
「サンクスカードアプリってどんな効果があるの?デメリットはないの?」
「サンクスカードアプリを自社で活用したいが導入方法やコストはどれくらい?」
手書きのサンクスカードよりも手軽に使えて、紙のサンクスカードよりもオプション豊富なサンクスカードアプリ。上手に活用して、社内の活性化を図りたいですよね。
社内活性化を図る施策の中でも、手軽に導入できて、スタッフに抵抗なく取り入れてもらいやすいのがサンクスカードですが、アプリにすればさらに手軽に実施できます。すでに紙で運用しているという企業でも是非、アプリの導入を検討してみてください。
1.サンクスカードアプリとは?特徴や使い方を紹介
サンクスカードアプリは、従来紙(一般的に名刺サイズの紙)で運用するサンクスカードをアプリにして、パソコンやスマートフォン、タブレットなどでも利用できるようしたものです。
紙で運用した場合のデメリットである、手書きをする手間、集計する手間などが省かれ、アプリを起動してすぐにメッセージを送信できるので非常に手軽に利用できます。
使い方は、各アプリによって多少の違いはありますが、基本的には、
①アプリを立ち上げて
②褒めてあげたい人、感謝の気持ちを送りたい人に対してメッセージを書く
③送信して終了です。
サンクスカードアプリの場合、上記に加えてさまざまなオプション機能を付けることができます。
たとえば、Unipos(ユニポス)というサンクスカードアプリの場合、社内スタッフ同士で感謝の言葉と共にポイントを送り合うことができ、溜まったポイントを企業が選んだ任意のインセンティブと交換できます。
その他、ツイッターなどのSNSですでに身近になっている「いいね!」や「拍手」が送れるボタンが実装されていることも多いので、気負いなく褒めたり、感謝の気持ちを表現することができるのがサンクスカードアプリの特徴です。
2.紙とアプリはどう違う?
サンクスカードには紙とアプリの2種類あり、それぞれ以下の点で異なります。
- 渡す場面
- 運用方法
- コスト
渡す場面ではメッセージをおくる場所・手段が異なり、運用面ではアプリの方が圧倒的に手間がかかりません。コスト面ではアプリの方がシステム利用料がかかる分、負担が大きくなります。紙とアプリの違いについて、みていきましょう。
渡す場面
紙とアプリは、渡す場面が異なります。紙の場合は相手に直接渡すか、投書箱のある場所に行って投函するなど渡す場面に限られます。また、支社や事業所が異なる場合はお礼を伝えたくても送れないというデメリットもあります。一方、アプリはインターネット環境とデバイスがあればどこからでも渡せるのが大きな特徴です。渡す場所が固定されず、いつでもどこからでもメッセージを送れるのはアプリの強みといえるでしょう。
運用方法
紙とアプリでは、運用方法も違います。紙の場合、基本的にすべてが手作業です。カードを集めて集計し、集計結果のレポート作成や効果測定まで担当者が手作業で行います。そのため、担当者の大きな負担になることもあるでしょう。これに対し、アプリは効率的な運用をするためのさまざまな機能を搭載しており、自動化されています。最小限の手間で、効果的に運用できるのがメリットです。
コスト
コストにも差があります。紙の場合は主なコストがカードの購入費用のみであり、少ない費用で導入が可能です。一方、アプリの場合、利用者の数に応じた料金プランのサービスが多く、毎月数千円程度のコストがかかります。利用するサービスや利用者の規模によって金額は異なりますが、紙よりもコストがかかると考えてよいでしょう。
サンクスカードアプリのタイプとそれぞれの選び方
サンクスカードのアプリには、以下のような3つのタイプがあります。
- メッセージ機能に特化している
- 情報共有を重視する
- 人材管理も包括している
メッセージをおくり合えるだけでよいのか、そのほかの機能も必要なのか、自社の利用目的に応じて最適なものを選びましょう。ここでは、サンクスカードアプリのタイプとそれぞれの特徴について、詳しくご紹介します。
