チームビルディングに成功した4社の事例!成功させるポイントを検証

「結束力を高めるチームビルディングにはどんなものがあるか事例を知りたい」
「グループの育成のために必ず成功するチームビルディングを選びたい!」

こんな風に考えている人事や経営職の方が大勢いらっしゃると思います。

本記事では、チームビルディングでグループの能力を向上させたい方に向け、成功した企業の事例をわかりやすい解説つきでご紹介します。

・ウォーキング・ミーティング(株式会社ぐるなび)
・おもちゃの「レゴ」(株式会社メルカリ)
・ビジネスゲーム(株式会社タニタ)
・無人島合宿(株式会社日清食品ホールディングス)

さらに、4社の事例からわかる成功のポイントをしっかり踏まえた上で、おすすめしたいチームビルディングを屋内、屋外に分けて8選ご紹介していきます。

最後まで読んで頂ければ、あなたのグループに適した「より良いチームビルディング」が選択できるでしょう。

ぜひこの記事を、貴社のチーム作りに役立てて頂けたらと思います。

1.そもそもチームビルディングって何?何のためにするの?

事例をご紹介する前に、そもそもチームビルディングとは何で、一体何のために行うものなのか?を解説します。

チームビルディングを具体的にイメージして的確な方法の選択ができるように、意義や目的をしっかり理解しておきましょう。

解説が必要ない方は、この章を飛ばして、2章「チームが変わった!チームビルディング4つの成功事例」の章からお読みください。

1-1.チームビルディングとは

Team building(チームビルディング)は直訳すると、「チームを作る(構築する)」という意味。
その思いを語源としたチームビルディングとは、個々人が主体的にスキルや能力を発揮しつつ、チームとして思いをひとつに共通の目標(ゴール)に向かって進んでいくための組織づくりのことです。

そのために開発されたプログラムや研修、方法等すべてを総称して「チームビルディング」と呼ぶこともあります。

具体的な取り組みとしては、主に以下のような方法が挙げられます。

・チームワークを必要とするゲームやスポーツを行う
・チームでサバイバル合宿やキャンプなど結束力が必要な研修を行う
・チームでのランチ会や飲み会などを開催してコミュニケーションを取る

チームビルディングは、組織の中で新しいチームを結成した時、または新メンバーが加入したり新プロジェクトに挑む、といった変化を求めるタイミングで行うと特に効果があります
また、チーム内のコミュニケーションが取れていない、雰囲気が悪い、成果が出ないといった時にも必要とされます。

例えば、サッカーや野球のチームを想像してみてください。
短期間の練習ではチームがバラバラで、個人のパフォーマンスも発揮できず負けてしまうといったことがありますよね。
国際大会ではあちこちのチームから優秀な選手が招集されますが、個々に能力があっても、チームとしてまとまりがなければ勝てません。

スポーツだけでなく、ビジネスでも同じことがいえるのです。
しっかりとコミュニケーションをとり、優れた連携力と団結力を持つチームであればこそ、個々のパフォーマンスも発揮されます。

ここ20年余りの間に、日本でも多くの組織の現場で様々なチームビルディングが導入されるようになっています。

1-2.チームビルディングの目的

チームビルディングは会社や組織、そこに属する全ての人を対象とした取り組みです。

大前提として、上下関係に関係なく、個々の能力を認め合い、目的を確認、共有し合うことで全体のパフォーマンスを上げることを目的としています。

加えて、立場によっても異なる目的がありますので、それぞれについて解説します。

ご自身の立場での目的をしっかり理解しておきましょう。

【リーダー(責任者)における目的】

リーダーにおけるチームビルディングの目的は主に以下の2点です。

・皆が照準を合わせて目標を達成できるチームづくり
・部下の能力を引き出す

リーダーは、組織の上部の意志をチーム全体に伝達し、目標達成に向けた戦略を先頭に立って実行する立場です。
チームビルディングは、実行に不可欠なメンバーとの協力関係や信頼関係の向上、一体感をもたらす目的で行います。

