションイベントがおすすめです。

職場とは違う環境に行き業務外のことに取り組むことで、職場では発見できない人柄や良さを認識し合うことができるでしょう。

しかし、宿泊込みとなると時間と予算がかかるため「どのようにコミュニケーションを活発化させるのか」を検討し計画的に実施しないと、労力だけ費やしたという結果で終わってしまいます。

そこで、企業ではどのような工夫をしながら実施しているのかぜひチェックしてみてください。

 

1-3-1.合宿(キャンプ)

合宿やキャンプは、料理やテント張り、片付けなど仲間と力を合わせなければできないことが多く、自然とコミュニケーションを取る機会が増えるイベントです。企業によっては年間行事の一つとして、毎年実施しているところもあります。

飲食店を展開する株式会社エイムエンタープライズは「繫忙期を前に団結力を強化し、同じ思いで業務に取り組めるように」と一泊二日の合宿を実施。

合宿の一大イベントとして、チャンバラ合戦を取り入れたそうです。相手のチームに勝つための戦略を考えたり真剣にゲームに挑んだりする中で、チーム力に磨きがかかったとのこと。合宿とイベントの相乗効果で、コミュニケーションを活性化させた事例です。

また、面白法人カヤックでは、理念共有やコミュニケーション活性化を目的として年に2回「全員社長合宿」を実施。

全員が社長になったつもりで行う合宿なので役職の壁がなくなり、年齢や勤務年数問わずコミュニケーションが取れるようになるそうです。

この他にも、日清食品ホールディングスでは、主に新任管理職を対象に「無人島合宿」を行っています。通常の生活から離れて3日間無人島生活をする中で、精神的にも肉体的にも「骨太の管理職」育成を目指しているとのこと。

チームを組み過ごすことで判断力やリーダーシップ、そして強固な団結力が生まれるそうです。

事例からも分かるように、キャンプや合宿は時間や費用を費やすからこそ、企業の特色を活かした有意義なイベントとして実施することが大切です。

毎年恒例のコミュニケーションイベントを作りたい場合や、部署や年代問わず団結力を高めたい場合に向いています。

 

参考:極限状態から帰還した社員はどう変わる?日清食品が「無人島サバイバル研修」をする理由

   面白法人カヤック公式サイト

  【社員旅行】キャンプ場でチームビルディング!?チャンバラ合戦 -戦 IKUSA-やってみた

   川田工業株式会社公式サイト

合宿(キャンプ)

予算

一人:20,000円程度~

参加人数

無制限

実施時間

1泊~2

促進できるコミュニケーション

チームの団結力アップ・役職、部署を越えた交流

・モチベーションや会社理念の共有

メリット

・短期間で互いのことを深く知れるコミュニケーションが取れる

・職場とは異なる環境で普段とは違う一面に気付ける

デメリット

・費用がかかるので、会社の規模によっては実施しにくい

・宿泊となると育児等で参加できない人が出てくる

・計画に時間がかかるので、担当をつける必要がある

実施している企業

株式会社エイムエンタープライズ・面白北海道カヤック・日清食品ホールディングス・川田工業株式会社など

 

1-3-2.その他の宿泊込みのイベント一覧

海外インセンティブミーティング

予算

一人:200,000円程度~(目的地による)(交通費・宿泊費・イベント費など)

参加人数

無制限

実施時間

2泊~

促進できるコミュニケーション

・役職、部署を越えた交流・モチベーションや会社理念の共有

メリット

・特別な環境を提供しモチベーションが上がっている状態でコミュニケーションが図れる

・企業にとって福利厚生の一環としてアピールできる

デメリット

・コストと時間が必要になる。

・社員の選抜が難しい。

 

登山

予算

一人:15,000円程度~(交通費・テント、備品のレンタル代・食事代など)

参加人数

無制限

実施時間

1泊~2

促進できるコミュニケーション

チームの団結力アップ・役職、部署を越えた交流

・モチベーションや会社理念の共有

メリット

・短期間で互いのことを深く知れるコミュニケーションが取れる

・職場とは異なる環境で普段とは違う一面に気付ける

デメリット

・天候に左右される

・体力に差があるため、どのレベルに合わせるのか検討が必要

 

