
おすすめのチームビルディング研修5選
主な研修4種類、いかがでしたでしょうか。自社はどんな形式が合っているか、なんとなくイメージはつきましたか?
本章では、おすすめのチームビルディング研修を具体的に紹介していきます。各研修の特徴・参加想定人数・金額感・プログラム詳細を調べました。
それぞれの組織課題や風土により適切なものが異なりますので、自社にはどの研修が合っているのか、考えながら読み進めてみてくださいね。
①【ゲーム形式】室内型研修プログラム「偉人伝記」
「本気で遊び、本気で学ぶ新しい形のチームビルディング研修」がコンセプトのプログラム。タカラッシュという謎解きゲームを提供している企業の研修メニューです。
過去の偉人達から出題される謎やミッションに挑戦し、短時間で納得感のある学びを得られる、本格的な室内型研修プログラムです。内定者研修や新人研修・リーダー研修で活用されています。
■特徴
研修会社と共同開発した本格的な研修プログラムで、宝箱を開けるための謎解きやミッションを通し、目標に向き合う意欲や計画性を経験します。また、映像やストーリーを使いながら非日常的な空間を演出してくれるので、深い没入感を得られ、偉人達からの格言も抵抗なく真摯に受け止めることができます。
失敗と成功を短時間で体験できる高速PDCAシステムを採用しているため、易度を高く設定し失敗を経験させ、学びを経て成功に辿り着く「限界突破マインド」を形成することが出来ます。
当日の振り返り記録は指定日に参加者へ届けられるため、研修実施後もその体験を業務に落とし込むアクションを立てやすくなります。
■概要
- 所要時間:3時間半~4時間
- 実施場所:会議室、ホテル
- 人数:10名~200名まで
- 費用:500,000円~
▼「偉人伝記」
https://takarush.co.jp/package/308/
②【アクティビティ形式】レゴ・シリアスプレイ・ワークショップ
子供の時に遊んだ「レゴ」を使い、手を動かしながら行うワークショップ。
ゲーム形式であり、アクティビティ形式でもある融合型の研修と言えるでしょう。
レゴブロックは様々な色・カタチでできていて、1つひとつのブロックに対して抱くイメージは人それぞれです。例えば、同じ量・種類のレゴブロックキットを配り「しごと」というキーワードで、直感で一つだけ選びだしてもらったりといったことをします。
■特徴
とにかく夢中になれます。
フロー理論という学習理論に基づいたプログラムのため、研修であることを忘れ夢中で取り組み始めるケースが多いです。
そして相互理解が深まります。
同じ「3x2の赤いブロック」があっても、意味付けは人それぞれ。
「危険信号」と捉える人もいれば「情熱」と捉える人もいて、違いを楽しみながら相互理解を深められる機会になります。
また、ホワイトボードやパソコン画面を見ながらとは違い、レゴ作品をもとに認識を合わせ議論をするので、より深く、1つの課題を共有する経験を得られます。
自分の想いを形あるレゴブロックで可視化するという、普段なかなかないしない行為を通して、これまでになかった視点での創造的なアイディアが生まれることも期待できます。
■プログラムの流れ
- 作品テーマの提示・・・参加者にレゴブロックで表現してもらうテーマを提示、組織課題や企業のテーマにあったものを選定してもらいます。
- ブロック作品制作・・・参加者はレゴブロックを手に取り、思い思いの作品を作ります。同じテーマでも全く違う作品が生まれます。
- ストーリーを語る・・・出来上がった作品をストーリーとして参加者に語ります。作った人の潜在意識が垣間見れ、思わぬ発見や気づきが生まれます。
- 参加者間の質問、やりとり・・・一連のワークを振返り、組織課題や事業と接続しながら、得られた学びをまとめていきます。
■概要
- 時間:3時間~
- 人数:最大100名程度まで
- 費用:200,000円+プログラム設計費用
▼「レゴ・シリアスプレイ・ワークショップ」
https://lspcoaching.com/lego-serious-play/
③【アクティビティ形式】ダイアログ・イン・ザ・ダーク
コンセプトは「暗闇の中での対話は、誰もが対等になれる」。
暗闇を活用したコミュニケーション向上やチームビルディングで、600社以上が導入してきた研修です。
日常では簡単にできる作業が、暗闇では出来ません。性別、年齢、容姿、障害、肩書きなど、すべて意味を失います。
視覚障害を持つアテンドの方に導かれ、参加者は声を掛け合いながら、見ること以外の感覚を使って、主体的に気づきを得ていきます。女性・男性、新人・社長、障害者・健常者、暗闇の中での対話は、誰もが対等です。
■特徴
真っ暗闇がもたらす、コミュニケーション、リーダーシップ、チームビルディングへの気づき。
今までの自分を一旦リセットし、どう自己の役割を認識し、どう他者と関わり、どう成果を出していくのかという、ビジネスパーソンとしての基本的かつ重要なコンピテンシーを体感的に養うことができます。
暗闇では、一人では何も発見できず、何も解決できず、一歩も先へは進めないことを実感します。チームの目的を達成するために、全員で考えること、積極的に関わること、情報を共有すること、そしてお互いに助け合うことなどが要求されるのです。
10年後であっても参加者の95%が記憶に留めているという得がたい体験をチームに与え、グループの結束力、コミュニティーの結びつきなど、組織にとってプラスの影響をもたらします。
