心理的安全性を学ぶおすすめ本10冊を紹介!

米Google社の研究により、その重要性に関する認知が急速に広まった「心理的安全性」。

変化の激しい現代のビジネスシーンにおいて、変化に対応できる組織やチームをつくるためには、心理的安全性が欠かせません。

しかし、自社のチームや組織で心理的安全性を構築する方法はいまだ手探りだという方も多いでしょう。

そこで今回は、さまざまな視点から心理的安全性を学べるおすすめの本をご紹介します。

心理的安全性について基本がすぐ分かる!解説資料はこちら

1.『心理的安全性のつくりかた ー 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える』 |著者:石井遼介

画像引用:心理的安全性のつくりかた | 石井 遼介 |本 | 通販 | Amazon

株式会社ZENTech取締役の石井遼介氏による、心理的安全性の効果的なつくりかたを解説した書籍です。

日本における心理的安全性を研究してきた著者が、心理的安全性は「ヌルい職場」ではないことを解説し、「日本における心理的安全性の4因子(話しやすさ・助け合い・挑戦・新奇歓迎)」に基づく心理的安全性を構築するためのアプローチを提示しています。

また、研究で判明した “心理的安全なチームリーダー” に必要な「心理的柔軟性」や、4因子を活性化させるための「行動分析」「現場で成果の出た施策」など、チームや組織を変えたい読者が自ら実践し、周囲に変化をもたらすことのできるフレームワークをわかりやすく解説しています。

本書では、100人以上の日本企業の現場マネジャーとの実践を経て作成したノウハウを、理論的・体系的に学ぶことが可能です。あらゆるチームや組織ですぐに活かせることから、一般社員や経営者層からも強い支持を得ている一冊です。

なお『心理的安全性のつくりかた』は、厚生労働省が後援する表彰制度「日本の人事部『HRアワード2021 書籍部門』」で優秀賞を受賞するなど、多くの賞を受賞しています。

<参考情報>

・出版社:日本能率協会マネジメントセンター

・発売日:2020年9月1日

・本の長さ:336ページ

・定価:本体1,800円+税

参考:心理的安全性のつくりかた | 石井 遼介 |本 | 通販 | Amazon

参考:日本の人事部「HRアワード」 – 人と組織の成長を促す取り組みを表彰する制度

2.『恐れのない組織 ー「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』|著者:エイミー・C・エドモンドソン、解説:村瀬俊朗、翻訳:野津智子

画像引用:恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす | Amazon

組織行動学の研究者で、心理的安全性の概念を初めて提唱した人物である、エイミー・C・エドモンドソン教授の最新刊です。エドモンドソン教授は、マネジメント思想のアカデミー賞と呼ばれる「Thinkers50」で2021年版ランキング1位に表彰されています。

本書では、心理的安全性を「対人関係のリスクをとっても安全だと信じられる職場環境」と定義したうえで、ピクサーやフォルクスワーゲン、福島原発などさまざまな事例を分析し、対人関係の不安がいかに組織への悪影響を与えるのかを解説しています。

また同時に、心理的安全性のない状態を乗り越えた組織のあり方も描かれています。

失敗と成功の事例を通して、心理的安全性への理解が深まり、恐れのない(フィアレスな)組織風土を醸成するための実践へのヒントが得られる一冊です。

本書『恐れのない組織』も、前述した『心理的安全性のつくりかた』と同様に「日本の人事部『HRアワード2021 書籍部門』」で優秀賞を受賞しています。

<参考情報>

・出版社:英治出版

・発売日:2021年2月3日

・本の長さ:320ページ

・定価:本体2,200円+税

参考:恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす | Amazon

3.『チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ』|著者:エイミー・C・エドモンドソン、翻訳:野津智子

画像引用:チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ | Amazon

もう一冊、エイミー・C・エドモンドソン教授の書籍をご紹介します。

本書『チームが機能するとはどういうことか』では、トヨタやIDEO、チリ鉱山落盤事故救出チームなど、20年以上にわたって多種多様な「人」と「組織」を研究してきた教授が提案する「チーミング」という概念をもとに、学習する力と実行する力を兼ね備えた新時代のチームのあり方を中心に解説しています。

これまでの「チーム」は、スポーツチームや音楽家のグループなどのように、物理的に同じ場所にいて信頼関係を構築する時間がある集団でした。

しかし、現在の「チーム」は世界中にメンバーがおり、目的が達成されれば解散する流動的な集団へと変わりつつあります。

変化の激しい現代では、組織に求められるのは「チーム」ではなく「チーミング」であり、チーミングには心理的安全性が欠かせないといいます。

現代だからこそのチームワークを学べる本として、幅広い読者に支持されているロングセラー本です。

<参考情報>

・出版社:英治出版

・発売日:2014年5月24日

・本の長さ:425ページ

・定価:本体2,200円+税

参考:チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ | Amazon

4.『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか ー すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織」をつくる』|著者:ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー、翻訳:池村千秋、監訳:中土井僚

