
ピアボーナスツールとは

ピアボーナスツールは、従業員同士が日々の感謝や称賛をオンラインで送り合い、互いの貢献を可視化するためのサービスです。サービスによって、ポイントの付与・交換、バリューとの紐づけ、分析機能、外部ツールとの連携など、備えている機能や仕組みは異なります。ピアボーナスの基本的な仕組みや導入効果については、ピアボーナスの仕組みや導入効果で詳しく解説しています。この記事では、導入を検討している方に向けて、4サービスの比較と選び方を整理します。
ピアボーナスツール比較表【一覧】
まずは今回比較するピアボーナスツール4サービスを一覧で比較します。各項目は、意思決定に必要な範囲に絞っています。
調査日:2026年8月12日/出典:各社公式サイト・公式サポート・公式プレスリリース
| 項目 | Unipos | RECOG(レコグ) | THANKS GIFT | ThanksPeer |
|---|---|---|---|---|
| 運営会社 | Unipos株式会社 | 株式会社シンクスマイル | 株式会社Take Action | アスノシステム株式会社 |
| 特徴・タイプ | ピアボーナス特化型。組織コンサルティング(伴走支援)も提供 | 称賛を伝える「レター」を中核としたチームワークアプリ。組織分析機能をもつ | コイン・チャット・掲示板・サーベイ等を備える多機能なエンゲージメントプラットフォーム | Microsoft Teamsのチャット機能を活用するピアボーナスサービス |
| 称賛・ポイントの仕組み | 称賛メッセージにポイントを添えて贈り合い、投稿を全社のタイムラインに可視化 | 「レター」で感謝・称賛を贈り合い、貢献を可視化 | 理念・行動指針に沿ったオリジナルコインを感謝の言葉に添えて贈り合う | Teams上で「称賛」を贈る。1称賛=100ポイント、週300ポイント配布・毎週月曜リセット(繰り越し不可) |
| 主な付加機能 | 投稿データの分析・可視化 | 投稿(社内掲示板)、トーク(クローズドな会話)、個人・チームのデータ分析 | チャット、掲示板/社内報、MVP表彰、組織サーベイ、性格診断、翻訳(多言語) | 称賛履歴・ポイント交換履歴を管理画面で確認 |
| 外部連携・利用環境 | Slack/Microsoft Teams/Chatwork/LINE WORKS/Google Chat連携 | Slack/Microsoft Teams/Chatwork/LINE WORKS/SmartHR連携、SAML 2.0(SSO)・SCIM 2.0対応 | Chatwork/Slack/Microsoft Teams/LINE WORKS連携、SSO対応 | Microsoft Teamsの利用が前提 |
| 報酬・交換の仕組み | 契約内容によりギフト券交換に対応 | 称賛給プログラムでポイントを商品等と交換可能 | Amazonギフトカード/QUOカードPay/JALマイル/SDGs寄付 | au PAY ギフトカード(現時点ではこのみ) |
| トライアル・デモ | ― | 30日間の無料試用(登録日から) | デモ・お試し相談あり | ― |
※「―」は、各社の公式情報で該当内容を確認できなかった項目です。機能・サービス自体が存在しないことを意味するものではありません。
料金については、サービスごとに体系が異なり横並びで比較しにくいため、後述の「ピアボーナスツールの料金・費用の考え方」で、見積もり時に確認すべき項目として整理します。
今回比較するピアボーナスツール4サービス

比較表で挙げた4サービスについて、それぞれの特徴を個別に整理します。いずれもピアボーナスの仕組みを備えたサービスですが、重心となる機能や利用環境は異なります。自社の課題と照らしながら確認してください。
Unipos
Uniposは、ピアボーナスを中核に据えたサービスで、称賛が生まれる仕組みの提供に加えて、組織コンサルティング(伴走支援)も行っています。称賛のメッセージにポイントを添えて贈り合い、その投稿を全社のタイムラインに可視化することで、日々の貢献を組織全体で共有する設計です。投稿データの分析・可視化に対応し、外部連携ではSlack、Microsoft Teams、Chatwork、LINE WORKS、Google Chatと連携できます。契約内容によっては、ポイントに応じたギフト券の交換にも対応しています。ピアボーナスに特化した運用をしたい企業や、ツールの導入だけでなく組織課題の解決に向けた支援もあわせて検討したい企業が、比較候補にしやすいサービスといえます。
RECOG(レコグ)
