
「サンクスカードって、メリットばかり聞くけどデメリットはないの?」
「サンクスカード導入を検討しているので、メリットだけでなくデメリットも知りたい」
感謝の気持ちをカードに書いて従業員同士で送り合うサンクスカードの取り組みは、近年導入する企業が増加し注目を集めています。
「従業員同士の関係が良くなった」「組織のモチベーションが上がった」など様々なメリットが取り上げられていますが、実はデメリットもあります。
そこでこの記事では、
1.サンクスカードの4つのデメリット
2.サンクスカードの効果と4つのメリット
3.サンクスカード導入時の2つのおすすめポイント
4.サンクスカード導入時の注意点
をご紹介します。メリットはもちろん、デメリットもしっかりと把握しておけば、サンクスカードの導入に失敗しません。
デメリットを軽減させるためのポイントも伝授しますので、ぜひ最後までお読みください。
1.サンクスカードの4つのデメリット
サンクスカードには、主に4つのデメリットがあります。
1.導入してから効果が出るまで時間がかかる
2.ウェブやアプリで運用する場合には費用がかかる可能性がある
3.紙で運用した場合、途中で行き詰まることが多い
4.人によっては、サンクスカードを送り合うことが苦手だと感じる場合もある
以下1つずつ解説していきます。
1-1.導入してから効果が出るまで時間がかかる
現在、サンクスカードの運用方法には「紙」もしくは「ウェブやアプリのサービスを利用する」の2種類があります。
紙で運用する場合でも、ウェブツールやアプリを利用する場合でも、サンクスカードは導入からある程度の時間が経たないと効果が出ません。
利用者が新しい施策に慣れるまで一定の期間が必要であり、試行錯誤する時間も必要だからです。
できるだけ早くサンクスカードアプリの効果を出したいというのであれば、従業員同士がが喜んでサンクスカードを送りたいと思えるような「仕組み」や「仕掛け」が必要になってきます。
「仕組み」や「仕掛け」については、3章で詳しくご紹介します。
1-2.ウェブやアプリで運用する場合には費用がかかる可能性がある
サンクスカードを送り合えるアプリやウェブサービスなどを利用する場合、導入費用・使用料がかかる場合があります。企業規模、利用者数、オプション追加などによって費用は変わってきますので、事前に調べておくことが必要です。ちなみに、社内でそうしたアプリやウェブサービスを開発するケースもありますが、中途半端な形で作ってしまうと、結局浸透せず使われなくなってしまうことも多いようです。
┗参考:サンクスカードアプリで社内の活性化を!導入ステップ、事例を紹介
1-3.紙で運用した場合、途中で行き詰まることが多い
サンクスカードを紙で運用した場合、途中で行き詰まってしまうことが多くあります。
紙の場合導入を開始する前の事前準備や費用面は手軽なのですが、以下のように人の手で行う作業が多く、運用の負担がかかってきます。
・カードを集計する手間がかかる
・店舗や支店が多かったり、離れている場合はカードを送るのに手間がかかる
・資源や保管場所の問題が起こる可能性がある
・手書きする手間、手書きが苦手な人もいる
まず、サンクスカードの数が増えれば集計にも時間がかかり、従業員数の多い大企業であれば集計のために複数の人員が必要になる可能性があります。また、店舗や支店が多く離れている場合には、カードを送るのに物理的な手間がかかります。
アプリで運用する場合と違って、紙は保管する場所が必要となり、企業規模が大きい場合は、名刺サイズとはいえ膨大な量の紙を消費することになります。
そして書く側の問題として、中には文字を書きたくない(字が汚い)、手書きが面倒という人もいますから、サンクスカードを書くのが辛い・面倒となり、そうした従業員からは積極的な参加を引き出すのが難しくなります。
以上のような理由で、紙で運用していくと途中で行き詰まってしまうことが多いのです。
1-4.人によっては、サンクスカードを送り合うことを苦手に感じる日人もいる
中には、サンクスカードを苦手だと感じる人もいます。
もともとコミュニケーションが得意ではないタイプは積極的にサンクスカードを送ろうとしない傾向があり、「やらされ感」を感じてしまうことが多くなります。
