自社にピッタリの施策が選べる!社内コミュニケーション施策10選

企業が発展していく上で、社内コミュニケーションの活性化、円滑化はとても重要な課題です。

しかしながら、

「コミュニケーションが大切なのはわかっているが、具体的な施策がなかなか見えてこない……

と頭を悩ませる人事や経営部署の方は多くいらっしゃるでしょう。

そこで本記事では、社内コミュニケーションを活発化させる施策を10選ご紹介します!

・社内報
・経営層(上司)と社員(部下)の面談
・運動会
・合宿(キャンプ)
・ビジネスゲーム
・社員誕生日パーティー
・シャッフルランチ
・コミュニケーション研修
・社員食堂
・社内通貨

このような施策はいずれも以下のような目的で行われます。

・社内の連携を強化する
・会社としての目標やビジョンの共有
・社員同士の交流とそれによる個々の能力UP
・社内連携強化と個々の能力UPによる生産性の向上
・離職率低下(社員の定着)

記事では10選の施策について、それぞれの内容や得られる効果をわかりやすく解説していきます。
それらを知ることで、自社にはどんな施策が合うかが具体的にイメージできて、検討しやすくなるでしょう。

さらに、施策への取り組みにより成果を得た7社の例と、実施する際の注意点をお伝えしていきます

最後まで読んで頂ければ、御社に適した施策が選べ、実行できるようになります。

本記事を参考に、ぜひ社内コミュニケーション対策に前向きに取り組んで頂けたらと思います。


1.社内コミュニケーションが活性化する施策10

社内コミュニケーション活性化の為に効果のある施策は、大きく6つに分類されます。

・社内報
・経営層(上司)と社員(部下)の面談
・社内イベント(レクリエーション)
・コミュニケーション研修
・社員食堂
・社内通貨

表にまとめると以下のようになります。

【社内コミュニケーション活性化の為の施策一覧】

施策

内容

社内報

会社から社員や従業員に向けて発信する情報。
形態には冊子、Web、ビデオなどがある。

経営層(上司)と社員(部下)の面談

経営層と社員、または上司と部下で月12回程度のペースで11で行う面談。目標や課題、個人の評価、将来などについて話をする。

社内イベント(レクリエーション)

会社全体で、あるいは部署ごとに、コミュニケーション向上やチームビルディングを目的に行う催し物全般。


・運動会
・合宿
・ビジネスゲーム
・社員誕生日パーティ
・シャッフルランチ
など

コミュニケーション研修

コミュニケーションの基礎について改めて理解し、コツやヒントを得るために行う研修。講師を招いたり、専門業者のプログラムに基づいて行われる。

社員食堂

企業など会社の中にある給食や食事を作る施設、そこで社員が食事を摂れる食堂。

社内通貨

企業が自社の社員向けに発行する社内限定の通貨。
日常に使用するのと同じ紙幣のようなもの、システムで管理されているものなど様々な形態がある。

社内での決済に使える他、社員同士が感謝や評価を添えて贈り合える仕組みとして社内通貨を導入すると、コミュニケーション活性化につながる。

それでは、イベント(レクリエーション)例の5つを含めて10選をひとつずつ解説していきます。

御社に適した施策を選択できるよう、具体的な内容や効果をしっかり理解していきましょう。

1-1.社内報

社員や部署間、経営陣と社員をつなぐコミュニケーション手段のひとつとして「社内報」があります。
社内報とは、会社から社員や従業員に向けて発信する情報のことで、これによって全社員が会社の理想や考え方を共有することができます。

形態として冊子、Web、ビデオなどがあり、これまでは冊子が主流でしたが、昨今はWebでの社内報が増える傾向にあります。

【内容(企画例)
1.部署や社員の紹介
社内の部署の業務について案内をします。また、所属の社員についてプロフィールや個性を紹介していきます。もしくは本人に、業務に対する思いや、自分の役割などを含めた自己紹介を書いて貰うのもいいでしょう。
多くの社員に他部署の業務や雰囲気、普段関わらない人について理解してもらうきっかけになります。

2.経営陣の紹介
上層部の人たちの紹介をしていきます。ご本人達にメッセージを書いてもらうのも良いでしょう。
業務についてばかりでなく、自分の新人時代の話、失敗談なども載せると、一般社員も経営陣を身近に感じるのではないでしょうか。