メッセージ機能に特化したタイプ
ほかの機能は搭載しておらず、シンプルにメッセージをおくる機能に特化したタイプです。従業員の交流を促して称賛文化の醸成を主な目的とする場合は、こちらのタイプでも問題ないでしょう。まずはサンクスカードの運用をアプリで試したいという場合にもおすすめです。アプリによっては手書きなどアナログの良い部分を残しているものもあり、自社に合わせて選べます。
情報共有を重視するタイプ
メッセージ機能とともに、社内報の作成・共有、ビジネスチャットなどの機能を搭載したアプリもあります。社内の情報の共有・促進を行いたい場合に便利です。代表のメッセージを発信して経営理念を浸透させたり、従業員のインタビューなど活躍している人材を紹介したりできます。チャットなど掲示板の利用で、コミュニケーションの活性化に役立つのもメリットです。
人材管理も包括したタイプ
人材管理の機能を包括したタイプもあります。従業員のスキル・評価などの基本情報や面談内容を記録するなど、人材マネジメントの機能も果たすものです。組織改善などに役立ち、適切な人員配置の資料にもなるでしょう。サンクスカードの導入とともに、人事部門をデジタル化して効率化を図りたいと考えている場合におすすめです。
サンクスカードアプリを選ぶときの4つのポイント
サンクスカード アプリを導入する前に、選ぶ4つのポイントをご紹介します。
1.コストパフォーマンスはどうか
2.自社に適した利用方法ができるかどうか
3.利用する人の目線で作られているか(操作が簡単である等)
4.利用者に積極的に使ってもらえるような仕掛けがあるか(ポイント支給等)
導入を決断する側と、実際に利用する側の2つの視点からチェックするようにしましょう。
コストパフォーマンスはどうか
サンクスカードを選ぶ際にコストパフォーマンスについて慎重に調査してください。
サンクスカードアプリは導入時だけでなく、運用・メンテナンスにもコストがかかるからです。
また、サンクスカードアプリの効果は導入してすぐに出るものではなく、ある程度の期間が必要になります。1年以上の長期に渡って導入した場合のコストを計算して、それに見合ったリターンが望めるのか、試算等を行なってはっきりさせておくようにしましょう。
自社に適した利用方法ができるかどうか
サンクスカードアプリのほとんどは、自社用にアレンジしたり、オプション機能を追加したりすることができます。しかし、自社に適した利用方法ができなければ、思うような効果を得ることはできません。
自社の規模、従業員の数、業務内容、自社の現在の社内の状態や業績など、さまざまな観点から、導入前に検討する必要があります。
利用する人の目線で作られているか(操作が簡単である等)
サンクスカードアプリが利用者の目線で作られているかどうかチェックしましょう。なぜなら、サンクスカードアプリを主に利用するのは従業員の皆さんだからです。企業によっては、スマートフォンやタブレットの扱いがよくわからない高齢者スタッフが多いケースもあるかもしれません。アプリの操作が難しく使いづらければ、サンクスカードアプリ自体を利用してもらえなくなります。その他、アプリが直感的に使えない(立ち上げてから次にどう操作していいかわからない)といったことがないか、できればトライアル運用等を行なって、従業員から使用感をヒアリングしてからアプリ導入を決定することをお勧めします。
利用者に積極的に使ってもらえるような仕掛けがあるか(ポイント支給等)
サンクスカードアプリを利用する人に、積極的に使ってもらえるような仕組みがあるかどうかもチェックしましょう。サンクスカード自体を嫌悪するタイプの人も多くいるので、そういった嫌悪する人でも思わず使いたくなるような仕掛けがあることがサンクスカードアプリ導入の効果を高めることに繋がるからです。サンクスカードを送ることでポイントやコインなどがもらえ、それを貯めてちょっとしたお小遣い程度のインセンティブがもらえるような仕組みを取り入れることも有効です。「いいね!」や「拍手」ボタン機能で時間をかけずに感謝の気持ちを送ることができるアプリであれば、利用者の心理的な負担はかなり減らすことができ、気軽に利用してもらえるはずです。
