心理的安全性がない組織はどうなる?行動特徴や測定方法を紹介

心理的安全性の向上は企業の生産性を高める効果があり、組織作りで重要視されている要素のひとつです。では、低い場合は社員にどのような影響をもたらすのでしょうか。

この記事では心理的安全性がもたらすメリットや測定方法を含め、職場で活用する際の注意点を紹介します。

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心理的安全性とは「安心して自分の意見を言える状態」のこと

「心理的安全性」とはサイコロジカル・セーフティ(psychological safety)を日本語訳した心理学用語です。組織のメンバーの誰もがどのような行動や発言をしても拒絶されず、不安や恐れを感じずに済む状態のことをいいます。

心理的安全性とはメンバー同士が萎縮せずに何でも言い合える関係性ですが、メンバーがお互いに仲が良く、ざっくばらんにおふざけもできるような状況とは少々異なります。空気を読んで行動や発言をするのとはむしろ真逆で、それまでの通例や伝統を否定しても評価が下がらず、安心して自分の意見が言えて組織に受け入れられる状態のことを指しています。

参考:「心理的安全性」(https://jinjibu.jp/keyword/detl/855/)

心理的安全性が低い組織で起こりやすい行動特徴

心理的安全性が低い組織ではメンバーが不安を抱きやすい状態になり、個人と組織のパフォーマンスが低下する可能性があります。

メンバーが組織の和を乱さないように振る舞うことが増え、組織にとって必要な意見が出にくくなるために改善が滞ってしまうのです。

1.無知だと思われる不安

心理的安全性が低い組織では、ほかのメンバーから自分が無知であることを責められるのではないかと不安に思ってしまいます。わからないことを誰かに相談しよう、質問しようとしても不安が大きく、すぐに行動に移せません。

その結果不明点を確認するために必要なコミュニケーションが取れず、仕事でミスを引き起こす可能性があります。

2.無能だと思われる不安

組織の心理的安全性が低いと、自分の仕事のできなさを責められるのではと不安になりがちです。自分が無能であると思われないようにするのが先立ってしまい、仕事のミスをほかのメンバーに報告しなかったり、ミスをしたことを認めなかったりします。

そうすると問題が明るみに出ずにメンバーで共有できなくなりますし、後になってから大きなトラブルに発展することもありえます。

3.邪魔をしていると思われる不安

心理的安全性が足りない組織では、メンバー同士で議論をするときに自分の発言で議論が進まなくなり、疎ましく思われるのではないかと不安に感じることがあります。自分が発言したために議論が長引く、話が脱線してしまい議論の邪魔をしていると思われるのではと、発言を控えるようになるのです。

自分から意見するメンバーが減ると新しいアイデアが発表されにくくなりますし、組織にとって有意義な意見が得られにくくなるデメリットがあります。

4.ネガティブだと思われる不安

組織の心理的安全性が不足していると、本来ならほかのメンバーに指摘すべき場面でも躊躇してしまいます。ほかのメンバーから「あの人は考え方がネガティブでいつも否定してばかりだ」や、「あの人の否定的な発言で和が乱れる」などと思われるのではと、不安になってしまうのです。

業務の改善などを目指した前向きな指摘だったとしても、少しでもネガティブな要素があるだけで発言しなくなってしまいます。その結果、組織の問題や課題の解決は遅れてしまうかもしれません。

参考:「心理的安全性の作り方・測り方。Google流、生産性を高める方法を取り入れるには」(https://www.dodadsj.com/content/190318_psychological-safety/)

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