画像引用:なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか ― すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織」をつくる | Amazon

本書『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』は、高収益と超成長文化の両立を果たしている3社の事例をもとに、「発達指向型組織」の実態と可能性に迫った書籍です。

3社を含め、発達指向型組織では「企業の業績」と「個人の成長」のどちらかを優先したり、二者択一で考えたりすることなく、両者は一体のものとして捉えるといった特徴が備わっているといいます。 

発達指向型組織を目指すためのアプローチとして説かれているのが、タイトルの「弱さを見せあえる」ことの重要性です。ここでの「弱さ」の定義には、以下の5つがあります。

  1. 自分を優秀に見せようと駆け引きしてしまう
  2. 他人の印象を操作してしまう
  3. 欠点を隠してしまう
  4. 不安を隠してしまう
  5. 自分の限界を隠してしまう

これらの弱さを隠すという「仕事」には膨大なエネルギーが費やされており、組織が弱くなる原因を作っています。

発達思考型組織への道筋を示してくれる本書は、成長している実感を得ながら働きたい、またはそのように働けるチームや組織をつくりたいと考える方に最適な一冊です。

<参考情報>

・出版社:英治出版

・発売日:2017年8月7日

・本の長さ:453ページ

・定価:本体2,500円+税

参考:なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか ― すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織」をつくる | Amazon

5.『LISTENーー知性豊かで創造力がある人になれる』|著者:ケイト・マーフィ、翻訳:松丸さとみ、監訳:篠田真貴子

画像引用:LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる | Amazon

心理的安全性の高い組織に欠かせないスキルの一つが「傾聴」です。

本書『LISTEN』では、タイトルどおり「聴く」ことの重要性を明らかにし、聴く姿勢とスキルを身に付けることこそがさまざまな問題解決の鍵を握ることを解説しています。

とある夫婦からビジネスの現場まで、幅広い人々に著者のケイト・マーフィ氏が聞いた「聴く」ことのエピソードをもとに、良い聞き手とは「話し手と同じ感情になって聞ける人」「相手が自分でもわかっていないことを聞ける人」だと定義しています。

また、チームワークについて解説する第9章では、Google社内での調査結果から「最も生産性の高いチームは、全員の発言量が同じくらい」「成功するチームでは、メンバーの話を聴き合っており、心理的安全性が高い」ことがわかったと明らかにされています。

職場の心理的安全性向上に活かせるだけでなく、家族や友人関係などプライベートにおける「聴く」ことの大切さも学べる一冊です。

<参考情報>

・出版社:日経BP

・発売日:2021年8月5日

・本の長さ:504ページ

・定価:本体2,200円+税

参考:LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる | Amazon

6.『森のような経営 ー 社員が驚くほど自由で生き生きする。「心理的安全性」に溢れた組織づくり』|著者:山藤 賢、山田 博

画像引用:森のような経営 – 社員が驚くほど自由で生き生きする。「心理的安全性」に溢れた組織づくり – (ワニプラス)| Amazon

本書『森のような経営』は、昭和医療技術専門学校の山藤賢学校長と「株式会社森へ」創業者の山田博氏が、「社員のレベルを高めるチームが機能するにはどうすれば良いのか?」というテーマを中心に対談する書籍です。

「事業計画や売上目標、予算がなくても収益性が高く、新しい商品やサービスを次々に開発し、社員の幸福度が高く離職率が低い」という企業が徐々に増えており、そのような企業は心理的安全性が担保されているといいます。

実際に、都心近郊の森の中で対談しているというユニークな一冊ですが、心理的安全性に溢れた組織づくりを目指す経営者に限らず、ビジネスパーソンや社会のあり方に息苦しさを感じている方などあらゆる立場の人々に多くの気付きを与えてくれるでしょう。

「森」と「経営」という、一見つながりのなさそうな2つの言葉がどのようにつながるのか見どころです。

<参考情報>

・出版社:ワニブックス

・発売日:2021年10月25日

・本の長さ:221ページ

・定価:本体1,500円+税

参考:森のような経営 – 社員が驚くほど自由で生き生きする。「心理的安全性」に溢れた組織づくり – (ワニプラス)| Amazon

7.『世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法』|著者: ピョートル・フェリクス・グジバチ

画像引用:世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法 | Amazon

本書は、Google社で人材開発やグローバル人材の育成戦略に携わった経験のあるピョートル・フェリクス・グジバチ氏による、マネジャーの悩みに解決策を提示した書籍です。

現在のメンバーで最大の成果を挙げなければならないマネジャーには、メンバーから愚痴ばかり聞かされる、プライベートの悩みで仕事に集中できないメンバーがいるなど、数多くの悩みが存在します。

