組織マネジメントとは?今取り組みたいマネジメント方法を徹底解説!

組織をより良い状態に近づけ、スムーズに運営していくためには、「組織マネジメント」が欠かせません。
しかし、組織マネジメントは簡単にできるものではなく、具体的にどうすれば良いか悩んでしまう方も多いでしょう。
そこで本記事では、組織マネジメントで解決できることや必要な能力、組織マネジメントの種類、おすすめのツールなどについて徹底解説します。

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1.組織マネジメントとは

初めに、組織マネジメントの定義や組織マネジメントによって解決できることなどについて詳しく確認していきましょう。 

1−1.組織マネジメントの定義

組織マネジメントとは、より良い組織の状態を目指しながら、スムーズに組織運営していくためのマネジメント手法です。より良い組織の状態とは、4つの経営資源である「ヒト」・「モノ」・「金」・「情報」のパフォーマンスを最大限発揮できている状態を指します。
組織マネジメントによって、組織のさまざまな課題を解決したり、目標を達成したりすることが期待できます。

1−2.組織マネジメントで解決できること

組織マネジメントによって解決できる課題は、大きく分けて以下の3つがあります。

1-2-1.人材の流出抑止

人材や働き方が多様化していくなかで、個々のメンバーの適性や志向、価値観、置かれている状況に応じたサポートが求められています。一部のメンバーにしか適さない労働環境だと、より良い環境を求めて人材が流出することになるでしょう。
しかし、個々に応じた適切な組織マネジメントを行うことができれば、人材の流出を防ぐとともに、安定した組織運営が実現できます。

1-2-2.組織全体の生産性向上

お伝えしたとおり、組織マネジメントとは、4つの経営資源である「ヒト」・「モノ」・「金」・「情報」のパフォーマンスを最大限発揮することを目指すマネジメント手法です。
ヒトやモノなどの経営資源のパフォーマンスが高まり、効率的な組織運営が可能となれば、必然的に組織全体の生産性が向上します。

1-2-3.長期的な事業計画の実現

組織マネジメントによって組織全体の生産性が向上することで、事業の長期的な計画も立てやすく・達成しやすくなります。
たとえパフォーマンスが高まった組織でも、経営状況は必ずしも右肩上がりが続くわけではなく、いくつもの要因によって変動するでしょう。しかし、組織マネジメントの基盤が整っていれば、マイナスの要因が発生しても柔軟に対応しながら組織運営を進められるため、長期的な見通しを持って目標達成へ進むことができるのです。

1−3.組織マネジメントで必要な能力とは

適切な組織マネジメントを実行する際に求められる能力には、おもに次の4つがあります。

1-3-1.コミュニケーション能力

企業の組織階層は、トップ・ミドル・ロワーの3つに分けられます。
このなかでも特にミドルに位置する層に求められる能力が、コミュニケーション能力です。米国の組織心理学者であるR.リッカートは、ミドル層はトップ層とロワー層とのコミュニケーションを円滑につなぐ「連結ピン」の役割があると提唱しています。
この「連結ピン」としてのミドル層の役割は、単に上下を連結するだけではありません。
トップ層がなぜそのような判断を下したかを考え、論理的にロワー層へ伝達し、時には現場の状況を汲み取ってトップ層に改善を求めるなどのコミュニケーション能力が要求されます。

1-3-2.人材マネジメント力

メンバーがパフォーマンスを最大限発揮できるようにするためには、人材マネジメント能力も欠かせません。
一人ひとりのメンバーの適性などをよく理解し、適材適所への人員配置に加え、動機付けや指導、サポートなども行う必要があります。
ただし、口頭で伝達するだけではなく、自分がお手本を見せてメンバーの士気を高めることが大切です。
また、メンバー全員が常に高いモチベーションを維持できるわけではないため、モチベーションが低くても成果を出しやすい仕組みづくりをしてあげられるかどうかという点も、人材マネジメント能力の一つといえるでしょう。

1-3-3.目標設定・計画遂行力

組織マネジメントには、組織として達成すべき目標を理解し、その目標までの過程を逆算できる計画力、さらにはその計画を実際に遂行していく遂行力が必要です。
組織がどこへ向かってどのように進むのかを示せなければ、メンバーのやる気は生まれず、適切に動くことができません。
全員がほどよい緊張感を持って、同じ方向を向いて頑張れるような目標を設定し、具体的な計画遂行のプロセスを示すことで、メンバーの良いパフォーマンスを引き出すことができるでしょう。