【中堅メンバーにおける目的】

リーダーや新人にはない、中堅メンバーに求められるチームビルディングの目的は、『リーダー(責任者)と新人(若手社員)の間を繋いで機能させる力の向上』です。

両者の間にあって現場の状況をしっかり把握し、チームの目標を達成するためには何が必要かを察知して実行する力こそ、中堅メンバーに求められる能力だからです。

もちろん、コミュニケーション力アップや、自らの能力を発揮することも目的ではありますが、チームビルディングにおいて中堅メンバーが1番学ぶべきことは、組織の意向をしっかりと把握しつつ、上下の間を風通し良く繋いでいく能力になります。

新人や若手社員における目的】

新人や若手社員が心得ておくべきチームビルディングの目的は以下の2点です。

・周囲とのコミュニケーションの取り方を学ぶ
・主体的に仕事に取り組むことの大切さや楽しさを学ぶ

組織の中での経験が浅いメンバーは、他者との距離の取り方から仕事に取り組む姿勢、協力関係の中で自らの能力をどう発揮していくかを、チームビルディングの中で体感し学ぶことができます。

※次章では、こうした目的で行ったチームビルディングの成功事例を具体的にご紹介していきます。

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2.チームが変わった!チームビルディング4つの成功事例

チームビルディングで収穫が得られた企業の取り組み事例をご紹介します。

・ウォーキング・ミーティング(株式会社ぐるなび)
・レゴ(株式会社メルカリ)
・ビジネスゲーム「The 商社」(株式会社タニタ)
・無人島合宿(株式会社日清食品ホールディングス)

目的、内容、行うときのポイントなど具体的に解説していきますので、ぜひ貴社のチームビルディング計画の参考にして頂けたらと思います。

2-1.ウォーキング・ミーティング(株式会社ぐるなび)

出典:株式会社ぐるなび

飲食店検索サービスを手がける株式会社ぐるなびは、チームビルディングの一環として社長が社員と歩きながら会議をするウォーキング・ミーティングを行っています。

【目的】
・社長と社員が並んでウォーキングをしながら自然な形でコミュニケーションを取る。
・上下関係に縛られないリラックスした雰囲気の中で、活発な意見交換をする。

【内容】
新しい会議の形として、社長(上司)と部下が揃って歩きながらミーティングを行う。

【ポイント】
肩を並べ、目線を同じ方向に向けて、なるだけ威圧感のない対等な雰囲気で歩く。

【結果】
・堅苦しい室内会議より話しやすいため、社長(上司)と社員(部下)の壁がなくなり距離が縮まった。
・運動を行うことで気分のリフレッシュにも繋がり、マイナスな意見より前向きでオリジナリティのあるアイデアや意見が出やすくなった。

発起人は、当時会長兼企画開発本部長だった現在の取締役会長兼社長で、趣味で始めたウォーキングを三日坊主にしないため、話し相手を誘って歩き始めたのが始まりだったのだとか。

会議室で面と向かってプレゼンしたりするのではなく、並んで歩きながらミーティングを行うことで、コミュニケーションをはかりながら、良いアイデアも打ちだせるようになったそうです。

参考:株式会社ぐるなび ウォーキング・ミーティング

2-2.おもちゃの「レゴ」(株式会社メルカリ)

出典:株式会社メルカリ

フリーマーケット分野で新しいシステムを築き、ここ数年発展のめざましい(株)メルカリでは、おもちゃの『レゴ』を用いたチームビルディングを行っています。

【目的】
・お互いの理解を深め、1人では出せない大きな成果をめざす。
・メンバー間のコミュニケーションをスムーズにして、お互いを深く知るきっかけを作る。

【内容】
1.各々がレゴで「タワー」を作る。
完成後に、どういう思いでその作品を作ったかを周りのメンバーに話す。
「目を後ろ側につけた理由は」「ここに緑を入れた理由は」というように、ひとつひとつ自分の思いを説明していく。

2.「あなたの思うBe Professional」をレゴで表現する
思い思いの十人十色の個性的な作品が出来上がり、それをどうして作ったかを周りのメンバーに話していく。