ご利用人数やシーンによって、プランを選べる「Unipos」の詳細はこちら
オススメのサンクスカードアプリ3選
ここでオススメのサンクスカードアプリを3つ選んでご紹介します。
現在、国内で利用できるビジネス向けのサンクスカードアプリはいくつかありますが、2章でご紹介した
1.コストパフォーマンスはどうか
2.自社に適した利用方法ができるかどうか
3.利用する人の目線で作られている(操作が簡単である等)
4.利用者に積極的に使ってもらえるような仕掛けがあるか(ポイント支給等)
上記4つのポイントを念頭に3つのアプリを選びました。
おすすめ度は、☆の数で提示しています(満点は星3つ/☆☆☆)
1.ユニポス(Unipos)
2.サンクスカード
3.サンクスギフト(THANKS GIFT)
ただし、この3つのアプリが全ての企業にとってのベストな選択と言うわけではありません。
企業の規模、従業員数、業務内容、現在の社内の状況等によって選択肢は変わってきます。
特に、費用は企業規模、利用者となる従業員数、オプションの有無、利用期間等で大きく異なりますので、導入検討の際には事前に問い合わせ等をしてよく確認し、アプリ提供会社としっかりと打ち合わせを行なってから導入するようにしてください。
ユニポス(Unipos)
1.コストパフォーマンスはどうか ☆
2.自社に適した利用方法ができるかどうか ☆☆☆
3.利用する人の目線で作られているか(操作が簡単である等) ☆☆☆
4.利用者に積極的に使ってもらえるような仕掛けがあるか(ポイント支給等) ☆☆☆
Unipos(ユニポス)は、従業員同士で感謝の言葉とともに、ピアボーナス®をWeb上で送りあえるサービスです。
最大の特徴としてピアボーナス®と呼ばれるポイントを送り合うことができることです。
ピアボーナス®は、1ポイントにつき1〜5円の範囲で金額設定でき、貯まったポイントを月末に給与や福利厚生費用として支給することができます。
リアルタイムに賞賛の言葉が全社にシェアされる機能や他の方の投稿に「拍手」をする機能も搭載しており、気軽にエールを送ることができるなど利用者に積極的に使ってみたいと思わせる機能や仕掛けが満載です。
返信機能がなく、リアクションスタンプが搭載されているため、スタンプで反応することもできます。そのため、メッセージを返さなくてはいけないというプレッシャーはありません。
【主な機能】
・ピアボーナス®を送り合える
・「拍手」ボタンで気軽に気持ちを送ることができる
・ハッシュタグ機能(投稿に行動指針などのハッシュタグを紐づけることが可能)
・Slackをはじめとする各種ビジネスチャットとの連携可能
・従業員の活躍を短時間で把握できるプロフィール機能
・定量的に分析できるアナリティクスデータ
・振り返りができるダッシュボード機能
・利用目的に即したデータを簡単に抽出できる
運用工数をかけずに効果的なサンクスカード運用を実現する「Unipos」の詳細はこちら
サンクスカード
1.コストパフォーマンスはどうか ☆☆☆
2.自社に適した利用方法ができるかどうか ☆
3.利用する人の目線で作られているか(操作が簡単である等) ☆☆☆
4.利用者に積極的に使ってもらえるような仕掛けがあるか(ポイント支給等) ☆☆
サンクスカードはウェブ上で使えるアプリでありながら、手書きでメッセージを送ることができるサンクスカードアプリです。
アプリでありながら、紙で運用している感覚で利用できることが大きな特徴です。
リーズナブルなコストで利用が開始でき、紙運用の不便な部分を除いただけのシンプルな設計で、手軽に運用を始めたい企業にはおすすめです。
【主な機能】
・手書きメッセージが送れる
・カードのデザインが選べる(オリジナルデザインも登録可能)