性別、年齢、容姿、思想、人種、障害、国籍、社会的地位、肩書きなど、全て意味を失った暗闇の中で、ネガティブな差別化に意味はないこと、差異を否定したり同化を強制したり共通項だけを取り上げるのではなく、その特性・多様性を適切にマネジメントすることによって、得られる可能性に目を向けられるようになります。
■プログラム
- 事前ワーク・・・研修テーマに基づき、簡単な意識付けを行います。
- 暗闇ワーク①・・・暗闇という非日常空間を安全に歩くために、どういったコミュニケーションが必要か、気づきを得てもらいながら、チームメンバーで協力しなくては成功のできないゲームに挑戦し、チーム力を高めていきます。
- 暗闇ワーク②・・・チームごとにゴール設定のあるワークを複数行い、時間管理や情報共有、役割分担などについての気づきを得ていきます。
- 暗闇ワーク③・・・自分自身や仲間、あるいは会社の将来像などを話し合っていただきながら、チームで協働してあるモノを作成していただきます。
- 暗闇ワーク④・・・飲食をお楽しみいただきながら、トレーナーを交え暗闇の中で起きた出来事や、事前に設定したテーマに沿って対話を深めます。
- 事後ワーク・・・ファシリテーターの促しのもと、各担当トレーナー、メンバーと共に暗闇での体験を通し、感じたことを深め、仕事に活かすための気づきを探索します。トレーナーから暗闇でのコミュニケーションの様子をフィードバックし、日々の生活や業務につなげ、体験を学びに変えます。
■概要
- 時間:4時間~6時間
- 人数:1回32名まで
- 費用:要相談
▼「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」
④【合宿形式】チームビルディング合宿型研修(チームビルディングアカデミー)
社内に共通言語を形成し、チームで成果を出すことの意味を深める合宿型研修。
「3日間の研修プログラムで、勝つチームへ進化する」というコンセプトの通り、チームビルディングだけではなく、経営課題を解決するための人材育成という視点も取り入れ設計された研修です。
■特徴
- 人の期待にこたえ続ける
- 周囲と関わり合い互いを高め合う
- 何事にも本気で一生懸命取り組む
この3つを大切にして研修に取り組みます。
成果が出るまでが研修であり、人材教育の本質であるとして、確実に行動変容を起こす科学を徹底的に突き詰め、研修後の忘却防止のためのフォロー施策も充実しています。
また、研修中、他チームとの関わりはまさにビジネスの本質とも言える「競争」です。
競争に打ち勝つには、チームワークをどのチームよりも強くしていく必要があります。「日常」で起こっていた現象の裏にある様々な課題が「3日」で浮き彫りになり、個人が改善のため何をすべきかが明確になります。そしてこの研修の目的を「アタマ」ではなく「腹」で理解し、自己変革へ結びつけます。
受講者満足度は96.1%と非常に高く、過去合宿研修参加者は1700名を超えているそうです。
■概要
- 時間:3日間
- 料金:1人280,000円
▼「チームビルディング合宿型研修(チームビルディングアカデミー)」
http://team-building-academy.co.jp/
⑤【知識・ノウハウ形式】チームビルディング研修(ANAソリューションズ)
「チームで目標を共有し、ゴールを目指す」というANAグループでの経験とノウハウをベースに、航空業界のみならず、多様化した人材が集う組織にも活かせる有効なプログラムです。
自組織での実施ではなく、公開講座に参加する形式となるため、別企業の方との交流や情報交換もできる場になっています。
■特徴
チームワークが大切であることはわかっていても、具体的にどうすればチームワークやモチベーションを上げられるのか?解決策をお探しの組織におすすめの研修です。
体験・体感によって自身での理解を深め、組織の中での実践につなげていきます。組織力を高め成果を上げること目指す、あらゆる業種・業態向けに練りあげられたプログラムです。メンバー全員が同じ方向に向かって行動することで、結果を残せるチームの意識を醸成します。
■プログラム
- 良いチームとは?・・・チームで成果を出すための「良いチームの条件」を確認し、それぞれの役割において、主体的に取り組むことの重要性を認識します。
- チームワークに必要なコミュニケーション・・・コミュニケーションを実践するにあたり、具体的にどうしていけばよいか、日常業務の中で取り組める実践的なコミュニケーションの演習をします。
- チームビルディング・・・チームとして成果をあげるには、どのようなことが推進ポイントとなるのか、ワークを通して体感します。良いチーム作りに向けての自身の課題とチームの課題を明確にし、実践に繋げます。
■研修概要
- 時間:7時間
- 定員:20名(オンライン講座30名)
- 料金:1人31,900円
▼ 「チームビルディング研修(ANAソリューションズ)」
https://www.abc.jp/service/anakenshu/management/teambuild_open.html
チームビルディング研修を選ぶポイント
おすすめ研修5選、いかがでしたでしょうか。興味深く効果のありそうな研修が数多くあり、驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
さて、それでは沢山ある研修、どうしたら適切に選ぶことができるのでしょうか?