3.会社の歴史の紹介
会社の歩んできた歴史、現在の状態へ至るまでの経緯などを伝えることで、社員の会社への理解が深まります。
自分の立場も見えてきますし、会社への思い入れが深くなるきっかけにもなり得ます。

4.イベントや講座の紹介
開催予定の講座やイベントを紹介して、社員に学びやコミュニケーションの機会を告知、提供します。
イベント終了後に写真や感想を発信すると、参加できなかった社員にも様子を伝えることができます。
社内にサークルがある場合は、その活動や参加誘致なども社内報で発信すると良いでしょう。

【効果】
社内報は、会社の社風や文化、経営ビジョンや経営方針を社員全体で共有するために有効な施策です。
社員の紹介から、連絡や報告、慶弔を伝えることにも使えます。
各部署の取り組みや成果を掲載することで、社員のモチベーションを上げ、社員と会社、社員間の親睦を深めるのに役立ちます。

1-2.経営層(上司)と社員(部下)の面談

経営層と社員、または上司と部下の面談も、両者のコミュニケーションを強化するのに有効な施策です。

【内容】
面談内容は時によって違うと思いますが、仕事の話に終始するのではなく、世間話や最近の出来事などで雰囲気を柔らかくしながら、距離を縮めていくようにします。

上司からは主に部下に今後の目標や課題、部下への評価などを伝えます。この時重要なのは、伝えるだけでなく相手の意見も聞くことです。
部下の目標や希望、悩み、将来の志望などを聞くことで、目標や方向性を共有しやすくなります。

聞いた後は、状況やその人の個性に合わせたアドバイスや指導をしていきます。

【注意点】
1対1の面談ではどんなに「リラックスして」「本音で」といわれても下の立場の人は緊張してしまうものです。並んで座る、会議室ではなくカフェで行う、ランチミーティングにするなど話しやすい環境を作り出す工夫が必要です。

面談をコミュニケーション施策として実行する場合、少なくとも月に12回くらいのペースで行うことが必要です。ある程度頻繁に向き合うことで話しやすくなり、理解も深まります。

【効果】
効果的な面談を行うと両者は理解を深め、部下は評価を、上司は信頼を得ることができます
社員(部下)は目標を常に意識するようになりますし、双方の信頼関係も深まっていくでしょう。そうなると、組織も活性化して生産性が向上し、企業業績のアップにもつながります。

1-3.イベント(レクリエーション)

社員同士のコミュニケーションを活発にする為には、定期的に社内イベントを実施することが効果的です。
社内イベントは楽しみながら社員同士の結束を強めることができます。

以下に多くの企業でも取り入れられている、成果を得やすいイベントを5つご紹介します。

・運動会
・合宿(キャンプ)
・ビジネスゲーム
・社員誕生日パーティー
・シャッフルランチ

自社の目的に合ったイベント、実施のしやすさなどを考慮しながらご覧頂けたらと思います。

1-3-1.運動会

チーム別に様々な競技を行う運動会は、大人が行っても白熱し盛り上がります。

【内容】
子供の運動会にあるのと同じような競技(玉入れ、綱引き、障害物競走、騎馬戦)をチームに分かれて行って、それぞれ勝利を争います。

【効果】
チーム一丸となって勝利をめざすことで団結力がアップします。チームのために自分の力を発揮したいという個々のモチベーションが上がります。

また、実施に向けての準備まで皆で行うようにすることで、コミュニケーションを取る機会が増え、一致団結して取り組めるようになります。
準備や練習など本番までに時間を要する分、その中でも社員同士のコミュニケーションが活性化するのが運動会のメリットといえます。

選手として参加しない社員がいる場合は、応援という形で加わると良いでしょう。

参加人数

20名程度〜(大人数可)

実施時間

本番1

予算

1人3,000円程度

1-3-2.合宿(キャンプ)

短時間で社員同士の結束を強めたい場合は、一緒に過ごす時間が長くなる「宿泊込み」のコミュニケーションイベントが有効です。

合宿やキャンプでは、料理や寝床の設置、片付けなど、仲間と力を合わせなければ乗り越えられないことが多く、自然と参加者同士コミュニケーションを取る機会が増えます。

【内容(例)
無人島合宿
携帯電話、腕時計、細部など普段の必需品である私物を没収し、最低限の物資を与えて、チーム単位(5名〜7名)で1日〜3日程度の無人島合宿を行います。

サバイバルキャンプ
キャンプ場を借り切って行います。5名〜7名ほどでチームを作って制限された条件(火起こしなど完全自炊、寝床は数枚のブルーシートで自作する、など)の中で34日のキャンプ研修を行います。

