エンゲージメント, 社内コミュニケーション, 社内コミュニケーションとは, 組織づくりの基礎知識, 人材定着・離職 2020.03.16 (最終更新日 2022.02.16) 「一体感の醸成」とは?メリットから具体的な方法・事例まで徹底解説 「一体感の醸成」とは、それぞれが別の方向を向きまとまりの無い状態だったチームや組織を、時間をかけてひとつにすることを意味します。 組織においてこの「一体感の醸成」がなぜ必要かというと、以下のような効果を生み出すからです。 一体感の醸成が進むと…・コミュニケーションが活発になり、職場の雰囲気が良くなる・会社への連帯感が高まり、従業員の主体性が生まれる・ 働くモチベーションが上がり、生産性が向上する・組織が活性化し、売上や利益が向上する 最終的には、業績アップや、従業員満足度(ES)向上にもつながります。 一方で、「一体感の醸成」が上手く行っていない組織では、次のような状況に陥りがちです。 ・なんとなく社内の雰囲気が良くない・社員同士のコミュニケーションがあまりなく、モチベーションが低い・最低限の仕事だけしていれば良いという、受け身の従業員が多い もしあなたのチームがこのような状況にあるなら、それは危険信号です。 従業員のモチベーションが低いということは、生産性のレベルが低い状態にあり、さらに離職する可能性が高まっている危険性があります。 現状を打開し、良いチームを作り上げたいなら、ぜひこの記事を読むことをおすすめします。 この記事では、「一体感の醸成」を深く理解するために、以下の内容を説明します。 ◎「一体感の醸成」が示す意味◎「一体感の醸成」が必要とされる状況◎「一体感の醸成」で得られるメリット◎「一体感の醸成」を進める3つの方法◎「一体感の醸成」を進める4つの企業事例 一体感を醸成すると得られるメリットは、職場の雰囲気が良くなるだけではありません。従業員に主体性が生まれたり、モチベーションや生産性が向上したり、売上や利益が向上したり…、良い影響がどんどん生み出されていきます。 本記事を最後までお読みいただければ、チームに一体感を作り出す方法が分かり、早速自社内でも取り入れる準備ができていることでしょう。ぜひ参考にしてみてください。 1. 「一体感の醸成」とは一体感を作り出すこと 「一体感の醸成」という言葉を初めて聞いたとき、「なんだか難しそうだな」と思った方もいるかもしれません。しかし難しく捉える必要はなく、単に「一体感を作り出すこと」という意味です。 「醸成」という言葉の本来の意味は、お酒や醤油などを作る工程で原料を発酵させることです。そこから転じて、ある状態や気運などを徐々に作り出すことという意味もあります。 つまり「一体感の醸成」とは、まとまりの無い状態のチームから、時間をかけて一体感を作り出すことを意味します。 それでは、なぜ職場には一体感の醸成が必要なのか、原点に立ち返ってみましょう。 2. 一体感の醸成が必要とされる状況 同じ目標に向かって仲間が主体性を持って進んでいく組織づくりには、一体感の醸成が不可欠です。なぜならば、一体感のない職場では数々の「良くない状態」に陥りがちだからです。 職場の一体感がないと、以下のようなことが起きます。 ◎職場でのコミュニケーションが不足し、雰囲気が良くない◎働くモチベーションや生産性が低い従業員がいる◎会社の方針や指針が現場まで浸透していない◎他部門との間に壁があり、あいさつも少ない◎主体的に動けず、指示を待つ社員が多い◎会社にあまり興味がなく、最低限の働きしかしない従業員がいる このような状態が続くと、従業員のモチベーションも生産性も上がらないため、売上や利益を上げることができず、最悪の場合は業績にも悪影響を及ぼします。 もしあなたの職場でも上のような状態が続いているなら、一体感を作り出す施策を考えてみた方が良いでしょう。一体感を高めていくと、次のようなたくさんのメリットがあります。 会社の一体感を高め、エンゲージメント向上を図るための施策に潜む7つの落とし⽳とは|ポイントを徹底解説 次ページ「一体感を醸成すると得られるメリット」 1 2 組織に関する悩みを解消しませんか?改善するためのヒントや実践方法をご紹介! テスト