【ポイント】
・完成したレゴを通じての対話を心掛ける

【結果】
話す事で自分の新たな一面を発見したり、他のメンバーがどういう考え方をする人なのかが理解できるようになった。

レゴという子供が手にするようなおもちゃを前にすれば、上下関係や経歴などはただちに消え去ります。リラックスした自由な雰囲気を作りだすことで、意識していなかった自分のこだわりやオリジナルの発想、そして普段気づかなかった仲間の考え方を知ることができます。

体験したチームでは、お互いへの気づきと理解から尊敬や信頼が増し、会話やコミュニケーションが活性化したそうです。

他にもメルカリでは、普段のコミュニケーションを円滑にするためピアボーナスも活用しています。

メルカリのピアボーナス導入事例はこちら

参考:株式会社メルカリ|レゴで思考が丸わかり?メルペイPRメンバーでチームビルディングをしたよ#メルカリな日々

2-3.ビジネスゲーム(株式会社タニタ)

出典:株式会社タニタ

体脂肪計などの計測機器の提供と、「タニタ食堂」というレストラン事業も展開している株式会社タニタでは、ビジネスゲームを用いたチームビルディングを行っています。

【目的】
・顧客の真のニーズを掴み、提案するための営業力強化の視点を学ぶ
・物理的距離の変化、組織形態の変化に伴う組織力強化の視点を学ぶ
・メンバー同士の結束やチーム力向上をめざす

【内容】
ビジネスゲーム「The 商社」を用いたチームビルディング研修

【ポイント】
職種や階級に合わせた勉強にもなるゲームなので、コミュニケーション能力やチーム力、知識を同時に養える。

【結果】
・一人一人が主体的にチームや組織に関わって、「自分が変えていこう」という姿勢が強く見られるようになった。
・これまでは上からの指示に、無理とか、対応出来ないと感じていたような案件も、自らの意思でYesに変える方法はないのかと考える下地ができた。

個人のモチベーションだけでなく、チーム力が上がることでさらに個人の能力も生かせるということが学べる研修です。
普段は感じ取れない他メンバーの考え方やリーダーシップなどを間近で見ることができるのも、ビジネスゲームならではの効果といえるでしょう。

参考:株式会社タニタ:「The 商社」での営業力強化・組織力強化 研修

2-4.無人島合宿(株式会社日清食品ホールディングス)

出典:株式会社日清食品ホールディングス

チキンラーメンでお馴染みの日清食品ホールディングスでは、毎年無人島研修を実施しています。

【目的】
・火起こしから食材の確保、調理器具の調達から調理、寝床作りに至るまで自給自足のサバイバル生活の中、より良い生活を送るためのサバイバル力を鍛える。
・チーム内で助け合い、アイデアを出し合って様々な創意工夫をこらしていく中で、結束力とチーム力向上をめざす。
・精神的にも肉体的にも「骨太の管理職」の育成をめざす

【内容】
携帯電話、腕時計、財布などの私物をすべて没収し、最低限の物資(以下参照)を与えられ、3日間の無人島生活を行う。

支給されるもの
個人:チキンラーメン3袋、水、ブルーシート2枚、ヘッドライト等
チーム(基本は4人):小麦粉(1㎏)、火起こし棒、釣り針、釣り糸1セット、のこぎり等

【ポイント】
野外で五感をフルに使い「暑い・寒い・痛い・臭い」時にはどうしたら良いのかを学ぶことで、チームビルド・モチベーション・コミュニケーションの3本柱を身につける。

【結果】
・心身の両面が鍛えられ、当たり前にあると思っていたものが当たり前ではないことを知って感謝の心が芽生えた。

・食の大切さへの気づきもあり、食を扱う仕事へのやりがいも湧いてきた。
・年齢も部署も違う参加者間での共同生活を通して、多用な価値観を尊重しながらコミュニケーションを取ることの大事さ、チームワークの重要性、考え抜くことの重要性などの気づきを得た。