RECOGは、株式会社シンクスマイルが提供する、称賛を伝える「レター」を中核としたチームワークアプリです。感謝や称賛をレターとして贈り合い、貢献を可視化します。レターのほかに、社内掲示板やノウハウ共有を担う「投稿」、クローズドなやり取りができる「トーク」、個人・チームのデータ分析といった機能を備えています。SAML 2.0によるシングルサインオンやSCIM 2.0に対応し、Slack、Microsoft Teams、Chatwork、LINE WORKS、SmartHRとの連携に対応しています。受け取ったレターで貯まったポイントを商品等と交換できる称賛給プログラムも用意されています。登録日から30日間の無料試用が用意されています。称賛の可視化とあわせて組織状態の分析を重視する企業や、既存の人事・コミュニケーションツールと連携して運用したい企業が、比較候補にしやすいサービスです。
THANKS GIFT
THANKS GIFTは、株式会社Take Actionが提供する、コイン・チャット・掲示板・サーベイなどを備えた多機能なエンゲージメントプラットフォームです。企業理念や行動指針に沿ったオリジナルコインを感謝の言葉に添えて贈り合う仕組みが特徴で、MVP表彰や社内報、組織サーベイ、性格診断、多言語の翻訳機能なども利用できます。外部連携はChatwork、Slack、Microsoft Teams、LINE WORKSに対応し、シングルサインオンも利用できます。貯めたポイントは、Amazonギフトカード、QUOカードPay、JALマイル、SDGs寄付などと交換できます。デモやお試し相談も用意されています。称賛だけでなく、理念浸透やサーベイまで含めて幅広く運用したい企業が、比較候補にしやすいサービスです。
ThanksPeer
ThanksPeerは、アスノシステム株式会社が提供する、Microsoft Teamsのチャット機能を活用したピアボーナスサービスです。Teams上で「称賛」を贈る形式で、1称賛は100ポイント、週に300ポイントが配布され、毎週月曜にリセットされて繰り越しはできません。称賛履歴やポイント交換履歴は管理画面で確認できます。受け取ったポイントは、現時点ではau PAY ギフトカードと交換できます。利用にはMicrosoft Teamsの利用が前提となります。すでにTeamsを日常的に使っている企業で、その環境の中で称賛を贈り合う仕組みを取り入れたい場合に、比較候補にしやすいサービスです。
ピアボーナスツールを比較する際のポイント
比較表で各サービスの違いを俯瞰したら、次に考えたいのは「自社の場合はどこを基準に選ぶか」です。重視すべき点は組織の状況や導入目的によって変わるため、以下では自社の課題を起点に、確認すべき条件とその理由を整理します。
まず「何のために導入するのか」を明確にする
ツールの機能を比べる前に、導入で何を解決したいのかを言葉にしておくことをおすすめします。部署間のコミュニケーション活性化、バリューや行動指針の浸透、エンゲージメント向上、人事評価の補完など、目的によって重視すべき機能は変わります。目的が曖昧なまま機能の多さで選ぶと、自社では使わない機能まで検討対象に入り、判断が難しくなりがちです。先に目的を定めておくと、以降で挙げる各観点について「自社にとって重要な軸か、そうでないか」を切り分けやすくなります。最初のこの整理が、比較全体の土台になります。
感謝・称賛とポイントの仕組みが自社に合うか
サービスによって、称賛メッセージの可視化に重心があるものと、ポイント付与や理念に紐づくコインを前面に出すものなど、設計の考え方が異なります。自社が求めるのがメッセージ中心のやり取りなのか、ポイントによる動機づけも重視するのかを確認しておきたいところです。あわせて、サービスによっては、ポイントの配布量や頻度、繰り越しの可否、自己称賛や同一相手への連続付与の制限など、運用ルールがあらかじめ定められている場合があります。これらは日々の使われ方に直結するため、自社が想定する運用イメージと照らして確認しておくと、導入後のギャップを避けやすくなります。
バリュー・行動指針の浸透に活用できるか
企業理念やバリュー、行動指針の浸透を導入目的に含む場合は、称賛の投稿とバリューを紐づけられるかを確認する観点が加わります。具体的には、投稿にタグやラベルを付けられるか、自社の行動指針に沿ったコインやカテゴリを設計できるかといった点です。こうした機能があれば、バリューや行動指針を、日常のどの行動と結びつけて称賛するかを設計できます。サービスごとに設計の自由度は異なるため、自社のバリューをどこまで反映できるかを確認しておくとよいでしょう。この観点の有無は、特定サービスの優劣ではなく、目的との相性として捉えるのが妥当です。
利用環境・既存ツールとの連携を確認する