・プッシュ通知でメッセージが届いたことをお知らせ
・メッセージ送受信数の自動集計
・社内掲示用のランキングやメッセージ一覧表も作成できる(オプション)
サンクスギフト(THANKSGIFT)
1.コストパフォーマンスはどうか ☆☆
2.自社に適した利用方法ができるかどうか ☆☆
3.利用する人の目線で作られているか(操作が簡単である等) ☆☆
4.利用者に積極的に使ってもらえるような仕掛けがあるか(ポイント支給等)☆☆☆
サンクスギフトは、感謝の気持ちや日々の称賛などをコインにして、従業員同士で贈り合うことができるSNS型のサービスです。
コインは自社用にカスタマイズができ、サンクスカードに添付して送り合うことができます。
貯まったコインは自社で設定した独自レートで商品へ交換することが可能。
コイン以外にも、月に1回、簡単な5つの質問で従業員のエンゲージメントを測るアンケートが実施できる機能やサンクスギフトのアプリ内で表彰式を行うことができる「スポットライト」機能など、社内の一体感を盛り上げる仕掛けがたくさん盛り込まれている多機能アプリです。
【主な機能】
・サンクスカードが送り合える
・コイン(社内通貨)が送り合える
・掲示板機能(社内の良いできごとを掲示板で全メンバーにシェアできる)
・プロフィール機能(個性的なマイページを作成することが可能)
・「いいね」ボタン機能(社内での共感度合いを数値で確認可能)
・貯まったコインを商品と交換できる
・アンケート機能(月に1回・5つの質問ができる)
サンクスカードアプリのメリット・デメリット
サンクスカードアプリのメリットとデメリットをご紹介します。
アプリ版のサンクスカードの最大のメリットは手軽さ、デメリットは費用がかかることです。
サンクスカードアプリのメリット
サンクスカードアプリのメリットは、主に以下の3つになります。
・紙で運用するよりも手軽に導入できて手間がかからない
・操作が簡単で文章を書くのが苦手な人でも使いやすい
・パソコン、スマホやタブレット等どれでも利用できる
紙のサンクスカードの場合は、《筆記用具を用意して文字を書く》という作業がどうしても必要になります。
しかし、アプリであれば「拍手ボタン」などが実装されている場合が多く、SNS感覚で気軽に使用することができるため、すぐに気持ちを送ることができます。
文章を書くのが苦手な人であっても「定型文」が提示されるアプリもあるので、提示された中から送信したい文章を選べば良く、悩むこともありません。
さらに、パソコン、スマートフォン、タブレット等からいつでも利用できるので、社内にいることが少ない営業スタッフも移動中の電車の中からでもメッセージを送ることが可能になります。
サンクスカードアプリのデメリット
サンクスカードアプリのデメリットは以下の2つです。
・導入コスト・運用コストがかかる
・社内に浸透し効果が出るまで時間がかかる
サンクスカードアプリの利用にはコストがかかります。まず導入にコストがかかり、運用にもコストがかかります。
各企業オリジナルのオプション機能が追加できるタイプもありますから、そういったオプションを付けることでさらにコストがかかります。
また、紙で運用するサンクスカード同様、アプリを導入した後、社内に浸透して効果が出るまでには時間がかかります。
とはいえ、紙で運用するサンクスカードに比べると、アプリは利用者の抵抗感が薄いので、浸透するまでの時間はかなり短縮できると言えます。
サンクスカードアプリ導入の5ステップ
サンクスカードアプリ導入のステップをご紹介します。
1.解決したい課題や目的を明確にする
2.サンクスカードアプリの利用方法を決める
3.サンクスカードアプリの運用ルールを決める
4.サンクスカードアプリの使い方を全員に周知する
5.定期的に利用状況の確認を行い、定着するまでは運用方法の改善をしていく
最初に取り掛かる解決したい課題や目的が明確になれば、どのアプリを選んだらいいか、どんなオプションを盛り込んだらいいか等が明確になりますので、しっかりと可視化しておきましょう。
