1on1のデメリット8つとは?導入すべきかの判断ポイントも解説

2 1on18つのメリット

ここまで1on1のデメリットについて考えてきました。
では反対に、メリットにはどんなものがあるのでしょうか?
この章では、主な利点を8つ挙げていきましょう。

2-1 上司と部下の信頼関係が深まる

頻繁にミーティングをすることで、上司と部下お互いの理解が深まってきます。
上司は一方的なアドバイスをしたり批判したりすることなく、部下の話をじっくり聞き出すので、部下としても徐々に心を開いていくことができます。

上司の方も、大勢いる部下の一人ひとりが何を考え、どんな精神状態でいるのかを定期的に知ることができ、個性も見えてくるでしょう。
お互いに信頼関係が深まり、職場のコミュニケーションも円滑になるはずです。

2-2 部下やチームが抱えている課題を把握・解決できる

1on1ミーティングでトピックとして取り上げるのは、部下がそのときどきに抱えている課題や疑問です。
通常であれば、部下から相談されなければ知ることがないような問題も、1on1のミーティングをすることで表面化させることができるのです。

中には部下個人の業務上の課題だけでなく、ひとりでは解決できないチーム内での不満なども語られることもあるでしょう。
上司がそれらを把握することで、早期に問題を解決に導けるというメリットがあります。

2-3 上司のマネジンメントに関してフィードバックを得られる

1on1ではミーティング後に、上司やチームメンバーが部下に対してフィードバックすることが必須です。
が、このフィードバックは一方通行ではなく、やり取りの中で上司側も受けることができるのです。

ストレートに「仕事やチームについてどう思っている?」と聞いてもよいですが、あえて質問しなくてもいいのです。
部下の考えを聞くうちに、その中から上司としての課題や部下が抱いている要望、不満などが見えてくるはずです。
それを改善していくことで、上司側もまた成長することができるでしょう。

2-4 部下それぞれに合ったキャリア開発を支援できる

1on1で取り上げるトピックの中には、課題や不満だけでなく、「仕事に何を期待しているか」「どんなキャリアパスをイメージしているか」といった部下の希望を聞くことも含まれます。

本人の希望に、上司が把握した個性や能力とを加味することで、より適材適所の人材配置ができるようになるはずです。
その結果、チームのメンバーたちのモチベーションも上がり、業績アップにつながるでしょう。

2-5 部下や職場全体のモチベーションが向上する

上司と部下の信頼が深まり、お互いを理解し、それぞれの個性と能力に合った仕事につかせることができれば、部下は「上司や会社が自分を理解してくれている」「能力を行かしてくれている」という実感を持つことができます。
その結果、メンバー個々のモチベーションがグンとアップし、チーム全体の雰囲気もポジティブに変化します。

2-6 部下の成長・自立が促される

1on1の最大の目的は、部下の自発的な成長をサポートし、自立・自走できるようにすることです。
そのために、ミーティングでは上司から指示を下したり、批判をしたり、自分の考えや知見を押し付けることはNGとされています。

かわりに部下自身が課題について熟考し、解決への道を発見できるように、対話の中で促していきます。
そのためミーティングを重ねるうちに、部下の自己解決能力が育まれ、自立・自走できるビジネスパーソンへと成長していくのです。

2-7 離職率の低下・定着率の向上につながる

上司を信頼できるようになり、仕事に対するモチベーションが上がれば、その部下は「この会社に長く勤めてキャリアアップしていこう」と考えるでしょう。
そのため、1on1を効果的に実践できた企業は、離職率が低下し定着率が向上すると言われています。

大卒新入社員が3年以内に離職する率が30%を超えている昨今、ひとつの企業にとどまって長期キャリア形成を考える人材は貴重ですから、これも大きなメリットと言えるでしょう。

2-8 評価に対して納得度が増す

通常の評価面談を行なっている企業では、部下には「評価の結果と処遇」だけが伝えられ、評価の過程やポイントは開示しないというところもよくあります。
が、それでは部下が納得できず、「同僚の◯◯さんより自分の方が売り上げがあったのに、評価が低いのはおかしい」とか、「あのプロジェクトでの自分の働きが正当に評価されていない」といった不満を抱えてモチベーションが低下してしまう可能性があります。

一方で1on1では、毎回上司や他のメンバーからフィードバックがあります。
自分がどう評価されているのか、常に目に見えるわけです。
例えば部下自身では「Aの業務よりBの業務の方が評価されるだろう」と思っていても、チーム内からはAの業務の方が多くの高評価を集めるかもしれません。
自分基準での判断ではなく客観的な評価を随時知ることができるので、人事評価に対しても納得度が高まるのです。

また、1on1を導入している企業では、ミーティングの内容やフィードバックを分析して、人事部門での評価に反映しているところも多いようです。
その場合、日々の1on1の結果と人事評価がリンクするので、さらに納得度は増すでしょう。

次ページ「1on1を導入すべきか?判断のポイント」

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