1-4.【継続しやすさを重視】実践しやすいイベント事例

せっかくコミュニケーションイベントを実施しても、継続が難しいとコミュニケーション活性化にまで結びつけることができません。

心理学には「ザイオンス効果」というものがあり、1回の時間は短くても接触回数が多いほど親しみを感じやすいと言われています。

継続しやすいコミュニケーションイベントを実施すれば、回数を重ねるほど社員同士の関係性が良好になると考えられるでしょう。

企業では、継続しやすさを重視したコミュニケーションイベントとしてどのようなことを実施しているのか参考にしてみてください。

1-4-1.ウォーキングミーティング

「ウォーキングミーティング」とは、その名の通り歩きながらミーティングをすることです。会議室や机上で終わらせてしまう部下や上司との会話を、外に出てわざわざ歩きながら行うのがポイント。

スティーブ・ジョブズ氏やオバマ元米大統領も実践していたと言われる方法で、健康維持や発想の転換、コミュニケーション不足の解消に一役買ってくれます。

ワークスタイル研究所では、実際に上司と部下で30分歩きながら報告や相談を行う実験をしたそうです。実施後には「会議室とは違い横並びで歩けることで緊張せず、ポジティブに会話ができる」「会話ベースで相談や報告ができ、仕事に前向きになれる」との感想が。

忙しくてコミュニケーションイベントが実施しにくい場合でも、時間や曜日を決めてしまえば手軽に導入できます。

 

参考:Walking Meetingプロジェクト

   株式会社ぐるなび公式サイト

ウォーキングミーティング

予算

一人:0円~

参加人数

2~4

実施時間

30分~1時間程度

促進できるコミュニケーション

業務内容に沿ったコミュニケーション・部下や上司、チームなど少人数でのコミュニケーション強化

メリット

・忙しい人でも手軽に実施できる

・運動不足解消や息抜きにも繋がる

デメリット

・限られた少人数でしか実施できない

実施している企業

株式会社ぐるなび

 

1-4-2.社員誕生日パーティー

誕生日パーティーは、社員が多ければ多いほど毎月実行できるので継続しやすいイベントの一つです。楽天株式会社では毎月必ず誕生月の社員が集まる誕生日パーティーを実施し、コミュニケーションの場として活用しているそうです。

この誕生日パーティーには300名を超える社員が集まるのですが、社長が毎回参加し直接会話をしたりざっくばらんにコミュニケーションを取ったりしているとのこと。

同じく、バンダイナムコエンターテインメントも、立場や部署を超えてコミュニケーションを取ってもらいたいという思いから「バンナム誕生会」を開催。

こちらも社長自ら参加し、積極的に社員と関わり会話を楽しんでいるようでした。事例のように誕生日会も実施方法によって、コミュニケーションの場として活用することができます。

 

参考:楽天株式会社 企業インタビュー

   アソビモットなオフィス環境その1|社員のお誕生祝い「バンナム誕生会」レポ

社員誕生日パーティー

予算

一人:2,000円程度~(軽食・プレゼント・会場費など)

参加人数

無制限

実施時間

2時間程度

促進できるコミュニケーション

役職者と直接対話ができる・部署、支店を越えた交流

メリット

・社員への労いとコミュニケーション活性化が同時にできる

・規模によっては支店、営業所の垣根を越えて実施できる

デメリット

・規模によっては経費がかかる

・誕生日を迎える人への連絡など意外と手間がかかる

実施している企業

楽天株式会社・バンダイナムコエンターテインメントなど

 

1-4-3.シャッフルランチ

毎日のランチタイムを有効活用し、コミュニケーションを促進するのが「シャッフルランチ」です。

株式会社メルカリは、月に一回シャッフルランチを実施しています。シャッフルランチ実施までのフローをできるだけ自動化しており

 

クラウドツールを利用し、社員をランダムに選択したチームを作る

自動でチームのグループが作成される。社員のGoogleカレンダーより全員の予定が空いている日を、自動的にピックアップし投稿。

グループメンバーの投票により、開催日が決定

おすすめの店舗が自動投稿され、お店選びの時間も省ける

 

という流れで実施しているそうです。ランチを実施するまでの手間が省けたことで実施率が向上。ランチ後には「話せてよかった」という前向きな意見が多く、コミュニケーションの一環を担っているとのこと。

社員に負担のない回数と方法で継続していけば、貴重なコミュニケーションの機会として社員にも浸透するでしょう。

 

参考:52.4%→72.4%へ実施率アップ!非エンジニアが挑んだ「シャッフルランチ自動化」

シャッフルランチ

予算

一人:1,000円程度~(ランチ代)

参加人数

5~10名程度

実施時間

1時間程度

促進できるコミュニケーション

・部署、役職を越えた交流・少人数でのコミュニケーション活性化

メリット

・社外のリラックスできる環境で、交流ができる

・ランチタイムを有効活用し、実施できる

デメリット

・ランダムに選択されるので、人員によっては盛り上らないことも考えられる

・昼食のプライベートな時間が削られると感じる社員もいる

実施している企業

株式会社メルカリ・サイボウズ株式会社・コネヒト株式会社など

 

