コミュニケーション, チームビルディング, マネジメント 2021.05.17 (最終更新日 2021.10.16) チームビルディング研修の目的・内容とおススメ研修5選 「チームワークが今ひとつで、チームの成果がなかなか上がらない」 「チームワークに問題を抱えるチームが多く、生産性が低い。人事として何かしらのサポートをしたい」 そんなことにお悩みの方におススメしたいのが「チームビルディング研修」です。 チームビルディング研修とは、ゲームやスポーツなどを通じ、チームメンバーが目標に向かって協力し合いチーム一丸となる体験をすることで、チームワーク向上を目指す研修です。 様々な種類・料金・時間の研修があり、自社のニーズや状況に合ったものを選択できます。また、コロナ禍以降オンライン形式のものも増えてきているので、テレワーク中心となっている企業でも実施可能です。 本記事ではそんなチームビルディング研修の目的、内容、実施する上でおさえておきたいポイントを解説。さらにおススメの研修、事例についても詳しく紹介していきます。 働き方や働く人の価値観の多様化、コロナ禍、それによるテレワークの推進、DXなどで、チームビルディングが以前よりも難しくなったと感じる方も多いかもしれません。 チームビルディング研修はそんなチームにとって、一つの突破口になり得る有効な解決手段です。ぜひ最後までご覧になって、チームビルディング研修についての理解を深めてくださいね。 チームビルディングとは チームビルディングとは、一言で表すならチームを「共通のゴールを目指し、協力し合い、高い成果を生み出せる」状態にすることです。 会社で働く以上は言うまでもない、当たり前のことに思えるかもしれませんが、放っておけば勝手にそのようなチームになれるわけではありません。 単に人が集まっているだけでは「グループ」であって、「チーム」ではないのです。チームは、メンバー1人ひとりがその能力、知識、経験を存分に発揮し、協力し合い、共通の目標達成を目指す集団のことを表します。 従って多くの企業では、積極的にチーム力向上に働きかける=チームビルディングを行います。 先行きが見えず正解のないVUCAと呼ばれるこの時代、成果を出すには、メンバー同士が互いに協力し、試行錯誤しながら進むことが不可欠です。 チームビルディングの必要性は、これまで以上に高まってきていると言えるでしょう。 チームビルディング研修の目的 それでは、企業がチームビルディング研修を行う目的とは何でしょうか。 最終ゴールはもちろん「チームワークを向上させること」なのですが、研修でなければ得られない体験や学びがあるからこそ、チームビルディング研修を採用しています。 ここでは、チームビルディング研修を行う目的を改めて考えてみたいと思います。 チームワークの重要性を体感するため ゲームやスポーツなど、普段の仕事とは異なる状況でメンバーと共通のゴールを目指すことで、チームワークの重要性を「体感」することができます。 この「体感」という点がポイントです。多くの人は頭ではチームワークが大切だと理解し、自分は協力的に働いていると思っているのですが、いざ日々の仕事を振り返ると、自分のことで精いっぱいだったり、協力的な態度を取っていなかったりします。 そんな時、仕事ではない状況下でチームメンバーと力を合わせゴールを達成するという体験をすることで、協力し合うことで生まれる成果の大きさを改めて実感し、普段のチームの中での自分自身の行動を振り返るきっかけも得ることができるのです。 相互理解を深める 研修の中で、普段は知らなかったメンバーの一面に触れたり、知っていたけど意識しなかった個性を改めて感じたりする、といったことはよくあります。 「ああ、この人にはこんな能力があったんだな」 「〇〇さんて真面目で固い人だと思ってたけど、意外とおちゃめなんだな」 そんな風に、互いの能力や性格などに対する理解が進みます。こうした相互理解は、チームビルディングを行う上で欠かせない基礎となります。 尊重し合うことを学ぶ 互いへの理解が深まった上で重要なのは、その個性を尊重し合うことです。 相手に対して攻撃的だったり、不信感を持った状態では力を合わせるのは難しいものです。互いの個性を認めて尊重し合う姿勢が、コラボレーションを築きます。 もちろん人間なので、相容れなかったり、反発を覚えることもありますが、否定の前にまずは「この人はこういう人なのだな」と冷静に受け止める態度を養うことが重要です。 チームビルディング研修では、互いへの尊重をベースにした人間関係構築も学べるような内容が多く含まれています。 主体性と責任を持って役割を果たす重要性を学ぶ 「ちょっとくらい手を抜いても平気だろう」 「私が少しサボったところでチームには大して影響がない」 チームワークに乏しいチームでは、そう考えてしまうメンバーも多いのではないでしょうか。 チームワーク研修では、1人ひとりに明確な役割が与えられ、それをしっかり果たさなければチームの目標が達成できないという状況が与えられます。 