ウェブやアプリ利用の場合は、紙のサンクスカードよりも抵抗感は薄れますが、人に感謝すること・されることに慣れていない人にとっては、気恥ずかしさを感じてしまうこともあります。
それ以外にも
・手書きで「感謝気持ちや褒める言葉を書く」行為についてプレッシャーを感じる
・手書きの場合は、自分の書く字に自信がないので、書きたくない気持ちが強くなる
・どんな言葉を送ればいいのか考えるのが面倒くさい
・感謝の気持ちを伝えるのも、伝えられるのも、慣れていないのでやりにくい
・サンクスカードをたくさんもらった人たちをランキング表にして社内に貼り出すのに疑問を感じる
・サンクスカードを送り合うという行為自体が好きではない
・業務だけで手一杯なのに、サンクスカードを書くために時間を割かなくてはいけないのがイヤ
・感謝する内容、褒める内容がマンネリ化してしまい、なんとなくやらされている感じ
といったように、サンクスカードをポジティブに受け取れないという意見は様々存在します。
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サンクスカードの効果と4つのメリット
前章ではサンクスカードのデメリットをご紹介していきました。
しかし、やはりサンクスカードにはメリットがたくさんあるのです。その中から主なメリット4つをご紹介します。
1.社内コミュニケーションが活性化する
2.社内の雰囲気が明るくなり一体感が高まる
3.スタッフの働くモチベーションアップにつながる
4.離職率の改善等が見込める
特に、社内の雰囲気が悪く離職率が高い組織は、サンクスカードの導入により、そうした課題が改善する可能性があります。
2-1.社内コミュニケーションが活性化する
サンクスカードを導入することにより、感謝したり褒め合ったりすることが当たり前になるので、社内のコミュニケーションが自然に活性化されます。
新たに人間関係を深めていく場合にも、感謝や称賛がきっかけになることが多くなるので、すぐに打ち解けられるようになります。
2-2.社内の雰囲気が明るくなり一体感が高まる
サンクスカードをコンスタントに送るために、感謝したり褒めたりするネタを自然と毎日探すことになります。すると、いいことを探すクセがつき、それが社内全体の雰囲気を明るくさせます。
互いに感謝し褒め合う習慣ができると、人間関係が円滑になりポジティブな繋がりが増えるので、社内に一体感が生まれやすくなります。
2-3.スタッフの働くモチベーションアップにつながる
誰からも自分の仕事が認められないのはさみしいものですし、仕事に対するやりがいも感じにくくなってしまいます。
サンクスカードで褒め合い、感謝し合うことが当たり前になれば、自分が担っている業務に誇りを持つことができるようになり、
仕事に対する姿勢もポジティブになり、モチベーションも高まります。
2-4.離職率の改善等が見込める
サンクスカードを送り合うことが会社の風土としてしっかりと根付けば、働きがいを感じる人が増えるので、離職率を下げることも可能です。
もちろん離職の理由はさまざまですが、自分の存在がきちんと認められ、自分の業務に対して社内から感謝や賞賛がもらえる会社を辞めたいと思う人は少ないはずです。
これまで離職者が多く、なんらかの対策を講じてもあまり効果がなかった企業であれば、まずはサンクスカードを導入してみることをお勧めします。
┗参考:サンクスカードアプリで社内の活性化を!導入ステップ、事例を紹介
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3.サンクスカード導入時の2つのおすすめポイント
サンクスカードを導入する際に、押さえておきたい2つのポイントをご紹介します。
サンクスカードは利用者が簡単・手軽に利用できて、使えば使うほどメリットがあることが重要です。
なぜならやらされ感を感じながら送り合っても、本来のサンクスカードが持つ効果を発揮できないからです。内心では「面倒くさい」「やりたくない」と思いながら上辺だけで感謝のメッセージを送っても、従業員同士の関係性向上やモチベーションアップにはつながりにくいでしょう。
自発的にサンクスカードを送り合えるように、従業員が思わず使いたくなってしまうような「仕組み」や「仕掛け」をぜひ取り入れましょう。
3-1.ペーパーレスで送り合えるタイプを選ぶと手間がかからない