1-4-4.フライデーイベント

ほっと一息つける週末前の金曜日を利用し、社内でコミュニケーションを促進するイベントを実施している企業もあります。

ロバート・ウォルターズ・ジャパンは、毎週金曜日に「フライデードリンク」を実施。お酒やソフトドリンクを飲みながら、年齢や部署を問わずコミュニケーションを取れる場として設けているそうです。

業務が忙しく落ち着いてコミュニケーションを取れない場合には、コミュニケーションの場を提供するだけでも社員同士が会話をするきっかけとなります。

 

参考:ロバート・ウォルターズ・ジャパン公式サイト

フライデーイベント

予算

一人:1,000円程度~(軽食代など)

参加人数

無制限

実施時間

2時間程度

促進できるコミュニケーション

・部署、役職を越えた交流

メリット

・準備がしやすく手軽に実施できる

・毎週金曜日と決まっているため、社員が参加しやすい

デメリット

・参加する社員としない社員の差が出てくる

・毎週一定の人数が集まるとは限らない

実施している企業

ロバート・ウォルターズ・ジャパンなど

 

1-4-5.その他の継続しやすさを重視したイベント一覧

バーベキュー大会

予算

一人:4,000円程度~(食材、場所代など)

参加人数

無制限

実施時間

3時間程度

促進できるコミュニケーション

・部署、役職を越えた交流

メリット

・一度道具を揃えれば定期的に開催できる

・社内とは異なる環境で、コミュニケーションを取りやすい

デメリット

・用意や片付けなど、一定の社員に負担がかかりやすい

・人数が増えると、仲のいい写真で集まってしまいがち

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1-5.【福利厚生につながる】企業のカラーを活かしたイベント事例

最後にご紹介するのは他社ではなかなか真似できない、企業の特色を活かした社内コミュニケーションイベント事例です。

自社でしか実施できないイベントが1つ、2つあると他社と差別化できる大きな魅力となります。社員にとっては福利厚生や「この会社で働きたい!」と思う決め手となることも。

自社ではどのようなことが実践できるのか考える上での参考にしてみてください。

 

1-5-1.クライアント先のスポーツ観戦

株式会社DYMでは、社員のコミュニケーション増加、チームワークの創出を目的としてスポンサー先のスポーツ観戦を行っているそうです。

スポーツ観戦後には「普段は部署が異なる社員と一緒に応援することで親睦が深まった」「久しぶりのスポーツ観戦はストレス解消になる」という声が。

会社から外に出て感動を共有するのは、コミュニケーションの活性化につながるでしょう。

 

参考:全社員でDYMのスポンサー先であるFC東京の試合観戦を行いました!

スポーツ観戦

予算

一人:2,000円程度~(軽食・交通費など)

参加人数

20名程度

実施時間

3時間程度

促進できるコミュニケーション

部署、支店を越えた交流

メリット

・感動を共有できる

・他部署の社員とも一丸となって応援できる

デメリット

・席数に限りがあるため、参加人数が絞られる

・参加者全員とはコミュニケーションを取りにくい

実施している企業

株式会社DYM

 

1-5-2.カヌー大会

東京ディズニーランドを運営している株式会社オリエンタルランドでは、毎年社員コミュニケーションイベントの一環としてカヌー大会を実施しているそうです。

チームワークを養い職場の一体感を作り出すことを目的としており、11人が一つのチームになり競い合うところがポイント。

ディズニーランド内のアトラクション「ビーバーブラザーズのカヌー探険」を使用し、開演前のディズニーランドで熱い戦いが繰り広げられるとのことです。

中には、数年間同じチームで出場しているケースもあり、カヌー大会を通じて新たな結束が生まれていることが分かります。

他社では実施できない内容ですが、社員の満足度が高く意欲的に挑戦しようとしている姿が伺える好事例です。

 

参考:東京ディズニーリゾート公式ブログ

カヌー大会

予算

参加人数

無制限

実施時間

3時間程度

促進できるコミュニケーション

・部署、役職を越えた交流・結束力の強化

メリット

・毎年恒例のイベントとして社員が前向きに取り組める

・チーム制にすることで、役職や部署問わず関われる

デメリット

・練習や予選などイベントに時間を費やす

実施している企業

株式会社オリエンタルランド

 

1-5-3.社員用キッチンでランチタイム

レシピサイトを運営しているクックパッド株式会社は、広々とした社員専用のキッチンを設けています。食材はまかないとして用意されており、ランチタイムには社員が自ら料理をし仲間と食べることでコミュニケーションが活性化しているとのこと。