1-3-4.リスク回避力

ビジネスの世界では、外的要因・内的要因から日々さまざまな変化が起こります。組織マネジメントでは、そのような変化にいち早く気付き、リスクを回避する力が求められます。
そのためには、常にアンテナを張っておき、例えば業務フローの変更や対応マニュアルの作成など、優先順位の高いリスクからあらかじめ対策を立てておくことが必要です。

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2.組織マネジメントの種類とその効果

組織マネジメントには、トップダウンマネジメント・ボトムアップマネジメント・ミドルアップダウンマネジメントの3種類があります。それぞれの種類について、以下でご説明します。

2−1.トップダウンマネジメント

組織マネジメントと聞いて、最初にイメージするのが「トップダウンマネジメント」かもしれません。
トップダウンマネジメントとは、トップ層自らが意思決定をし、組織を引っ張っていくマネジメント方法です。スピード感を持って判断がなされることで、変化の多いビジネスの場面でも対応ができます。
ただし、ミドル層やロワー層の声が届きにくい可能性があり、組織全体のモチベーションを維持・向上させにくい特徴があります。

2−2.ボトムアップマネジメント

「ボトムアップマネジメント」とは、ロワー層やミドル層の声をトップが吸い上げるマネジメント方法です。意思決定などの判断は、トップダウンに比べて遅くなるでしょう。しかし、現場の意見を反映できるため、組織全体のモチベーションを高めることが可能になります。加えて、トップダウンのように「トップありき」ではないため、長期的な視点で見れば強い組織が形成されやすい特徴があります。

2−3.ミドルアップダウンマネジメント

「ミドルアップダウンマネジメント」は、トップダウンマネジメントとボトムアップマネジメントの良い点を採用し、それぞれのデメリットを補うマネジメント方法です。
つまり、ミドル層が調整役となり、トップ層の考えとロワー層の声を双方へ的確に伝えるという重要な役割を担います。

3.組織マネジメント力の鍵となるのはミドルマネジメント

組織マネジメント力を考えるうえで、特に重要なのがミドルマネジメントです。
以下では、ミドルマネジメントが大事だといえる理由、ミドルマネジメントを実施するうえでのポイントをお伝えします。

3−1.なぜミドルマネジメントが大事なのか

前述したとおり、ミドルマネジメントは、トップダウンとボトムアップのそれぞれのデメリットを解消できるマネジメント方法です。
あるときはトップからの指示や考えを部下に分かりやすく・すばやく伝え、あるときは現場の意見や不満などを汲み上げトップに伝えます。すなわち、トップ層とロワー層との間に生じるズレを、ミドル層が動いて解消するという重要な役割があるのです。
ミドルマネジメントなら、トップの判断次第で組織が誤った方向に進んでしまうリスクを抑えつつ、意思決定のスピード感もなるべく落とさないことが可能となります。

3−2.ミドルマネジメントを実施する上でのポイント

ミドルマネジメントを実施するうえでは、大きく分けて3つのポイントがあります。

3-2-1.ミドル層の現状把握

そもそもミドルマネジメントをミドル層に丸投げするのではなく、経営層がミドル層の「現状把握」をしなければなりません。自社のミドル層にどこまで任せられるかや、ミドル層を育成できる環境が整っているかなどを把握する必要があります。

3-2-2.ミドル層への経営情報の開示

ミドルマネジメントを実施するうえでは、ミドル層がトップ層の視点とロワー層の視点を十分に持ち合わせていることが大切です。トップ層の視点を解釈できるようにするためには、経営に関する情報がミドル層に開示されているかがポイントとなります。

3-2-3.円滑なコミュニケーションの確保

例えば、現場に「トップの考えるこのような方針に対して、現場の意見を聞かせてほしい」と投げかけた際に、「わかりました」とテンポ良くコミュニケーションが取れる状態でなければ、現場からの意見を吸い上げることはできません。ミドルマネジメントの効果を発揮するためには、組織全体の円滑なコミュニケーションが確保されている必要があります。