【効果】
チーム内で助け合い、アイデアを出し合って苦境を乗り越えることで団結力が高まり、務年数問わずコミュニケーションが取れるようになります。

職場とは違う環境に行き業務外のことに取り組む中で、日頃発見できない上司や同僚、部下の人柄の良さを知ったり、お互いを認識し合うことができ、信頼関係や絆が強くなります。

参加人数

無制限

実施時間

1泊〜3

予算

1人20,000円〜

1-3-3.ビジネスゲーム

業務時間内に社内コミュニケーションを促進するイベントを組み込みたいときに、支持を集めているのがビジネスゲームです。

職種や階級に合わせた勉強になるゲームもあり、コミュニケーション能力やチーム力、知識を同時に養えるようになっています。

【ビジネスゲーム(例)】
The 商社」
3〜6人程のチームを組んで、他のチームとさまざまな交渉を行いながら自社を拡大していくゲームです。

常にビジネスマン同士の取引として交渉に臨まなければならず、参加者はゲームを通じて自発的にWin-Winの関係を成立させることの重要さに気づきます。

チーム共通の体験である所から、チームビルディングとして効果的に働き、リーダーシップも自然に身につくビジネスゲームです。(1チーム3名〜6名。30150人に対応)

参照:株式会社プロジェクトデザイン「The 商社」

「野球のポジション当てゲーム」
ジグソーメソッドと呼ばれる手法を用いており、各人が持っているバラバラな情報を繋ぎ合わせると正解に辿りつける、コミュニケーション力UPに効果的なゲームです。

・最初に、皆はS社の本社総務課員で、明日の関連会社野球大会の名簿作成の為にメンバーとポジションを主催会社に知らせなければいけない設定が説明されます。(情報を知る係長や野球部関係者とは連絡がつかない状況)
・各チームに情報の書かれたカードが配られる。(他人に配られたカードを見る事はできない)
・チーム内で情報カードに配られた内容を共有しながら、ポジションを特定していきます。

ただ情報を共有しただけではポジションが特定できない設定になっており、自然とチーム内で話し合いが生まれます。
自分が持っている情報を論理的に伝える事、集まった情報を図表にして整理していく能力も養われます。(4名〜100名以上。1チーム4名〜6名推奨)

参照:株式会社ハートクエイク コミュニケーションゲーム「野球のポジション当てゲーム」

NASAゲーム」
チーム内でのコンセンサス(合意形成)を学ぶのに効果的なゲームです。

・最初に、皆が宇宙船に乗って月面に着陸しようとしている宇宙飛行士であること、月面には母船が待っているが機械の故障で母船から約200マイル離れた所に不時着してしまった状況設定が説明されます。
・(個人ワーク)各自で、無事に母船に辿りつくために壊れずに残っている15アイテムに対して重要度の高いものから順位をつけていきます。
・(グループワーク)チーム内で個人の意見を出し合って話し合い、チームとしての回答を出します。
チームごとの解答発表が終わった段階で、公式解答との差が1番近いチームが優勝となります。

多数決や諦めではなく、協調的な合意形成のプロセスについて体験を通して学ぶことができるゲームです。
チームで問題解決にあたることの重要性についても気づきを得ることができます。(4名〜100名以上。1チーム4名〜6名推奨)

参照:株式会社ハートクエイク コンセンサスゲーム「NASAゲーム」

【ビジネスゲームから得られる効果】
ゲームを楽しみながらコミュニケーション能力やチームでの協調性が学べます。
The 商社」のような仕事に特化したゲームでは、業務に関する知識も同時に養えます。

参加人数

ゲームによって違う

実施時間

2時間程度

予算

1人5,000円〜

1-3-4.社員誕生日パーティー

誕生日パーティーは、社員が多ければ毎月実行できるので継続しやすいイベントの一つです。

【内容】
毎月、誕生日月の社員を集め、レストランなどを借り切って社長、人事を含め食事会を行います。

【効果】
誕生パーティという楽しいイベントの中で、フランクな相談や今後のロードマップ、将来のスキルチェンジなどについて直接上司や代表と話せ、立場を超えたコミュニケーションを取りやすくなります
上役の立場では、社員への労いとコミュニケーションの活性化が同時に行えます