サンクスカードを導入するなら、ペーパーレスで送り合えるサンクスカードアプリなどがおススメです。
前述のように紙で運用する方法は導入は手軽なのですが、いつでもどこでもネットがつながる現代では利便性が低く、導入後に運用が行き詰まってしまうケースが多いからです。
アプリであれば、パソコン、スマートフォン、タブレットなどどこからでも利用可能で、筆記用具で字を書く手間もないので、送る側もより手軽に送れるようになります。
3-2.ピアボーナス制度を導入することでさらに効果が高まる
サンクスカードに「ピアボーナスⓇ」を取り入れるとさらに効果が高まります。「ピアボーナス」とは、社内のスタッフ同士で贈り合える少額のインセンティブのことです。
サンクスカードの利用促進のため、一定期間に送られたカードの枚数を集計し上位者を表彰したり報奨金を出したりする取り組みはよくありますが、この方法ですと上位者しかメリットを享受できません。ピアボーナスという形で、誰もが互いの仕事への感謝として、ちょっとしたインセンティブを送り合えるようになれば、サンクスカードの送り合いはさらに活性化します。
近頃はこうした仕組みがwebサービスにもなっており、
例えば日本初のピアボーナスサービス「Unipos(ユニポス)」は、日々の仕事の感謝や賞賛メッセージとともに、少額のインセンティブ(ピアボーナス®)をポイントで送り合うことができます。webサービスなので、スマホやPCからいつでもどこでも送り合えること、少額のインセンティブが感謝を伝える気恥ずかしさを和らげてくれることなど、感謝・称賛を送り合う習慣が自然と根付く工夫が多々取り入れられています。
貯まったポイントは、給与での支給のほか、Amazon商品券や企業オリジナルのグッズなど、自由に設定可能です。また、Unipos(ユニポス)にはあえて返信機能がつけられていないので「メッセージをもらったから、お礼の返事を書かなくちゃ…!」といったような、もらった側の気持ちの負担が発生することもほぼありません。
加えて、他の人が送っている感謝のメッセージを見て「いいな」と感じたら、Facebookの「いいね!」機能のような「拍手」ボタンを押すだけでも、感謝の気持ちを伝えることができるようになっています。
4.サンクスカード導入時の注意点
最後に、注意点についてです。
これからサンクスカードの導入を検討しているのであれば、以下のことに気を付けてください。
4-1.紙およびウェブ・アプリ運用共通の注意点
①できるだけ早く浸透させるために、社内広報や啓蒙活動を定期的に行うようにしてください。なぜならサンクスカードが社内に定着するまで時間がかかるからです。
日本人は「みんなで一緒に」という意識が強く、誰かが始めると自分もやってみようかな?と思うことが多いので、マネジメントクラスはもちろん、役員クラスや社長が率先して始めることが有効です。
社内報などでも積極的にサンクスカードを送っている人や部署をピックアップするなど、全社的に本気で取り組んでいることをアピールしましょう。
②サンクスカードに対して嫌悪感を持つ人に対して、苦手意識を払拭できるように働きかけるようにしてください。サンクスカードを嫌がる人たちの意識改革が少しでも成功すれば、社内の雰囲気は驚くほど変化するからです。
サンクスカードが嫌いな人にとっては、感謝のメッセージとともに少額のインセンティブが送れるタイプの方が、積極的な活用につながりやすいでしょう。誰しも、例え少額であっても、給与以外にインセンティブがもらえるのは嬉しいものです。
インセンティブが目的になるようでは本末転倒ですが、最初はそうした誰しも普遍的に持つ「嬉しさ」を突破口に、サンクスカードの送り合いを浸透させるのも手です。(ちなみに、Unipos(ユニポス)で1人あたりが月にもらえる金額は数百円~数千円程度が平均で、それを目当てに送り合うといったことはなかなか起こりにくいポイント設計になっています)
サンクスカードが苦手な人は、「どうせ自分はもらえないんだしな…」といったひねくれた考えのため、サンクスカードを嫌悪している場合もあります。ですので特に導入直後は、サンクスカードを嫌悪している人に対して優先的に送るようにしてみることも効果的です。サンクスカードを送られることでカードをもらう嬉しさを体験し、取り組みに積極的に参加してくれる可能性が高まります。