普段使っているコミュニケーション基盤との連携は、継続的な利用のしやすさに関わります。SlackやMicrosoft Teams、Chatworkなど既存のチャットツールと連携できるサービスでは、普段の業務環境から利用しやすい場合があります。サービスによっては特定のツールの利用が前提となる場合があるため、自社の環境と前提条件が合うかを確認しておきたいところです。あわせて、PC中心か、現場スタッフのスマートフォン利用が中心かといった利用環境も、日々使い続けられるかどうかに関わる要素として押さえておくとよいでしょう。
分析・レポート機能が目的に合っているか
称賛のやり取りをその場のコミュニケーションで完結させたいのか、データとして組織の状態把握にも活かしたいのかによって、必要な分析機能は変わります。投稿数や利用率、部署を越えたやり取りの傾向、チームの状態など、どのデータをどの粒度で可視化できるかを確認する観点です。ただし、分析機能は多いほどよいというものではありません。導入目的に照らして、自社が実際に使う範囲の可視化ができれば十分な場合もあります。使わない機能まで求めて選択肢を狭めないよう、目的に必要な範囲かどうかを基準に判断するのが現実的です。
運用・定着のしやすさとサポートを確認する
ピアボーナスツールは導入して終わりではなく、継続して利用できる運用になっているかを確認する必要があります。確認したいのは、操作のわかりやすさ、管理画面での利用状況の把握しやすさ、そして提供会社による導入時・導入後のサポートの有無です。自社の担当者だけで運用を回せるのか、初期設定や定着に向けた支援が受けられるのかは、サービスによって差があります。特に、風土変革まで導入目的に含む場合は、ツールの機能だけでなく、運用施策や関連する支援メニューとの組み合わせも視野に入ります。自社がどこまで自走できるかを踏まえて、必要な支援の範囲を見極めておくとよいでしょう。
セキュリティ・管理機能を確認する
従業員数が多い企業や、複数拠点で利用する場合は、セキュリティと管理機能の確認が重要になります。具体的には、シングルサインオン(SSO)への対応、アカウントの追加・停止といったユーザー管理、権限設定、情報セキュリティ体制などです。利用人数や拠点が増えると、アカウント管理や情報セキュリティに関する確認項目も増えます。自社の情報システム部門が求める基準を満たしているか、導入前に確認しておきたい項目です。各サービスがどこまで対応しているかは公式情報で確認できる範囲が異なるため、自社の要件を整理したうえで、個別に問い合わせて確かめるのが確実です。
ピアボーナスツールの料金・費用の考え方

ピアボーナスツールは、サービスによっては公式サイトに具体的な金額を掲載していない場合があり、金額だけで単純に横並び比較するのが難しいことがあります。そのため、料金の高い・安いを比べることよりも、自社の条件で見積もりを取り、同じ前提で比較できるように準備することが重要になります。以下では、見積もりを依頼する際に確認しておきたい項目を整理します。
料金体系はサービスによって異なる
ピアボーナスツールの料金は、サービスごとに構成が異なります。見積もりを取る前に、次の項目を確認しておくと比較しやすくなります。まず、導入時の初期費用があるか。次に、月額料金がどのような単位で決まるか(利用人数に応じて変わるのか、固定なのか)。そして、利用人数が増減した場合に料金がどう変わるか。さらに、基本料金に含まれる範囲と、別途必要になるオプション料金の切り分け。加えて、最低利用期間や契約期間の縛りの有無です。これらは公式サイトだけでは分からないことも多いため、確認できない体系を推測で判断せず、資料請求や問い合わせで実際の条件を確かめるのが確実です。
ツール利用料以外の費用も確認する
料金を比較する際は、ツールそのものの利用料だけでなく、運用に付随する費用まで含めて見ておく必要があります。サービスによっては、従業員が受け取ったポイントをギフト等に交換できる仕組みがあります。その場合、ポイントや報酬にかかる費用がツール利用料に含まれるのか、別途必要なのかを確認しておきましょう。また、導入支援や研修、追加機能などを利用する場合は、基本料金とは別に費用が発生するか確認しておきましょう。こうした費用は運用の規模や範囲によって変わるため、ツール利用料だけで判断せず、想定する人数や運用方法を前提に、総額で見積もる視点が大切です。
自社条件をそろえて比較する
各サービスは料金の決まり方が異なるため、見積もりを依頼するときは、自社の利用人数、拠点数、必要な機能、求める運用サポートの範囲といった条件をそろえて提示すると、より実態に近い比較ができます。同じ前提で見積もりを取ることで、はじめて各社の費用を対等に並べて検討できます。反対に、条件がばらばらのまま金額だけを見ると、含まれる機能やサポートの範囲が違うために誤った印象を持ちかねません。料金は単体の数字ではなく、「その金額で何がどこまで使えるか」とセットで捉えることが、自社に合ったツールを選ぶうえでの判断材料になります。