誕生日パーティーは、規模によっては支店、営業所などの垣根を越えて実施することもでき、他部署、他営業所の社員たちとの交流を持てる場にもなります。

参加人数

制限なし

実施時間

2時間程度

予算

1人2,000円程度〜

1-3-5.シャッフルランチ

シャッフルランチとは、普段の業務で関わりのない社員同士がグループになってランチを摂る制度です。他部署間の親睦が深まり、社内での交友関係が広がります

【内容】
担当者(幹事)が部署が被らないようなチーム編成、日程、場所等を決めて、そのメンバーで昼食を一緒に摂る。
※食事代は福利厚生の一環として企業が負担することが多いようです。

【効果】
ランチという気軽な食事の場を借りて、普段接することのない他部署の人がどんなことを考え、どんなスタンスで仕事をしているかに触れることができます。
リラックスした雰囲気でお互いの仕事の話をすることができ、社内のコミュニケーションが円滑になります。

他の部署の仕事を把握することが相互理解につながり、個々のモチベーションもアップします。

1-4.コミュニケーション研修

コミュニケーション研修とは、コミュニケーションの基礎について改めて理解し、「社員個々のコミュニケーション力を伸ばす」ためのコツやヒントを得るために行う研修のことです。

研修は、講師を招いたり、専門業者のプログラムに基づいて行われます。

【内容(例)】
プログラムによって違いはありますが、研修は一般的に下記のような内容で実施されます。

コミュニケーションの大切さを学ぶ
コミュニケーションがなぜ必要なのか?ビジネスにどのような影響を与えるのか?を学びます。

自己分析
自己診断テストや、自分の話し方、人との接し方を録画などをして確認します。
自身を分析し、客観的に見つめ直し、研修での個人目標を立てます。

社会人としてのマナーを学ぶ
基本的なマナーができていないせいで、コミュニケーションが上手くとれないことがあります。
コミュニケーション研修では、服装などの身だしなみや姿勢、挨拶の仕方、表情や言葉使いなどが相手に与える印象を含めた、基本的なマナーを学びます。

話し方と聞き方を学ぶ
コミュニケーションツールとして最も重要な「話し方」について学びます。
コミュニケーションをとるのが苦手な人の中には、話し方がわからないという人が多数います。研修では、相手の心をつかむ話し方についてなど、上手な対話をするポイントなどがレクチャーされます。

また、コミュニケーションを取る上で、話すことと同時に大切なのが聞き方です。
相手の話をきちんと聞いて理解し、意図や気持ちを汲み取ることができなければ対話は成り立ちません。
研修では、チームを組んでロールプレイングをしたりして、人と話すこと、聞くことを学習していきます。

【効果】
コミュニケーション研修を行うと、相手に良い印象を与えながら自分の意見を伝える力、相手の話を聞いて理解する力、社内外で親しい人間関係を構築できる人への接し方などが具体的に学べます。

1-5.社員食堂

社員食堂の設置は、コミュニケーション施策の一環となります。

社員食堂があることで、社員が一緒に食事を摂る機会が増え、コミュニケーションの活性化が期待できるのです。

【内容】
会社の中に社員の誰でも食事を摂れる食堂やカフェを設置します。

【効果】
食堂があれば、そこで他部署の社員と親しくなるきっかけにもなるし、上司と食事を摂りながら気軽にミーティングを行うこともできるので社内のコミュニケーションが活発化します。

食事しながらの会話であれば普段よりリラックス出来るので、仕事の話題だけでなく、プライベートな話題についても話しやすくなるでしょう。

安価で美味しいメニューを出せば社員の満足度もアップしますし、健康メニューを取り入れることで体調不良を防止できるのも大きなメリットです。

1-6.社内通貨

社内通貨とは企業が自社の社員向けに発行する社内限定の通貨のことです。
コミュニケーション活性化の施策の1つとして、社内貨幣をただ社員が決済に使える通貨でなく、社員同士が感謝や評価を添えて贈り合う仕組みとして導入することが挙げられます。

【内容】
導入しているツールによって異なりますが、社内通貨は主に社員が上げた成果を評価する際に付与されます。たとえば、その月に最も業務成績を上げた人や、社内での企画、プレゼンを評価して表彰する場合などです。
また各社員が一定の社内通貨を保有し、仕事を助けてもらった人や、感謝の気持ちを伝えたい人に贈るといった用途で使われることもあります。

