Teams×Uniposでコラボレーションを創出 ctcが取り組む「働きがい改革」とは

・2021年2月24日開催
・タイトル:「働きがい改革の裏側 働き方改革の先をいくコラボレーション」
・登壇:日本マイクロソフト株式会社 Microsoft 365 ビジネス本部 エグゼクティブ プロダクト マーケティング マネージャー 春日井 良隆氏、中部テレコミュニケーション株式会社(ctc)経営管理本部副本部長 霜出 国隆氏、Fringe81株式会社 執行役員 兼 Uniposカンパニー社長 斉藤知明
※社名や肩書きはウェビナー開催時点のものです

今後のウェビナー情報はこちらよりご確認いただけます
https://unipos.peatix.com/view

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ctcの課題は「変化への適応」と「コロナ禍のテレワーク」

中部テレコミュニケーション(ctc)は中部5県に通信サービスを提供するKDDIグループの地域通信事業者です。主に個人向けに光インターネットサービス「コミュファ光」を、法人向けに独自の通信インフラを生かしたネットワークソリューションを提供しています。

また、入院闘病中の子ども向けに水族館や動物園からライブ中継をおこなう「げんきのまど」や、eスポーツの魅力を発信する施設「コミュファ eSports Stadium NAGOYA」の運営、オンライン診療のサポート、水族館やテーマパークと学校をつなぐオンライン社会科見学など、通信技術を生かした様々な事業を展開しています。

※中部テレコミュニケーション ホームページ:https://www.ctc.co.jp/

業績は好調であり、顧客満足度も個人・法人ともに1位を長年維持し続けているctc。一見すると会社としての将来は安泰かに思えますが、霜出氏は「ctcには2つの課題がある」と指摘します。

1つは「変化への適応」です。これからやってくる5G時代では、高速かつ安定したモバイル通信が可能になります。そうした時代において、ctcでも提供している固定通信の意義があらためて問われることになるといいます。

業績好調である点についても、霜出氏は危機感を持っているそうです。目先の業績のみを追いかける状態に陥ってしまうと、将来に向けた準備が不足し、“ゆでガエル”になってしまう恐れがあるからです。

さらに、事業規模が大きくなり人も増える中で、企業理念や共通の価値観がしっかりと従業員一人ひとりに浸透できているのかも懸念事項だといいます。「今後起こりうる変化への適応が遅れる可能性がある」と霜出氏は懸念しているのです。

もう1つの課題は、「コロナ禍におけるテレワーク」です。ctcは現在もテレワークを続けており、今後コロナ禍が収束しても、もはや全員が出社する時代には戻らないだろうと霜出氏は予測しています。

実際、テレワークを1年続けてみて、日々の業務は問題なくこなせることがわかったとのことです。

一方で、「ほかの人が何をしているのかお互いにわからない」、「社内で話さない人が増えた」、「チームとしての一体感が失われた」など、テレワークにも課題が生まれているそうです。

こうした現状を踏まえて、霜出氏は「変化」することの大切さを痛感しているといいます。現状に甘んじることなく、事業も働き方も柔軟に変えていくことが必要なのです。

ただし、「変えてはいけないこともあります」と霜出氏は言います。

「企業理念や従業員全員が共有すべき価値観といった、根底にあるものは変えるべきではありません。逆にいえば、企業理念や価値観がしっかりしているのなら、新しいことにはどんどん挑戦していくべきなのです」(霜出氏)

ctcにおける「共有すべき価値観」とは、「すべてはお客さまのために」「変化を好む」「良き社会人に」「現場を大切に」「絆を育む」という5項目です。時代が変わっても、これらの価値観はctcをctcたらしめる要素として受け継がれていかなければなりません。

Microsoft TeamsとUniposがctcのテレワークを支えた

そのためにctcが導入したのがUniposです。ctcではUniposのハッシュタグ機能を活用した理念浸透を実践しており、「勉強会を開催するよりも、日々の生活の中で理念を目にするほうが早く浸透する」という実感を得ているそうです。

また、Uniposを導入したことでコミュニケーションの増加につながり、マネジメント面では部下の仕事ぶりを把握するのに役立つという声が上がっているといいます。

さらに、ctcのテレワークを支えたもう1つのソリューションがMicrosoft Teams(以下、Teams)です。Teamsを導入したのは2019年のことでしたが、活用が一気に進んだのはコロナ禍でのテレワークだったといいます。

Teamsのメリットについて霜出氏は「直接会わなくてもプレゼンス情報で状況がわかる」、「資料を一緒に作れる」、「会議に参加できる」ことなどを挙げており、むしろオフラインよりも働き方を便利にしてくれることも多いと絶賛します。

ユニークな活用方法としては、2021年1月に開催された社内のオンラインゲーム大会が挙げられます。2020年12月のctc新経営ビジョン策定を記念した「笑顔をつなぐ!新春『みんなのゴルフ』大会」です。

予選はTemasのオンライン会議を活用しておこなわれ、決勝戦はctcが運営するコミュファ eSports Stadium NAGOYAに集まって開催されました。大盛り上がりとなったゲーム大会の後には、多くのUniposが飛び交っていたとのことです。