目的・企業課題別の選び方

前のセクションで挙げた比較の観点は、すべてを同じ重さで見る必要はありません。自社の課題によって、優先して確認すべき軸は変わります。ここでは代表的な課題ごとに、どの項目を優先して比べるかを整理します。
部署間・拠点間のコミュニケーションを改善したい
部署や拠点をまたいだつながりの薄さが課題なら、優先して見るのは投稿の可視範囲です。部署・拠点をまたいで投稿や閲覧ができるか、利用対象をどこまで広げられるかを軸に比較すると、部署・拠点を越えて互いの仕事や貢献を知る機会をつくれるかを確認できます。選定時の注意として、一部の部署だけで使われて終わらないよう、全社での利用を想定した導入範囲を設計できるかもあわせて確認しておくとよいでしょう。
複数拠点・シフト制でコミュニケーションが分断している
複数拠点やシフト制で、勤務時間や勤務場所が異なるため、対面でやり取りする機会が限られる場合があります。
この課題に関して、京急イーエックスインの事例が参考になります。京急イーエックスインでは、店舗ごとに運営が独立して他店舗や本社の様子が見えにくいことや、従業員一人ひとりの頑張りが可視化されにくいことが課題となっていました。ピアボーナスツールを本社と一部店舗のパイロット運用から段階的に導入し、店舗を越えた投稿やトラブル事例の共有、異動・ヘルプ時の相互認知が生まれたことが導入事例で紹介されています。また、ポイントをギフト券等に交換できる実利が口コミで広がったことが、利用定着の一つの契機として述べられています。
こうした課題を持つ企業では、スマートフォンでの使いやすさ、全社タイムラインで拠点を越えて投稿が見えるか、スモールスタートの可否、ポイント交換先が従業員にとって魅力的かが、選定時の確認ポイントになります。
バリュー・行動指針を浸透させたい
バリュー浸透を目的とする場合は、称賛とバリューを紐づけられる仕組みを優先して比較します。タグ・ラベル・カテゴリ設計などの自由度が、自社の行動指針をどこまで反映できるかを左右するためです。選定時の注意として、指針の数や表現は企業ごとに異なるので、自社のバリューを実際に当てはめたときに無理なく設定できるかを、導入前に具体例で確認しておくと、自社との相性を比較しやすくなります。
離職防止・エンゲージメント改善を課題としている
離職防止やエンゲージメント向上を課題とする場合、ピアボーナスツールを入れればそれ自体で改善するとは限らない点に注意が必要です。優先して見るのは、ツール単体の機能よりも、自社が取り組む他の施策(評価制度、面談、サーベイなど)と組み合わせやすいかです。従業員が互いの貢献を認め合う機会と、その状況を把握できる仕組みが、既存の取り組みの中でどう位置づくかを軸に比較します。選定時の注意として、効果を単独で期待するのではなく、施策全体の一部として検討するのが現実的です。
風土変革まで目的に含む場合
組織風土そのものの変革まで目的に含む場合は、ツールの機能だけで判断しないほうがよい場面があります。
この点で、グッドライフサーラ関東の事例が参考になります。グッドライフサーラ関東では、営業所間のコミュニケーション分断を課題にピアボーナスツールを導入しましたが、導入後も「指示待ち」の組織風土が課題として残り、その後はリーダー育成プログラムやサーベイなどを組み合わせた取り組みへ発展しています。風土変革までを目的とする場合は、ツールの機能だけでなく、導入後の運用施策や、育成プログラム・組織診断などの関連施策との組み合わせも確認材料になります。
企業規模に合った運用ができるか
自社の規模で運用を回せるかは、規模による優劣ではなく、規模ごとに優先する確認項目が変わるという観点で見ます。利用人数や拠点数が多い場合は、アカウント管理や権限設定、導入範囲の設計を優先して比較します。小規模な組織や導入初期であれば、スモールスタートで始められるかを優先します。選定時の注意として、自社の人数・拠点・管理体制を前提に、その規模で無理なく運用が続く設計かを見極めることが判断材料になります。
導入前に確認すべきチェックポイント

比較して候補が絞れてきたら、契約に進む前に、自社側で確認・準備しておきたいことがあります。ここではツールの機能比較とは別に、導入を決める前に押さえておきたい観点を整理します。
スモールスタートやトライアルが可能か