【効果】
称賛や感謝などプラス評価を込めて社内通貨が付与されたり、互いに贈り合うことで、それぞれの社員が「ありがとう」という言葉や、人に対して「グッド!」「ナイス!」といった言葉を使う機会が増えます。
これによってプラスの感情が社内を包むようになり、コミュニケーションの活性化につながります。


2.参考にすべき!コミュニケーション施策で成果を得た7社の事例

御社が取り組む社内コミュニケーション対策についてイメージが湧いてきたでしょうか。

2章では、施策の実施で成果を得た7社の事例をご紹介していきましょう。

・社内報(株式会社マクロミル)
・ウォーキング・ミーティング(株式会社ぐるなび)
・社内運動会(株式会社デンソー)
・ビジネスゲーム(株式会社タニタ)
・社員誕生日パーティー(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
・社員食堂(日本ビジネスシステムズ株式会社)
・社内通貨(株式会社Wiz

実際に成功した内容やポイントをしっかり把握して、御社のコミュニケーション対策の参考にしてくださいね。

2-1.社内報(株式会社マクロミル)

出典:株式会社マクロミル

国内外におけるインターネットリサーチを手がける株式会社マクロミルでは、3つの社内メディアを活用して社内報の施策を実施しています。

【目的】
社員の半数が入社3年未満という環境の中、社内報というコミュニケーション施策を用いて社員のエンゲージメントを向上させる。

【内容】
マクロミルが取り組んでいる3つの社内報はWeb、紙、動画でそれぞれ以下のような内容になっています。

 NOW」(Web
コンセプトは「マクロミルの今を伝える」。
Webの特徴である速報性を活かして、情報の深さよりも速さを重視している。毎日少なくとも1記事、多い日は34記事をアップ、社員は大抵123回チェックしている。
業務に必要なシステムや申請系のリンクなどもすべて載せているため、何か必要なものがあればまず「NOW」に探しにくるという動線になっている。

「ミルコミ」(紙)
コンセプトは「マクロミルのリアルを伝える」。
3ヶ月に1回発行。事実の裏にある思いやストーリーなど「NOW」では伝えきれないニュースの裏側や背景を社員にしっかり読み込んでもらい、刺激を与える内容をめざしている。

キックオフ(動画)
半年に1度、全社員が集まるキックオフという場があり、そこで動画でMVPを発表している。
狙いは、表彰の演出を盛り上げ、受賞に対する納得感や重みを熟成させること。
受賞者の入社以来の成長ストーリーと、クライアントや社員からのお祝いメッセージで構成、受賞者へのサプライズにもなっている。

【ポイント】
・企画から取材、撮影、編集、デザインまですべて社内で行っている
・いずれのメディアも経営のチェックを通さず、担当者の責任で発行しているので今朝の出来事を即発信できる即効性がある

【結果】
3つの社内メディアを駆使することで、積極的なコミュニケーション展開ができるようになった。

会社の経営理念や行動指針を社員が共有し、共感できる状態が作れ、組織の実行力が高まった。

株式会社マクロミルは、「社内報アワード2019」において、2つのゴールド賞を獲得しました。
受賞企画の1つはミルコミの「特集・実録 先輩達の修羅場」。タイトル通り、先輩達が乗り越えてきた修羅場を暴露するという企画でした。

もう1つは、グランプリに選ばれた「10年後の笑顔」
10年以上在籍する全体の1割未満の社員を何らかの形で労い、皆で称えたいという思いから、最高の笑顔を敢えてモノクロ写真で掲載し、マクロミルで働き続ける理由を短いコピーで紹介したものでした。

若い社員から「ナチュラルな笑顔がいい」「10年間頑張ってきたことが感じられた」などポジティブな感想が寄せられたそうです。

参考:全国社内報企画コンクール 社内報アワード2019、マクロミルの『ミルコミ』がグランプリ受賞 紙、Web、動画の3部門で受賞した唯一の企業に

2-2.ウォーキング・ミーティング(株式会社ぐるなび)

出典:株式会社ぐるなび

飲食店検索サービスを手がける株式会社ぐるなびは、コミュニケーション施策の一環として社長が社員と歩きながら会議をするウォーキング・ミーティングを行っています。

【目的】
・社長と社員が並んでウォーキングをしながら自然な形でコミュニケーションを取る。
・上下関係に縛られないリラックスした雰囲気の中で、活発な意見交換をする。