ポイントは、本記事を含めホームページや書籍などで基礎知識を得た後は、それだけで判断するのではなく、実際に研修提供会社の方としっかり打ち合せをすることです。
当たり前と言えば当たり前の話ですが、ネットから様々な情報を得られる今、読んでわかった気になり、文字情報だけで決めてしまうといったケースも少なくありません。
それで上手くいけば良いのですが、実際に研修を受けてみて「思っていたのと違った」「当初の目的を達成できたなかった」といったことになるのは避けたいものです。
決める前に、研修会社の担当者の方と、研修がどういったプログラムなのか?どんな時間配分ですすむのか?といったこと以上に「研修の目的」についてしっかりと議論しましょう。
今の会社の状況や経営課題、その中で組織をどのような姿にすべきなのかを明確にするのです。そしてこの点が一番しっくりきた研修に決めるとよいでしょう。
研修はチームビルディングにとても効果的ですが、あくまで手段の一つです。
研修をやることがゴールにならないよう、なぜチームビルディングを行うのか?チームビルディングを行ってどんな組織になりたいのか?組織内で忘れず掲げ続けることが大切です。
チームビルディング研修の事例成功
最後に、チームビルディング研修を行い組織がより良く変わった企業の事例を2つほどご紹介します。研修という、日々の業務とは違うある種「非日常」な体験が、メンバーの意識や行動を大きく変えるきっかけを作っています。
①新人・中間管理職・上層部、皆が意見を言い合えるフラットな組織をつくりたい
ビジネスゲームを用いてチームビルディング研修を行ったA社。
ゲーム中、とある新人社員が大活躍しました。もともとそういったゲームが得意であったその新人社員、普段なら目上の人に対して恐縮し、なかなか自分の意見を言えなかったそうなのですが、その時ばかりは部長・課長にもしっかりと考えを伝え、ゲームで見事優勝することができました。
その後、その新人スタッフは仕事においても気づいた点・不安に思った点をしっかりと伝えられるようになり、以前よりも前向きに仕事に取り組み、主体的に動けるようになったそうです。
自分の得意分野を活かした成功体験が、新人スタッフの仕事の取り組み方や、苦手としていた上司との意思疎通をスムーズなものに変えたのです。
そんな新人の姿を見て、同期メンバーも「意見を言っても怒られないんだな」「アイディアを言っていいんだな」という風に意識が変化し、個人差はあるものの、自らの意見を言える人が増えたそうです。
②組織の目指すべきゴールを決め、一致団結して進みたい
合宿研修をおこなったB社。
1泊2日で部署メンバーが集まり、徹底的に今期の動き方について話し合いました。
仕事の話・今期のビジョンを議論し、さらには議論が終了した後の飲み会でも語り合いを続けた結果、会社を良くする様々なアイディアやクライアントへの新しい価値提供など、オフィスで議論をする何倍もの素晴らしい種が生まれました。
後日、そうした種を日々の仕事や事業に取り入れ利益を出せるようにもなったとのこと。アイディアを出しただけではなく、その場で一致団結し、同じゴールが見えたからこそ実現できた成果ではないでしょうか。
会社以外の場所で、徹底的に語り合う。ただそれだけで、普段考えつかないようなアイディアが生まれたり、メンバー同士同じ目標へ向かう意識が一気に強化されるのです
まとめ
いかがでしたでしょうか。チームづくりには欠かせないチームビルディングに研修が効果的であること、またどんな研修があるのかをご理解いただけましたでしょうか。
コロナ禍でのリモートワーク普及や自粛生活で、メンバー同士のコミュニケーションが満足に取れない状況が続くなか、研修を取り入れ短期集中的にチームビルディングを行う必要性はこれまで以上に増していると言えます。
あなたの組織・会社でも、ぜひチームビルディング研修を検討してみることをおすすめします。すぐに導入は難しくても、手段の一つとして持っておくことで選択肢が大きく広がります。
研修がすべてではありませんが、組織を良くする大きなきっかけとなるでしょう。
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