先ほど、霜出氏がテレワークにおける課題として語った「ほかの人が何をしているのかお互いにわからない」、「社内で話さない人が増えた」、「チームとしての一体感が失われた」といった状況が、TeamsとUniposを活用することで解消されていったのです。霜出氏は、今後もUniposをからめた理念浸透キャンペーンを実施するとしています。

一方で、Teamsも現在、ctcにとってなくてはならないツールになっています。単なる連絡手段の域を超え、雑談や座談会なども開催されるようになり、チームワークや働きがいを生み出す場になっているといいます。

コラボレーションを創出し、“働きがい”を高めていく

こうした各施策の成功のポイントを、霜出氏は「コラボレーション」という言葉で表現します。

すなわち、UniposやTeamsといったソリューションのコラボレーション、オフラインとオンラインのコラボレーション、各種施策のコラボレーションです。これらが最終的に“人と人のコラボレーション”を創出し、「ctcで働いてよかった、この仲間と仕事ができてよかった」という“働きがい”を得ることにつながっているのです。

霜出氏のご講演を受けて、斉藤はまずUniposの運用に着目。「使ってくれない人もいると思うが、運用において工夫していることは?」と質問しました。

この問いに霜出氏は「全員が完全に一致することは難しいし、否定的な声もないではない」と述べた上で、「強制はできないので粘り強く草の根活動をしている」と回答しました。

続いて斉藤は、ctcでのTeams活用がうまくいっている点に着目。Teamsの導入を成功させるポイントについて、日本マイクロソフトでTeamsのマーケティングを担当する春日井氏に質問しました。春日井氏は、マイクロソフトが推奨している仕組みとして、Teamsを周囲に広めていく「アンバサダー制度」を紹介。各部署にアンバサダーと呼ぶ旗振り役を置き、活用の仕方の説明や質問を受ける起点を設けて、啓蒙していくとうまく行くことが多いと語りました。

その上で春日井氏は、ctcのゲーム大会について「すばらしい取り組み」だと絶賛し、「楽しい雰囲気が伝わってきた。社員一人ひとりが楽しいと思える体験の積み重ねをつくることが重要」と述べました。

また、Teamsを活用した良い他社事例として、春日井氏は「ライトニングトークでの自己紹介」を挙げます。Teamsを活用して数分間で自己紹介を行うという取り組みですが、デザイナーなら凝ったデザインのスライドを作ったり、エンジニアならコードを書いて自己紹介したりと、工夫を凝らした発表がおこなわれたといいます。

春日井氏のお話を受けて、斉藤は「Teamsは新しい時代にマッチしたソリューション」と称賛。「弊社でも社内のミーティングはすべてTemasを使っている」と述べ、その理由として「Teamsはコメントしやすい環境なので、ワイガヤ感をつくれる」ことを挙げました。

* * *

「業績が好調な今だからこそ、変化に適応する力をつけなければいけない」という考えのもと、TeamsとUniposを活用して、テレワークにおけるコミュニケーションや理念浸透といった課題に取り組んできたctc。

様々なコラボレーションを創出する同社の取り組みは、多くの企業にとって参考になるものだったのではないでしょうか。

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挑戦する組織をつくるための「Uniposウェビナー」とは

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働く仲間同士、異なる部門同士、企業と個人が相互理解を深めたら、組織はもっと強くなる。「あなたの組織を一歩前へ進めるUniposウェビナー」は、変化に対応できる強くしなやかな組織をつくるためのウェビナー。コロナ危機をきっかけに2020年5月開始し、毎回数百名の方にご参加いただいています。

組織課題解決やSDGsのプロ、識者、実践者を毎回ゲストにお呼びし、予測不可能な時代を生き抜く組織のあり方を共に考え、実践のヒントをお伝えします。みなさまお誘い合わせの上、お気軽にご参加下さいませ。

 

▼過去ウェビナー参加者様の実際の声

「経営陣や上層部に対してのアプローチに悩みを持っておりましたが、今回の講演で素敵なヒントをいただくことができました。どうもありがとうございました。​」

「今まで何度か同テーマのセミナーに参加しましたが、​一番腑に落ちる内容が多いセミナーでした。 ​又、参加させて頂きたく思います。」​

「いまプロジェクトを担当していますので本当に助かりました。」​

「いくつものヒントをいただけて、同じように悩んでいる方が大勢いることもわかりました。今は、さぁどこから手をつけようか、と前向きに考えています。」​

「目から鱗で感動しました。」

 

<今回の登壇者プロフィール>

日本マイクロソフト株式会社 Microsoft 365 ビジネス本部 エグゼクティブ プロダクト マーケティング マネージャー 春日井 良隆氏

岐阜大学 教育学部を卒業後、大沢商会を経て、アドビ システムズに入社し、After EffectsとPremiereを育てる。2007年にマイクロソフトに入社し、ExpressionやSilverlightを立ち上げる。2009年からエバンジェリストを務めた後、2015年よりWindows、2018年よりMicrosoft 365のマーケティング担当となって今に至る。

 

中部テレコミュニケーション株式会社(ctc)経営管理本部副本部長 霜出 国隆氏

三重県生まれ。名古屋工業大学を卒業後、ctcに入社。
主に建設部門に従事し、三重エンジニアリングセンター長、建設管理部長、建設本部副本部長を経て、2019年1月より経営管理本部副本部長として主に人事全般、働き方改革を担当中。

※社名や肩書きはウェビナー開催時点のものです。

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