【内容】
新しい会議の形として、社長(上司)と部下が揃って歩きながらミーティングを行う。

【ポイント】
肩を並べ、目線を同じ方向に向けて、なるだけ威圧感のない対等な雰囲気で歩く。

【結果】
・堅苦しい室内会議より話しやすいため、社長(上司)と社員(部下)の壁がなくなり距離が縮まった。

・運動を行うことで気分のリフレッシュにも繋がり、マイナスな意見より前向きでオリジナリティのあるアイデアや意見が出やすくなった。

発起人は、当時会長兼企画開発本部長だった現在の取締役会長兼社長で、趣味で始めたウォーキングを三日坊主にしないため、話し相手を誘って歩き始めたのが始まりだったのだとか。

会議室で面と向かってプレゼンしたりするのではなく、並んで歩きながらミーティングを行うことで、コミュニケーションをはかりながら、良いアイデアも打ちだせるようになったそうです。

参考:株式会社ぐるなび ウォーキング・ミーティング

2-3.社内運動会(株式会社デンソー)

出典:株式会社デンソー

本社社員14000人を有する自動車部品メーカー株式会社デンソーでは、3000人が競技に参加する大運動会を実施しています。

【目的】
現場を元気にし、一体にすることで、現場力を高める

【内容】
夏休み明けから「予選会」(社員は本社だけで約14000人)を始め、それを勝ち抜いた選手(約3000人)が製作所代表として「本戦」に出場する形式で行っている。
種目は綱引き、玉入れ、ムカデ競走、チームでの大縄跳びなど。
役員が全員仮装して行う障害物競走もある。

【ポイント】
勝つために徹底的にチームで練習する。
(一見すると業績とは何の関係もない余計なものとも思える運動会だが、勤務後に皆で練習したりして仕事と同じように徹底して取り組むようにしていく)

【結果】
チームとして徹底的に取り組むことで社員の元気を引き出すきっかけになった。

運動会は「現場が主役になる日」でもあり、その場があることで現場力が向上した。
コミュニケーションが活性化し、会社への帰属意識や一体感が生まれた。

運動会を通じて現場のチームワークが育まれ、全社でのコミュニケーションが活発化したデンソーでは、こういった社員中心のイベントを行うことが、5年後、10年後の売上や利益を生み出すと考えているそうです。

参考:3000人!デンソーの”社内運動会”がすごい

2-4.ビジネスゲーム(株式会社タニタ)

出典:株式会社タニタ

体脂肪計などの計測機器の提供と、レストラン事業を展開している株式会社タニタでは、コミュニケーション施策のひとつとして、ビジネスゲームを用いた研修を実施しています。

【目的】
・顧客の真のニーズを掴み、提案するための営業力強化の視点を学ぶ
・物理的距離の変化、組織形態の変化に伴う組織力強化の視点を学ぶ
・メンバー同士の結束やチーム力向上をめざす

【内容】
社員がチームに分かれてビジネスゲーム「The 商社」を行う。

【ポイント】
職種や階級に合わせた勉強にもなるゲームなので、コミュニケーション能力やチーム力、知識を同時に養える。

【結果】
・一人一人が主体的にチームや組織に関わって、「自分が変えていこう」という姿勢が強く見られるようになった。

・これまでは上からの指示に、無理とか、対応出来ないと感じていたような案件も、自らの意思でYesに変える方法はないのかと考える下地ができた。

普段は感じ取れない他メンバーの考え方やリーダーシップなどを間近で見ることができるのも、ビジネスゲームならではの効果といえます。
ゲームを通して人に興味を持ち、その後、主体的にチームや組織に関わっていこうとする姿勢が個々に表れたことは、コミュニケーションの活発化につながるでしょう。

参考:株式会社タニタ:「The 商社」での営業力強化・組織力強化 研修

2-5.社員誕生日パーティー(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)

出典:株式会社バンダイナムコエンターテインメント

ゲームコンテンツで知られる株式会社バンダイナムコエンターテインメントでは、2013年より社長が社員一人一人の誕生日を祝う「バンナム誕生会」を行っています。

【目的】
立場を問わず、部署を超えて、社員がコミュニケーションを取りやすくする。

【内容】
誕生月の社員を集めて行うパーティ。
運営は広報の若手メンバーが中心となり、総務部、人事部と連携してプロジェクトとして運営している。

【ポイント】
食事や催し物、会場装飾、限定のお土産など毎回オリジナルにこだわってお祝いムードを演出する。
企業理念である「アソビきれない毎日を。」を意識して楽しいパーティを行う。