解決したい課題や目的を明確にする
まず最初にすることは、サンクスカードアプリを導入することで、解決したい課題や目的・目標を明確にすることです。
サンクスカードの導入を検討している時点で、社内的な問題が発生しているはずです。それをしっかりと可視化してみてください。
たとえば、
・部署間での交流が少ないので協力体制が作りにくく、社内の一体感が感じられない
・急成長したのはいいが、事業拡大の速度が早すぎて、社内の人間関係が希薄なままである
といった感じです。
問題や課題を洗い出し、なぜ問題が発生したか「原因」も考えてみて、サンクスカードアプリを導入したならばどんなことが解決できるのかまで想定してみましょう。
サンクスカードアプリの利用方法を決める
次に「どうやって使うか」の利用方法を決めます。会社の規模、業種等によって利用方法は大きく変わります。
まずは、基本的な5W1Hを使って利用方法を想定してみましょう。
Who(誰が/誰と)
When(いつ)
Where(どこで)
What(なにを)
Why(なぜ)
How(どのように)
また、利用者の大半は従業員クラスになりますから、自社の従業員の勤務形態なども考慮しましょう。
たとえば24時間稼働する店舗でシフト制を採用している場合であれば、深夜帯に働くスタッフが深夜にアプリ利用してもいいのか?といったことを想定してみます。アプリの設定によっては、相手にメッセージを知らせる通知が即時に届いてしまうので、深夜帯に利用するのは制限したほうがいいケースもあるでしょう。利用者目線を忘れずに、利用率をできるだけ高めることができるような利用方法を考えてみてください。
サンクスカードアプリの運用ルールを決める
利用方法が定まったら、アプリを継続的に使い続けるための運用ルールも定めましょう。
たとえば、毎月月末を締め日に設定して、各スタッフごとにもらったメッセージの数を集計し、月ごとに一番サンクスメッセージをもらった人を表彰したり、ランキングを発表したりするといったルールを決めます。
業務によっては、もっと頻繁に、週ごとに集計してもいいですし、3ヶ月ごとに年4回集計でもいいでしょう。
また、導入直後はあまり活用してもらえない可能性がありますので、導入から半年間だけは「毎月必ず30件(最低一日1件)はメッセージを送る」といったノルマを課してもいいかもしれません。
どう運用していいかわからなかったり悩む場合は、アプリの提供会社がコンサルティングを行なっている場合もありますから相談してみましょう。
サンクスカードアプリの使い方を全員に周知する
利用方法、運用ルールが決まったら、実際に利用する従業員やスタッフ向けに、サンクスカードアプリ利用開始のアナウンスを行います。紙運用と違い、アプリ運用の場合は、ダウンロード等の初期作業やアプリの操作方法などを周知する必要があります。簡単な操作方法を記した紙の資料を手渡すほか、ネット環境に繋げばいつでも閲覧できる資料を自社サイトにアップしておく等の準備もしておきましょう。
定期的に利用状況の確認を行い、定着するまでは運用方法の改善をしていく
サンクスカードアプリの利用が開始されたあとは定期的に利用の状況をチェックしてください。部署やチームによって利用状況にムラが出たりする場合もあります。利用率がなかなか上がらないチームや部署、店舗などがある場合は、その原因を突き止めて改善していく必要があります。アプリの利用期間がある程度長くなり、さまざまなデータが揃ってきたら、運用方法を見直したほうがいい場合もあります。さまざまな角度から利用データを分析して、自社に最適なアプリの運用方法を試してみてください。目的や目標を設定している場合、効果が目に見えるようになるまでには、ある程度の時間がかかります。はじめのうちはコツコツと、データが溜まるまでは辛抱強く、利用促進の社内周知も同時に行いましょう。また、運用方法に課題や不安がある場合は、サポートが充実しているサービスを申し込むのもよいかもしれません。