無人島合宿では、日頃先輩や上司の指示待ちの受動的な参加者が、チームのための食糧や寝床の確保のため自主的に考えて動く自活力を学べます。
チーム単位での課題解決を通じて、参加者の創造力や判断力、結束力が強固なものになります。
管理職などリーダーの立場にある参加者にとっては、強いリーダーシップが培われることも有意義でしょう。

参考:極限状態から帰還した社員はどう変わる?日清食品が「無人島サバイバル研修」をする理由

3.事例からわかるチームビルディングを成功させる3つのポイント

ご紹介した企業の事例からわかるチームビルディングを成功させるポイントをまとめると、以下の3つになります。

・上下関係や経歴を超えて取り組めるアクティビティを選ぶ
・一致団結して乗り越えられるアクティビティを選ぶ
・目標はわかりやすく明確なものが良い

それぞれ具体的に検証していきます。
貴社のチームビルディングを成功させるために、押さえるべきポイントをしっかり把握しておきましょう。

3-1.上下関係や経歴を超えて取り組めるアクティビティを選ぶ

チームビルディングでは上下関係や経歴を超え、チームの皆が平等に取り組めるアクティビティを選びましょう。

社長と社員が同じ目線で歩くウォーキングや、おもちゃのレゴでの創造、極限状態でのチーム活動では上下関係や経歴の堅苦しさに縛られず、自由な雰囲気の中で、その人本来の思考や能力が発揮されました。
ビジネスゲームにおいては、普段の立場では見せ場のない選択や決断力を求められることで、モチベーションが上がります。

また、普段の立場が取り払われることで、他のメンバーの能力に気づくという利点もあります。

「こんな考え方ができる人だったのか」「面白い発想を持っていたのだな」と新たに発見することで、仲間への尊敬や信頼が増して、その後の会話やコミュニケーションが活性化します。

上司やリーダーの視点でいうと、立場が下のメンバーと率直で正直なやりとりができるようになり、相手の言い分に耳を傾ける心の余裕が生まれます。

3-2.一致団結して乗り越えられるアクティビティを選ぶ

チームビルディングを成功させるポイントとして、チームで一致団結して乗り越えられるアクティビティを選ぶことが挙げられます。

1人ではできないことを仲間と一緒に力を合わせて取り組んで乗り越えられた達成感は、その後のチームの協力関係を強くします。

無人島合宿が顕著な事例です。
極限状態で生き延びることに力を合わせて取り組むプロセスの中で、メンバー間の距離は急速に縮まります。苦労を重ね、個々の力とアイデアを合わせ、突破口をみつけて乗り切った達成感を共有することで、日常の場でもチームの協力関係が強化されるのです。

無人島のようなサバイバルなタスクでなくても、ビジネスゲームやスポーツなど、力を合わせて勝ち取るアクティビティであれば同様の効果を得ることが可能でしょう。

3-3.目標はわかりやすく明確なものが良い

チームビルディングで掲げる目標はわかりやすく明確なものにしましょう。

ゲームやサバイバル合宿では、普段の仕事に比べてめざすべき目標が明確です。
同じ目標に向かってそれぞれが切磋琢磨しながらゴールに向かうことで、個人のモチベーションが向上し、意欲的に仕事に取り組むようになります

チームビルディングでは、メンバー同士で協力して取り組む楽しさや一体感が得られますが、もうひとつの重要なメリットが、チームのために自分の能力を発揮する喜びを知ることです。