【結果】
社員のコミュニケーションの場として活用されている。

社長が毎回参加し直接会話をしたり、ざっくばらんにコミュニケーションを取ることで、社員と社長の距離が縮まった。

誰にでも必ずある誕生日、毎月パーティをするということは、社員一人一人にお祝いと労いの場が与えられるということですね。
大切にされているという喜びを皆が感じられるのではないでしょうか。

参考:アソビモットなオフィス環境その1|社員のお誕生祝い「バンナム誕生会」レポ

2-6.社員食堂(日本ビジネスシステムズ株式会社)

出典:日本ビジネスシステムズ株式会社

ITシステムのコンサルティングや開発を行う日本ビジネスシステムズ株式会社では、おしゃれなカフェやバーのような社員食堂「LUCY’s CAFE&DINING」を展開しています。

【目的】
社員同士の交流や会社への帰属意識を持たせ、気軽なコミュニケーションを行えるようにする。

【内容】
LUCY’s CAFE&DINING」の設置。
昼間は食堂として、夜になると居酒屋として活用されている。
食事目的だけでなく、日常的にプレゼンの場としても活用されており、社員同士のソリューションの勉強会や事例発表会なども頻繁に行われている。

【ポイント】
・社員が寛げるように、気持ち良く、おしゃれに社員食堂をデザインした。
・昼間だけでなく夜も営業、酒類も扱うことで社内での交流がさらに深まるようにした。

【結果】
「人が集まりたくなる場」が出来たことで社員間のコミュニケーションが円滑化した。

ディナータイムにおいても、1日の仕事を終えた社員が集まることができる憩いの場ができたことで、本社、外出先、勤務先であるお客様オフィス、各所に散らばっていた社員が、同僚との会話を楽しもうと集まり Face to Face のコミュニケーションを交わすようになった。

LUCY’s CAFE&DINING」では、日々、上司と部下、女性社員同士など様々なグループが集まってワイワイ楽しんだり、時には仕事について語り合ったりしているそうです。

会社にこんなおしゃれで居心地の良い空間があれば、確かに毎日通いたくなるでしょうね。

参考:日本ビジネスシステムズ株式会社 社員食堂 Lucy’s CAFE & DINING

2-7.社内通貨(株式会社Wiz

出典:株式会社Wiz

ベンチャー企業1004年連続で選出されている株式会社Wizでは、コミュニケーション施策の一環として、社内通貨制度「Wizコイン」を取り入れています。

【目的】
・いいね!という思いを形にすることで、個々のモチベーションを上げ、社内コミュニケーションの活性化に役立てる。
・働きがいを高め、人材定着率を上げる。

【内容】
・社内で「いいね!」と思われる行動をするとWizコインが贈られる。
・全従業員が対象で、お互いの普段の良い行動を評価してコインを贈りあえる。
・仕事以外にも、挨拶、周辺の掃除など人間性や普段の行動も評価対象になる。
・コインの枚数に応じてWizのオリジナル商品やオーダーメイドスーツなど豪華賞品と交換できる。

【結果】
社員のモチベーションが上がり、継続的な好業績に繋がっている。

参考:「株式会社Wiz」から学ぶ社員の「持ち味」を引き出す方法

Wizのように社内通貨制度を導入したいと思っても、自社開発では時間的、金銭的コストが大きくかかります。
そのような場合は、社内通貨システムの運用代行サービスの利用がおすすめです

ここでは、社内通貨導入におすすめのサービスを3つご紹介します。

Unipos(ユニポス)
Unipos株式会社が提供している「ユニポス」は、スマホやチャットツールで感謝の気持ちを伝え合うことでインセンティブを発生させる社内通貨サービスです。

従業員には毎週他者に贈るための専用ポイントが付与され、それを使って他者への感謝の気持ちを投稿すると、感謝した相手にユニポスポイントが届く仕組みになっています。

・投稿した内容は全従業員が見られるタイムラインに共有される
・ハッシュタグ機能で行動指針の紐付けができる
・投稿者以外の従業員も「拍手」機能で投稿に便乗できる

などSNS感覚で気軽にポイントを贈り合うことができます。

貯まったユニポスポイントは、給与として支給して貰うこともできますし、Amazonギフト券と交換することもでき、社内通貨のインセンティブを現金で支給したいと考える企業におすすめのサービスです。

詳細はこちらをご覧くださいUnipos

インセンティブ・ポイント
株式会社ベネフィット・ワンが提供しているインセンティブ・ポイントは、企業の設定した条件でインセンティブが付与できる社内通貨サービスです。