4-2.紙運用の場合の注意点
紙のサンクスカードは簡単に導入できるものの、運用に行き詰まることが多いので、皆が積極的にサンクスカードを書いてくれるよう、工夫をすることが必要です。
【工夫の一例】
・デザインが施されたカードを使う
普通紙で運用可能ですが、デザインが施されたカードを導入したほうが社員もより「書きたい」気持ちが高まります。
・色とりどりの筆記用具を多めに用意する
カラーのサインペン、色鉛筆などをたくさん用意します。書きたいと思った時にすぐに筆記用具があるほうがいいので、部署やチームごとに多くの筆記用具を用意しましょう。
・カードを装飾するグッズなども用意する
キラキラしたシール、カラフルなマスキングテープ、ラメ入りのカラーペンなど、カードを装飾するグッズもあると、特に女性陣のやる気を高めます。逆にカード作成は面倒だと感じる人のために、押すだけでメッセージが送れるスタンプやハンコもあるといいかもしれません。
・文章を考えることが苦手な人向けに、定型文をまとめた資料等を手渡してもよい
文章を書くのが苦手という人は多いので、定型文を書くだけでも大丈夫だとわかれば、かなり負担が軽くなります。
・「一人毎月◯枚提出が必須」といった、プレッシャーを与えるような運用方法をしない
やらされ感が強くなってしまうと、気持ちの負担が重くなってしまい、サンクスカードを書くことが辛い作業になってしまうからです。あくまでも「感謝の気持ちを伝えたい」「あの人の仕事を褒めたい」という気持ちの高まりをカードに記して送るという前提を崩さないようにしましょう。
・店舗や支社間でカードを送り合う場合の配送方法もあらかじめ決めておくと混乱が生じない
多くの店舗や支社がある場合、サンクスカードも膨大な量になり、配送方法を決めておかないと、カードが届く時期が違ったり遅れたりして、集計する際に支障が出たりします。たとえば「毎週末に集計して、翌週の月曜日の午前中に発送する」といった決まりを全社で取り決めておきましょう。
4-3.ウェブ・アプリ運用の場合の注意点
ウェブ・アプリの運用の場合は利用料などのコストが発生することがあるので、注意が必要です。
【導入前に検討すること】
・費用対効果を考えて導入を決める
導入および運用そして、メンテナンスにもコストがかかります。
サンクスカードの最終的な目的は、社内の雰囲気を良くし、士気を高め、全社的に業績がアップすることでしょう。しかし、業績アップといった数値的な効果が出るまでは時間がかかります。
「社内の雰囲気が良くなる」といった目標は数値化が難しいので、サンクスカードの効果が出たことをどうやって測定するのか、コストとの兼ね合いをどう判断するのか等、きちんと事前に検討しておくことをお勧めします。
・自社に適したサービスはどれかをよく検討する
提供会社ごとにウェブ・アプリのサービス内容が異なるので、どのサービスが自社に合っているか、しっかり検討しておきましょう。
会社業務内容、従業員の数、会社規模などにより、どのサービスが合うのかは異なります。
例えば営業職が多く社内で業務を行う人が少ない会社と、エンジニア中心の会社、飲食店など店舗系の会社では、サンクスカードアプリを利用するタイミングがそれぞれ違うでしょう。
・できれば導入前にトライアル運用を行う
できれば、導入前に試運転をした方がいいです。利用料が月払いのサービスの場合、決まった期間利用しないと解除料がかかるといった縛りがないケースも多いので、
「試しに3ヵ月だけ…」と決めて導入してみることもできます。
5.まとめ
サンクスカードの導入前に、デメリットを復習しておきましょう。
1.導入してから効果が出るまで時間がかかる
2.ウェブやアプリで運用する場合には費用がかかる
3.紙で運用した場合、途中で行き詰まることが多い
4.人によってはサンクスカードを送り合うことが苦手と感じる場合もある
上記デメリットをできるだけ軽減し、より早く効果を出せるよう、工夫を重ねていってくださいね。
webサービスでサンクスカードを導入する場合は「Unipos」のような、従業員にメリットが多く、使えば使うほど喜ばれるアプリの導入をぜひ検討してみてください。
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