社員用キッチンで料理を作っているだけでも「何を作っているの?」「この料理のコツは?」など自然に声をかける社員も増え、コミュニケーションのハブとしての役割も担っているそうです。

自社の強みを活かしそれを基盤にコミュニケーションが円滑化している事例の一つだと言えるでしょう。

 

参考:社員が「自然と」ユーザー目線に立つ仕掛けは、ランチタイムにあった|クックパッド株式会社

   クックパッド株式会社公式サイト

社員用キッチンでランチタイム

予算

一人:0円~

参加人数

10名程度

実施時間

1時間程度

促進できるコミュニケーション

業務に活かせるコミュニケーションの活性化・部署、支店を越えた交流

メリット

・社員同士が自然とコミュニケーションが取れるようになる

・業務に活かせるつながりができる

デメリット

・利用する社員に偏りが出やすい

実施している企業

クックパッド株式会社

2.社内イベントを成功させる3つのポイント

せっかく社内イベントを行うならコミュニケーション活性化につながるのはもちろんのこと、社員の満足度も高く「また実施したい!」と思ってもらえるようにしたいですよね。

ここでは、社員イベントを成功させるための3つのポイントをご紹介します。社内イベントを実施する前にぜひチェックしてみてください。

2-1.目的が達成できる社内イベントを選ぶ

有意義な社内イベントにするには、目的に合った社内イベントを実施することが欠かせません。

ただ単に「やってみたい!」という気持ちで選ぶのではなく、下記の5つのチェック項目を抑えながら選択するようにしましょう。

 

とくに、重要なのはです。

コミュニケーションを活性化できるイベントでも「どのようなコミュニケーションが活性化できるのか」は、それぞれ異なります。

部署や役職を越えて社内全体のコミュニケーションが図れる場を提供したいのに、少人数でしか実施できないイベントを選んでは思ったような効果が得られません。

イベントを選ぶ前に、フォーカスを当てたいコミュニケーションを決めておくようにしましょう。

また、どれだけすてきなイベントを用意できても社員が参加できなければ意味がありません。大人数型のイベントの場合は事前にアンケートを取り、できるだけ多数が参加できる日を選びましょう。

少人数でしか実施できないイベントの場合は、予定を聞きながら何日かに分けて開催するのも一つの方法です。

2-2.イベント当日まで社員のモチベーションをあげる工夫をする

社内イベントの当日だけ気合いを入れても、社員が「参加してみよう」「社内イベントが楽しみ」という気持ちになれません。

社内イベントに参加するまでのモチベーションを高めるような工夫をしてみましょう。イベントにより取り組める内容に限りがありますが、例えば下記のようなことが実施できます。

【社員のモチベーションをアップさせるための一例】

 

・社内のクラウドツールなどを使い、社内イベントの内容や見どころを共有する。

・予選や準備が必要がイベントの場合は、予選の様子を共有する。

・イベントが近づいてきたら、去年の様子など開催の実例を共有する。

・イベントに参加をすることでどのようなメリットがあるのか明確にしておく。

・社長が社外の人などゲストが登場する場合は、事前に伝えて参加意欲を仰ぐ。

 

「つまらない」という気持ちで参加するよりも前向きな気持ちで参加したほうが積極的にコミュニケーションを取りたくなり、その結果として満足度がアップします。

ぜひ、当日だけ気合いを入れるのではなく、イベント実施前から社員に働きかけをしてきましょう。

2-3.進行や準備ができない場合は代行会社を使う

宿泊系やスポーツ系などの社内イベントは、当日の進行や備品などの用意、場所の確保やチーム分けなど準備しなければならないことがたくさんあります。

だからといって手を抜くと当日の進行に支障をきたして、思うような成果を実感できなかったという事態になりかねません。

「日頃の業務がある中で、社内イベントの準備まで手が回らない」という場合は、代行会社を利用し無理なく円滑び進めるのも一つの手段。

実績やノウハウのあるプロにイベントに関する業務を一任できれば当日のミスが少なく、満足度の高い社内イベントが実現するでしょう。

 

3.社内イベントを実施するときの注意点

最後に、社内イベントを実施するときの注意点をご紹介します。

あくまでも、社員にとって有意義であり社内コミュニケーションに繋げるという視点を持ちつつ、次の3つの注意点にも目を向けてみてください。

3-1.強制参加にしない

せっかく社内イベントを実施するのなら、一人でも多くの社員に参加してほしい気持ちはありますが「必ず参加!」と強制するのはパワハラに捉えられてしまうことがあります。

とくに、休日を使うイベントは社員にもそれぞれ予定があるので強制しないようにしましょう。

できるだけ社員に参加してもらいたい場合には

 