目標が、「ゲームに勝利する」「この山を登り切る」というように、目に見えてわかりやすいものであれば、個々の力が目標達成にどれだけ影響したかも明確です。

自分の力でチームを勝利に導いた、貢献した、という快感を知るとモチベーションが上がり、その後のメンバーそれぞれのパフォーマンス向上につながります。

個々の意欲の向上はチーム全体の能力の底上げや、組織全体の創造性向上にも繋がります。

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4.成功ポイントを踏まえたチームビルディング8

成功ポイントを踏まえた上で、おすすめしたいチームビルディングを屋内、屋外に分けてご紹介します。

ラインナップは以下の8選です。

屋内編
・自己紹介ゲーム
・ジェスチャーゲーム
・ペーパータワー
・ビジネスゲーム

屋外編
・運動会
・鬼ごっこ
・合宿やキャンプ
・料理対抗イベント

一丸となって目標に向かえるチームを育むために、ぜひ利用してみてくださいね。

4-1.屋内編

屋内で行うチームビルディングを解説していきましょう。
ご紹介する4つのチームビルディングを行うことで、下記の3つの効果を得ることができます。

・仲間の人間性や思考を知ることができる
・みんなで行う楽しさと達成感が得られる
・目標が明確で個々のモチベーションが上がる

屋内でのアクテビティは手軽に行えるものが多いので、ぜひ試してみてくださいね。

4-1-1.自己紹介ゲーム

チーム内で自己紹介というと今さら感を覚えるかもしれませんが、やり方次第で仲間の知らなかった側面に気づいたり、距離を縮める結果を得ることが出来ます。

【内容】
1.
話し始めに「実は私は」という言葉をつけるというルールを設定しておきます。
順不同に、最初の人から「実は私は〇〇してしまうクセがあって」という風に自己紹介をしていきます。

2.
お題をいくつか決めて各々の答えを記入し、それを使って自己紹介を展開します。

【ポイントと望める効果】
1では、なるべく皆からみてギャップを感じるような内容を打ち明けましょう。今まで明かしていなかった秘密を暴露していくことになり盛り上がります。
特技について、趣味について、もしくは会社での出来事について、ちょっとした秘密をチーム内で共有することで親密度が増します。

2ではお題の設定が重要になります。

お題の例
<最近の私シリーズ>
①最近腹が立ったこと 最近感動したこと 最近泣いてしまったこと
→ 聞いた人は、その人の意外な面を知る可能性が高いです。びっくりしたり、自分と似ているなあと親近感を覚えたりするかもしれません。

<会社でやってしまったドジな話>
→ 盛り上がる可能性が高いです。「この人でもそんな失敗するんだなあ」と親しみを覚えることもあるでしょう。

<自分の好きなところ、嫌いなところ>
→ 自分自身について考えるきっかけにもなります。

<子供の頃好きだったドラマ、有名人>
→「私も好きだった!」「あ、知ってるそれ!」と、話題が広がります。
※身体のサイズや経歴、異性の話などハラスメントに触れる可能性のあるお題は避けてください。

お題選び自体もチーム単位ですると意見交換を楽しく出来て、より良い結果につながります。
お互いをより深く知ることで、信頼や尊敬が生まれ、結束力も強くなるでしょう。

参加人数

10名程度

実施時間

30分〜1時間

予算

0円〜

4-1-2.ジェスチャーゲーム

準備なしで簡単にできる定番のゲームです。

【内容】
最初の人が出されたお題をジェスチャーでチームのメンバーに伝えます。
正解したらまた次の人がジェスチャーを行う形で、1番早く最後の人が正解したチームが優勝します。

【ポイントと望める効果】
数人ずつチーム別に行ってください。シンプルで単純な遊びですが、チーム別に行うことで、コミュニケーション力アップに繋がり、一体感も生まれます。
仲間の意外におちゃめな面や意外な判断力を知ることもあり、親密感も増すでしょう。

参加人数

10名〜20

実施時間

30分〜1時間

予算

0円

4-1-3.ペーパータワー

チームごとに分かれて、紙で「より高いタワー」を作って競うゲームです。
簡単なゲームですが、案外緊張感もあって、はじめると夢中になるでしょう。

【内容(例)】
・チーム4~5名編成で、1チームにつき30枚のA4用紙を配布します。
・最初に作戦タイムとして5分間話し合います。
(紙は切ったり貼ったりしても構いません紙以外は使わない)
・組み立てタイムは5分間。終了後、全員が同時に紙から手を離し10秒数えます。
10秒たってから計測をして、1番高いタワーを作ったチームが優勝です。
(計測タイムの間も自立していなければいけません)

【望める効果】
「どのようにすれば高いタワーが作れるか?」と、チーム内で戦略を立てることでコミュニケーション力アップに繋がりますし、個々の能力も問われてモチベーションも上がります。
チームでの協調性や、粘り強さも培われます。