仕事ではなんとかごまかせたりしても、限られた短い時間内で成果出さなければならない研修ではそうもいきません。 全力で取り組み協力することで、自分の役割を主体的に、責任を持って果たすことの重要性を、実感を持って理解することができます。 チームビルディング研修の種類・内容 それでは、チームビルディング研修にはどんなものがあるのでしょうか。ここではまず、4つに分類してご紹介していきます。 ① ゲーム形式 ② アクティビティ形式 ③ 合宿形式 ④ 知識・ノウハウ形式 それぞれの目的に基づいてご紹介をしていきますので、研修を選ぶ際の参考にしてみてください。 ①ゲーム形式 道具を使って皆で1つのものをつくり上げる、ボードゲームをしながらビジネスのシミュレーション行う、はたまた一緒に謎解きをしながらリアル脱出ゲームのようにチームで達成感を味わう…、ゲーム形式の研修には様々なものがあります。 ゲーム形式のメリットは「楽しい」「わくわく感を味わえる」点です。 研修という堅苦しさは全くなく、夢中でゲームを楽しむ中で自然と互いのことを知り、仲良くなり、チームワークを芽生えさせることを目指しています。 さらに、上司・部下や役職・立場に関係なく議論できることもメリットの1つ。 初めてのゲームを同じ条件でスタートさせますし、ゲームという遊びの場なので、それぞれのアイディアや考えをフラットにぶつけ合いやすいのです。 また、よりビジネス色の強いボードゲームでは、実際のビジネスの考え方や戦略の立て方、ゴールに向けての逆算力など、日々の仕事に役立つ考え方も学べます。チームビルディングの醸成とビジネスの学びを両立させることができるのです。 ②アクティビティ形式 体を動かしながら行うアクティビティや、体を動かすゲームを研修とする形式です。 例えば、チーム全員が手をつなぎフラフープを体に通す、フープリレーなどが該当します。単純な種目ですが練習すればするほどタイムが上がりますので、各チーム練習してタイムを競うという形で実施することもあります。 遊んでいるように見えますが、チームで同じゴールを目指し試行錯誤するということは、ビジネスにおいても共通点が多くあります。誰がリーダーシップをとるのか、意見が違うときにどういった立ち回りをするかなど、日々の業務においても活かせる行動が自然と培われていくのです。 また、40cm程度のヒモをズボンに挟みお互いに取り合う「しっぽ取りゲーム」などもあります。チームワークと瞬発力が問われ、誰でも簡単に参加することができるのが良い点です。 こういったアクティビティ型の最大のメリットは、チームワークを研修内で体現できる点です。さらに体を動かすことでのストレス発散、コミュニケーションが多く発生する点もメリットになります。 ゲーム形式では頭を動かすものが多いのに対し、アクティビティ形式では体を動かすことがメインになるため、活躍する人も変わってきます。 デメリットは、体を動かすのに抵抗がある人は一定数存在するため、その点がハードルになることがあるという点です。また、女性よりも男性の方がよりフィットするケースが多いため、女性メインの組織であるならば、他の形式を選んだ方が無難かもしれません。 ③合宿形式 同じ宿に泊まり、同じ釜の飯を食う。それにより互いの心理的な壁が一気に低くなり、相互理解が深まる。これが合宿形式の最大のメリットです。 互いのことを良く知らない者同士が集まる組織には特に有効なため、新入社員研修で合宿形式を取り入れている企業は多くあります。宿泊を伴うと、プライベートな話や普段仕事場では見せない一面を垣間見ることができ、一気に関係性が強くなる傾向にあるのです。 具体的な合宿内容としては、普段の仕事場とは異なる宿泊地で、理想のチーム像やこれから自分達が目指したいことなどを、ワークショップ形式で明確化していくことが多いようです。 ゲーム形式・アクティビティ形式に比べ、より仕事に直結しやすい内容となります。時間が長い分、途中の休憩でゲーム要素・アクティビティ要素を入れ、組み合わせて実施することもメリットです。 ④知識・ノウハウ形式 他の形式と違い座学で学ぶ形式です。チームビルディングで大切な考え方やコミュニケーションスキルについて学問的に学びます。インプットだけではなく、ロープレや実演でのアウトプットを行うこともあります。 他の研修と異なり体系的にチームビルディングについて学べるので、応用が利くというメリットがあります。他の組織・チームになっても活かせるノウハウを得ることができ、知識のレベルアップになります。 デメリットは、この研修を受講しただけではチームビルディングにならないという点です。得た知識やノウハウをもとに日々践していくことではじめて、少しずつチーム力が向上していきます。得た知識をどう活かすか、アウトプットの仕方についてもしっかり確認しておくとよいでしょう。 社内コミュニケーションを活発化させる施策として有効!Uniposとは? 次ページ「おすすめのチームビルディング研修5選」 1 2 組織に関する悩みを解消しませんか?改善するためのヒントや実践方法をご紹介! テスト