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サンクスカードアプリの導入事例
最後にサンクスカードアプリの導入事例をご紹介します。
紙で運用するサンクスカードは非常に手軽に導入できるものの、途中で運用に行き詰まってしまうことが多く、サンクスカードアプリを使って電子化を図り、課題を解決するケースが多いようです。
メルカリ(ユニポス)
フリマアプリ『メルカリ』で有名なオークションサイト運営会社メルカリは、急拡大する組織の中でリアルタイムに、気軽に「賞賛」できる仕組み作りの必要性を感じていました。
そこで導入したのが、ウェブ上でピアボーナスを送りあえる「ユニポス」です。
全社導入の1か月後(2017年の9月)に行なったアンケートでは、社員のおよそ9割が、5段階評価で満足度4以上をつけました。また、従業員に配布されるピアボーナス「mertip(メルチップ)」の消費率も半分以上という好成績をあげています。
富士通ラーニングメディア
富士通ラーニングメディアがサンクスカードを導入したのは2006年11月から。紙の運用からスタートし、名刺大のカードに感謝の気持ちや讃える気持ちを手書きで書いて相手に渡すという方法を取っていました。
その後、
・発行枚数が少ない人に変化が見られず、さらに枚数増加を目指すとやらされ感が増してしまう
・事務所にいる時間が少なくカードの手渡しが難しい人は活動参加への意識が薄れてしまう
といった理由から電子版のサンクスカードを導入しました。
電子化したサンクスカードを導入にすることで、在宅勤務や各拠点での勤務など、多様なワークスタイルに対応することが可能になり、「書く」という手間も減らすことができました。電子版サンクスカード裏面のイラストは社内公募で募集して多くの絵柄を採用しています。応募作品に対して全社員で投票する仕組みを設け、サンクスカード活動への参画意識、親近感の醸成も行なっています。
みずほフィナンシャルグループ
株式会社みずほフィナンシャルグループ(持株会社)と株式会社みずほ銀行、みずほ信託銀行株式会社、みずほ証券株式会社の4社は、従業員満足度向上のための施策のひとつとして、紙のカードを使う「ありがとうカード」を利用していました。しかし、紙運用が原因で2つの課題がありました。
・異なる拠点の社員にカードを送るのは手間がかかりタイムラグも発生するため、営業店と本部間や他グループ企業とのやり取りが少なかった
・社員同士が1対1でカードのやり取りをするため、他の人はその内容を把握できず、埋もれてしまっていた
こうした課題を解決するために「ありがとうカード」の電子化を進めました。
「ありがとうカード」を電子化したことにより、組織を超えたカードのやり取りが増加し、グループ全体のコミュニケーション活性化に成功しました。現在は、毎月約1万件のカードの送受信が行われています。カードだけでなく感情を伝えるスタンプ機能も利用して効果アップを図り、さらにはサンクスカードの送信1回あたりの金額を設定し、寄付する試みも検討しています。
ランドマーク税理士法人
ランドマーク税理士法人では紙のサンクスカードを導入していましたが、アプリに変更したことで従業員の利便性が向上しました。電車の中など場所を選ばずどこでも書けるため、振り返りの時間ができるのも大きなメリットです。紙のメッセージは捨てづらいなどの問題もありますが、デジタル化することで自動的に消え、残そうと思えばお気に入り機能で残せることが従業員に好評です。また、同社ではサンクスカードの運用に独自のルールを設けています。目標枚数を書く100回帳というものがあり、ハンコがたまると5,000円の商品券がもらえるというルールです。目標を達成できなくても罰則はありません。サンクスカードを多くもらった人に賞を与える制度もあり、入賞者の食事会も開催されています。
富士製薬工業株式会社(ユニポス)