いきなり全社に導入する前に、一部の部署やチームで試したり、トライアルやデモで実際の使い勝手を確かめられるかを確認しておくとよいでしょう。一部の部署やチームで試せる場合は、全社導入前に操作性や自社の運用との相性を確認できます。トライアルやデモの提供有無・条件はサービスによって異なり、公式サイトで明示されていない場合もあります。公表されていないからといって対応していないとは限らないため、気になるサービスには問い合わせて、試せる範囲や条件を直接確認するとよいでしょう。
社内の運用体制を決めているか
ツールを選ぶことと同じくらい、導入後に誰が運用を担うかを事前に決めておくことが大切です。人事部門だけで運用するのか、各部署に担当を置くのか、経営層や管理職がどのように関わるのかを、導入前に整理しておきます。運用の担い手と役割分担の見通しを立てておくと、導入後に「誰も主導しないまま止まる」という事態を避けやすくなります。具体的な運用設計や定着の進め方については、ピアボーナスの導入・運用のポイントで詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
失敗・形骸化のリスクを確認する
ピアボーナスは、運用次第で形だけの制度になってしまうこともあります。たとえば、投稿が義務のように感じられてしまう、一部の人や部署だけで使われて広がらない、ポイントの偏りから不公平感が生まれる、といったケースです。こうしたリスクがあることを導入前に把握しておくと、運用設計やツール選びの際に対策を織り込みやすくなります。失敗のパターンとその対策については、ピアボーナスのデメリット・失敗例で詳しく整理しているので、そちらを確認しておくとよいでしょう。
ポイント・報酬の税務上の取り扱いを確認する
ピアボーナスで付与するポイントや報酬の税務上の取り扱いは、制度設計や付与・交換の方法などによって確認が必要です。一律に扱いを決めつけず、自社で予定している制度の内容に即して整理しましょう。実際に制度を設計・運用する際は、税理士など税務の専門家への確認をおすすめします。
ピアボーナスツールに関するよくある質問

Q. ピアボーナスツールを選ぶときに何を重視すべきですか?
まず「何のために導入するか」を明確にすることをおすすめします。コミュニケーション活性化、バリュー浸透、エンゲージメント向上など目的によって、優先して見るべき機能は変わります。機能の多さで選ぶのではなく、自社の課題に必要な機能・連携・運用のしやすさがそろっているかを軸に比較すると、判断しやすくなります。
Q. 無料トライアルやデモはありますか?
サービスによって異なります。一定期間の無料トライアルを設けているものもあれば、デモや個別相談での案内となる場合もあり、条件が公式サイトに明示されていないこともあります。公表されていないからといって対応していないとは限らないため、試せる範囲や期間、条件は、気になるサービスに直接問い合わせて確認するのが確実です。
Q. SlackやMicrosoft Teamsなどと連携できますか?
対応する連携先はサービスごとに異なります。SlackやMicrosoft Teams、Chatworkなどと連携できるものがある一方、特定のツールの利用を前提とするサービスもあります。自社が普段使っているコミュニケーション基盤に合うかは選定時の確認ポイントになるため、各社の比較表や公式情報で、対応状況を確かめておくとよいでしょう。
Q. ピアボーナスツールの料金はどう比較すればよいですか?
サービスによっては、公式サイトに具体的な金額を掲載していない場合があります。初期費用の有無、月額料金の考え方、利用人数による変動、オプション費用、ポイントや報酬の原資などを確認し、自社の人数や運用条件をそろえて見積もりを取ると、各社を同じ前提で比べやすくなります。
Q. 小規模企業でも導入できますか?
サービスによって条件が異なるため、一律には言えません。確認したいのは、最低利用人数の設定があるか、少人数でも無理のない料金体系か、一部から始めるスモールスタートが可能か、管理者の運用負荷が大きすぎないか、といった点です。自社の規模を前提に、これらの条件を各サービスで確かめておくとよいでしょう。
まとめ|自社の課題からピアボーナスツールを選ぶ
ピアボーナスツールは、どれか一つが常に最適というものではなく、自社の課題や運用環境によって合うサービスが変わります。選ぶ際は、まず何を解決したいのかを明確にし、その目的に必要な機能がそろっているかを確認します。あわせて、既存のコミュニケーションツールや利用環境に合うか、自社の体制で運用を続けられるか、そして費用を自社条件でそろえて確認できているかを整理しておくと、判断の材料がそろいます。比較表や各サービスの公式情報を確認しながら、自社にとって優先度の高い条件から候補を絞っていきましょう。