参加人数

10名〜20

実施時間

1時間

予算

50円程度(紙代など)

4-1-4.ビジネスゲーム

業務内容に沿った同部署内、同業種内でのコミュニケーション力強化としてオススメしたいのがビジネスゲームを用いたチームビルディングです。

【ビジネスゲーム(例)】
The 商社」
3〜6人程のチームを組んで、他のチームとさまざまな交渉を行いながら自社を拡大していくゲームです。

常にビジネスマン同士の取引として交渉に臨まなければならず、参加者はゲームを通じて自発的にWin-Winの関係を成立させることの重要さに気づきます。

チーム共通の体験である所から、チームビルディングとして効果的に働き、リーダーシップも自然に身につくビジネスゲームです。(1チーム3名〜6名。30150人に対応)

参照:株式会社プロジェクトデザイン「The 商社」

 

「ベストチーム」
チームに与えられた行動カードを必要枚数集めることによって、行動の効果が発揮され、チームに得点がもたらされるゲームです。

行動カードは22種類あって、各チームにバラバラに配布されるので、他のチームがどのカードを持っているかを情報収集し、交渉によって自分たちの求めるカードを手に入れることになります。

必要なカードが揃うと得点カードが貰えますが、カードによっては、「業績は上がるが関係性が下がる」といった得点を失うものも存在します。

業績拡大を目指しつつも、人間関係も大事にしていく、まさに最高のチームを目指すゲームとなっています。(15名〜100名以上 ※1チーム35名推奨、最低5チームから)

参照:株式会社ハートクエイク「ベストチーム」

 

謎解きゲーム「汚れた企画書の謎」
リアル脱出ゲームのような謎解きゲームを研修用にカスタマイズした製品です。
配布された企画資料を元にチームメンバーで協力して謎を解いていくという内容です。

謎にはひらめき系やロジック系など様々な種類が用意されていて、全員がゲームに貢献しやすい設計になっています。(5名〜200名以上の実地も可能)

参照:株式会社ハートクエイク「汚れた企画書の謎」

【望める効果】
ゲームを楽しみながらコミュニケーション能力やチームでの協調性が学べます。
The 商社」のような仕事に特化したゲームでは、業務に関する知識を同時に養えることも魅力です。

参加人数

ゲームによって違う

実施時間

2時間程度

予算

1人5,000円〜

4-2.屋外編

屋外で行うチームビルディングを4つ紹介していきます。
これらのチームビルディングを行うと、下記の3つの効果を得ることができます。

・チームの協力関係が強化される
・みんなで行う楽しさと達成感が得られる
・目標が明確で個々のモチベーションが上がる

実施しやすいよう具体的に解説しますので参考にしてくださいね。

4-2-1.運動会

チーム別に様々な競技を競う運動会は、大人が行っても白熱します。

【内容】
子供の運動会にあるような競技、玉入れ、綱引き、障害物競走、騎馬戦などをチームに分かれて行い、勝利を争います。

【ポイントと望める効果】
誰もが知っていて参加できる競技を選ぶようにしましょう。
また、実施に向けての準備はなるだけ皆で取り組むようにしてください。
一致団結して取り組めますし、また、チームのために個々の力も発揮したいというモチベーションも上がります。
選手として参加しないメンバーがいる場合は、応援という形で加わると良いでしょう。

予選や練習、準備など本番までに時間を要する分、その中でもコミュニケーションが活性化するのも運動会のメリットといえます。

参加人数

20名程度〜

実施時間

本番1

予算

1人3,000円程度

4-2-2.鬼ごっこ

ここ数年、鬼ごっこはチームビルディングの一環として注目されています。
子供の遊びというイメージがありますが、誰でも知っていてルールも単純なのですぐに実行できるところが魅力です。
定番の鬼ごっこ以外に、「手つなぎ鬼ごっこ」、「傷鬼」などアレンジルールでも楽しめます。