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4.現場を把握し課題を策定するためのツール3選

ここから、現場を把握し課題を策定するのに効果的な3つのツールをご紹介します。

4−1.Co:TEAM

「Co:TEAM(コチーム)」は、株式会社O:が運営する、パフォーマンス・マネジメントプラットフォームです。これまでバラバラに管理されていた目標管理、人事評価、1on1、称賛やフィードバックのコメントをつなぐことで、人事部門やマネージャーの負担となっていた管理工数を減らすとともに、組織のパフォーマンスを向上させます。各種人事施策を具体的な成果につなげたいと考える企業におすすめのツールです。

参考:Co:TEAM(コチーム) | 1on1で納得感ある評価につなげる
参考:株式会社O:(オー)| MAKE YOUR BEST

4−2.Wistant

「Wistant(ウィスタント)」は、株式会社フルートが運営するマネジメントツールです。
おもな機能には、マネジメントスコア機能や目標管理機能、1on1サポート機能などがあります。特に、マネージャー向けの機能では、メンバーの状態が可視化され、どのようなサポートをすべきかがわかりやすくなっています。そのため、組織の変化を見ながらマネジメントのPDCAをスムーズに回していくことができるでしょう。

参考:Wistant [ウィスタント] – 人のパフォーマンスが100%発揮される組織を作る、ピープルマネジメントツール
参考:株式会社フルート

4−3.Unipos

「Unipos(ユニポス)」は、Unipos株式会社が運営する、組織課題解決のためのツールです。Uniposでは一人ひとりのメンバーの組織への貢献を可視化することができ、本人の働きがいやエンゲージメントの向上、組織理念や行動指針の浸透、上司と部下のつながりが深まることによるマネジメント強化などさまざまな効果が期待できます。
また、日々ツールを利用することでデータが集計され、組織状況を簡単に把握できるようになることも特長の一つです。

参考:Unipos (ユニポス)

 

5.おすすめのツール「Unipos」とは

現場の状態を可視化し、課題解決につなげるのに特におすすめのツールはUniposです。

Uniposの強みと導入事例を確認していきましょう。

5−1.組織マネジメントを強化できる

Uniposには、組織状況を把握し、課題解決のためのヒントを得られる「組織コンディション事前察知レポート」という機能があります。

Uniposに日々蓄積されるデータを活用するため、時間や工数をかけずに分析が可能です。

特に近年は、テレワークなどで働き方が多様化するなか、組織マネジメント面には不安が生じやすくなっています。そのような状況でも、さまざまなデータを可視化することで目指すゴールに向かって適切なアクションをとることができるでしょう。

5ー2.従業員のエンゲージメントを高められる

Uniposを利用すれば、マネージャーに対して、または後輩に対して、日々の貢献について感謝や称賛の気持ちを伝えることができます。さらに、その感謝や称賛の投稿は、組織のメンバー全員がオープンに確認できるタイムラインに表示されます。

メンバーの組織への貢献が可視化され、かつ誰もが把握できるようになれば、メンバーはポジティブな体験が増え、エンゲージメントが高まっていくでしょう。

5−3.導入事例(医療法人社団新潮会)

もともとコミュニケーションが盛んでポジティブな組織風土だったという、医療法人社団新潮会。さらに組織を活性化するためにUniposを導入しました。

導入後はスタッフの利用を強制するのではなく、キャンペーンを実施するなどしてあくまで自発的な利用を促していったといいます。Uniposによる「称賛」が加わることでお互い励まされるようになるとともに、普段は見えない他部署の様子が可視化されることでスタッフ・組織内の状況がしっかりと把握できるようになりました。また、マネジメントする立場にあるメンバーは、部下一人ひとりの努力について「本人を褒めるだけでなく、周りに伝わってほしい」という思いでUniposを活用しています。

Uniposの導入は、現場・マネジメント・経営のすべてに好影響を及ぼすうれしい結果となっているようです。

参考:医療機関内のポジティブなコミュニケーションに寄与 – 現場、マネジメント、経営のすべてに好影響

組織マネジメントを強化し、人材の確保や組織の生産性向上などの効果を目指したいとお考えの方は、ぜひUniposの導入を検討してみてください。

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