・業務時間内や業務時間後、会議後にできるイベントを検討する

・休日を使う場合は、振替休日を検討する

・長時間拘束するイベントは避ける

・イベント参加でポイントなどが貯まる仕組みを作る

 

というポイントに着目をして、イベントを検討してみてください。

それと同時に、「社内イベントを成功させる3つのポイント」でも述べたように、社員が自ら前向きに参加したくなるような環境を整えることも大切です。

3-2.一方的なイベントで終わらせない

2016年12月にJTBコミュニケーションデザインが実施した「社内イベントに関するコミュニケーション調査」をみてみると、社内イベントの良くなった点として「一方的に聞くだけで退屈だった」「一部社員のみの参加だった」が25.9%、「マンネリ化している」が23.1%を占めています。

社内イベントの良くなった点

一方的に聞くだけで退屈だった

25.9%

一部社員のみの参加だった

25.9%

マンネリ化している

23.1%

社長や役員の話が長い

16.7%

進行がスムーズではなかった

8.1%

 

逆に、社員イベントのよかった点をみてみると「参加型で自分たちも一緒に楽しめた」が29%、「社員全員が同じ場所に集まった」が48%という結果に。

社内イベントのよかった点

社員全員が同じ場所に集まった

48%

参加型で自分たちも一緒に楽しめた

29.9%

会社や同僚・上司について知ることができた

26%

社長の話が直接聞けた

17.3%

食べ物や飲み物がよかった

20.2%

アンケートの結果から分かるように「一部社員だけが楽しむ」「一方的な話、企画にしない」という2つの点に注意しましょう。

今回、第1章でご紹介したような社員が直接コミュニケーションを取れるイベントを実施すれば、満足度が高くなる傾向にあります。

 

参考:社内イベントに関するコミュニケーション調査

3-3.社内イベントの様子は共有する

社内イベントを実施したことで満足してしまっては、次に繋げていくことができません。

 

社員イベントが終わったら必ずその様子を共有するようにしましょう。

共有することで次回のイベントへのフィードバックになったり、参加できなかった社員が「参加してみたい」と思うきっかけとなったりします。

とくに、リアルタイムでの写真やレポートの共有は社員同士の会話のネタにもなるので、社内のクラウドツールなどを利用し、素早く展開するといいでしょう。

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4.まとめ

いかがでしたか?

 

今すぐ社内のコミュニケーションを活発化できるイベントが検討でき、成功ポイントや注意点を踏まえて実施するところまでイメージができたかと思います。

 

それでは最後に、記事の内容を振り返ってみましょう。

 

◎社内のコミュニケーションを活性化するイベントは、シーンで分けると次の5

 

1)【室内ゲーム系】手間いらずで盛り上がるイベント:ボードゲームやトランプなど社内でも手軽実施可能。どちらかといえば、少人数でコミュニケーションを活性化させたいときにおすすめ。

 

2)スポーツ系】思い切り体を動かすイベント:運動会や鬼ごっこなど、アクティブなイベント。規模や実施方法による予選等が必要となるが、その過程でも団結力やコミュニケーション力を養える。

 

3)【宿泊込み】短期集中イベント:キャンプや登山など宿泊付きで実施。費用と時間はかかるが、短期集中で結束力を高められる

 

4)【継続しやすさを重視】実践しやすいイベント:誕生日パーティーやシャッフルランチなど、定期的に開催しやすいイベント。幅広い社員とコミュニケーションが取れるようになる。

 

5)【福利厚生につながる】企業のカラーを活かしたイベント:スポーツ観戦など会社の特色を活かしたイベント。コミュニケーション活性化だけでなく、他社にはない福利厚生にもつながる。

 

◎.社内イベントを成功させるポイントは次の3

1)コミュニケーションを活発化させたい目的が達成できる社内イベントを選ぶ

2)社内での告知など、イベント当日まで社員のモチベーションをあげる工夫をする

3)準備に時間が割けない場合は、代行会社を使うの成功への近道

 

◎最後に、社内イベントを実施するときの注意点は

1)社員を強制的に参加させない

2)社員が受け身となるような一方的なイベントで終わらせない

3)社内イベントの様子は共有して次回に活かす

 

この記事をもとに、実施したい社内のコミュニケーション活性化イベントが決定でき「参加してよかった」「以前よりミュニケーションが取れるようになった」という社員の声が聞こえるイベントが実施できることを願っています。

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