【アレンジ鬼ごっこ】
例1.手つなぎ鬼ごっこ
最初は鬼は1人から始めますが、1人捕まえるごとにその人も鬼と手をつないで他の参加者を追いかけます。
鬼が仲間を増やしながら逃げる側の人達を減らしていく鬼ごっこです。

2.傷鬼
鬼は逃げる人を捕まえるとき、タッチする場所をいいながらタッチします。
すると、捕まった人はタッチされた部分に傷を負った鬼になります。
傷を負った鬼は、傷の部分を手でおさえながら逃げる人を追わねばなりません。
たとえば「右足首にタッチ」と言われた時には、ずっと右足首を押さえながら追います。
大変な分、面白さも倍増します。

【望める効果】
チーム制にすることでコミュニケーション力が培われ、個々の知恵や体力も発揮されます。
アレンジルール以外にも時間制限や陣地制限をしたりといった工夫で、スリルや楽しみも増大します。

参加人数

無制限

実施時間

1時間〜2時間程度

予算

0円〜

4-2-3.合宿やキャンプ

合宿やキャンプでは、料理や寝床の設置、片付けなど、仲間と力を合わせなければ乗り越えられないことが多く、自然とコミュニケーションを取る機会が増えます。
困難な部分も含めて、チームの団結力を強化させるのに適したチームビルディングだといえます。

【内容】
1.無人島合宿
・携帯電話、腕時計、財布などの私物を没収し、最低限の物資を与えて、チーム単位(5名〜7名)で1日〜3日程度の無人島合宿を行います。

2.サバイバルキャンプ
5名〜7名ほどでチームを作って制限された条件(火起こしなど完全自炊。寝床は数枚のブルーシートで自作)の中で34日のキャンプ研修を行います。場所はキャンプ場を借り切って行います。

【望める効果】
チーム内で助け合い、アイデアを出し合って乗り越えることで、団結力が高まります。
様々な創意工夫をこらしていく中で、個人の能力が開発、発揮されて、チームに貢献し役立つ喜びも体験出来ます。
サバイバル力と共に、少々のことでは挫けない粘り強さが培われます。

参加人数

無制限

実施時間

1泊〜3

予算

1人20,000円〜

4-2-4.料理対抗イベント

仲間と力を合わせチーム対抗で料理を創り上げるイベントが、昨今「新しいチームビルディング」として注目されています。

【内容】
1.オリジナル料理対抗戦
特定の調味料、食材を活用してチームごとにオリジナルの料理を調理していきます。
調理後、チーム間で味比べをしてより美味しいものを作ったチームが優勝です。

2.買い物&料理対決
決まった軍資金をチームごとに持って買い出しに行きます。
自分たちで揃えた食材、調味料を使ってオリジナルの料理を作り味を競います。

【望める効果】
料理をチームで作る作業には、役割分担、得手不得手、段取り、協調性、クリエイティビティなど、1つの仕事を成し遂げることに通じる要素がたくさん含まれているので、チームの相互理解が高まります。
料理が出来上がったときには達成感を感じますし、美味しい料理を皆で味わうことでコミュニケーション力も培われます。

参加人数

10名〜20名程度

実施時間

2時間程度

予算

1人3,000円〜

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【目的別】チームビルディングゲーム5つのパターンとオススメゲーム

まとめ

 

チームビルディングを成功させた事例は参考になりましたでしょうか。

事例からわかるチームビルディングを成功させるポイントは3つでした。

・上下関係や経歴を超えて取り組めるアクティビティを選ぶ
・一致団結して乗り越えられるアクティビティを選ぶ
・目標はわかりやすく明確なものが良い

ポイントを踏まえた上で、チーム力アップの効果が得やすい屋内、屋外でのアクティビティもご紹介しました。

屋内編
・自己紹介ゲーム
・ジェスチャーゲーム
・ペーパータワー
・ビジネスゲーム

屋外編
・運動会
・鬼ごっこ
・合宿やキャンプ
・料理対抗イベント

準備の必要なくすぐに行えるものから、ぜひ試してみて頂けたらと思います。

この記事が、グループのコミュニケーション活性化や能力向上、発展に役立つことを願っています。

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