・インセンティブだけでなくサンクスポイント制度も利用可能
・企業ごとに専用のポイントサイトを構築
・交換アイテムは約20,000種類あり、さらに希望をリクエストすることも可能

など、多機能な社内通貨を簡単に運営できることから、現在企業の導入実績400社以上の業界最大手のツールになっています。

公式サイトではインセンティブ・ポイントを導入している企業の活用事例も紹介されているので、社内通貨導入の検討に役立ちそうです。

詳細はこちらをご覧くださいincentive point

RECOG(レコグ)
株式会社シンクスマイルが提供しているRECOG(レコグ)は、従業員が称賛を贈り合うことができる社内コミュニケーションアプリです。

・称賛を投稿できる社内SNS機能
・称賛メッセージを送れるレター機能
・受け取った称賛の数を反映するランキングページ

などの機能によって、ポイントが貯まり、どれだけ職場に貢献しているかを数値化できます。

初期設定や入力サポートの他、「称賛のコツや意義を教えるホメ研修」といったプロによるサポートもついているので、安心して導入することができます。

詳細はこちらをご覧くださいチームワークアプリRECOGU


3.コミュニケーション施策を行う際の3つの注意点

社内コミュニケーション施策の成功例は参考になりましたでしょうか。

3章では、いよいよ施策を実施するという際に確認すべき注意点をお伝えします。

・双方向のイベントになっているかどうかを確認する
・マンネリ化しないように施策に変化をつける
・実は参加者に負担がかかっていないかを確認する

ひとつずつ解説していきます。

せっかく企画した施策が、思ったような結果を得られないということのないように、しっかりチェックしておいてください。

3-1.双方向のイベントになっているかどうかを確認する

社員のために企画した施策やイベントが、実は企画側だけの独りよがりのものになっていないかどうかに注意を払いましょう。

実行への思いが双方向でなければ、コミュニケーション向上には繋がりません。

たとえば研修やイベントが、会社側にすれば企業理念を理解してもらうための大きな目的を持ったものであったとしても、受け取る側にすれば退屈で意味のない時間である場合もあります。

一方的な思いで行う施策は意味をなさないので、社員の要望を取り入れた施策であるかどうかを、しっかりと確認するようにしてください。

簡単なアンケートを実施すると、社員の気持ちが理解できて両者にとって良い結果が生まれやすくなります。

3-2.マンネリ化しないように施策に変化をつける

社内コミュニケーションの施策は、マンネリ化しないように毎年違う内容を検討しましょう。
画期的な意味のある施策であっても、毎年繰り返しているとマンネリ化してしまいます。

マンネリ化すると、個々のモチベーションが上がるどころか、かえってやる気を失い、コミュニケーションも停滞してしまいかねません
参加者だけでなく、企画する側のモチベーションも下がるので、施策が何の意味もないものになってしまいます。

同じ企画を行う場合は、内容に変化をつけたり、新しいプログラムを用意するなどして、マンネリ化しないように注意を払ってください。

3-3.実は参加者に負担がかかっていないかを確認する

気づかずに、実は参加者に負担をかけていないかを必ずチェックしましょう。

たとえば、休日にイベントを行うことは、社員にとって楽しみ以上に休日が潰れるショックの方が大きい場合があります。
また、研修やイベントにかかる費用が、企画側が思う以上に社員に負担を掛けていることもあります。

負担に対する何らかの配慮があると、社員の施策参加へのモチベーションが高まりますので、振替休日を設けたり、費用を会社が負担したりといった対策を検討するようにしましょう。


まとめ

社内コミュニケーションが活性化する施策を10選ご紹介しました。
冒頭でも書きましたが、これらの施策は以下のような目的で行われます。

・社内の連携を強化する
・会社としての目標やビジョンの共有
・社員同士の交流とそれによる個々の能力UP
・社内連携強化と個々の能力UPによる生産性の向上
・離職率低下(社員の定着)

施策の実施でこういった目的を叶えた企業の事例は参考になりましたでしょうか。

同じように成果を得るためには、以下の3点に注意が必要です。

・双方向のイベントになっているかどうかを確認する
・マンネリ化しないように施策に変化をつける
・実は参加者に負担がかかっていないかを確認する

記事をもとに、御社に適したコミュニケーション施策を選択し、社内で協力し合いながら実施して頂けたらと思います。

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