医薬品メーカーの富士製薬工業は、専門性の高さから部署間の異動が少なく、全国に拠点が散らばっています。そのため、拠点間・部署間のコミュニケーションが不足しているのが課題でした。在宅勤務も導入しているため直接会う機会が減り、会社への帰属意識が薄れてしまうことが懸念だったそうです。そこで、社内コミュニケーションの活性化と心理的安全性の向上を目的にUniposの導入を決め、約800名の従業員を対象に全社導入を実施しました。表彰制度とUniposを連動させることでUniposの活用を推進し、組織風土の醸成を目指しています。Unipos初期導入200名を対象に行った組織サーベイでは、心理的安全性にかかわる項目の数値がどれも向上したそうです。Unipos導入により社員同士の交流やつながりなど、これで見えていなかった様子も可視化できました。部下の良い面が見つかることで、評価にも役立っているとしています。
アクアリンク株式会社
水槽アクアリウムのレンタルやリースなどを事業内容とするアクアリンク株式会社は、顧客を訪問してメンテナンスをすることが業務です。社内でも個々の動きが不明瞭になることが多く、コミュニケーションや上司部下の縦のつながりが希薄になりやすいという課題がありました。
そのため、課題を解決して社内コミュニケーションを活性化することを目的に、サンクスカードのアプリを導入しています。導入により、社内の情報を整備し、より円滑な業務報告や管理運営を実現しました。
また、同社は若いスタッフが多く、スマートフォンで社内情報や業務報告を確認できることが有効活用につながっているということです。アプリにより、お互いを知るきっかけにもなってほしいと期待しています。
株式会社日本旅行
大手旅行会社の株式会社日本旅行は、働き方改革の影響もあり出社率が低下し、コミュニケーション不足が課題でした。そのため、コミュニケーション活性化や情報共有の機会を増やすことを目的に、サンクスカードのアプリを導入しています。感謝の気持ちを伝えるという点で運用はまく進み、普段は形にしないものを形にするという趣旨も、従業員に理解してもらえているそうです。導入に際してはトップダウンにならないように注意し、従業員が自発的に動き出すことを意識しました。これまでは消極的だった人がメッセージをおくるようになるなど、目に見える成果が出ています。
株式会社ココロラボ
保育・教育事業を展開する株式会社ココロラボは、従業員の定着率低下という課題を抱えていました。情報共有の不足が原因と考え、サンクスカードのアプリを導入しています。現場では新しいものや変化に対する抵抗感が感じられたため、利用を強制せず、自然に定着するよう長期的視点でのぞんだそうです。導入して2~3年後には停滞期があり、マンネリ化している状態がありました。そのため、景品を工夫したりポイントアップしたりなどの施策を行い、掲示板も活用しながら利用を活性化したということです。その結果、積極的に利用されるようになり、情報の拠り所としても機能するようになりました。結果として、当初の目的である定着率も着実に上がってきたそうです。
まとめ
サンクスカードアプリには、利用者に積極的に使ってもらえるような仕組みや仕掛けがたくさん用意されているので、社内の活性化や従業員のモチベーションアップのためにぜひ利用したいところです。
ここで、サンクスカード アプリ導入の5ステップを復習しておきましょう。
1.解決したい課題や目的を明確にする
2.サンクスカードアプリの利用方法を決める
3.サンクスカードアプリの運用ルールを決める
4.サンクスカードアプリの使い方を全員に周知する
5.定期的に利用状況の確認を行い、定着するまでは運用方法の改善をしていく
サンクスカードアプリは紙で運用するサンクスカードよりも効果が早く出ると言われています。もっと効果を早く出したいと考えているのであれば、ぜひUnipos(ユニポス)のピアボーナス®のような利用者が喜ぶアプリの導入を検討してください。
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