しかし著者は、愚痴やもめごとはチームの生産性を向上させるヒントだといい、本人が希望するならプライベートの悩みを聞いてあげても、個人面談で話したいことを話してもらっても良いと主張しています。

チームづくりにおいて最も大切なのは心理的安全性であるという前提に基づき、たとえGoogleでなくても最高のチームづくりを目指せる一冊です。

<参考情報>

・出版社:朝日新聞出版

・発売日:2018年8月20日

・本の長さ:248ページ

・定価:本体1,400円+税

参考:世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法 | Amazon

8.『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』|著者:ダニエル・コイル、楠木建、翻訳:桜田直美

画像引用:THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法 | Amazon

強いリーダーや優秀なメンバーがそろっていても、必ずしもすべての組織が「最強のチーム」になれるわけではありません。本書では、膨大なインタビューと科学によって、そのチームづくりのカギを解き明かしています。

チームづくりのカギとなるのは、強いリーダーシップや優秀な人材よりも、「安全な環境」「弱さの開示」「共通の価値観や目標」の3つのポイントです。

心理的安全性の確保と密接に関わるこれらのポイントがなぜ重要なのか、また、多様なメンバーで構成されたチームが、具体的にどのように行動すれば共通の目標に向かって一致団結できるのかがわかります。

本書で提案される行動は、誰でも・いつでも行うことのできる、シンプルかつさりげない行動です。日常的な行動の積み重ねで最強のチームを目指せるでしょう。

<参考情報>

・出版社:かんき出版

・発売日:2018年12月3日

・本の長さ:344ページ

・定価:本体1,600円+税

参考:THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法 | Amazon

9.『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』|著者:宇田川 元一

画像引用:他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング) | Amazon

他部署へ求めてもなかなか協力が得られない、はっきりしない理由で自分の考えが却下されるなどといった現象は、組織のなかで度々起こります。

その原因となっているのは、個人のノウハウやスキルでは解決できない一人ひとりの「ナラティブ(narrative)」の違いです。

本書では、ナラティブを「ビジネスシーンでの専門性や職業倫理、組織文化などに基づいた “解釈の枠組み” 」と定義しています。

自分のナラティブをいったん置いて相手のナラティブを観察することで、当事者間で新しい関係性を構築することが可能になり、不要な対立や忖度、抑圧をすることなく物事は解決に向かっていくといいます。

心理的安全性を作り出す前提ともいえる「わかりあえなさ」を認め、橋を掛けることの重要性について解説した『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』は、プライベートにも活かせる本です。

なお、本書は「日本の人事部『HRアワード2021 書籍部門』」で最優秀賞を受賞しています。

<参考情報>

・出版社:NewsPicksパブリッシング

・発売日:2019年10月4日

・本の長さ:200ページ

・定価:本体1,800円+税

参考:他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング) | Amazon

10.『ザッソウ 結果を出すチームの習慣 ホウレンソウに代わる「雑談+相談」』|著者:倉貫 義人

画像引用:ザッソウ 結果を出すチームの習慣 ホウレンソウに代わる「雑談+相談」| Amazon

ビジネスパーソンなら誰もが意識したことのある「ホウレンソウ」。

「ホウレンソウ」とは言うまでもなく “報告・連絡・相談” のことで、社会人にとって大切な基礎スキルです。

しかし近年では、ホウレンソウだけではチームのコミュニケーションが機能しなくなってきているといいます。

常に成果を求められている背景から、チーム間での会話は目の前の仕事の話が中心となっています。こうしたコミュニケーションだけでは、メンバーを成果を出すための道具としてしか見られなくなってしまい、チームのモチベーションは下がってしまうのです。

そこで本書が提案しているのが、ホウレンソウから「ザッソウ」へとコミュニケーションのあり方を変化させるということです。「ザッソウ」とは “雑談・相談” のことで、ザッソウを通して言いたいことを言い合える信頼関係が築ければ、チームに心理的安全性をもたらし、モチベーションを高められるでしょう。

なぜ今「ザッソウ」が求められているのか、「ザッソウ」しやすい職場はどのようにつくれば良いのかなど、チームに心理的安全性をもたらすためのヒントが載った一冊です。

<参考情報>

・出版社:日本能率協会マネジメントセンター

・発売日:2019年8月31日

・本の長さ:226ページ

・定価:本体1,500円+税

参考:ザッソウ 結果を出すチームの習慣 ホウレンソウに代わる「雑談+相談」| Amazon

心理的安全性について基本がすぐ分かる!解説資料はこちら

11.まとめ

今回は、心理的安全性を学べるおすすめの本を10冊ご紹介しました。

これらの本を通し、あらためて心理的安全性の大切さを実感していただくとともに、チームや組織における心理的安全性を確保するきっかけとしていただければ幸いです。

無料でご覧いただけます。

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